センバツは沖縄尚学が優勝
春のセンバツ甲子園大会は沖縄尚学が9年ぶり2度目の優勝を飾りました。
いやー、強い。これは新しい強豪校が出てきたなと思わされます。
9年前のセンバツ大会優勝投手が今大会の監督である比嘉公也監督。
まだ26歳という若い監督ながらも、
各選手に考えさせる野球を徹底させているのは見事と言うしかありません。
堅実なバントに果敢な走塁、成功率の高いスクイズバント、
配球や球威・制球・風に基づいた守備位置取りと、
沖縄尚学には高いチーム力がありました。
今までの沖縄の高校のイメージというと、身体能力の高い選手が多いながらも、
その身体能力に頼りがちで、チームとしての強さはいまひとつ、
精神面が課題といった感じのものでした。
それが今までと明らかに違う、チームとしての強さを尚学には感じます。
高い身体能力に、緻密な野球、思考能力に裏づけされた精神面の強さ、
それが沖縄尚学の強さだったように思います。
比嘉公也監督の指導力があれば、
沖縄尚学の快進撃が今大会で終わりということはないでしょう。
今年の夏は勿論のこと、2年後3年後と将来に渡って、
沖縄尚学が甲子園で大活躍するという可能性を感じます。
沖縄尚学を中心とした、沖縄勢の活躍に注目していきたいです。
大会全般で気になったのは、ツーシームの有効性でしょうか。
優勝した沖縄尚学の東浜投手をはじめ、千葉経大付の斉藤投手など、
右投手が左打者の外角に投げるツーシームが効果的だったように見えました。
メジャーに詳しくないので、正直ツーシームの有効性はよく分からないのですが、
東浜投手のツーシームを見ていると、
ロッテ・小野投手みたいな落ちるシュートなのかなと。
まぁ、あそこまで大きく変化してるのは、日本では珍しいように思えますが。
あとは聖望学園の大塚投手のカットボール、
見縦に落ちる高速スライダーに見えますが、一応カットということなので。
メジャーの試合が日本で放送されるようになって、
球種の面でも少し変化してきたのかなと思います。
東洋大姫の佐藤投手はチェンジアップが武器でしたし、球種の変化を感じます。
以前なら、専らカーブ・スライダーだったんですけどね。
高校野球も変わってきました。
可能性を広めるという意味では変化球を覚えるのはいいと思うんですが、
そうすることでストレートに対する認識が減るようではちょっと心配かなと。
まとまった投手が増えているのは良いことですが、
同時に荒々しい可能性を残しておいて欲しいようにも思います。