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超過契約金

横浜ベイスターズの那須野投手が5億3000万の契約金を貰っていたことが明らかになったようです。
こちら
以前も書きましたが、入団時の契約金に関しては、
独占禁止法に抵触するとかの理由で、「目安」でしかなく、
実際に破ったとしても明確な違反行為となるかは分からないわけで…
今後の反省材料になるとはしても、直接処分が下されることは考え難いでしょう。
ただ今回、超過契約金の金額が明らかになったことで、
過去に週刊誌で報道された莫大な契約金に現実味が帯びてきたこととなり、
不正スカウトはまだしも、超過契約金は西武・横浜以外にも
多くの球団がやっていたと推測されるわけでして…
一球団の問題ではなく、球界全体の問題であることが明らかにされたように思います。

しかし那須野投手に5億3000万ですか…
今後の活躍が予想できないので分かりませんが、
現時点ではそれほどの投資をした価値はあったのかが疑問になるわけでして…
ドラフト時の評価を知らない人にとっては、5億という契約金は高すぎるように感じるでしょうね。
一応04年のドラフトでは右の一場投手、左の那須野投手で即戦力評価されていた選手です。
でも5億というと、横浜では大魔神・佐々木投手ぐらいしか貰えない年俸ですよ?
それを何の活躍もしていない新人選手にポンと出すというのは…
いや、勿論、西武を始め、他の球団もやったことなんでしょうが、
本当にそれだけの契約金を払う価値があるのかなと思わなくもないです。
球団側は否定していますが、うち3000万が日大監督に渡ったと言いますし…
これが事実だとすれば、西武の謝礼と全く変わりなくなります。
プロ球界からアマ球界へのお金の流れ方の取り扱いも、
考えていかなければならないことの一つだと思います。
(安易に流れを断つと結論付けるのではなく、アマ球界の実態も考えながらの結論を)

今後のポイントとしては、横浜球団や那須野投手の責任を追及するというよりは、
根本的に新人の入団契約金をどう取り扱うのかが焦点になりそうです。
今回のようなケースが多々あるとすれば、球団が赤字経営になるのは当たり前で、
自由競争となればより悪化することは目に見えています。
希望枠撤廃で今回のようなケースは減るでしょうが、
完全ウェーバーにしたとしても、莫大な契約金を将来約束することで、
他球団の指名を拒否させる「囲い込み」が行われないとは限りません。
スカウト活動のガイドラインをどこまで定められるのか、
プロ野球ファンはチェックしていきたいものです。

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