東京五輪は中止になるのか?
ついにイタリアの新型コロナウイルスの死者数が中国を超えたということで、
アジア地域よりもヨーロッパ地域で大感染が生じるようになりました…
イタリアの致死率は8%を超え、本当に同じウイルスなのか?と思うほど。
WHOは高齢化が理由みたいな言い方をしていますが、
それならば日本が最も致死率の高い国にならなければおかしいわけで、
致死率の高いウイルスに変異した可能性を疑わざるを得ません。
今後は日本国内の蔓延対策と共に、
ヨーロッパ地域からの逆輸入の警戒も必要になってくるかもしれません…
そんな中で話題になっているのが東京五輪の開催の可否ですが…
日本では安倍総理が「完全な形でのオリンピック」を標榜するなど、
表向きには開催の方向で動いてはいますが…
こちら
感染拡大と高い致死率に悩む欧米の本音は違うと言わざるを得ません。
こちら
ヨーロッパからすれば「それどころではない」という感じでしょう。
明確な温度差があります。さすがにあの発言は能天気過ぎましたわな…
もっとも、中国が1ヶ月ほどで収束したことを考えると、
当初は散々叩かれたIOC委員の「5月末までの決定が必要」というのは現実的な話。
仮に日本で感染が収まっても、出場国の大半が新型コロナで悩まされている状況では、
とてもオリンピックをやる所ではなくなるので、
「完全な形」に拘るのであれば、延期せざるを得なくなるでしょう。
最も被害拡大を恐れるアフリカ地域での感染拡大がまだ起こっていませんからね…
ワクチンができるのが先か、世界全体に感染が広がるのが先か。
現実的には期日通りの実施は不可能に近くなってきたように思います。
延期するにしても年内延期は、アメリカのスポーツ界が完全に停止しない限りは難しいでしょう。
大リーグを始め、リーグ戦復帰がどれぐらいの時期になるのか…見通しは分かりません。
アメリカのスポーツ界が停止した状況でオリンピックという雰囲気にはならんでしょうし、
いずれにせよ年内延期は、世界のスポーツ界が一致団結しない限りは、
かなり難しい展開のように思えます。
そうなると、1年先、2年先が現実的な所なのでしょうかね…
そんなこんな言ってたら、3月23日にオリンピック延期に初めて言及する展開に。
能天気な発言に対して、海外からの外圧に屈した形に見えます。まぁ、当たり前ですね。
中止は阻止したみたいな好意的な報道もありますが、
日本政府が望むような年内延期は絶望的、1年後の延期さえも微妙。
現実的には2年後、最悪なら4年後という展開もありえるわけですが…んー…
◆ニュースネタ 安倍総理が3月15日に会見。19日に休校措置の解除を検討。
3月15日の会見は特に真新しい所もなく、言い訳ばかりな感じでしたけど…
こちら
会見当日にトランプ大統領が思い切ったコロナ対策の実施を発表していたので、
何か新しい動きでもあるのかと期待しましたが…
突然、「卒業おめでとうございます」とか言い出したり、
お前がいきなり2月28日に休校措置を要請して卒業式を台無しにしたんだろうに…
ろくに検査もせずにデータを持ち合わせていない癖に、
国際社会をリードすると大見得を切ったり… できてる? 全くできてねぇじゃん。
あー、先進国に先んじて過剰防衛を行って世界経済を停滞させた責任がありましたね…
矛盾だらけの、言い訳に終始した会見のようにしか思えませんでした。
3月19日の会見ではイベント自粛要請は続行、
休校措置は地域ごとに判断で4月1日からは解除の見込みの模様。
こちら
はてはて、子どもの感染状況に関して言えば、
2月28日時点よりも感染リスクは向上しているはず。
当時は子どもの感染自体がレアなケースでしたが、最近は子どもの感染も増えてきています。
もっとも、子ども同士の感染というよりは、家族からの感染のようですが…
ヨーロッパでの致死率の高さも考えれば、子どものリスクは明らかに高まっており、
休校措置を解除する条件が整ったとは思えません。
これは明らかに2月28日の休校要請が医学的見地を欠いた「政治的思い付き」に過ぎず、
今回の休校措置の解除も医学的見地に基づくものではなく「政治的思い付き」でしかない。
「もう春休みなんだから早めに休みにしちゃっていいんじゃないの?
でも新学期はそうはいかないよね」という単純な考えに基づくものに過ぎないのでしょう。
なんつーか…専門家の判断が無視され、政治的損得だけで対策が進んでる感があるんですよねぇ…
イベントの自粛要請に関しても過剰防衛だと思います。
空気感染するのであれば有効な対策ですが、接触感染が主なので意味ないでしょうに。
警戒すべきは自分の手がウイルスが付着した状態で食物として経口摂取すること、
つまり、飲食を伴わない短時間イベントであれば、感染のリスクは少ないはずです。
政治家さん達が大好きな立食パーティーはリスクあるのに対して、
スポーツや観劇は飲食を制限すれば問題ないはずです。
なのに、それらを一色単にして自粛≠事実上の禁止するのは違うでしょうに。
やり玉に挙がってるライブハウスに関しても、
飲食やシャウトを禁止さえすれば、問題ないように思えますがねぇ…
結果的に、過剰防衛が国民の萎縮行動を促し、経済を停滞させているのが現状。
それを生み出したのは日本政府の対応遅れ批判を交わすための、
客観的な医療知識に基づかない過剰防衛対策がもたらしたもので、
それが日本だけでなく、アメリカやヨーロッパに波及して、
世界恐慌をもたらすリスクを作出しているという意味では、
非常に危うい政治・経済状況だと言えます。
国民の健康を守るための対策ではなく、批判から逃れるための対策ですからねぇ…
そこに正義はありませんよ…
◆自説 結果的に感染の拡大が抑えられた日本と感染拡大したヨーロッパとの違い
あくまで個人的見解でしかありませんが…
日本の潜在的感染者は1万人規模でいるとは思われますが、
死者数も感染拡大に伴って増えてきてはいるものの、
イタリアを始めとするヨーロッパ諸国と比べれば、死亡率は低い方です。
その要因が何かと考えると、日本政府の対策が成功したわけではなく、
日本人個々のの感染症対策意識が強かったためだと思われます。
やはり結果的にマスクの着用意識が感染拡大を防いでいる一因ではないでしょうか。
確かに予防のためのマスク着用は、欧米が指摘するように、意味がないと思いますが、
今回の新型コロナウイスるは誰が感染しているのかも分からず、
自覚症状がなくても感染させるリスクを持っていることを考えれば、
マスクの着用が感染拡大を防いでいる可能性は否定できません。
また、日本では予防マスクが多いため、
感染者がマスクの着用を理由に差別されることはなく、
肝心の感染者がマスクを着用しやすい状況にあることも間違いありません。
公共交通機関における咳エチケットやティッシュの使用など、
公衆衛生的に意識が高いことが感染拡大を防いでいる一因だと思われます。
あとは食事方法の違いもあるのかなという気もします。
日本では箸を使うことが多いのに対して、
パン食が中心の欧米では手を使うことが相対的に多くなります。
やはり一番の感染リスクは手に付いたウイルスであり、
それを食事と共に摂取することが最も大きな感染リスクです。
箸を使えば、直接的に食物に触れるわけではないので、
一定程度感染を防ぐことができると思われます。
そういう観点で言えば、学校の再開自体には個人的に賛成なのですが、
給食からしばらくパン食を控えるなど、
一定程度の工夫は必要だと思います。
しかし、終わりが全く見えないですねぇ…
開始時に解除条件を定めなかったことで、終わりが見えないんですよね…
このまま緊張状態を続けることは不可能なので、
季節性インフルエンザと同様の警戒度に下げつつ、
各人の健康を損なわないよう配慮する体制を作ることが必要だと思います。
◆ニュースネタ 安倍政権の描く「甘い」シナリオ
もし、仮に、記事通りの甘い見通しで政治的判断をしているとすれば、
今すぐ死んでくれた方がマシです…
歴史的に戦争や病気を想定通りにコントロールできた試しがあったでしょうか?
ないですよ、そんなもん。常に激化を辿るのが世の常。
そんなV字回復なんていう甘い見通しを本当にしているのならば、
即刻、辞めていただきたい。
今や日本だけでなく、世界もどん底に突き落とそうとしてるんですよ?
世界恐慌目前の段階で何を甘い算段をしてるのか。絶望します。
今、必要なのは政策的な判断ではなく、科学的判断です。
「桜を見る会」を始めとする疑惑逸らしや、
コロナ対策への取り組み遅れを挽回するとか、
そういう政治的動機に基づくものは一切要れちゃダメなんですよ。
それは「私欲」でしかない。
大災害や感染病において、そういった「私欲」は必ず災いをもたらします。
あくまで科学的判断に基づき、必要な措置を私利私欲なしに適切に行うべきです。
残念ながら、今の安倍政権からはそれらが一切見えてきません。
記事の通り、甘い政治的判断で動いているとしか思えないんですよ…
今のような過剰な厳戒態勢を続ければ、世界のブロック化が進み、
世界恐慌と第二次大戦と同じような政治状況になってしまうことでしょう。
今の世界の指導者は、自国どころか自分の利益しか考えない人間ばかりで、
世界的視野で指導できる人間がいません。
唯一、ドイツのメルケル首相がそういう素養を持っていますが、
新型コロナの疑いで隔離というのは心配なニュース…
かなり絶望的な流れに傾きつつあり、恐怖しか感じません…