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コロナと総務省接待問題~政治家のお仕事とは?~

何でコロナ禍に総務省接待問題をやっているんだと思っている人もいると思いますが…
昨年の12月を思い出してください。発端はコロナです。
①12月中旬、コロナ患者が急増したため、政府が多人数での会食の自粛要請をする
②その夜に菅総理が自民党・二階幹事長とステーキ会食⇒批判
③政治家の自粛要請に反する会食が次々と明らかに
⇒批判=「何故、政治家は会食を止められないのか?」
④緊急事態宣言が出た1月以降の会食で自民党国会議員に離党処分(12月はお咎めなし)
⑤自粛要請期間中の総務省幹部の会食が明らかになる。菅総理の息子が絡んでいるらしい。
⑥菅総理の息子が勤務する東北新社の総務省接待問題が浮上⇒行政の歪み?
⑦総務省幹部は他にNTTから接待を受けていたことが発覚する
⑧総務大臣もNTTから接待を受けていた疑惑が生じる←今ココ

コロナの感染拡大原因として最も大きいのが「会食」であることが分かり、
緊急事態宣言を出す前に国民に「会食」を自粛するように要請したものの効果なし。
それもそのはず、それをお願いする政治家自身が「会食」を続けていた…
これを受けて国会で「会食」の禁止しようとする動きはあったものの、
まともに議論は進まず、一律禁止とはなりませんでした。
では、どうして政治家は「会食」を止められないのか?
その答えが総務省接待問題にあります。

その前に⑧総務大臣経験者の接待問題について解説しておきます。
●坂井氏と野田氏、NTTとの会食費用支払わず 大臣規範抵触か
結論から言いますと、大臣側に接待を受けている感覚はないと思われます。
逆に接待した側のNTTは接待した感覚はあると思います。
つまり、両者を結び付けている悪い奴がいるってことなんですよ(苦笑)
構図としてはこんな感じだと予想できます。
①国会議員BがNTT側から陳情を受ける
②国会議員Bが大臣Aとの会食をセッティングする
③大臣Aが国会議員Bと会食したら、「偶然」NTTの人がいました
④会食しました。支払いは国会議員Bと見せかけて、実際はNTT側。
大臣Aとしては「偶然」NTTの人に会ったとしか思っていません
(勿論、政治家界隈ではこの「偶然」を起こすのが「お仕事」なわけですが)。
でも実際に費用を出しているのはNTT側なので、
「偶然」でもなんでもなく、大臣Aを接待したわけです。

コレなんですよ。今の政治家が自分達の「お仕事」と思っていることが。
森友学園問題の安倍夫人の言葉を借りれば、
「人と人とを結びつけていくことが私の仕事だと思っております」。
だから政治家は「会食」を止められないんです。
それが政治家の「お仕事」だと思っているから。
国会議員BはおそらくNTT側の誰かから個人献金を受けているのでしょう。
そのお金を使って選挙に出て議員の座を守り、
そして企業の陳情を受けては、大臣もしくは官僚と会食してそれを実現。
金と票が集まってくるという算段ですよ。

果たしてこれが政治家の「お仕事」なんでしょうか?
良くも悪くも、日本はこの政治システムで動いてきたわけです。
これまで財界と政治家が結びつき、日本の経済を動かしてきたことは確かです。
ただ、それがコロナ禍という局面に立ち、情報公開に反する秘密主義的決定や、
コンプライアンス(法令順守)の問題が生じ、
時代遅れとなったこの政治システムを続けるのか否か。
その分水嶺に立っていることになるわけです。

森友・加計学園問題もそうですが、こういう個人的に政治家と繋がり、
特定集団だけが政治的恩恵を受けるようなシステムの是非が問われているんです。
国民が問われているのはそこなんですよ。
個々の問題を批判できていても、その全体が何を指しているのかを理解できていません。
この「会食」を通じた個人同士が結び付く利益誘導が是か非か、
今、問われているのはそこなんですよ。
それは政治だけでなく社会が変わることを意味します。
「飲みにケーション」を捨て去り、個人的関係性で仕事をするよりも、
情報共有を通じた作業の代替性で事業の効率化を図るかどうか、問われているのはそこなんですよ。

総務省接待問題は個人の問題だけではないんです。
日本社会がコロナ禍で直面している社会の変化に関する問題なんです。
そこを忘れないでニュースを見てもらいたいと思います。


◆ニュースネタ 総務省接待問題でNTT社長らを参考人招致
つまり、政治家や官僚との『意見交換会』という名目で『会食』を行い、
1人5万近い食費を奢っているということですか…

……
………明日からNTTやドコモの人と会ったら、食事を奢れと迫ってみようと思います(笑)
そりゃ社長がね、顧客でもない人との『意見交換会』で食事を奢ってくれるんだから、
顧客の立場からの『意見』を聞くのに、社員が食費をケチるなんて、ありえないでしょ?
それがNTTとしての会社の姿勢であるならば、当然、社員も奢ってくれるでしょう。
奢らない社員は会社の方針に反していることになるわけですからねぇ…ほら、奢れや。
5万円とは言わない。1000円の昼食でも奢ってくれや、NTTグループさんよ?

言うまでもないことですが、
言わなきゃ便宜を伝えられない・図れない奴はそこまで出世してません。
相手の望むものが分かっている奴しかそこまで出世してません。
『会食』を開いて、「一つよろしくお願いします」と言うだけで伝わるんですよ。
それを理解できない奴はそこまで出世していません。
みんな、分かっていることです。何なの、この茶番(苦笑)

行政職の人間がその業界人と『会食』している時点でアウトくさいのに、
そこに『奢り』『奢られ』があれば完全にアウト。
誰が見てもズブズブの関係ですよ。アホらし。

とりあえず、NTTグループの社員は食事奢れや、マジで。


◆ニュースネタ 緊急事態宣言は解除の方向か?
●筋の通らない宣言解除、国は「データ遊び」をやめよ
現状は、再延長した時点と変わらない「下げ止まり」。
どころか、各地でクラスター感染が発生しており、
「変異株」の問題もあって第4波の発生目前という局面です。

まぁ、それでも政府は緊急事態宣言を解除するのでしょう。
暖かい春を迎えつつあり、外出する機会が増えていますから、
国民のフラストレーションも溜まりつつあり、解除を求める声は強まっています。
オリンピックの聖火リレーも始まりますから、政府は解除の方向で動くでしょうね。
もっとも、それは第4波発生の呼び水にしかならんわけですが。

「変異株」で警戒すべきなのは若者にも定着しやすいということです。
ウイルスの保菌者となるだけでなく、発症の危険性も高まります。
比較的安心と言われていた若者も警戒の必要性が高まるだけに、
さらなる対策の強化が必要なわけですが、それができるかどうか…

しかし、1月から「変異株」の問題が起っていたのにも関わらず、
5~10%程度しか調べていないというのはお粗末すぎませんか?
当時はてんやわんやで手が追いつかなかったのかもしれませんが、
多少マシになった以上、徹底的な「変異株」の調査をしてもらいたいです。
PCR検査の数を増やし、再度の封じ込めを行わなければならないのですが、
国民一般にその危険性が十分知らされず、そういう機運にもなっていない、
非常に危険な兆候であると感じています。
結果的に、政府がワクチン批判を封じた結果、
ワクチン万能主義に陥り、国民の警戒心が甘くなってるだけじゃないのかね?

まぁ、しかし、オリンピックのコロナ対策は大丈夫なんですかね?
例えば、何のコロナ対策を行ってこなかったブラジルのような国を、
日本はオリンピックだからという理由で無条件に受け入れなければならないんですかね?
国によって対策や感染の程度に差があるのに、一律に考えることができるのかどうか。
それはつまり、参加国がどうなるのか。
蓋を開けてみたら、日本と中国しか参加してませんでした、とかなりそうで怖い(苦笑)

●ワクチン接種した女性9人に重いアレルギー反応
後日、男性にもアナフィラキシーの反応が見られたことが報道されました。
今回のワクチンは血管に投与する皮膚注射ではなく、筋肉注射ということなので、
一般的に筋肉が少ない女性や高齢者の場合は、
筋肉注射に失敗して皮膚注射になってしまうと、副反応が出やすくなります。

4月から高齢者のワクチン接種が始まるようですが、
アクティブで筋肉量の多い元気な高齢者はともかく、
痩せて筋肉が落ちてしまった高齢者は、接種を避けた方が無難でしょう。

何度も言いますが、ワクチン接種したとしても、
あくまで「発症しにくくなる」だけですから、
コロナウイルスを保菌して感染させる可能性は否定できていないので、
マスク等のコロナ対策は続ける必要があります。
ぶっちゃけ、「現状は何も変わらない」わけですから、
そこら辺は十分に理解した上で、
自分の環境でワクチンを接種した方が得か損かを見極めるようにしましょう。

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