平成元年優勝の東邦が平成最後のセンバツ優勝
1回戦を見た限りでは、東邦高校が優勝するとは正直思いませんでしたが、
終わってみれば、東邦高校が優勝して当然という結果でしたね。
エースの石川投手は高校に入ってから投手を始めたということで、
投手経験の少なさが心配されましたが、
逆に投手らしくない性格が功を奏したようにも思えます。
あれだけ実力を持った投手だと、自分の力を見せつけようとして、
ついつい力みがちになってしまい、コントロールを乱しがちになるものですが、
石川投手にはそういった所が全く見られず、
コントロールよく打たせて捕るピッチングに徹し、安定感がありました。
打撃の方も強引さがなく、決勝戦の打球はいずれもセンターから右方向、
ピッチング同様に無理のない打撃が好結果に繋がっていたように思えます。
大会を通じて堅い守りで投手陣を盛り立て、
2回戦では7盗塁するなど、足を絡めた野球も展開し、
先行逃げ切りの王道野球で見事優勝を成し遂げました。
投打に安定した力を見せた東邦が優勝したのは当然の結果だったと言えます。
準優勝の習志野高校は2回戦で星稜を破って勢いに乗りましたが、
それは同時にサイン盗み疑惑との戦いという別の側面もありました。
実際に習志野がサイン盗みを行っていたかどうかは分かりませんが
(状況的には多分やっていた可能性が大)、
サイン盗みを行っていたから勝てたわけではないということを、
決勝進出という結果で示してくれたように思います。
言われて悔しかったのは選手だったことは間違いありません。
実力で準優勝という結果を勝ち取ったことは評価して良いと思います。
作戦面では機動力を駆使し、準決勝の明豊戦ではダブルスチールを決めるなど、
相手の隙を付く大胆な走塁で相手をかき回すなど、
何をやってくるか分からない多彩な攻めが効果的だったと思います。
大会全体としてみると、今年は投高打低、貧打戦が多かったように思えます。
投手の出来が抜群に良かったわけではなく、
1回戦好投しても2回戦はいまひとつだったりして、
結果的に打撃戦になることも多く、必ずしも投手が良い大会でもありませんでした。
どちらかといえば、気候の影響が大きかったのではないかと。
センバツ開幕前は温暖な気候で桜も開花するという状況でしたが、
開幕直後から寒気が入り込み、大会が終わるまで終始肌寒い気候でした。
それが選手の体の動きを悪くし、打者が十分力を発揮できなかったように思えます。
選手にとっては厳しい気候だったと思いますが、
それでも全力で戦ったことは評価したいと思います。
◆プロ野球ネタ 日ハムの『オープナー』は失敗なのか?
外形だけを取り入れたために、中身が伴わなかった典型的な失敗例↑
メジャーの『オープナー』の意義は、以下の通り。
①統計的に初回の失点が多い=日本も共通
②2番・3番に良い打者を並べる傾向≠4番以降に長距離打者を置く傾向
③クローザーもしくはセットアッパーで失点を防ぐ≠第一先発程度の認識
つまり、これを日本版に応用するためには、
②7・8・9番の下位打線で投手交代すべき。投手の打席なら最高。
③2イニング限定の先発で失点を防ぐ形にする。
にも関わらず、2日の楽天戦では先発の加藤投手を3イニング引っ張り、
上位打線に戻った所で投手交代して失点。
6日の西武戦では8番打者での投手交代だったものの、
西武は8番おかわり君という打線なので、投手の立ち上がり軽減に全くならず。
どちらも投手交代のタイミングを間違えてるとしか思えません。
それに加えて2日の場合はデータのない新外国人投手だから通用しましたが、
6日の場合はベテランの金子投手では奇襲にも何にもなりません。
実際に辻監督は代えてくれて助かったという認識だったようですし、
2番手に対戦経験の少ない投手を持って来なければ、
『オープナー』は十分に機能しないと言えるかと思います。
現状で一番使えると思われるのは、交流戦でしょうね。
別リーグとの対戦なので、投手のデータが少なく、
交代のタイミングも投手に打席が回るイニングの頭から代えれば良いことになり、
実効性のあるものとなる可能性があります。
ただ、今回のようにDHのあるパリーグ同士でやるのは…難しいのではと。
打線の波が激しいチームなら分かるのですが、
今のパリーグはそんな波のある打線のチームはないですしねぇ…
◆ライオンズネタ 開幕から3連敗→3連勝→2勝1敗
開幕3連敗した時はどうなることかと思いましたが…
そこから打線の力で3連勝。
日ハム戦も多和田投手は負けてしまったものの、
今井投手と高橋光成投手に勝ち星が付く良いスタートとなりました。
あとはエースの多和田投手に価値が付けば大丈夫そうですね。
抑えの方も増田投手が定着しそうな雰囲気。
ヒース投手とマーティン投手がイマイチだったことは、
OP戦の段階で分かっていたので驚きはありません。
早い段階で増田投手に代えたことを評価したいです。
左右のセットアッパー平井投手と野田投手も良いスタートを切りましたし、
あとは早い段階でヒース投手かマーティン投手が立ち直り、
8回のセットアッパーに定着してくれれば、一つの形になると思われます。
打線の方は5番森友哉選手が好調なのが安心材料。
開幕3連戦は金子侑司・木村選手が結果を残せませんでしたが、
そこから盛り返してきて比較的好調に。
出遅れていた秋山選手と外崎選手の調子も少しずつ上ってきたこともあり、
打線は順調に来ている感じですね。
問題は森友哉選手の調子が落ちて来た時。
昨年までのライオンズ打線の推進役は、
浅村選手と森友哉選手の2人体制だったこともあり、
どちらかが打てば打線が繋がることになるので、安定した得点力がありましたが、
今年は浅村選手が抜けたことで、森友哉選手の一輪になったことで、どうなるか。
現状で打線のもう一輪になれそうな雰囲気を持っているのが源田選手ですね。
3年目を迎えた今季、キャプテンの浅村選手が抜けたこともあり、
内野のリーダーとしての自覚が生まれ、主力選手の風格が出てきました。
打撃の方もOP戦・開幕以降も安定した打撃を見せており、
今年は3割を超える打率を残す可能性が高いと思われます。
勝負強く何でもできる打者ですから、
主力の秋山選手と山川選手以上に打線を繋ぐ存在になる可能性は高いです。
今年は打線の推進役として、森友哉選手だけでなく、
源田選手の打撃にも注目したいです。
◆ニュースネタ 統一地方選挙前半戦 「最低賃金上昇」の公約は夢物語なのか?
全国的な見所は大阪府知事選でしたが、結局は維新の会の圧勝に終わり、
中央では衰えが指摘される維新の会も、
大阪では力を持っていることを改めて示す形となりました。
しかし、都構想はまだ引っ張るんですかね…もはや唯一の存在意義と化してる。
与野党対決では北海道知事選がありましたが、与党候補が勝利。
参議院選挙に向けて野党共闘が上手くいくかどうか、怪しい雰囲気…
こちらの地方では県会議員選挙のみが行われました。
県会議員レベルになると、個人よりも政党重視になってしまうため…
個人的に気に入ってる候補でも、自民党公認となると二の足踏むわけでして…
個人的にもう自民党アレルギーになるくらいに悪化してる…
どんな混沌(カオス)になろうとも、現状よりマシというぐらいのアレルギー。
当初は安倍政権が倒れて、自民党内の政権交代がベターと思ってましたが、
安倍総理3選から怪しげな雰囲気になり、今や4選まで持ち出してくると、
総理本人の意向というよりも、失脚を恐れる周囲の権力者のワガママじゃねぇの?と。
虎の威を借る狐、ジャイアンの陰で悪さするスネヲじゃないですが、
安倍一強と言われる中で、中央も地方も徹底的に腐ってるように見えちゃいます。
もう生理的に無理なレベル。
まぁ、安倍晋三という一人の人間としては好きなんですけどね。
政治家としてみると中身スッカスカで、
周囲の心を知らないお坊ちゃんだなぁとしか思えないわけでして…
そんな中で、政党の推薦等を受けない泡沫候補の一人が、
「最低賃金アップ」を公約にしていたのですが、
それが県会議員の仕事なのかどうかは別としても、政策としてはアリだなと思いました。
どうも日本の場合は『最低賃金』=賃金標準になっている節があります。
『最低賃金』はそれこそ何の仕事をしてなくても、1時間働けば得られる給料なわけで、
最低賃金未満で働かせる契約をしたとしても、自動的に最低賃金で計算される代物です。
最低も最低、それ以下はありえないという意味での『最低』。
給料の天引き自体が違法になりますが、天引きされても下回れないのが『最低賃金』。
つまり、最低賃金しか払えない職場は職場として最低です。
その最低な職場が役所の臨時職員だったりするから最低(苦笑)
最低賃金より10円増しにするか、100円増しにするかと考えるのではなく、
別途高めの『標準賃金』なるものを作成して、
賃金水準自体を高めに考えることが必要だと思います。
韓国では最低賃金を上げて失敗していますが、
韓国の場合は失業者数が多かったことで、却って人員削減が進んだことが原因です。
日本の場合は人手不足が叫ばれている程ですから、賃金体系を上げれば、
労働者の適切な移動が促進されますし、
地方レベルで言えば、人材の流入・経済の活性化が図れます。
もちろん、財源の問題もありますし、会社の負担の問題も出てきますが、
そこは一時的な減税政策を打ち出すなど、
労働市場の活性化による内なる経済の活性化を図ることも一つの政策だと思います。
問題は今の経営者の大半が不景気のコストカットで出世してきた人達だということ…
コストカット=人件費削減の考え方を改めないことにはねぇ…
◆政治ネタ 塚田国土交通副大臣が「忖度」発言で辞任
自民党が公明党に国土交通大臣の枠を明け渡しているのは、
利益誘導型の公共事業と批判されないためだったはずなんですがねぇ…
その努力をあっさり無に還してしまった「忖度」発言は問題外です。
応援演説に呼ばれて、自慢話をしたら見事にスベった感じですかね。
あまりの豪快なスベりっぷりに閉口するばかりです。
結局、今回の騒動で何が分かったかと言えば、
公明党の国土交通大臣は名ばかりという現実です。
実質は自民党の副大臣が取り仕切っていたという証拠ですよ。
つまり、自民党がかつての利益誘導型公共事業を疑われないためには、
副大臣の座も返上しなければならんということです。
そんな当たり前の指摘が紙面にほとんど見当たらない現実…なんなんだろうな…
◆ニュースネタ 新元号選定 候補に『万和(ばんな)』
候補に挙がった中では、『万和』が一番好きでしたね…
「万人の万人による万人のための平和が一万年続きますように」、
そんな感じのイメージで、非常に好ましい印象でした。
読み方が分かり難かったそうですが…
「わ」じゃなくて「な」と読ませることが雅じゃないかと思うんだけど…
新元号に決まった『令和』は未だにしっくりこないです。
なんか新元号を批判すると、空気が読めないだとか、
元号ヘイトとか揶揄されるようですが… それもどうなのよと思ったり。
お前らが何も考えてないだけじゃねぇの?
やっぱり「命令に従え」にしか読めない…
他の記事で『令』の英訳が「order」や「command」とされたことに対し、
「beautiful」にしてくれという要請があったとか、なかったとか…
「order」で合ってると思うんですけどね。
評価としても「法治国家の日本に相応しい」とされるなら適切じゃないの?
実際は法は法でも行政統治法になるので、かなり好意的な評価になると思いますが、
今や『法治国家』と言われることさえも気に入らないんですかね?
なにせ法治じゃなくて人治ですもんね。お友達優遇万歳(苦笑)
変なことを変と言えないままに受容してしまうから、根腐れしちゃうんですよ…
【以下、4月8日追記内容】
◆政治ネタ 命運尽きた野党のお荷物『国民民主党』
こちら 地方県議選で国民民主党が大敗北
希望の党騒動で分裂・敗北と弱体化した国民民主党でしたが、
地方では立憲民主党による引き抜きがあったとはいえ、
組織自体は旧民進党組織をほぼ無傷で存続できたはずが…
地方においても支持離れが加速している現実が明らかになりました。
そもそも新しく候補者が立てられないという現実…
今年の県会議員選挙では1人区において、
無投票で自民系県議が再選を果たすケースが多くありました。
知事選等でも与野党対決となったのは北海道のみ、
むしろ自民党内の分裂選挙の方が多かったという意味では、
もはや選挙を行う前の段階で勝負は付いていたとさえ言えます。
こちら 国民民主党を切り崩す『枝野ドクトリン』
こちら 合併協議が進まず自虐的な国民民主党
国民民主党から反発を受けている立憲民主党による『引き抜き』ですが、
当事者にとっては主導権争いの様相が強いので、抵抗感は分かりますが、
国民の立場から見ると『引き抜き』ではなく『拾ってもらっている』感じ。
かつての民進党は沈没しかかっている船でしたが、
今の国民民主党は氷山にぶつかったタイタニック号、
真っ二つに割れて沈没するのが確定している船です。
国民から見れば、立憲民主党という救命ボートに拾ってもらってる印象でしかない…
考えてみると、旧民進党も合併に合併を重ねてできた政党で、
それが結果的に党内のつまらない主導権争いに終始することになり、
「決まってもまとまらない民主党」に繋がったわけで、
枝野独裁で党内民主主義手続きの不備があるとはいえ、
新しい政党としてまとまっていくためには、『枝野ドクトリン』は理解できます。
自民党入りを模索しているかつての仲間・細野豪志氏をあまり批判しないと思ったら…
本音の部分では「羨ましい」と思ってる節がありそうな感じですねぇ(苦笑)
好意的に解釈しても、明日は我が身どうなるか分からないという認識でしょうか。
まぁ、今から関ケ原に勝利した徳川家康に味方しても、
外様扱いで、最後は難癖付けられて改易されて浪人になるのが関の山でしょうけど…
参議院選挙に向けて野党共闘が上手くいかず、立憲や共産党との協調路線が取れなければ、
こちらも比較的無傷だった参議院でも壊滅的崩壊が進み、
おそらく次回の衆議院選挙が終わる頃には、
合併協議中の自由党とそれほど変わらない規模に転落していると思われます。
野党第一党がはっきりしない今の現状は国民にとって宜しくなく、
立憲民主党としては自分達こそ国民の支持を受けているという自負があり、
国民民主党としては旧民進党の中核を担った『選ばれた』プライドがある。
…まぁ、どう贔屓目に見たとしても、国民民主党のプライドは誇りよりも埃ですが…
今回の敗北で沈没決定のタイタニック号と認識できるかどうか、
速やかなる避難に着手できるかどうか注目です。
まぁ、大半は溺れそうな雰囲気ですけどね… こちらは映画にもならねぇよ。
◆政治ネタ 野党共闘の敗因と参議院選挙に向けた課題
こちら 北海道で野党共闘敗北
そりゃ大将がいない戦で勝てるわきゃないでしょ。
『項羽と劉邦』で韓信が不在で、魏豹を大将として立てたようなもの。
そりゃ政党隠して戦うしかなくなりますよ。大将がいないんだから。
その主な原因はやっぱり立憲民主党と国民民主党の主導権争い。
今回の統一地方選で結果は出ましたから、国民民主党が恭順せざるを得ないでしょう。
それを国民民主党の埃まみれのプライドが許すかどうか、そこが一点。
盟主は立憲民主党で行くしかないと思いますが、問題は大将に誰を据えるか。
結局は辣腕で鳴らした小沢一郎氏の力を借りるしかなくなるでしょう。
別に大将でなくても構いませんが、小国韓出身の張良が軍師として活躍したように、
小沢一郎氏に選挙関連を取り仕切ってもらうしかないでしょう。
それに代わる人物が見当たらないわけですからねぇ…
立憲民主党が盟主に甘んじず、野党の力を結集できるかどうか、そこが一点。
あとは戦略が偏らないことが大事です。
旧民進党は最終的に連合という組織頼みとなったために、
無党派層の支持を維持できずに崩壊していきました。
その教訓から考えるに、選挙戦略が一方に偏らないことが大事です。
連合という組織を利用しつつ、共産党の草の根的な運動を下支えに、
無党派層に積極的にアピールしていく、そういう戦略が必要となります。
幸いにも参議院選挙は『政権選択選挙』ではありません。
かつては『衆参のねじれ』が槍玉に挙げられ、
それを利用して安倍政権は勝利を収めてきましたが、
その結果は『参議院の無意味化』に過ぎず、与野党の対話が失われ、
安倍政権の暴走が強まる結果だけでした。
今度はそれを逆手に取り、『衆参ねじれ』の意義を強調し、
『対話』による政治をアピールできるかどうか、
そこがポイントになってくると思われます。
そんな感じで、衆議院選挙に比べれば勝てない選挙ではありませんし、
まっとうな選挙対策をしてもらいたい所ですね。
野合じゃ勝てないというのが今回の教訓でしょう。