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暑くて

本当は「中道」の精神だとか、「仁義」だとか、熱く語ろうと思ったんですが、
暑過ぎてそんな気は失せてしまいました… マジ、暑すぎ…
どうやら世界中で暑すぎたり、寒すぎたりして困っているようで…
農作物への影響が心配されますね…


◆プロ野球 パリーグ前半戦総括
前半戦とはいえ、既に2/3近くの90試合以上を消化しているわけですが。
ただ、首位のライオンズと2位のホークスとの差は0.5ゲーム、
5位オリックスと首位の差でも6.5、
まだまだ多くのチームが優勝の可能性を残しており、混戦が続いています。

前半のパリーグをざっと振り返ると、
3月・4月はロッテとオリックスの快進撃が目立ちました。
ロッテは何といってもルーキー・荻野選手の活躍が光りましたよね。
新たなスピードスタートして塁を賑わせ、ロッテの野球を変えました。
オリックスは岡田監督が開幕戦でカブレラ選手を外すという荒業を敢行、
選手たちが刺激され、カブレラ選手のバットも好調で、好スタートを切りました。

ただ、オリックスはカブレラ選手が故障離脱してからは打線が低迷。
投手陣も徐々に不安定になり、チームは不調に。
ロッテの好調は比較的長く続いたものの、荻野選手が故障したことによりブレーキ。
その間に西武とソフトバンクが安定した戦いで浮上する形となりました。

5月の交流戦になってからはパリーグがセリーグを圧倒。
パリーグの総勝ち状態となり、順位変動はほとんどありませんでした。
この交流戦期間に調子を取り戻したのが、北海道日本ハム。
開幕から投打・守りが噛み合わず、パリーグの中で独り負け状態にありましたが、
交流戦の戦いの中で徐々に調子を取り戻していきました。
終わってみれば交流戦はパリーグの中で最下位だったものの、息を吹き返したことは確かでした。
交流戦はカブレラ選手の故障の間に怪我から復帰して4番に入ったT-岡田選手が大活躍、
ベテランの北川選手や日高選手の活躍もあってオリックスが優勝。
再びパリーグは混戦状態の様を呈してきました。

6月の交流戦明けは最下位の日本ハムが独り勝ち状態に。
圧倒的な勝率を見せて7月には借金を完済、今年はさすがに連覇は無理かと見られていましたが、
脅威のペースで勝ち進んだことにより、再び優勝争いに加わってきました。
石井一久投手や岸投手、中村剛也選手ら主力を故障で欠きながらも、
バックアップの選手の活躍で安定した成績を残したのがライオンズ。
抑えにシコースキー投手がどっかりと座り、藤田太陽投手や復活の長田投手が大活躍し、
昨年見せたようなリリーフ陣の弱さがなくなったのが大きいです。
許銘傑投手や長田投手ら中堅選手の復活、
原選手や浅村選手、大崎選手・坂田選手ら若手の活躍により、チーム力を低下させませんでした。

ホークスは小久保選手の離脱でやや成績を落とし、3位の位置にいたものの、
小久保選手が4番に復帰するとチームも安定した戦いができるようになり、
オールスター前の最後の連戦で7連勝を飾るなど、2位に浮上し、
首位の西武に0.5ゲーム差まで迫る快進撃を見せており、後半戦の戦いが注目されます。


(埼玉西武ライオンズ)
昨年はリリーフ陣の不振に悩んだものの、今シーズンはシコースキー投手が抑えに座り、
移籍2年目の藤田太陽投手もセットアッパーとして活躍、
中堅の長田投手が好投を見せるなど、勝ちパターンリレーが完成し、リリーフ陣の脆さが消えました。
しかし、一方で今年は主力に故障者が続出。
オープン戦で銀仁朗選手が怪我をして、手術となり前半戦は出場なしに。
中村剛也選手は開幕に間に合うものの、本調子には程遠く、開幕からスランプ気味。
4月には中島選手が怪我で一時登録抹消、6月初旬には片岡選手が欠場、
6月中旬には中村剛也選手が肘痛が癒えずに手術で離脱、
交流戦明けには石井一久選手が手術で離脱、岸投手も肩痛で離脱と、主力に怪我が相次ぎました。
しかし、栗山選手がチーム唯一フルイニング出場を続け、本来の2番だけでなく、
1番・3番・4番でも適正をアピールすることで、主軸の得点力を減らさないことに成功し、
内野のバックアップ要員として原選手が成長し、粘り強い打撃と安定した守備で繋ぎ役として成功、
また、キャンプ中にトレード加入した阿部選手も左キラーと内野ならどこでも守れる守備を見せ、
故障者が続出する内野陣を強力にバックアップしました。
他にも中堅の高山選手が中距離打者として花開き、捕手でもある上本選手が打撃・リードが成長、
浅村・大崎・坂田選手ら若い野手も1軍で結果を残すなど、チーム全体の底上げが進んでいます。
加えて、今シーズン加入したブラウン選手も率は低いものの勝負強い打撃でチームに貢献し、
途中加入のフェルナンデス選手もチームの起爆剤として作用するなど、
チーム一丸となって穴を埋めています。
投手陣では許銘傑投手が先発として活躍し、野上投手や平野投手ら若手も結果を残し始めるなど、
やや先発に手薄感は残るものの、故障者の穴埋めが進んでいます。

今後の戦い方としては、菊池雄星投手以外のカードはほぼ全て使い切っているため、
故障者が帰ってくるまでいかに戦うかが鍵でしょう。
グラマン投手は実戦登板可能ですが、外国人枠の関係で先発陣が手薄である以上、
許銘傑投手との交代はちょっと難しい状態。
石井投手が8月中旬、中村選手と岸投手が8月下旬頃の復帰が予想され、
残りの1ヶ月間をどう凌いでいくかがポイントになってきそうです。


(福岡ソフトバンクホークス)
昨年は不調だった川崎選手が好調で打線を引っ張り、和田投手も12勝を挙げるなど、
投打の主力が復調し、安定した戦いを見せているのが今年のホークス。
ただ、故障者が出るのは毎年のようで、その穴を十分に埋められないため、
やや成績に波があるのが気になるところ。
松田選手や小久保選手の離脱がチームの成績に直結してしまっています。
ただ、攝津・ファルケンボール・馬原投手のリリーフ3人は健在で、
中堅の甲藤投手も今シーズンは活躍を見せるなど、投手陣の安定感はリーグ屈指です。
右のエース格のホールトン投手も戻ってきており、
オールスター前の勢いそのままに、パリーグの中心チームになってきそうです。

課題は毎年夏場に主力の故障者を出してしまっていることです。
とりわけ野手にベテラン選手が多いため、連戦続きの夏場をどうするかが課題、
適度に休みを与えるなど、長期離脱にならない工夫が必要でしょう。
故障者が出た場合はバックアップ要員をどうするか。
バックアップ要員が手薄なことが失速の要員でもあるため、
レギュラーを脅かすような勢いのある若手の台頭が待たれます。


(千葉ロッテマリーンズ)
リーダーとして目覚めた西岡選手が1番打者としてチームを引っ張り、
ルーキーの荻野選手が2番打者として繋ぎの打撃・俊足で相手チームを掻き回し、
3番井口選手の勝負強い打撃、4番金選手と5番大松選手の長打力と、
シーズン序盤は他チームを圧倒したマリーンズ打線でしたが、
荻野選手の故障離脱によってチームは失速・停滞に。
今江選手や岡田選手の活躍でやや持ち直しましたが、
投手陣ではエース格として期待した唐川投手やベテランの小野投手が故障離脱、
そこをマーフィー投手やコーリー投手で補っているものの、
一時の勢いはなくなっており、なんとか上位に食らい付いている状態です。

後半戦の鍵は、荻野選手と唐川投手の復帰でしょう。
荻野選手は練習を再開しており、8月中には帰って来れそう。
荻野選手が2番に入ると、スピード感が増すだけに、他球団の脅威となりそうです。
若くて勢いのある2選手が復帰し、反撃体制を整えて行きたいところです。


(北海道日本ハムファイターズ)
昨年の優勝チームとして今シーズンも優勝候補に挙げられるなど、
前評判の高かった日ハムでしたが、開幕するとまさかの連敗スタート。
借金は二桁を超え、早期に優勝戦線から離脱してしまいましたが、
交流戦で本来の戦い方を取り戻し、交流戦明けを怒涛の勢いで連勝し、
借金を完済するなど、昨年の優勝チームが完全に勢いを取り戻しました。
オールスター前の連戦は森本選手が怪我で離脱したこともあり、
やや成績を落としてしまったものの、
その森本選手も早期に復帰できそうですし、再び日ハムが勢いづきそうな感じです。

後半戦の鍵は投手陣をいかに安定させるかでしょう。
チーム防御率はリーグトップではあるものの、
先発陣ではダルビッシュ・ケッペル・武田勝投手以外では投げてみないと分からず、
それぞれ好投してはいるものの、成績の安定には繋がっていません。
リリーフも一時に比べれば良くなったものの、まだ抑えの武田久投手の失敗が多く、
上位チームと比べるとリリーフの安定感が足りていない面があります。
若い素質ある投手が多いだけに、どれだけ後半戦上積みし、
チームの力とできるかがポイントとなりそうです。


(オリックスバファローズ)
岡田新監督の下、平野投手や岸田投手をリリーフに回す大胆な配置転換をし、
チームの方針に難色を示したカブレラ選手を外したり、
ベテランの北川選手や日高選手に常に危機感を煽らせるなど、
積極的な監督采配の目立つ今シーズンのオリックスですが、
それも劇薬効果にしかなっていないのか、好不調の波が激しいです。
エースの金子投手は良かったり悪かったりだったものの、
交流戦明けの3試合連続完封を見せるなど、エースとして一皮剥けるか。
山本投手は交流戦に活躍したものの、リーグ戦後は再び低迷。
木佐貫投手はシーズン序盤から頑張っていたものの、やや疲れを見せている印象。
打線ではラロッカ選手が期待通りの成績を収められなかったものの、
バルディリス選手が期待以上の活躍を見せるも、
途中加入のセギノール選手は戦力にならず、そして今度はカラバイヨ選手を獲得。
積極的な外国人補強が吉と出るか凶と出るか。

後半戦の鍵は投手起用でしょう。
先発投手陣にやや安定感を欠く面があるだけに、
リリーフに回っている平野投手と岸田投手を含め、どう起用していくかがポイントでしょう。
夏場は連戦続きとなるだけに、先発投手陣の出来が今後の巻き返しに直結しそうです。


(東北楽天ゴールデンイーグルス)
ブラウン新監督を迎えたものの、いまひとつ効果が実感できていないのが今季の楽天。
キャッチャーの嶋選手が伸び伸びとプレーし、打撃が覚醒したことを除けばトントン。
期待したモリーヨ投手は活躍できず、
ラズナー投手は先発ローテを守ってはいるものの、成績はいまひとつ。
打者ではリンデン選手とフィリップス選手が期待はずれに終わり、
ブラウン監督が期待をかける外国人選手が足を引っ張っていることが、
チーム低迷の一因となっています。
また、リリーフ陣は抑えがなかなか定まらず、福盛投手が開幕から失敗を重ねて失格、
川岸投手が頑張ってはいたものの失敗が多くなって中継ぎ降格、
今は小山投手が抑えを務めている状態です。
なかなか完成しない勝ちパターンリレーをどう組むかが楽天の課題となっています。

後半戦の鍵はルイーズ選手ら外国人野手の出来でしょう。
本当は純国産打線の方が嫌らしさがあるのですが、そう簡単には割り切らないでしょう。
ブラウン監督の期待するルイーズ選手が期待に応えられるかどうかがポイントです。
投手陣では田中投手が現在離脱中で8月上旬に復帰予定、
田中投手が帰ってきてからどう巻き返していくかでしょう。
いずれにしても、リリーフ陣が安定しないと先発の勝ち星も伸びていかないので、
リリーフの安定がもう一つのポイントとなりそうです。


いずれにしても、パリーグはどのチームも力が拮抗しており、
どのチームにも優勝・CS出場の可能性が残っています。
ただ、力が拮抗している故に、順位変動も起きにくいことも確か。
大型連敗をして取り残されることを防ぎながら、
じっくりと貯金を伸ばしていったチームが最終的には勝ち残りそうです。
いずれにしても、まだまだシビアな戦いが続きそうですね。

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