焚“同人誌”坑“オタク”
なるほど、狙いはこっちでしたか…
同人誌を燃やし尽くし、漫画やゲームの話をするオタクを生き埋めにして殺すのね…
違法ダウンロード等を議論している文化庁の文化審議会著作権分科会において、
CDやゲームだけでなく、マンガや静止画を含め、
スクリーンショットでの撮影も含めて広範に禁止する方向のようです。
実際に刑事罰を加えるには、ハードルが高そうな感じもしますが、
それでも『原則禁止』とされる影響は想像以上に大きくなりかねません。
こちら(朝日新聞なので誇張的に書いている側面もあるでしょうが一応)
今までグレーゾーンとされていた著作権違反が明確にアウトになる可能性が高まります。
スクリーンショットがアウトということは、
ゲームの画面をスクショで撮影してアップする行為がアウトということ。
大半のゲーム攻略wikiは画像の無断転載、
ゲームのプレイ動画もメーカー不許可のものを除けばアウト認定でしょう。
当然、写真撮影もダメでしょうから、
ツイッターで「この漫画を買いました」的に表紙をアップする行為もアウトでしょうね…
程度の差こそあれ、自分の部屋を映した時に、マンガの表紙が映っちゃったりしても、
それが判別可能ならば、アウトと言われてもおかしくないです。
つまり、今後、オタクの部屋はモザイクだらけの写真になりますね(苦笑)
加えて、同人誌を含めた二次創作物が槍玉に挙げられる可能性も高いです。
単純に考えて、pixiv等で著者に無断で画像をダウンロードすることもアウト。
仮にその画像が二次創作物であれば、
原作者に無断で描いてアップした可能性が高く、
著作者自身が著作権違反を問われる可能性が高くなります。
二次創作物の同人誌は事実上の違法禁止です。
こちら(マンガ家さえも反対する行き過ぎた違法DL禁止)
つまり、この法案が仮にこのまま通ってしまうと、
同人誌はかつてのロリ写真集と同じく廃棄・燃やされ、
二次創作はできないので、版権のある絵は描かれなくなり、
オリジナルで描いた絵でも、無断で画像保存したり、リツィートしたらアウト。
他にも小説の無断転載も禁止になるので、小説の中にある文章を引用してもアウト、
小説紹介サイトやレビューサイトも本の中身に触れたら即アウト。
今の漫画家の中でも同人誌を書いていた人は多いですから、
違法性は問われなくとも、「他人の絵で漫画家になるとは何事だ」と道義的責任を追及され、
廃業せざるを得なくなるでしょうね。
同人誌がダメなのですから、いわゆる『オマージュ』もアウト。
マンガやアニメ・ゲームのオマージュであることが多いライトノベルも廃刊。
結果、待っている未来は画像も何もない味気ないサイトに、
内容に一切触れない当たり障りのないレビュー…
仲間内でマンガやゲームの話をしていれば、ネタバレ=悪と断罪されるので自粛。
作者と出版社は、著作権違反を気にせざるを得ないので、
似た作品がないか死に物狂いで確認する日々、
週間マンガなんて確認作業だけで1週間終わるので連載不可能です。
いわゆる『王道的展開』なんて書こうものなら、パクリ疑惑で連載終了orz
…それはもう文化的には死を迎えているも同然です。
今も私は2つのニュース記事にリンクを貼りましたが、
対象は小説を含めたネットの広範な記事に至るので、
こうやってリンクを張る行為もアウトになる可能性は高いです。
グレーゾーンが全てブラックになれば、文化を育む芽さえ摘み取られます。
明らかに行き過ぎ。日本のコンテンツ産業は死に絶えますよ。
対策としては、マンガ・ゲームを業界として一律に著作権フリーとせざるを得ず、
それを同人誌販売業者などが、まとめて著作権使用料を支払うしかなくなります。
それでも国内しか対応できず、海外は著作権野放しという状況は変えられないので、
無断アップロードの解決には根本的に繋がらないでしょう。
結果として、日本のオタク文化が変に統制されて畏まり、魅力を失い、
国際競争力を失って海外メーカーに食い物にされている電機業界と一緒になるでしょうな…
版権を厳しくしなかったからこそ、日本のオタク文化は世界に広まったんです。
それをただ厳しくすれば、魅力を失うだけ。
お偉いさんはコンテンツで儲けることしか考えていないから、こういうバカな方向へ傾く。
マンガやゲームを海外へ輸出して大儲けぐらいにしか考えてないから、こうなる。
実しやかに囁かれていた「ミッキーマウスの絵を描いたら連行された」ネタが、
「ドラえもんの絵を描いたら逮捕された」に変わる日も近いということです。
日本\(^o^)/オワタ(←この顔文字も著作権違反で逮捕かね。作者知らんけど)
◆ニュースネタ 池江璃花子選手の白血病公表で桜田五輪大臣が「がっかり」発言
こちら(がっかり発言)
こちら(慌てて撤回)
普通に『残念だ』と言っておけば、どうとでも解釈できたのに…馬鹿だろ?
『がっかり』=『望みがなくなったり、当てが外れたりして、気力をなくすさま』
つまり、≒『失望』ということ。東京五輪に出られないから、がっかりという意味のみ。
『残念』=『①もの足りなく感じること。あきらめきれないこと。』
『②悔しく思うこと。また、そのさま。無念。』
つまり、②の意味なら、白血病に見舞われて悔しいとも取れるので、問題なかったのに…
これはもう一発レッドカード。
これで辞任しないなんてありえないし、更迭しない首相は甘すぎます。
重要なのは、彼がオリンピック担当大臣であるということです。
この発言を聞いたアスリートがどう思うでしょうか?
自分達は東京オリンピックを盛り上げるためだけの駒なのか?
メダルの色しか政治家は気にしていないのか?
池江がいなければ、盛り下がるほどに日本のスポーツ界は脆弱なのか?
そう思うことでしょう。
そんな人物がトップでオリンピックに心が向かっていくと思いますか?
できるわけがありません。
桜田大臣は闘病のために東京五輪を諦めざるを得ない池江選手を侮辱しただけでなく、
白血病に見舞われた人々を始め、
東京オリンピックを目指す全てのアスリートを侮辱したんですよ。
そんな人間がオリンピック担当大臣なんて、できるわけがないでしょ?
1つの言葉で人間としての信頼感を失ったんですよ。
アスリートのことなんて何も考えていない本性を暴露してしまったんですよ。
パソコンを使ったことがなく、USBも知らないような知識不足は官僚が支えられても、
病人をいたわり、アスリートに敬意を表するという当たり前の認識が不足していては、
話にならないとしか言いようがありません。
桜田大臣こそ、今やっている大河ドラマ『いだてん』を見るべきでしょうに。
自分が彼らに恥じないことをやっていると本当にお思いか?
厚顔無恥とはまさにこのこと。
恥ずかしい気持ちが1ミリでもあるのならば、即刻辞任すべきです。
それが分からない人間ならば、誰かが引導を渡すべきだし、
それさえできないのであれば、国会で弾劾すべきでしょう。
「おわびをして撤回をする」って、誰に謝ってんのさ?
池江璃花子さんに対して? それともお騒がせしたことに対する国民一般?
白血病に見舞われている患者さんに対して? それともアスリート一般に対して?
それさえ理解してないでしょ?
だから平然と大臣を続けるなんてことが言えるんですよ。
アスリートに対して取り返しの付かない発言をしたという正しい認識があるなら、
続けるなんてことは口が裂けても言えないはずです。
そんな大臣を許せるわけがありません。
最後になりましたが、池江選手の白血病の件に関しては、ただ驚くばかりでした。
昔に比べれば完治する可能性が高くなっていると聞きますが、
復帰までの時間や体力がどこまで戻るかは人それぞれなので、何とも言えないです。
そんな中で同じく白血病に見舞われたJリーガーの早川選手がコメント。
こちら
今は焦らせることがないよう、ただ回復を祈りたいです。
オリンピックでメダルを取ることも感動を与えますが、
難病から回復することの方が何倍も感動を与え、
必ずやスポーツの感動秘話として後世に語り継がれていくことでしょう。
それは今だけでなく、未来の人々の救いにもなるということだと思います。
回復するまでは競技者・池江璃花子選手のことを忘れ、
一人の人間としての池江璃花子さんの回復を祈りたいです。
◆ニュースネタ 安倍総理の「パパは憲法違反?」の疑義
いやー、絶対に実話じゃないと思うけど…
だって子どもは憲法違反かどうかなんて気にしませんよ。
子ども=高校生ぐらいなら分からなくもないけれど…
JKが自衛官のパパにそういうこと言うか?
例え話の可能性が高いように思えます。
解散総選挙やったら、子どもが「安倍総理は憲法違反?」って聞くのか?
聞かないでしょ。
憲法学者の間では総理の解散権は否定されてるわけだし、
自衛隊よりもそっちの方がよっぽど憲法違反なんですが。
誰もそんなこと言わないでしょ。
ボーっと生きてないチコちゃんだって言わないよ(w
◆ニュースネタ バイトテロを抑止できない理由
見方は自分と逆なところもありますが、着眼点は似ている感じ。
結論の賃金上昇に関しても納得。
「割に合わない」というのが一番の理由でしょう。
ぶっちゃけ、飲食業界の求人は幾らでもあるし。
それでも応募が少ないのは、みんな「割に合わない」と思ってるからです。
深夜営業とかもう辞めたら、と本当に思います。
それだけでも大きな労務改善になると思うんですけどね…
【追記】
◆ニュースネタ “ガッカリ”大臣の発言に対する世間の反応
んー、どうも事の重大性を十分理解できていないというか、
いや、正確には分かってはいるんだけど、違和感を言葉にできてない雰囲気を感じます。
問題点の1つは池江璃花子さんに対する『ガッカリ』発言の失礼。
こちらは分かりやすいと思うので、説明は要らないでしょうが…
正直に言いますと、自分はこちらで怒ってるわけではありません。
白血病を克服した人以外は、どんなに慎重に慎重を重ねて言葉を選んだとしても、
患者本人を傷つけてしまう可能性は十二分にあるからです。
仮にガッカリ大臣が『残念です』という言葉を使っていたとしても、
批判されたと思いますよ、言葉尻の問題ではありませんから。
まぁ、だからといって白血病と無縁の人の言葉が全く届かないのも嘘で、
見ず知らずの子どもの「元気になってね」という言葉に勇気づけられることもありますし、
身近な人の言葉なら届くとか、見ず知らずの人の言葉が届かないということもない。
だから、私達は無知を承知で、相手に失礼が生じることを知りつつも、
言葉を発するのを辞めないのだと思います。
それは、まぁ、今回、置いておくとして…
問題の2つ目はアスリート全般・スポーツファンに対する『下火』発言の失礼。
五輪担当大臣として不適格だと思うのは、こちらが主な理由です。
大臣に聞いてみたいのですが、『下火になる』って、どういうことですかね?
東京五輪は池江さん以外は出場しないんですか? 金メダル取れないんですか?
仮に、池江さんが東京五輪に間に合わなかったとして、
出場権を勝ち取った競泳女子の選手が、
「私は池江さんのように金メダルを何個も取る自信がありませんので、
出場を辞退させていただきます」とでも言うのですかね?
また、池江さんが出場できないことに対して、
国民は「これでもう女子競泳はメダル無理だな」とでも思うのですかね?
健闘の末に、他の選手が銀メダルを獲得したとしても、
「池江さんが出ていたら、金メダルだったよな」とでも言うのですかね?
つまり、発想が今の大河ドラマでやっている『いだてん』の頃と変わらんのですよ。
「勝てなかったら切腹しないといけないので辞退します」と変わらんのですよ。
そこがもうスポーツの精神がまるで分っていない証拠、
五輪担当大臣を務めるわけにはいかない理由なんですよ。
池江さんの前向きな言葉を『単純な悲報』と受け取った人は少ないと思います。
あれは彼女なりの『エール』ではないか、そう感じられた人は多いと思います。
池江さんの症状がどの程度まで進んでいるのかは分かりませんが、
あくまで可能性の話としてですが、ひょっとしたら病名を隠して、
騙し騙し練習を続けて、オリンピック予選に出ることはできたかもしれません。
でも、そういうことはせず、早い段階で白血病であることを公表したのは、
彼女なりの誠意であり、決意表明であり、水泳界に対するエールだと思います。
言わば、今の水泳界をリードしている池江さんがバトンを他の選手に預け、
バトンを受け取った選手が東京五輪を頑張り、
そして、そのバトンを復帰した池江選手や若き水泳選手に引き継いでいく、
それがスポーツの精神ではないでしょうか。
池江選手の白血病という事実はショッキングなことですが、
それでヘタってしまうような軟な日本のスポーツ文化ではありません。
池江さんの分まで、池江さん以上に頑張ると奮い立つのがアスリートでしょう。
その精神をガッカリ大臣は蔑ろにしたんですよ、侮辱したんですよ。
許せるわけがありません。
つまり、「下火にならないか心配」を地でやったのがガッカリ大臣なんですよ。
池江さんが作ったエールの連鎖を台無しにしたのがガッカリ大臣なんですよ。
馬鹿な発言で日本のスポーツ文化を汚し、
水を差して下火にしようとしているのはガッカリ大臣本人ですよ。
だから話にならない。全くもって話にならない。
一番怒らなければならないのは国民でも野党議員でもない。スポーツ庁ですよ。
スポーツを分かっていないオリンピック担当大臣で良いのですか?
ありえません。論外です。二度とスポーツに関わらないで下さい。
◆ニュースネタ 勤労統計問題 2015年3月末に総理秘書官に報告済みだった?
どうやら、野党の見解は正解だったようですね。
いやはや、森友・加計学園問題みたいになってきました。
まぁ、同じように「総理秘書官は知ってたけど報告しなかった」という言い訳になるんでしょうが…
政府の見解を全面的に信じるならば、総理大臣や官房長官は何も知らされず、
総理秘書官が全て問題を処理し、最終的結論だけを報告していることになりますが…
つまり、政治のトップは選挙で選ばれていない総理秘書官ということですか? それでいいの?
そんなの総理大臣や官房長官なんて不要じゃん。
それこそ明治維新天皇制のように、天皇の下に直接官僚を置けば済む話。
任命責任があると言いながら、何の政治責任も取らない総理大臣ですから同じですよ。
誰も政治責任を取る必要がないなら、象徴天皇でも問題ないでしょうに。
まぁ、普通に考えれば、
総理大臣が具体的な統計不正を知っていたとは思いませんが(それこそ専門的過ぎるので)、
総理秘書官や厚生労働省の官僚の言う通りにしておけば、
「実質賃金等が良い数字が出やすくなる」ぐらいの認識はあったのでしょう。
そうでなければ、統計改革が成長戦略になるという発想は出てきませんし、
「正確な統計を取ったら経済は停滞でした」では成長戦略になり得ません。
具体的に不正を行ったかどうかは知らずとも、
良い数字が出ますという報告や認識はあったはずです。
結局、今回も厚生労働省に対する「良い数字を出せ!」という無言の政治的圧力と、
それに対する官僚の忖度が、統計不正に繋がった可能性は高いように思われます。
財務省の公文書改ざん問題と一緒ですね。
あちらも結局、真の動機は分かんなかったし。