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集団免疫とワクチンパスポートが機能しない理由

デルタ株の感染のピークが過ぎたことは予想通りです。
●東京都のコロナ新規感染者1242人に「急激な減少…理由は何」「来週ゼロになるわけではない」
過去の感染期間を見ても、1~2ヶ月で収束に向かっており、驚くべきことではありません。
何か効果ある対策を打ったとか、ワクチンの効果でもなんでもなく、
効果的な対策を打てなかったブラジルやインド、インドネシアでも同じなので、
1~2ヶ月程度で感染し尽くして活動期を終えるのだろうと推測できます。
もっとも、それでも1000人前後の感染者を出し続けており、
下げ止まりの傾向がしばらく続く可能性は高いでしょう。

加えて感染が収束しているのは気候的変化も考えられます。
デルタ株がそれまで感染が比較的少なかったアジアで流行したのは、
気温が関係している見方がなされていますが、一理あると思います。
急激に涼しくなったことで、熱帯に強いデルタ株の感染が弱まった可能性はあります。

ただ、それ以上に大きいと思うのが、「エアコンの使用率」です。
エアコンを使うと必然的に密閉空間を作らざるを得ないので、換気が行いにくくなります。
変異株はエアロゾル感染が報告されていますから、換気せずにエアコンを使えば、
ウイルスが常に部屋中を滞留することになるので、感染率が上がってしまいます。
日本では換気の徹底が強く言われてこなかったこともあって、
夏冬の感染率が特に高まったのでしょう。
涼しくなってエアコンではなく、風を通すだけで良くなったことで、
換気率が高まり、感染者数が減少している可能性があります。
もっとも、一時に比べれば、また少し暑くなっていますので、
密閉空間でエアコンを使えば、また感染者数が微増する可能性はあります。

ですから、エアコン使用率が下がる秋は感染が抑えられる可能性が高く、
その意味では政府の行動制限緩和は理に適っています。
ただ、逆にエアコン使用率が上がる冬にはまた感染が拡大する可能性が高く、
感染症対策を怠ることもできないのは事実です。
10月からは小康状態に過ぎず、次の感染に備える大事な準備期間です。
昨年はそこでGotoキャンペーンのようなお祭り騒ぎをやった一方、
国会も開かず、議論すべきだった緊急事態宣言の強化や医療体制の拡充は置き去りにされ、
今年の冬や夏に全く同じ問題に直面していたのは周知の事実です。
「おいおい、何もしなかったのは政治家だろ?」
今度は選挙にかまけて何もしない様相を呈してきただけに、
今年の冬も同じ過ちが繰り返されそうな感じですね…
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」それではいけないのですが…


閑話休題。本題に入ります。
●シンガポール、接種率8割でも感染急増 「コロナ共存」へ試練
逆に「集団免疫」がなぜ成立するかと言えば、6割の抗体保有者を除外できるからです。
残りの4割において隔離・治療を行えば良くなるわけで、負担が大きく減ります。
ただ、新型コロナウイルスの厄介な所は、自覚症状のない感染者がいることです。
だから感染症の基本である隔離が上手くいかず、大規模感染をもたらしたわけです。

それはワクチン接種者でも同じです。
接種して十分な抗体量を保有する人もいれば、全く保有できない人もいて、
1ヶ月程度で減少する人もいるなど様々です。
そこがワクチンを接種していても感染してしまう理由です。
「ワクチンを接種した」というのは、あくまで「履歴」に過ぎず、
現状で「機能するだけのワクチン抗体量を持っている」かは別問題なわけですから、
PCR検査以下の信用度でしかありません。

ですから、『ワクチンパスポート』も必然的に破綻します。
過去の「履歴」でしかなく、今のワクチン抗体量を示すものではありませんから、
十分な抗体量を持ってない人が感染した上で、感染症対策を怠ってしまえば、
一気に感染が広がってしまうのは自明の理です。
最悪事態主義で備える感染症対策からすれば、これほどズボラな制度はありません。

今、必要なのは早期発見・早期治療を徹底することです。
抗体カクテル療法や特効薬を始め、感染初期の治療法は確立してきていますから、
重症化する前に手を打つことが大事です。
そういう意味で言えば、「インフルエンザと変わらない」というのは嘘ではありません。
感染力が段違いなので同じとは言えませんが、対応策自体は同じです。
インフルエンザも進行すれば死に至るのは間違いないですし、
脅威のレベルとしてはそう変わらなくなってきています。
もう「よく分からない感染症」ではなくなってきていることも事実です。

ですから、これからは対策を強化するのではなく、薄く伸ばすのが適切でしょう。
早期検査・早期治療を当たり前にすること、そういうシステム作りが大切です。
…まぁ、選挙やってばかりで、そんなことは全く行われずに冬を迎えるんでしょうけど…


●一般への3回目接種は不要 米政権に反対のFDA幹部ら
●米モデルナ、ワクチン追加接種の必要性示す研究結果 「免疫低下」
いやいや、どっちやねん!
そりゃ製薬会社としては2回で終わるよりは3回目打った方が儲かるでしょうが、
それは逆に自分達の製品に自信が持てていない証拠なので、
商売だけでそう言っているわけではないのは明らか。
一方で製薬会社は変異株に対応したワクチン開発をしていることも事実・
仮に新しいワクチンが開発されれば、旧来のワクチンは邪魔になりかねないので、
3回目の接種を邪魔に思っているんですかね?
いや、単純にワクチン接種に対する抵抗感を減らすために、
2回で十分ですよと政治的に喧伝しているだけなんですかね?

いや、まぁ、その前にワクチン抗体量をチェックしろよという話なんですけどね…
「ワクチン打ったら万能」と思い込む思考は欧米人の方が強いのかね?

●3回接種が進んだイスラエルで感染爆発、4回目を準備
いやいや、ダメじゃん、やっぱり(苦笑)
何回打とうが完全に防ぐことはできない、というか個人差が大きい証拠です。
この記事には変異株に対応した改良型ワクチンへの言及がありますが、
それと従来のワクチンとの関係はどうなんですかね?
インフルエンザワクチンの型のように、両方同時には打てないみたいな制限は出てくるのでしょうか?
今の所、改良型ワクチンに触れている記事は少ないので、そこら辺は気になります。

もうさっさとワクチンでは予防できないと認めて、
早期発見早期治療に切り替えてはいかがでしょうか?


◆政治ネタ 自民党総裁選に4候補が立候補
宏池会というリベラル派に属しながら安倍・麻生氏ら保守派に擦り寄る『風見鶏』、
政策が定まらず思い付きで発言して外れれば周囲に当たり散らかす『ちゃらんぽらん』、
日本会議に心酔し、理想を現実に当てはめようとする『主義者』、
夫が反社会的勢力に属しているらしい(?)野田氏。
いや、こう見ると、野田聖子氏だけよく知らないな自分。報道ベースだから致し方ない。

●4候補の推薦人から見えるのは 前首相の影響、確保に苦労の痕跡
岸田氏は岸田派を軸に、安倍政権に忠義を尽くしてきたおかげで、
細田派の一部と麻生派の主要部分を固めている形。
高市氏は安倍氏に近い細田派と保守派の議員、
野田氏は支持の弱さはあるものの二階派の一部という形。
河野氏は麻生派の一部と石破派、変化を期待する若手中堅という形。

岸田氏は一歩抜け出していることは確かで、
河野氏としては地方票を固めて1回目の投票で勝ちたかった所ですが、
野田氏の出馬で地方票が分散される可能性が高くなり、
決選投票となれば、地方票の比率が大幅に減るので、岸田氏が圧倒的優位となります。
岸田氏は高市氏の票も丸々取り込めるでしょうしね…

キーマンとしては安倍元総理と二階幹事長の動向。
安倍元総理が高市氏を支持するのは、保守派の支持を失わないためでしょう。
岸田氏は対抗馬として立つことが多かったため、リベラル色を強く打してきたのがどう響くか。
順当に見れば、決選投票では岸田氏に入れると思われますが、
そこに拘りが強くあれば、別の展開になる可能性もあります。
二階幹事長の影の薄さは異常。
引導を渡された形となった岸田氏に勝たれるのが一番困ると思うのですが、
だからといって何か動いているわけでもない…
●河野陣営から“塩対応”、石破氏も不出馬情報でキングメーカー・二階幹事長が迷走
決選投票で河野氏に入れて恩を売ろうと思っているのだとしたら…甘すぎ。
河野氏は恩に感じないでしょうし、勝てるかどうかさえ危ういです。
自分が二階氏の立場なら、野田氏を思い止まらさせ、河野氏が勝つように誘導しますけど…
一体、何を考えているのやら。狸の腹は分かりませぬ。

国民的期待が一番高い河野氏ですが…
●河野太郎氏「牙」は抜いた?隠した? 長老批判した最初の総裁選とは別人
●「KIK連合」で安倍政治終結なるか 古賀茂明
期待をかけられる一方、歯に衣着せぬ発言で敵も多いのも事実。
それも幅広い支持を得ようとして、発言が弱めになっているのも物足りない。
はっきりしない感じに見えてしまい、主張がブレブレに感じてしまいます。
国民や若手中堅が期待するのは、安倍・菅政治との決別だと思うのですが、
そこを打ち出せない辺りが「期待外れ」の評価に繋がりかねない感じがします。

まぁ、それ以上に自分が気になるのはワクチン担当大臣だったことです。
自信家で自分の非は認めず、それを周囲に転嫁する癖があるので、
官僚に当たり散らかしている時はまだマシですが、
国民も当たり散らかしかねないだけに、ちょっと困りますね…
特にワクチンの評価はここ数カ月で、ストップ高⇒ストップ安の大暴落確定なので、
その評価大暴落に耐えられる度量があるとは思いません。

俯瞰して自民党総裁選を見ると、野党視点的なコレ。
●今の自民党は、まるで昔の民主党 衆院選の「顔」求め右往左往
●菅さん、1年前の〝薄ら笑い〟説明責任を果たさなかったツケ 総裁候補も語らない「モリカケ」というトゲ
菅総理が続投とならなかったのも「選挙の顔」が理由でしたから…
まぁ、頭すげ替えればマシだろうという計算が元にあることは確か。
結局、自民党政権であることは変わらず、安倍・菅体制からの代わり映えはせず、
4人とも政権中枢にいた過去を持っているだけに、自己否定できてないのが辛い所。
国民から見れば、「同じ穴の狢」であることは変わらないわけです。


◆ニュースネタ ネット上の中傷対策、侮辱罪に懲役刑導入 法制審総会で諮問へ
法律的には『名誉棄損罪』まで及ばないものが『侮辱罪』と理解されてきましたが、
個人的には「果たしてそうか?」とずっと思ってます。
だから侮辱罪に懲役刑を持ち込んだら、問題が解決するのかは甚だ疑問です。

『侮辱罪』をごく簡単に説明すれば、「バカ・アホ・デブ・ハゲ」と罵ることです。
法律的には『名誉棄損罪』に準じて考えられるので、
本人の社会的名誉を棄損するような侮辱を公然と行われた場合に成立します。
パワハラなんかで問題となる仕事とは関係のない人格攻撃がこれに該当し、
脈絡なく「バカ」「死ね」と仕事場で叱責した場合は侮辱罪で刑務所行きになるかも?

個人的にしっくりこないのは侮辱の内容です。
これ、実は別に言われた内容が侮辱的なのではありません。
全く知らない人に「バカ」と言われた所で、「変な奴」と思うだけです。
一方の名誉棄損に当たるような「不倫してますよ」的なことを言われたら迷惑です。
名誉棄損罪の場合は個人の名誉という保護法益が損傷されるから成立するのですが、
侮辱罪の場合は侮辱的な内容を言ったという行為を罰しているように思えるわけです。
法律的には似たような理解がなされていますが、個人的には全く別の法律と見ています。

『侮辱罪』というのはその内容に問題があるのではなく、誰が言うかが問題です。
ネットで中傷されたとしてもダメージは少ないですが、
それを知り合いがやっているとすれば話は別です。
「あの人が自分にこんな黒い感情を持っていたのか」という事実が衝撃なわけです。
ですから、個人的には関係性の薄いネットの中傷に侮辱罪を適用するのは違和感があります。

仮に侮辱罪を重罰化するとすれば、侮辱の範囲を明確にする必要があります。
もしくは内容よりも態様によって重罰化するとか。
制止も効かずに、繰り返し侮辱する言葉を投げかけたら懲役刑といったように、
侮辱の内容にフォーカスを当てるのではなく、侮辱行為そのもので判断すべきです。
今の「名誉棄損に満たないもの」という理解のまま改正を進めて行くと、
理論的な批判であっても侮辱と解釈されかねず、結果として言葉狩りになる恐れがあります。
河野氏のブロック問題を見ても分かるように、政治家ならそういう方向へ捻じ曲げるでしょう。

表現の自由を萎縮させないようにしつつ、適切な法改正がなされて欲しいです。
まぁ、重罰化してもネットの誹謗中傷の状況は変わらないと思いますが…


◆ニュースネタ サントリー新浪社長「45歳定年制」発言で炎上…「ちょっとまずかった」
個人的にはそんな的外れなことを言ってるとは思いません。
むしろ、企業経営者として健全な精神を持ってる方なんだなと尊敬するぐらい。

●サントリー新浪社長を叩いても、「45歳定年制」が遅かれ早かれ普及するワケ
そんなわけで『終身雇用』のシステムはとっくに崩壊しているわけです。
一企業が就職から定年退職まで面倒を見るというシステムは終わっており、
水面下では積極的な早期退職が進んでいるのにも関わらず、
いつまでも入社時のお約束を守ってくれると思っている方が甘いです。
定年退職になっても、同じ会社に再就職する方もいますし、
逆に別の仕事に挑戦する人、別の仕事をやらざるを得ない人もいます。
中には労働を辞め、悠々自適に趣味を行ったり、学び直そうと学校に行く人もいます。
それが早まるかの違いしかなく、将来的には45歳どころか、30代まで下がるでしょう。

経営者から見れば、日本の労働市場の問題は人材が流動化しないことです。
時代の変化が速く、製造からサービスへ、サービスから創造的分野へと、
次々に事業の転換を切り替えていかなければならないのに、
人材は切れず、旧事業から新事業への展開がなかなか進みません。
一方、労働者から見れば、解雇を欧米並みに行われれば、生活が成り立たず、
住宅ローンの支払いさえ滞ることになりかねず、生活保障の当てが外れます。

逆に言えば、人材の流動化が激しければ、失職しても速やかに転職できます。
改善すべきは失職時の生活保障と速やかな転職を成し遂げるシステムの構築です。
それを担っているのが『ハローワーク』のはずですが…質が劣ります。
結局は個人任せにならざるを得ず、スピード感がありません。
最近では転職エージェントなどもありますが、
こちらは費用がかかるので労働者の負担が大きくなります。
ハローワークを巷の転職エージェント並みに強化することが必要不可欠です。

あとは労働者側の意識改革です。
もはや「一社を勤め上げる」という働き方は時代遅れになってしまったわけです。
そういう働き方も良しでしょうが、それは単に「運が良かっただけ」に過ぎません。
時代の流れや環境、会社の立ち位置、自身の会社での立場、自身の健康等々…
もはや、それらを全て満たせる豪運を持つ方が稀なわけです。
将来的には転職が普通になり、2つの仕事を抱えるWワークも普通になるでしょう。
どこに務めるのかではなく、何の仕事をするかの時代に変わると思います。
もはや会社員もフリーランスも変わらない時代がもう来てるんですよ。

そうなってくると経営者側も意識改革が必要になってきます。
なぜなら、「選ぶ側」から「選ばれる側」になるわけですから。
流動化すれば、労働者が選ぶ立場になります。
人材が固定化されないので、優秀な人間ほど良い条件を探すようになります。
今までのように労働者を食い潰すような企業には誰も近寄らなくなるわけです。
良い雇用条件を提示し、労働者の待遇をよくすることが求められます。
今まで把握できなかった離職率も求人にしっかりと記載し、
労働者の固定率がどれぐらいで、どれくらいで転職できるのか、
そういうことも把握されるような時代になっているわけです。

今回の炎上騒動は労働者を巡る雇用環境が瀬戸際にあることを感じさせられます。
労働者、とりわけ正社員という「持っている者」は意識が依然として古い証拠です。
逆に派遣労働者などの「持たざる者」からすれば、当然のことでしょう。
正社員の非正規化は既に20年前から起こっている事実に過ぎず、
今更、自分だけその波に飲み込まれずに済むのは不可能なことです。


◆社会ネタ 間違った『引きこもり』対策
運転中にニッポン放送系列のテレホン人生相談を聞いたりするのですが…
毎回聞いてるわけではないので、よく分からないのですが、
司会の人が大ベテランのおじいちゃんの時、随分と強引な決めつけしませんかね?
相談者の相談を型にはめて、無理矢理そうだと相談者に思わせるような手口は、
もはや詐欺師か催眠術師かのようです。
あまりにも強引すぎます。
個人的にはもうそろそろ引退された方が良いのではと思うぐらいです。

本題に入って、その相談の中で『若者の引きこもり』を母親が相談するものがあって、
どういう経緯でそうなったか自分もよく聞いてなかったのですが、
最終的には共依存で自分達はみすぼらしい人生なんだと知りなさいと言い、
相談者がどうすればいいんですかと聞いたら、
自分達は知らない、あなたが決めることです的な言い方をして、
何も解決しない終わり方になっていました。

この手の相談でありがちなのが『共依存』の指摘ですが、
家庭という狭い社会の出来事なので、そう思えるのは当たり前のことでしょ。
『共依存』だと言ったところで、ヤクザの追い出し屋が子どもを監禁した所で、
何も問題は解決しませんし、全くそういう問題ではないわけです。
何が問題かと言えば、相談者を含めて『引きこもり=みすぼらしい人生』と決めつけ、
あなたと自分は違うと線を引き、最終的に「そんなの知るか」で終わることです。
ただでさえ、社会から隔離されてるのに、さらに隔離してどうすんのよ? アホだろ。

一昔前、高度経済成長期には『一億総中流』と呼ばれたそうです。
これを聞いてあなたは「昔は平等な社会だったんだな」と思いますか? 信じれますか?
そんなわけないでしょ。答えは単純に「見て見ぬフリをした」んですよ。
集団就職に失敗した、健康を害して仕事を辞めた、そんな人は幾らでも居たはずです。
でもその人をよく知らない人は「努力が足りなかった」と言い、
その人をよく知っている人は「運が悪かった」と言って、見捨てたんです。
その構造は現在も変わっておらず、レールから外れた人は容赦なく見捨て、
途中乗車は許さない狭い社会を作り上げてしまったんです。
それが情報化社会になって情報が共有されただけに過ぎません。
昔だってプーはいくらでもいましたが、拡大家族や親戚付き合いが強かったことで、
それらの人も家庭で何らかの役割が与えられ、目立たなかったに過ぎないわけです。
極端な話、社会で働けない人がいても構わないわけです。
何らかの役割、繋がりを確保できているならば。

結論から言うと、『引きこもり』を『共依存』と断定し、
「お前が悪い、解決法は知るか」と言い放つことは、何の問題解決にならない所か、
社会的に隔離を助長し、『引きこもり』を悪化させます。

解決法は簡単で『認める』ことです。
今の社会に適合できない人もいると『認める』だけのことです。
別に『労働』という形でなくてもいいので、それが趣味であってもいいから、
社会的繋がりを切らさないことで、コミュニティの中で何らかの『役割』が生まれます。
それが金銭的労働に繋がるか否かは分かりませんが、それでも十分ではないでしょうか。

さすがに完全なる人間不信に追い込まれていると、なかなか難しい面もあるでしょうが、
そうでないならば、あまり深刻に考える必要はないでしょう。
とても簡単な事なのに、どうも世間はズレて考えてる節があるように思えます。

●「日本の就活」が陥るガラパゴス化、グローバル人材確保を遠ざけている実態
直接関係あるわけではありませんが、いかに日本の社会が「型」にはめたがっているかの証拠。
そんな「型」なんかぶっ壊しちゃえばいいのに。
目の前に人間がいる、それが全てでしょ? 性別も国籍も人種も何も関係ないでしょ?

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