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ナギサの

コットンソフトの『ナギサの』が到着。
あすきみが終わったばかりなので、まだ未プレイ。
明日からプレイし始める予定。
つーか、『恋人どうしですることぜんぶ』も積んでるし、
来週には『Clover Point』が発売するし。
結構期待していた作品が続くだけに、嬉しい悲鳴です。

この日記を書きながら、ほめらじを聞いているんだけれど…
桜川未央さんって「おうかわ」と読むのか。
ずっと「さくらがわ」だと思っていた罠(爆)
美少女ゲームの声優さんって、当て字が多いから難しいですなぁ…
すいません、マジすいませんでした(^^;
って、さくらシュトラッセのオフィシャル通販にもほめらじ付くのか。
むぅ… 買っちゃいそうだ(爆)

◆明日の君と逢うために 簡易レビュー
一言でどんなゲームなのかを表すのは非常に難しいのですが、
不思議系純愛ストーリーという表現が一番よく当てはまるんですかね。
ミステリーでも伝奇モノでもありません。
おどろおどろしくないので、不思議系という表現が適切でしょう。
それと時を越えたり、異世界に行ったりはしません。
物語が進行するのは基本的に現在の一事象のみ、です。
そういう意味ではオーソドックスな世界観にちょっと不思議な感覚をちりばめた感じでしょうかね。

まずシナリオで良かったのは構成部分。
序盤にあすきみの世界が持つ不思議さ、少し謎めいたヒロイン達、
そういった雰囲気とは対照的に賑やかに進行する日常を描くことで、
プレイヤーを上手く世界観へ引き込み、物語へ集中させるシナリオ構成は見事でした。
中盤の始めごろにはヒロインの謎も予測が付き始め、
なんとなくヒロインを「放っておけない」という心情から、
そのヒロインと「一緒にいたい」という気持ちへ変えていき、萌え要素を多く作り出し、
終盤には序盤から中盤の始めごろまでに顔を出していた謎を解決するという構成で、
最後まで興味が削がれることなくプレーできました。
最近は最後までプレーするゲームが少なかった私ですが、
あすきみは一気にプレーできましたね。
最後までプレイヤーを引き付けて離さなかった構成は見事だったと思います。

シナリオの内容はやや評価が分かれる所かもしれません。
各シナリオの単独で考えますと、完成度はそれほど高くないです。
出来は悪くないのだけれども、やや取りこぼしがある感じがします。
ただ、シナリオ全体で通して考えますと、
あるシナリオが別のシナリオを補完する役割を果たしているため、
全体の物語としては完成した形をしています。
明日香シナリオと舞シナリオが相互関係にあり、
小夜シナリオと里佳シナリオも相互関係、
瑠璃子シナリオが1つで完結していて、あさひシナリオが番外編チック、
各シナリオの役割はそういった感じになっています。
全体としてシナリオを捉えるか、個別にシナリオを捉えるかで評価は分かれるでしょうね。

個別に見た場合では、やはり単独で完結している瑠璃子シナリオが良かったです。
お約束的ではあるものの、最後はうるると来ましたからね。
エンディングもありきたりではない展開も用意されていて、
この手の話の王道に沿いながらも、斬新な切り口を見せてくれたように思います。
(詳しくは瑠璃子シナリオのネタバレ感想でどうぞ)
それ以外のシナリオは単独で見ると、やや描写不足、
終盤の選択肢分岐がほとんどないだけに、別の展開も用意していてもよかったかもしれません。
話としては完結しているものの、
1つのシナリオとしてスッキリしない感じを残してしまったのはマイナス要素でしょう。

全体で見た場合には、舞シナリオが非常に良かったと思います。
位置的には明日香シナリオにおけるバッドエンド、そこからの話の展開が非常に良かったです。
最後の丘でのイベントCGも綺麗でしたし、最も印象に残るシナリオでしたね。
明日香に対する想いが重要になってくるため、
舞シナリオ単独では十分にそれを理解することができません。
そういう意味では、全体から見た場合に舞シナリオは輝くことになります。
総括的な意味合いでは里佳シナリオも良かったですね。
里佳シナリオは恋愛要素が控え気味、各シナリオの残された謎を拾いながら、
『明日の君と逢うために』の答えを表していたように思います。

シナリオはテーマ性がそれほど強くないながらも、
心に染み入るような何かを与えてくれるシナリオだと思います。
本よりは演劇チック、抽象的なものに具体性を与えて劇となし、
各人がそこから何を当てはめ、何を見出すかは自由、そういった感じですかね。
各キャラの抱えているものは色々なものに置き換えることができますから、
是非プレイしてもらって色々なものを感じ取ってもらいたいように思います。
全て終えてみると非常に爽やか、
仰々しい大作ではないものの、心に染み入る秀作ですね。


シナリオ以外の評価も簡単にしておきます。
まずCGの出来はなかなかに良かったと思います。
キャラクターデザインはやや人を選ぶかなとも。顔がやや大きめですからね。
最初は木になっていた自分ですが、そのうち慣れてきますから、それほど気にすることもないかも。
パッと見で大丈夫なら問題ないと思います。
出来の方は安定しています。指先がちょっと変ですが、それ以外は上々。
それと背景CGが綺麗。
微妙に動きがあり、寄せる波や綺麗に輝く海は無駄に綺麗で良かったです。
あすきみの世界観にスッと入っていけたのも、背景CGの綺麗さの役割が大きかったと思います。

音楽は極めて出来が良いというわけではありませんが、
ゲームの雰囲気によく合っていたと思います。
のどかな島の雰囲気を表してか、どちらかといえばゆったり静かな曲が多め。
落ち着いてプレイできましたし、ゲームとのマッチングは良かったと思います。
お気に入りはやっぱり主題歌の「TIME」。
OPムービーも良かったですし、ゲームの雰囲気を盛り上げてくれたように思います。
まぁ、ちょっとOPムービーはネタバレ気味なんですが(^^;
そのネタバレもプレイする気分を強くさせましたし、結果的には成功でしょう。
しかし意味もなく裸なのはなんでだ?(笑)<序盤のヒロイン紹介部分

音声も文句なし。
キャスト発表当時は知らない名前が多く、少し心配していたのですが、
蓋を開けてみるとよく聴く声で、演技の方も素晴らしかったです。
豪華キャストになってますので、ご心配なく。

Hシーンは明日香・小夜・瑠璃子・あさひ・舞が3回ずつ、里佳が1回。
各Hシーンは2回戦が基本、差し分なしで各Hシーン3枚ずつの構成です。
テキスト分量は普通やや長め、どちらかといえばじっくり目。
純愛Hばかりで、特に変わった要素があるというわけではないです。
オーソドックスなキャラ萌え型であるものの、じっくり目の描写は良かったと思います。
まぁ、シナリオの流れから考えると、あんまり集中できないんですけどね。
2つのシーンは中盤の恋愛部分で、3つ目はラスト手前といった配分、
特に3つ目はシナリオが佳境に入りつつあるだけに、先が気になって飛ばしがち。
3つ目を用意しておくなら、アフターストーリーみたいな感じで配置した方が良かったかもしれません。

システムは特に語ることなく充実風味。
自分としてはオートモードが良かったです。
私は普段オートモードを使わないんですが(読み進みが遅いので)、
あすきみのオートモードはやや早めで、自分の読み進めるリズムとぴったり合ってました。
オートモードを快適に使えたのが初めてだっただけに、この点は非常に良かったですね。
あとは背景CGの動き、立ち絵キャラの動きなど、良い演出をしていたと思います。
唯一残念なのはオマケモードでキャラクター紹介ムービーが登録されないこと、
いちいちタイトル画面で放置しては狙いのキャラクターが出てくるのを待つというのは面倒。
一度見たら登録され、いつでも見られるよう配慮してもらいたかったです。


総評としては、落ち着きのあるストーリーが好きな人にオススメです。
キャラ萌え要素はそれほど強くありませんが、中盤の展開はいい雰囲気ですし、
キャラクターの魅力も十分に伝わってきますが、
やはり話の軸は「神隠し」(向こうとこちら)を巡るストーリーですから、
シナリオをじっくり味わう人向けのストーリーだと思います。
全体としてまとまった作品ですし、フルコンプすることを前提とすれば、
かなり楽しめると思います。
そういう人にとってはプレイして損はないと思いますから、
是非プレイしてもらいたい作品ですね。

あとPurpleSoftwareさんには恒例の夏コミ・ファンディスク希望~
プレイする前は七海だろうと思ってましたが、プレイした後ではりんの方が萌える罠(爆)
りんで是非ファンディスクを!<ロリコンじゃないよ
あと各キャラのアフターストーリーHがあれば最高。
秋色謳華並みのファンディスクを期待。
同社の代表作である秋色恋華と比べても、遜色ないか人によってはそれより上の出来ですからね。
力の入ったファンディスクを期待したいっす。
まぁ、そのためには売れないとな。つーわけで、みんな、買うのだ(爆)

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