« 埼玉西武ライオンズが2連パ | メイン | プロ野球ドラフト会議 »

台風19号

上陸した時点でも台風の規模が950hPaを誇るモンスター台風でしたが、
こちらは直撃コースを辿ったものの、
停電等もなく、大きな被害を出すことなく済みました。
函南や東伊豆町では浸水被害や停電、断水が続いているようですが、
人的被害がそう大きくなかったことは不幸中の幸いです。

気象庁を始めとして、「狩野川台風並み」と最大級の警戒感を呼び掛けたことや、
イトーヨーカドー等の大手スーパー・コンビニが休業を宣言するなど、
外出する人を最小限に留めたことが、
狩野川台風を超える規模のモンスター台風の被害を軽減できた要因でしょう。

その意味では、自民党・二階幹事長の「(事前の予測からすれば)被害はまずまず」という発言は、
頷ける面もあるのですが…
実際は千曲川を始め、多くの河川が氾濫、浸水被害が至る所で広がり、
多くの死傷者を出す惨事となりました。
千曲川は名前の通り、幾つにも蛇行を繰り返している川ですが、
盆地の中の平地地帯に位置し、比較的なだらかな河川です。
そこが桁外れの豪雨によって上流付近から大量に流れた水量によって、
中流・下流域の水量が急激に増し、堤防が決壊したように思われます。
→こちら 台風被害の地形的要因


どうして台風が直撃した静岡県東部が無事だったかと言えば、
やはり狩野川台風の大惨事の記憶が残っていたからだと言えます。
1958年から60年以上かけて治水対策を徹底し、
特に大惨事になった沼津市は中心市街地が海と川に囲まれている危険区域ですが、
長年をかけて治水工事を繰り返し、今回の台風では大きな被害を出さずに済みました。
つまり、被災地域には悪いですが、ドライな言い方をすれば、
どれだけ治水工事の公共事業にお金をかけて来たかが被害の分かれ目になった気がします。
かつても東日本大震災の津波被害によって、堤防の必要性が叫ばれましたが、
時間が経つにつれて本気度が失われ、堤防の再構築は思うように進んでいません。
今回の被害を後世に語り継ぎつつ、防災対策に本気で取り組むことが、
今後の地域の再建に繋がるように思えます。
今から60年後には被災地域が万全な災害対策を取れるようになり、
人的被害が出なくなることを祈りたいです。


◆ニュースネタ 消費税増税 増税対策は本当に機能するのか?
まぁ、ぶっちゃけ、キャッシュレス化の恩恵は皆無です…
チェーン店のスーパー・ドラッグストアは軒並み対象外ですし、
地域密着型のスーパーはポイント還元対象になっているものの、
一定金額未満はお店のポイントが付かず、還元率もポイント率も変わらないので、
少額決済では変わらずに現金を使っていたりします…
んー、恩恵ないなぁ、と…

結局、お店の立場からすれば、キャッシュの方がありがたいんですよね…
→こちら 消費税増税もキャッシュレス化が進まない理由
キャッシュレスで支払われても、小切手と一緒ですぐに現金化できない、
自転車操業式に仕入れと販売を繰り返している小規模事業者の場合は、
当たり前ですが、キャッシュレスは害悪でしかありません…
手数料支払いもありますしね…

かといって、消費者がポイント還元目当てに中小商店を利用するかと言えば、
そういうわけでもなく、消費行動は変わらず、増税効果で慎重になるだけ。
結果的に、水道電気ガスというライフラインの支出増加に悩み、
消費行動を抑えるだけという結末でしょう。
キャッシュレス化によって、外国人観光客を増やそうとする政府の試みは、
残念ながら的外れだったと言わざるを得ません…


◆野球ネタ クライマックスシリーズは優勝した西武が4連敗で敗退…
そりゃ、4試合ともに先制点を奪われ、そのうち3試合が初回失点では、
試合の流れを掴むことなんてできませんよ…

惜しかったのは初戦ぐらいで、先発のニール投手が初回に失点したものの、
2回以降は立ち直り、打線の反撃で逆転する勝ちパターンに持ち込んだものの、
平井・平良投手が掴まり、同点に追いつかれ、
森友哉捕手のパスボールで勝ち越し点を献上で敗戦…
結果的にこの森友哉捕手のパスボールがシリーズを象徴するシーンとなってしましました。
シーズン終盤も平井投手が疲れを見せ、しばしば同点にされることはあったものの、
そこで踏み止まって、終盤・延長戦で再度勝ち越して勝利できていましたが、
そういう展開に持ち込めなかったことが西武の敗因でしょうね…
2戦目以降はもう良い所なしで、
先発が序盤に大量失点する典型的な負けパターンでした…話になんねぇ…

不甲斐なかった先発投手陣でしたが、打線の方も機能したとは言えず。
特に首位打者に輝き、打線の中心となった森友哉選手の不振は痛かったです…
→こちら 封じられた森友哉選手のバット
全体的に見れば、今年もバッテリーの力の差を見せつけられた形ですね…

MVPはどうなるんだろうなぁ…
森友哉選手が最有力ですが、この終わり方は印象が悪い…
復活を果たした中村剛也選手、連勝記録を作ったニール投手、
はてはてソフトバンクの千賀投手に奪われてしまうのかなぁ…


◆ライオンズネタ 来季へ向けての課題
ソフトバンクと選手層の差があることが指摘されがちですが…
だからといって、森友哉選手や秋山選手を代えるわけにもいかないわけで、
短期決戦で選手層の差を指摘するのは、何か違うような気もします。
平井投手を始め、シーズンの疲れをポストシーズンに持ち込んでしまった、
という意味なら分かりますが…
まぁ、それもどちらかと言えば、シーズン全体の戦い方ですよね。

そう考えると、やっぱり投手力の差が大きかったように思います。
ライオンズの打線なら2~3点ならワンチャンスでひっくり返せますが、
それ以上広がってしまえば、勝ちパターンの投手を注ぎ込めませんから、
やや力の落ちる投手を出さざるを得なくなり、結果的に失点が広がる…
打線のチームといえども、やはり投手陣が最少失点に抑えないと、
勝機は見えてこないということだと思います。
短期決戦なら尚更、先制点を奪われてるようではダメ。

投手陣は今井投手を始め、若い右の本格派投手は揃っているので、
投手陣を底上げする指導者が必要です。
今年は既存戦力を使いまわしていた感が強く、
新戦力はルーキーの松本航投手、谷間先発で結果を残した本田投手、
シーズン終盤に中継ぎで活躍した高卒2年目の平良投手ぐらい。
色々な投手にチャンスを与えられるような環境が必要です。
候補として巨人でもコーチ経験のある豊田清氏の名前が挙がっており、
チームとしても課題は認識していると思われます。
他にも中日を退団した森繁和氏やデニー氏ら有力OBもいるので、
投手陣を再建できる敏腕コーチを招いて欲しい所です。

戦力的には左の先発が不足気味。
リリーフは小川投手と野田投手がいるものの、先発は榎田投手ぐらい。
ベテランの内海投手や斉藤大将投手、佐野投手らがもう少し頑張らないと。
あとはリリーフの駒不足。右腕も増田・平井・平良投手ぐらい。
今年ルーキーの粟津投手と森脇投手、今季1軍を経験した国場投手ら、
リリーフの駒数を確保し、平井投手らの負担を減らしていかなければなりません。

野手では秋山選手の動向が1つのポイント。
おそらくメジャーとの天秤となるので、長期戦を視野に残留交渉して欲しいです。
流出の場合は、守備範囲の広い金子侑司選手をセンター、
ライトは木村選手が有力、残りのレフトをベテランの栗山選手、
若手の鈴木将平・愛人・高木渉・戸川選手らの争い、
4人とも勝負時だけに高いレベルの争いを期待したいです。
内野ではベテランの中村剛也選手をDHで固定したいので、
サードにサブとして活躍を見せたルーキーの佐藤選手、
2軍で三拍子揃った結果を残した山野辺選手をセカンドに起用できれば。

野手はスタメンの固定化が図られてはいるものの、
シーズン前半には源田選手が怪我で離脱して、永江選手を起用したり、
規定打席に僅かに届かなかった木村選手の不調があって、
愛人・鈴木・戸川選手らにスタメンのチャンスが出てきたり、
中村選手の欠場時に起用された佐藤選手が活躍したりと、
野手陣の新たな芽は出てきています。
やはり課題の投手陣を整備しつつ、
野手陣は将来を見据えた補強が必要になってくるでしょうね。

【先発】今井・高橋光成・松本航、多和田・榎田・本田・渡辺勇
【右中】平井・平良、粟津・森脇・国場
【左中】小川・野田
【抑え】増田
1(遊)源田、2(二or三)山野辺or佐藤、3(捕)森友哉、4(一)山川、5(三or二)外崎、
6(指)中村剛也、7(右)木村、8(左)鈴木他、9(中)金子

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)