日ハムが勝利
クライマックスシリーズ第1ステージの2試合目は、
日ハムが7-2でオリックスを下し、2連勝で第2ステージ進出を決めました。
試合を見ていると、やはり経験の差が出ちゃったのかなぁと…
日ハムの堅守とミスに付け込む野球が発揮された試合となりましたね。
やはり短期決戦の勝ち方を知っている日ハムは脅威です。
今日の試合では稲葉選手が欠場したのにも関わらず、
代役のベテラン・坪井選手や小谷野選手がラッキーボーイ的な活躍、
こういう選手が出てくると、短期決戦も戦いやすくなりますね。
当たっている選手を見極めることも短期決戦を制するコツということでしょう。
負けた2位・オリックスは、結果的に言うと、初戦を捨てたのが響いた気がします。
近藤投手も二桁勝ってますし、悪くはないのですが…
2戦目を必ず取らなければいけないという体制は、
経験の浅いチームにとってプレッシャーにしかならなかったように思います。
これが逆ならば十分機能する方法だとは思うのですが…
大石監督からすれば、別に捨てたわけでもなく、現時点の調子で近藤投手を選択したのでしょうが、
客観的に1戦目を捨てたように思われたのは失敗だったかもしれません。
勝った日ハムは派手さはないのだけれども、
守備の堅さ、ここ一番での集中力は素晴らしいものがあります。
2年連続の優勝によって、接戦の勝ち方を身に着けているのは強みですよね。
自分から崩れる可能性が少ないチームなだけに、
相手チームが力を出せるかどうかが一つのポイントになってきそうです。
3位通過で日本シリーズ出場が現実味を帯びてきましたね…
一方のそれを迎え撃つ埼玉西武ライオンズですが、
日ハムとの対戦で問題となるのは、オリックス同様に「経験の少なさ」でしょう。
毎年のように優勝争いをしてきたライオンズですが、野手は大幅に若返っているので、
短期決戦はあまり経験がないという選手が多いです。
野手のレギュラークラスで2004年のプレーオフを制しての優勝を経験しているのは、
中島・細川・赤田・佐藤友亮選手ぐらい。
片岡・栗山・中村剛也選手は05・06年のプレーオフの経験はあるでしょうが、
優勝の経験はまだありません。
投手陣では西口・石井一久・岡本真也・星野投手ら経験豊富な投手がいる一方、
涌井・岸投手といった主力の先発投手はプレーオフ未経験で、一抹の不安があります。
今年は優勝目前で失速したこともありますし、
短期決戦でミスが続くなんてことになると、日ハムに敗れかねません。
故障者の回復具合も心配ですし、残りの期間でチームを整えられるかも一つの注目点になりそうです。
ただ西武にとって好材料なのは、西武ドームにおける日ハム戦の相性が非常に良いことでしょう。
短期決戦でそういうことはあまり関係ないでしょうが、
精神的に優位に入っていけることは確かだと思います。
オリックスの金子投手や小松投手のように、苦手にしている投手もいませんし、
そういう面では精神的にあまり追い込まれずに戦うことができます。
日ハムにはダルビッシュ投手という絶対的なエースがいますが、
西武の場合は苦手意識はありませんので、接戦ならば十分勝機はあります。
そういう意味ではダルビッシュキラーの中村剛也選手が第1戦に間に合うかどうかが重要です。
ダルビッシュ投手を崩すには中村選手と石井義人選手は欠かせないでしょう。
ブラゼル選手は間に合わずとも戦えますが、中村選手が間に合わないと戦えません。
中村選手の臀部の痛みの程度が気になるところです。
西武の先発投手を予想しますと、涌井・岸・帆足・石井一久・西口投手の順番ですかね。
ダルビッシュ投手が初戦来るならば、相手は涌井投手しかいないでしょう。
今季の2度の対戦はいずれも両者譲らずの投手戦、
先にマウンドを降りた投手のチームが勝つという皮肉な結果となっています。
今度こそ決着はつくのか、初戦から熱戦が期待できそうです。
2戦目は、相手がオリックスなら帆足投手だと思ったんですが、
日ハムには相性が良くないだけに、相性の良い岸投手が2戦目に来ると予想します。
3戦目は相性が悪いとはいえ、安定感のある帆足投手に任せ、
4戦目に西武ドームのマウンドとの相性がいい石井一久投手、
5戦目は回復具合にもよりますが西口投手(再登録は可能なので)に、
6戦目までもつれた場合は涌井・岸両投手を大胆に使っていく展開になるかと。
投打ともに故障者の回復具合が心配ですが、
若いチームが短期決戦でどれだけ戦えるのか、今から楽しみです。
ここ2年のパリーグプレーオフ・クライマックスシリーズはあっけない形に終わっているだけに、
多くの人々の目を引き付けるような熱い試合を期待したいですね。