日本シリーズは、楽天vs巨人
プロ野球はクライマックスシリーズのファイナルステージが行われ、
セリーグでは優勝チームの巨人が3勝0敗で3位から勝ちあがった広島を下し、
パリーグでは優勝チームの楽天が3勝1敗で3位から勝ち上がったロッテを下し、
それぞれ日本シリーズへと駒を進めました。
パリーグの方はロッテが善戦はしたものの、結果から言えば、終始楽天ペース。
やはり、エース田中投手の存在感は非常に大きく、
今日の試合もリリーフ登板するのではないかという可能性だけでも、
相手のロッテにプレッシャーを与えていたことは間違いありません。
まぁ、それより何より、無事に試合が終わって本当に良かったですね。
台風の進度が遅くなったので、中止の可能性は低くなっていましたが、
万が一、試合がもつれ、悪天候中止も重なっていたら、
ダブルヘッターどころか、試合打ち切りなんてことにもなりかねず、
日程的に非常に危ない橋を渡るところでした。
無事に開催できてホッとしているのではないでしょうか。
まぁ、それにしても、クライマックスシリーズは何時まで続けるんでしょ?
いい加減、ファンも「出来レース」であることに気付き始めたし、
日本シリーズのオープン戦のようなものに熱くなるのも…
優勝チームへのアドバンテージ1勝という、
強いものへのハンディキャップマッチがゲーム性を破綻させています。
現状では優勝チームが圧倒的有利なのは間違いないので、
「あなたは本当に優勝チームですか?」という確認作業程度のものかと…
クライマックスシリーズの実施自体は賛成ですが、
アドバンテージはいい加減廃止した方がスッキリするかと思います。
◆ライオンズネタ 渡辺元監督のSD就任を発表、そして石井貴投手コーチが辞任
…なんかキナ臭くなってきた(苦笑)
今回のはさすがに邪推し過ぎかもしれませんが、一応触れておきます。
先日、今季限りで監督を辞任した渡辺久信氏がオーナーに挨拶しに行った後、
「シニアディレクター」への就任が発表されました。
SDというと、阪神タイガースで星野仙一氏が就いていた役職で、
よく分からない名誉職ですが、将来的にはGMも視野に入れているとのこと。
この報道にはさすがに驚かされましたね。
なぜなら、ライオンズでは事実上、球団本部長がGMの役割をしているからです。
ライオンズの球団本部長はスカウト編成部から上がることが多く、
主に球団OBが務めてきています。
もっとも、現在の鈴木葉留彦本部長は編成部にいた時期よりも、
現場にいた時期の方が長いので、その意味では流れが変わりつつあると言えますが、
実際にGMとして機能している球団本部長と、
GMを目指すSDという二極分立状態になる恐れがあります。
過去の経緯を見るに、渡辺久信氏とフロントはコーチ人事で何度か対立してます。
一番分かりやすいのが、デーブ大久保コーチの処遇で、
最終的に球団を去らざるを得なかった同コーチと、庇いきれなかった渡辺氏との関係、
また、近鉄OBの小野投手コーチが責任を取らされて2軍降格・フロント入りしたり、
逆に渡辺氏が粘る形で光山コーチの作戦コーチへの格上げに成功、
球団主導で招聘した黒江ヘッドや土井正博ヘッドが若い首脳陣に浮く形で退団したりと、
そんな形で、少なからずコーチ人事を巡る水面下の対立があったことは事実です。
渡辺久信氏からすれば、気心の知れた人物をコーチとして傍に置きたいと思いますし、
逆にフロントからすれば、異端のデーブ大久保氏や外様の小野・光山コーチの重用など、
西武OBに対するコーチ人事の配慮が十分にできないという思いがありそうです。
もっとも、これは両者が悪いのではなく、監督の世代交代が早過ぎたのが原因です。
伊東勤・渡辺久信氏と40代前半の監督が続いていしまったために、
西武ライオンズ黎明期から黄金時代初期の50代のOBが取り残されたのが原因です。
ですから、ここに来てコーチ人事に煩くない伊原氏が監督の名前に上がったり、
松沼博久氏の投手コーチ就任の話が出てくるのは、フロント主導の人事の証しでしょう。
そんな形で世代交代の揺り戻しがある一方で、
次期監督として潮崎哲也氏を用意していることも間違いなく、
NTT西日本で監督経験のある佐々木誠氏のヘッド起用案や、
田辺打撃コーチ、石井貴投手コーチといった球団が育ててきたコーチを残留させ、
2~3年後の始動に向けて準備万端で整え始めているのも間違いありません。
しかし、ここに来て急転直下、石井貴コーチが辞任を申し出たそうです。
しかも、渡辺久信氏のSD就任発表直後、タイミングがあまりに良すぎる気もします。
石井貴氏と言えば、渡辺久信・清原和博氏らの先輩グループと仲が良かったことは有名で、
誤解を生みかねない表現ですが、そういう意味では「渡辺久信派」です。
無論、監督が責任を取るのだから、原因の一端を作った自分もという気持ちはあるでしょうが、
それも見方によれば球団本部長とSDの派閥争いにも見えなくはありません。
ファンとしては、あまりフロントをゴタゴタさせることはして欲しくないのですが…
ここははっきりと球団本部長の下にSDを置き、
SDとして渡辺久信氏がフロント業務を学び、
鈴木本部長の後任として、渡辺久信GM+潮崎哲也監督体制とはっきりさせるべきです。
オーナーとしては、ヤクルトの監督候補や楽天・大久保監督就任の事態に備えて、
球団に囲い込んでおく狙いがあるのでしょうが… 余計な火種にならないことを祈りたいです。
◆ライオンズネタ 伊原新監督? 新首脳陣は依然不透明なまま
クライマックスシリーズが終了したので、近日中に発表されるとは思いますが…
新監督が未だ正式発表されないままです。
コーチ陣も当初は松沼博久氏ら経験のあるコーチの名前が挙がっていたものの、
石井丈裕氏や鈴木健氏の名前が挙がってきたりと、若返りがさらに進む印象も。
こればっかりは蓋を開けてみないと分からないという感じですねぇ…
個人的にネックになっていると感じるのは、巨人との関係ですね。
巨人の首脳陣を見ると、西武に在籍した選手も結構いまして…
清水コーチは巨人時代の方が長いので別としても、
豊田コーチや小関コーチ、江藤コーチらは西武でも活躍した選手です。
特に前伊原政権時代の中核だった豊田コーチや小関コーチは、
本来なら連れてきたいのでしょうが…
中日の落合GM誕生で森ヘッドを取られた影響よりも、
こちらの方がネックになっているような印象は受けます。
個人的には投手コーチに松沼博久氏と豊田清氏、
打撃コーチは田辺コーチと宮地コーチ、となって欲しいのですが…
守備走塁コーチはどうなるんでしょうかね?
奈良原コーチは侍JAPANのヘッドになってますが、退団となるのでしょうか?
そこら辺もまだよく分かりませんねぇ…