官僚も二流…なのか?
朝日新聞に端を発する『森友学園問題の文書書換え疑惑』、
8日に財務省が文書のコピーを提出することで、収集を付けたのかと思いきや、
野党から「他に文書があるのかどうか?」と尋ねられると、
きっぱりと否定できず、ゴニョゴニョと曖昧に答えるのみ…
私は実態を把握しているにも関わらず、財務省はとぼけているだけと思ってましたが、
この一連の対応を見ていると、財務省自身も問題を把握し切れていない雰囲気もあります。
もしくは財務省内がバラバラなのかもしれません。
全てを白日に晒して出直すべき派と、財務省の権威を守りたい派との対立でもあるのか?
いずれにせよ、一昔前の国家官僚では考えられない態度で、
地方の役人のように「その話は管轄が違うから他へ行って」みたいなお役所仕事っぷり、
自分の担当以外は仕事内容を把握してないように見えてしまいます。
先の厚生労働省の杜撰な統計データもそうですが、
かつては「天下の大蔵官僚」と呼ばれた財務省でさえ、これでは…お粗末というしかない。
そうこうしているうちに、近畿財務局の森友学園担当者の部下が自殺、
佐川国税庁長官が電撃辞任するなど、良くない動きも出てきました…
このタイミングで佐川国税庁長官が辞める意味が分かりません。
今年に入ってから散々野党から理財局長時代の国会発言を批判されても、
安倍総理と麻生財務大臣共に「適材適所」と言って批判を一蹴してきたにも関わらず、
文書書換え問題が大きくなってきた今のタイミングで辞任ですよ…
それは、つまり、佐川氏が文書書換えを把握していた、
もしくは書換えを指示する等の問題行動があったことの証左なわけで、
灰色だった『文書書換え疑惑』を真っ黒な『文書書換え事件』だと認めたことになります。
振り返ってみると、森友学園問題は幾らでも収集を付ける方法はあったはずです。
最初から安倍総理を始め、官邸サイドが驕り高ぶった発言をせずに、
丁寧に調べて対応していれば、ここまで大きくなるような問題ではありませんでしたし、
官僚サイドもすっとぼけた佐川氏に対し、後から小出しに情報を出していった財務省と、
問題を巡る対応に全く一貫性が見られません。
それら全てを含めて、官僚が政府を「忖度」した結果なのでしょうが…
ちょっと考えられないくらいに右往左往し過ぎのように思えます。
ひょっとして、もっと隠したい「裏」でも潜んでるんじゃないの?と疑ってしまいます。
政府への「忖度」ではなく、「具体的指示」が実際にあったとか、
官僚の「天下り」の横行を隠す意図があるのではないか、等々…
あまりにも対応がお粗末すぎて、能力の低下だけでは説明が付かないんですよねぇ…
◆ニュースネタ(追記) 週明け、政府は書換えを認める方針との報道
どうやら佐川氏の指示で書き換えた、というシナリオで行くようです…
…「忖度」して尽くしてきたおかげで国税庁長官まで上り詰められましたが、
最後はその「忖度」によって裏切られましたか… 憐れというか、何というか…
尽くし甲斐のない総理ですね(苦笑)
そのシナリオ通りだと、間違いなく逮捕されちゃうでしょうなぁ…いやはや…
実際に政府から「具体的指示」があったのか、それとも「忖度」の結果なのか、
今後の焦点はそこになってくるでしょうが、
森友・加計学園問題とは違い、あまりにも「忖度」の結果が甚大過ぎます。
政府からの圧力なしには、おいそれとできない「罪」だと思いますが…
羽の付く政治家とか指示してそうですよねぇ…そんなイメージ…
裁量労働制の杜撰な統計データから再度始まり、森友学園問題の書換え事件で露呈、
加計学園問題や森友学園問題に遡って考えてみて言えることは、
安倍政権の体質そのものが「いいかげん」だと言うことです。
「これこれこういうデータがある、だからアベノミクスは成功しているんだ」、
何かにつけて政府はそう言ってきましたが、もはやそのデータに信ぴょう性がありません。
それに対して野党やマスコミが実質賃金の低下など、別のデータで追及すると、
見解を受け止めるどころか「全く問題ない」「そのような指摘は当たらない」と一蹴。
安倍政権は、自分達に都合の良い粉飾データを主張して物事を通そうとする一方、
自分達に不都合な見解やデータは遮断して一切受け入れない、
それが安倍政権のやってきた政治だということが明らかになっています。
『アベノミクス』というスローガンで誤魔化してきた安倍政権も、
ついに誤魔化しきれなくなってきた、そう言えましょう。
国民はそれでも誤魔化されてるフリをし続けるんですかねぇ?
◆ニュースネタ 女子レスリングのパワハラ問題~最悪の結末を迎えるか?~
パワハラ問題で槍玉に挙がっている栄監督が体調を崩して入院だとか…
考えられるうちで最悪な対応でしょう。
泥沼化、これでもう辞任必至になってしまいました。
パワハラがあったらあったで、すぐに謝れば良いんですよ。
「自分にはそういう認識はなかったが、そう受け止められたのであれば謝罪します」と。
その上でレスリング協会に「進退伺」を提出し、
これまでの実績を考慮して東京五輪までは引き続き職務に当たるとした上で、
選手選考は公平に行い、五輪種目の体重別のガチンコ勝負で勝った選手が代表になる、
そうすれば問題は早期に解決したはずです。
他の人はどうかは分かりませんが、伊調選手には栄監督を辞めさせる意図はないので、
伊調選手らも公平に取り扱うことを約束すれば、それで良かったはずです。
どうして、問題を泥沼化させたがるのか分かりません。
レスリング協会も「パワハラなどなかった」とあっさり否定してしまう辺りも、
そもそもパワハラを理解していない証左であるし、当事者能力を欠いています。
そういう態度が自分達を追い込んでいることに気づいていないのでしょうか?
もし、仮にパワハラがでっち上げで、ただの誹謗中傷だと言うならば、
黙って入院している暇なんてありません。
愛弟子達までもが要らぬ誹謗中傷に晒されているのならば、
それから守ってあげるのが監督の仕事でしょう?
自分だけならいざ知らず、その周囲にも影響を及ぼしているのですから、
断固とした態度で戦うべきです。
それが体調面の理由でどうしてもできないというのならば、監督を辞めるべきでしょう。
こちらも問題の収拾には程遠く、栄監督が辞めるか、
伊調選手が現役引退をするかの二択になってしまった感があります…
わりと最悪の結末ですね、コレ。