« 「積極的平和主義」の末路 | メイン | 燃やして焦がして。 »

戦後処理

イラク・シリアにおけるイスラム国との戦い、
ウクライナにおける政府軍と親ロシア派との戦いと停戦…
世界が戦いの真っ只中にある中、日本では自衛隊派遣の恒久法とか言ったり…
ぶっちゃけ、それ以前の問題なのでは?と思うことがしばしば。
これらの問題に対して、日本はどうコミットして、そしてどう戦後処理をするのか、
そういった外交戦略が全く見えて来ない故に、日本は金だけと言われるわけですよ。
そして、今は金さえ出し渋り、「協力してくれるなら」という限定付き、
「仲間にだけお金をあげますよ」、と。
「金も出せば、口も出す」どこぞの球団のオーナーかよ(笑)。
いつのまに日本はそんな偉くなったのでしょうか(苦笑)

ウクライナ問題で疑問なのは、親ロシア派の代表が見えてこない点ですよね。
停戦協議においても、ロシアが出てくるだけで、親ロシア派は見えてこない、
それで戦後処理が本当にできるのか、できるわけがないです。
結局、ロシアの傀儡政権的な感じなのでしょうが、
早急に代表を立てて国際社会に認めてもらう形を取らなければ、
自治権の獲得も、その先にある独立だって到底叶いません。
親ロシア派が何をしたいのか、実態がどうなっているのか、
彼らを住民は真に支援・支持しているのか、そこが見えてきません。
旅客機墜落事件も置き去りにされたまま、どうにもこうにも違和感だけが付きまといます。

イスラム国との問題で言えば、彼らが真に地上から姿を消すかどうかは別として、
イラク・シリア地域におけるイスラム国の勢力が撃退されるのは、
およそ時間の問題だと思われますが、その後の統治は一体どうなるのか。
シリアのアサド政権の問題も結局解決していませんし、
イラクにおいても最も戦果を挙げているのはクルド人部隊で、
フセイン政権時代を始め、トルコでも迫害を受けていた国家を持たない最大民族で、
新イラク政府において大幅な自治権を得たため、
それを失わないために、言わば彼ら自身のための戦いであるからこそ、
モチベーションが高く、侵略者たる敵を討つことができているわけですが、
その後、彼らはそのまま自治政府の立場で甘んじるのか。
それとも、トルコやシリアのクルド人と連携し、今度はクルド人国家の樹立を目指すのか、
「イスラム国」という分かりやすい敵が消えた時に、
今度はどう収拾つけるのか、そこが大きな問題になってきます。

そういった問題に対して、日本はどういう態度で臨むのか、
議論すべきはそちらのような気がするんですがねぇ…


まぁ、しかし、わが国の首相の答弁を聞いてると、頭の中がネット世代だな~と。
人の話を聞かない、自分の都合の良いように話を捻じ曲げる、
それでいて自分が理解できない話が来ると怒り、
俺の話が理解できない奴が悪いと責任を転嫁する… わぉ、生き写しじゃねーか(苦笑)
野党の追及の甘さも指摘されていますが、それ以上に議論が噛み合っていない最大の理由は、
首相の議論するつもりの無さ、理解力の無さに原因があるように思えます。
本当に人の話を聞いていないっていうか、
都合の良いところだけ取り出して持論を述べて終わりってのが多すぎ。
そりゃもう日本もダメになるわけですよ。1億総2ちゃんねらー時代(笑)

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)