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第二波の到来か

減少傾向にあった東京で14人の感染が確認され、北海道でも15人が感染、
自分の地元である静岡県三島市では熱海市の指定医療機関の職員1人が感染するなど、
緊急事態宣言の解除を前にして、立て続けに感染例が報告されています。
今までは日曜日の感染者数は少ない傾向にあったんですけどねぇ…
病院が休みという印象もあるせいか、1日様子を見ようと思いがちですから…

ここで詳しく見たいのが、静岡県三島市の感染ケース。
こちら 三島駅から熱海駅まで電車通勤
まず初めに、今日まで静岡県三島市の感染者数はゼロでした。
熱海市の感染者数も5人で最後の報告が4月30日となっていました。
現時点においては、院内感染や市中感染の報告は出ていません。

潜伏期の2週間を逆算すると、およそ5月10日前後、
ゴールデンウィーク空けに感染したと推測できます。
では、その時期に何があったかと考えれば、
当初の緊急事態宣言の解除時期であった5月6日を目安に定めていた
企業の在宅ワークや休業が一旦空けて、様子見の出社をした時期です。
そこから再度休業に入った企業もあれば、そのまま再開した企業もあるでしょう。
いずれにせよ、一時的に通勤ラッシュが再開した時期でもあります。
この時期に、通勤客やそれに紛れた旅行客が、
公共交通機関の利用によって感染を広めてしまった可能性が考えられます。

つまり、今日の感染報告は第二刃波の予兆である可能性が高いです。
ゴールデンウィーク空けに出勤して人の移動が再開したことによって拡大、
さらにその時期は「再延長の解除基準」が議論され始めた時期でもあり、
5月14日は北海道・東京・大阪圏を除く地域の緊急事態宣言が解除されました。
今日から5月末にかけて、
緊急事態宣言が解除された地域での感染報告が増える可能性が高まっています。
おそらく、その時期に東京・大阪圏の緊張も崩れてしまっているでしょうし、
6月頭にかけて第二波が到来する可能性はほぼ確実でしょう。
問題はその規模になりますが、こればかりは何とも言えない所です。

現時点では国民の努力もあって、ゴールデンウィーク期間の感染は防げたと評価できます。
しかし、その後に緊急事態宣言の解除を議論するにあたって、
一番重要な人の長距離移動を制限することを怠ったために、
第二波の到来を防げていない可能性が高いです。
一部報道では明日にも東京の緊急事態宣言が解除されるとかしないとか…
個人的には、もう2~3日様子を見る必要があるように思えますが、
いずれにせよ、感染の現場に晒されている国民一人一人としては、
6月頭までは緊張感を持って感染防止に取り組む必要があるように思えます。


≪5月25日追加分≫

◆ニュースネタ 東京を含めた緊急事態宣言を全解除
なんでしょうね、あの会見は… 事実上の勝利宣言と誤解する人も居そうじゃん?
解説すれば、自身に政策が失敗したという負い目があるからこそ、
敢えて成果を強調したいのでしょうが、それが完全に裏目に出てしまっています。
緊急事態宣言の前の状態に戻るだけなので、
依然としてコロナ感染の脅威は収まってはおらず、
段階的な解除が必要なのに、あの会見では誰もそう思わないでしょうよ…
都道府県を超えた長距離移動は依然として制限されているわけで、
むしろ強調すべきはそちらなのに、これではもう事実上の制限なし状態でしょうに…

ぶっちゃけ、本音はこっちなのでしょう。
こちら 「感染者数が落ち着いている今しか、全面解除のタイミングがない」
つまり、緊急事態宣言解除による社会復帰と共に、
感染が拡大することは織り込み済みということ、
だから一時的に落ち着いた今しか解除するタイミングがないという…
そうであれば、感染源が分からなくなるような長距離移動は制限を続けるべきで、
そこを強調せずに、勝利宣言のように正当化するのは、いかがなものかと…
コロナ関連の会見全てに言えることですが、「取り繕っている」印象が抜けません。

結局、日本の国民が外出自粛等を守ったのは、
政治に対する「忠誠心」ではなく、「失望」に基づく自己防衛だったんですよ…
政府の言っていることは正しいと思って従っていたわけではありません。
そもそも、政府は大事な情報を結局発信していません。
「三密」のようなスローガンを掲げるだけで、コロナの具体的情報は提示せず、
専門家会議も何を議論したのか分からないまま…おそらく後世にも伝わらないでしょう。
どういう情報分析をして、政策決定がなされたのか、
そこに合理性があったのか否かは、もはやブラックボックスで判断できません。
それなのに国民にはデマを流すなと言う。
政府が正しい情報を出してない以上、デマかどうかさえも判断できません。
場当たり的な政府の政策決定が、国民を混乱に陥れ、
コロナ警戒組とコロナ軽視組に分断した罪は非常に重いと言わざるを得ません。
正しくコロナを恐れることができなかったツケは、今後も払わされることになるでしょう…


◆ニュースネタ 渦中の黒川氏が賭け麻雀で引責辞任
こちら なせ記者は権力者とマージャンをするのか?
こちら 官邸主導の人事
こちら 首相「責任は当然私に」「職責を果たしていきたい」

笑い話にもならん話だったわけですが…
黒川さんは自分から辞めたかったんですかね(苦笑)
そう思っちゃうぐらいの脇の甘さ。
法を守らせるべき立場の人間が違法行為をしているわけですから、
懲戒モノなのは明らかなのですが… ユルユルの対応の甘さでしたねぇ…

総理は黒川氏の人事関連を全て法務省の責任になすりつけていますが、
そんなことは誰も信じないでしょう…
普通に考えて、前例を重視し、かつ、席の順番が大方決まっている話を、
どうして当事者である法務省が覆さなきゃならんのよ…
自分にも悪影響を及ぼしかねない前例のない話をわざわざするのか、するわけがない。

だからこそ、国民から見ると、誰が嘘を吐いているのかは一目瞭然なわけで…
それが支持率にダイレクトに反映されている感は否めません。

この問題を引き起こしたのは安倍総理自身なのだから、責任を取るのは明らか。
黒川氏の問題とコロナ問題とは全く別の問題なわけですから、
続投の理由にはなりません。
不要な問題である定年延長問題を取り出したのは総理自身なのに、
どうして必要な問題であるコロナ対策が理由になってくるのか。
そこに関連性は全くなく、論理性が破綻しています。

少なくとも、コロナ騒動が一段落した時点で引責辞任することを表明するべきでしょう。
どうせ、コロナ対策は万全だったと言い続けて、
騒動が収束したら、何も問題がなかったような顔で続投するんでしょう?
責任って何だろうね。取らなくていいのが責任なのかな。
辞めれば済むというものでもないけれど、全くけじめを付けないで済むものでもない。
どうして、けじめを付けようとしないのか。それを無責任と言うんですよ…


◆ニュースネタ アベノマスクの効果を強調
ウチの地域にはまだ届いてないんですが…
なのに、マスクの値段が下がったと思ったら、緊急事態宣言の解除によって上昇。
因果関係なんて全くないですよ…

マスクの乱高下のからくりは簡単で、需要と供給の問題。
マスクを大量供給していた中国が出し渋り、国内が収まった後も管理を続けたので、
供給が不安定となり、逆に管理に値しない粗悪なマスクが横流しされる結果に。
しかし、それが届く頃には緊急事態宣言による外出自粛によってマスク需要が激減、
処分に困った粗悪なマスクが叩き売りされる状況になったわけですが、
緊急事態宣言の解除によってマスク需要が上昇している、という感じです。

それがマスク2枚の配布でどう影響するというのか。するわけがない。
もはや安倍政権の外れ政策の正当化作業がボロボロになっています。
絶対にミスを認めようとしない安倍政権の欠点がここに表れていますね…アホくさ。


◆ニュースネタ コロナ騒動の最中に、マスコミの発言を監視チェック
厚生労働省がテレビに対して真っ向から反論したことに違和感がありましたが、
まさか、ここまで徹底的に調べているとは…
ここまでいくと事後検閲みたいな感じですな…
言論の萎縮効果が懸念されます。
有事なのですから、もっと他に人的リソースを割くべきだろと思うんですが…
番組を見て世論を勉強しているならまだしも、世論叩きの材料を探してるとは呆れます。

女子プロレスラーが死亡した事件(自殺?未確定情報)で、
ネットの叩きが話題になりそうな雰囲気になっていますが、
国民側がそれを議論するのは良いとしても、政府がそれをするのは抵抗感があります。
上記のような検閲行為をやりかねないなぁ、と…
誹謗中傷はいけないとは思いますが、批判や反論との境界線は、
結局は受け手の問題と言わざるを得ませんし、規制の難しい問題です。

対策としては個別IPを割り当てればいいだけの話なんですが、
それだとセキュリティを管理する側の問題が出てきますしね…
マイナンバー制度もそうなんですけど、
最終的に情報流出するのはアナログだったりするわけで、
管理している側が一番怪しいんですよ…
だから情報は紐づけておくのではなく、分散させるのが基本ということで、
今のインターネット世界は形作られてきたのに、
どうして情報を集中させる方向に向かうのか…
明らかに、それを悪用したい人物がいるじゃん、と穿っちゃいますねぇ…

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