一票の格差
日本各地で昨年12月の衆議院議員選挙の無効を求めた訴訟が行われ、
無効を認める裁判官が出てきたことには驚かされました。
ほとんどは違憲だけれども、選挙無効は不利益が大きいので認めないとする「事情判決」で、
最高裁も無効は認めないと予想されます。
ただ、こういった「一票の格差」を私達が意識しているかと言えば、微妙です。
「一票の格差」は選挙の区割りと実際の有権者の数にばらつきがあるため、
選挙区が違うと一票の価値に違いが生じてしまい、不平等だという話なのですが、
一票の価値が重い選挙区で選ばれた議員が、低い選挙区の議員よりも偉いわけではなく、
選挙区ごとに違う候補者を選ぶわけですから、実際上は意味がないように思えます。
投票価値が不平等だと言うのなら、候補者を選べない不平等はどうなるのでしょうか?
自分の選挙区には相応しい人は見当たらず、
隣の選挙区によく知っていて相応しいと思える人がいる場合、などです。
選挙区のせいで相応しい候補者を選べず、選挙のためだけに引越しするわけにも行かず、
国民の立場からすれば、こちらの方が悩ましい問題ではないでしょうか?
「一票の格差」を意識するあまりに、
地元住民の意識とかけ離れた選挙の区割りがしばしば行われます。
私の住んでいる地域は静岡5区ですが、三島市と富士市が一緒なことに違和感を感じます。
どちらかと言えば、静岡6区の沼津・伊豆方面との係わり合いの方が深い地域で、
三島市は伊豆の玄関口でもあり、伊豆箱根鉄道の始発駅となっています。
それなのに、伊豆地域の選挙区割りではなく、富士市の選挙区割りに属してしまう、
やはり違和感を感じずにはいられません。
人口異動が全く起こらないことはありえず、
「一票の格差」が完全に解決することはありえません。
そんな数字上のマジックに踊らされ、大事な地元意識を失うような選挙区割りをするのは、
どちらが国民にとって不幸なのか分からない面があります。
私からすれば、「一票の格差」は単なる法律論争に過ぎず、どうでもいい話です。
勿論、選挙区を決める国会議員は意識しなければならない話ですが、
それに縛られすぎて有権者に不都合が生じるような区割りは避けるべきでしょう。
区割りなんて国会議員が決めるんじゃなくて、地方自治体が決めればいいんですよ。
◆高校野球ネタ センバツ甲子園 球数無制限は「しごき」ではないのか?
開会式で文部科学大臣が空気を読まずに「いじめ・体罰」の撲滅を宣言しましたが、
「しごき」と「体罰」はどう違うんでしょうか?
大会5日目の第1試合、済美と広陵の試合は延長13回でようやく決着がつき、
済美のエース・安楽投手は232球、広陵の下石投手は219球もの球数を投げました。
まぁ、夏の大会ならまだ分からなくもないんですが、まだ肌寒い春ですよ?
そんな時期に200球以上の球数を投げるというのは、
正直ヒヤヒヤもので、怪我の確率が格段に上がってしまいます。
過去も甲子園大会は過酷な連投で選手を潰してきましたし、
本格的に考えなければいけない時期に来ているかと思います。
例えば、春は1試合150球までに制限し、夏は200球まで、
連投の場合は合計300球までに制限したり、
延長タイブレークの導入も本格検討すべきです。
そんな措置を全く講じていない高野連や文部科学省は、
体罰やしごきを容認しているとさえ言えます。
幸か不幸か、WBCによって球数制限に対する抵抗感もなくなってきましたし、
導入の時期は今しかないように思います。
【大会5日目】
第1試合は延長13回に済美が広陵を4-3で下してサヨナラ勝ち、
第2試合は済々黌の大竹投手がクレバーな投球で常総学院に2-0で完封勝ち、
第3試合は相次ぐ逆転を敦賀気比が制し、6-5で京都翔英に勝利しました。
第1試合は熱戦でしたが、済美の安楽投手も広陵の下石投手も好投手だっただけに、
延長戦以降はアクシデントが発生したりしないかヒヤヒヤの連続でした…
なるほど、プロ野球のスカウトの気持ちがよく分かります(^^;
こんな心配をすることになるなら、甲子園に出て欲しくないですよね(苦笑)
プロ注目の2年生右腕の安楽投手は、噂に違わぬ豪腕で最速152キロをマーク、
先輩の広島・福井投手に似たフォームながらも肘の位置は高めのオーバースローで、
試合前半は球威のあるストレートでグイグイ押し込んでいました。
延長戦になると疲れから痛打されることが多くなり、落差のある縦のカーブを交え、
緩急を付けながら粘り強く投げていました。
まだ荒削りといった印象が強く、体全体を使ったダイナミックなフォームは、
頭が動くこともあってコントロールが良いとは言えず、高めに行きがちで、
クイックは遅いわけではありませんが、走られる可能性も高く、課題は多そうです。
今のダイナミックな形をそのまま残し、リリーフタイプとして育てるのか、
それともフォームを弄ってエースとするのか、今後の育成は非常に難しいように思えます。
幸か不幸か、疲れから力みが取れたことで、延長戦では試合前半とは違う印象を与えてくれ、
投手としての器用さも見られましたから、少しフォームの修正を図れるかもしれません。
速い球を投げようと思うあまりに、リリースが早くなっているので、
球速よりも球持ちの良さを意識していけば、松坂投手の全盛期のような投手になれるかと。
スピードを捨てれば、安楽投手はまだまだ良くなります。
広陵の下石投手は試合前半こそ1イニング2死球を与えたりと荒れ気味でしたが、
中盤以降はストレートが140キロを越し、コースにきっちり投げるなど調子を取り戻し、
右打者には鋭いスライダー、左打者には落差のあるチェンジアップと、
安楽投手以上の安定感を見せていました。
元々は内野手ということなので、このまま投手を続けていけば楽しみな存在です。
最後は疲れが出たのか、変化球のキレが落ちてしまい、
少しスポットにはまったかのように広陵の選手達の集中力が落ちた感じがして、
そこからアンラッキーなヒットなどが飛び出してサヨナラ負けに繋がってしまいました。
ベンチが一呼吸置くなどすれば、展開も違っていたと思うのですが、
病み上がりのせいなのか、中井監督の勘が冴えなかった印象を受けました。
【大会6日目】
第1試合は常葉菊川が報徳学園に4-3で逆転勝利、
第2試合は東北絆枠の山形中央が岩国商に6-2で勝利、
第3試合は県岐阜商が花咲徳栄に8-3で勝利しました。
第1試合の常葉菊川と報徳学園の試合は良い試合でしたね。
報徳学園の乾投手は、西武・野上投手に風貌もフォームも似た感じで、
130キロ後半~140キロの威力あるストレートを投げ込む好投手でした。
常葉菊川打線が高めのボール球に手を出していたこともあり、
変化球はほとんどなく、ストレートを軸に投げ込み、
キャッチャーの松谷選手も素晴らしい強肩で機動力を封じ、
リードの面でも上手くボール球を振らせていたわけですが、
結果的に言えば、楽にリードをしすぎたというか、遊びがありませんでした。
常葉菊川打線からすれば、初回に乾投手が投げたスローカーブが嫌らしく見え、
緩急を付けられた方が嫌だったと思うのですが、
打線の粗っぽさが逆に相手のリードを単調にしたとも言えます。
もう少し、報徳学園バッテリーに余裕があれば、展開も違っていたと思います。
常葉菊川は先発した2年生の渡辺投手が想像以上に頑張ってくれました。
ストレートは130キロ後半で、エースの堀田投手よりも力があり、
そのストレートもナチュラルなのか微妙に手元で動く球もあり、
緩いカーブのようなパームボールとの緩急差もあって、見た目以上に良さを感じました。
4回降板は少し早いかなと思うぐらいのナイスピッチングでした。
2番手の堀田投手も縦のカーブを交えてコントロール良く投げていましたが、
勝ち越し点を許した7回裏の配球は勿体無かったですね。
代打の酒井選手は打席に入る前から打ち気が強く、ボール球に手を出しそうな雰囲気で、
1塁ベースも空いていたわけですし、もう少し慎重に入っても良かったように思います。
報徳学園側の8回のショートの守備や9回の走塁もそうですが、
随所で若さも感じる試合でした。まぁ、そこがまた面白いわけですが。
でも、9回の堀田投手のカバーリングは見事でしたね。
ピッチャーがカバーに走るのは基本なんですが、打たれた後はどうしても緩慢になりがち、
基本に忠実なプレーをしたことが、勝利の女神を引き寄せましたね。
負けた報徳学園としては悔いの残る試合だったでしょう。
常葉菊川の1点目のレフト前タイムリーもタイミング的には刺せたはずですし、
8回の逆転3点タイムリーも高校生離れした鋭い打球だったものの、
正面には入っていましたから、せめて止めていれば同点で済んでいましたし、
9回の走塁判断もボールが転がってからホームを付いても間に合うはずですし、
見切りが完全に早かったと言わざるを得ません。
それでも乾投手と松谷捕手を中心に、まとまりのあるチームなだけに、
この試合をしっかりと反省し、夏に生かしていって欲しいです。
常葉菊川は勝ったものの、ボール球に手を出しすぎで、その点は課題が残ります。
追い込まれてからは仕方ない面もありますが、初球から振ってしまうのは狙いが絞れていない証拠、
ストレート狙いは分かりますが、追い込まれるまではコースを絞って対応して欲しいです。
あとノーアウト1塁でバントしないのは分かりますが、ノーアウト1・2塁の場面はどうでしょうか。
ノーアウト1・2塁で打って進塁させるには、ヒットかライトへの大きなフライぐらいで、
セカンドゴロを転がしても2塁フォースアウト、最悪、転送で併殺になってしまいます。
WBCではプエルトリコもドミニカもバントしていただけに、
バントするべきところはしっかりとしないとダメかと。
やる・やらないは自由ですが、バントの備えはしっかりとしておいてもらいたいです。
◆ライオンズネタ 開幕1軍メンバー発表 スピリー選手が外れる
うーん… 私としてはサファテ投手ではなく、スピリー選手が入ると思ったんですが…
サファテ投手に結果が残っているなら話は別なんですが、
最近は打ち込まれるケースが多いようですし、正直どうなのかな、と。
まぁ、大石投手の抑えも未知数な面もあるので、
リリーフの不安からサファテ投手を残さざるを得なかった感じなのでしょうが…
昨年のゴンザレス投手のように、固執した結果、
スタートダッシュに躓くなんてことにならないようにして欲しいです。
他は順当な感じですが、スピリー選手がいないこともあって、右の代打が手薄です。
スタメン予想は、1(二)片岡、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)オーティズ、
5(三)ヘルマン、6(一)浅村、7(右)金子、8(捕)炭谷、9(遊)永江、ですが、
状況次第では、片岡・金子・永江選手に代打を送る可能性がありますし、
ヘルマン選手には守備固めが入るので、試合がもつれると代打の可能性が出てきます。
左の代打は上本・大崎・嶋・石川選手といますが、右の代打はせいぜい山崎選手ぐらい。
これといった右の代打がいないのが悩みです。
早い段階でリリーフを固定させ、打線の充実を図るべきです。
それと、浅村選手の打順が問題です。
予想では6番を打つことになるでしょうが、積極的に打ちに行く打者なだけに、
それではヘルマン選手の足を生かせないケースも考えられますから、
金子選手を外し、6番大崎・7番浅村選手の方が現実的かもしれません。
個人的には5番浅村選手も悪くないと思っており、1番か5番の2択だと思ってます。
相手投手からすれば、今のライオンズ打線で一番怖いのは浅村選手だと思います。
2割5分程度でも怖いし、3割打ってたら顔も見たくありません(苦笑)
初球から積極的に振ってきて、ホームランを打つだけの長打力を持っており、
それでいてボール球は簡単に手を出さず、
追い込まれると粘っこい(集中力ないとアッサリしてますが)、
ランナーに出すと、単独盗塁を仕掛けてくるだけの足を持っていて、
かといって片岡・ヘルマン選手のような成功率の高さもないだけに
2塁盗塁は仕方ないと盗塁阻止を諦めることができずに警戒を怠れない、
それでいて走塁センスが先輩の中村選手と同じく独特で、
時折チョンボもあるものの、独特の感覚で次の塁を陥れる嗅覚を持っている、
打席に立っても嫌、ランナーに出しても嫌な選手です。
そういう意味でも、起点となるような打順で起用してもらいたい選手ですね。
というわけで、今シーズンのキーマンは、
投手では抑えを任せることになる大石投手、野手ではポジションを含めて浅村選手でしょう。
この2人が活躍すれば、ライオンズは中村選手なしでも優勝争いができるはずです。
◆プロ野球ネタ パリーグの戦力分析と順位予想
キャンプ・オープン戦を見ても、ソフトバンクが戦力的に一歩抜け出している感があります。
大規模な戦力補強を行った楽天とオリックスは、
WBCで中心選手を欠いていたこともあって、まだチームとしてまとまっていない印象で、
主力選手を放出した日ハムは戦力の上積みが思うように進まず、
現状維持のロッテも戦力の上積みが順調だったとは言い難い面があります。
西武の場合は中島選手がメジャー、中村選手の回復が遅れるなど不安要素はあるものの、
若手の上積みに成功しており、チームが波に乗ると楽しみな存在です。
ということで、簡潔に仕分けると、戦力充実のソフトバンク、
戦力の上積みに成功した西武、大補強を行った楽天、
同じく大補強を行ったものの怪我人がいるオリックス、
現状維持であまり戦力の上積みが進まなかったロッテ、
戦力ダウンで上積みが少なかった日ハム、と大まかに分類されると思います。
各球団の個別の戦力分析とまとめは、追記の形で記しておきます。
「続きを読む」でご覧ください。
≪福岡ソフトバンクホークス≫
投手では新外国人投手のパディーヤ投手が結果を残しており、
メジャー帰りの五十嵐投手もリリーフでの起用に目処が立ち、
ルーキーの東浜投手と山中投手が先発ローテを勝ちとるなど、新戦力の台頭が目立ち、
野手では新外国人選手のラヘア選手がオープン戦で結果を残して4番起用が濃厚、
若手外野手では柳田選手が長打力を、中村選手が打率と足をアピールするなど、
戦力の上積みにも成功しています。
パリーグNO1の選手層であることは間違いなく、
走攻守とバランスの取れたチーム編成で、優勝候補の筆頭なのは間違いないでしょう。
ただ、死角が全くないというわけでもなく、投手陣が計算通り行くかは未知数です。
抑えは五十嵐投手かファルケンボーグ投手になるでしょうが、
オープン戦で結果を残したものの、シーズンでも五十嵐投手が変わらぬ活躍ができるのか、
ファルケンボーグ投手が故障なく全盛期のピッチングができるのか、
左の森福投手はWBCでの不調を克服できるのかどうか、不安要素があります。
先発もメジャーではリリーフだったパディーヤ投手のスタミナも気になりますし、
東浜投手と山中投手の新人2人が1年間ローテを守れるかも分かりません。
先発は他にも山田投手や陽投手、帆足投手らもいるので、困ることはないでしょうが、
計算通りに行くかどうかは分からない面があります。
野手で怖いのは主力の怪我で、特に内川選手はWBCでも欠場をしていたので心配です。
松田選手も怪我が多いだけに、その点だけが不安要素ですね。
【先発】 攝津・大隣・武田・パディーヤ・東浜・山中(寺原・山田・陽・帆足・新垣)
【リリーフ】五十嵐・ファルケンボーグ・森福・岩崎・山本・柳瀬・金
1(二)本多、2(遊)今宮、3(左)内川、4(一)ラヘア、5(三)松田、
6(右)長谷川、7(指)ペーニャ、8(中)柳田、9(捕)細川
先発:A、リリーフ:B、打線:A、走塁:A、守備:A
≪東北楽天ゴールデンイーグルス≫
投手ではメジャー帰りの斉藤隆投手が加わり、
ルーキーの則本投手がオープン戦で結果を残して先発ローテ入りを決め、
野手ではA・ジョーンズ選手とマギー選手というメジャーリーガー2人を獲得し、
投手陣の上積みも進んでおり、2年目の釜田投手や、
昨年活躍した美馬投手や辛島投手も順調に来ており、戦力は充実してきています。
問題は気候の関係でラッキーゾーンが新設された本拠地球場での試合ができておらず、
投手陣と外野手がどれだけ対応できるか分からない点です。
これまではホームランの出にくい本拠地球場に支えられてきましたが、
今年はそれを失うことになり、投手陣にどういう影響が出るのか読めない面があります。
また、打線はA・ジョーンズ選手を軸に据える予定でしたが、
WBCオランダ代表が勝ち進んだことにより、チームへの合流が大幅に遅れてしまい、
最終的なベストオーダーを組むところまではいきませんでした。
飛躍が期待された銀次選手や枡田選手も順調というわけではありませんし、
レギュラー争いや打順は開幕後も模索し続ける必要がありそうです。
【先発】 田中・釜田・則本・ダックワース・美馬・戸村(塩見・辛島・永井・菊池)
【リリーフ】青山・ラズナー・ハウザー・小山・片山・高堀・加藤大(斉藤隆)
1(中)聖澤、2(二)藤田、3(遊)松井、4(指)ジョーンズ、5(一)銀次、
6(三)マギー、7(右)牧田、8(捕)嶋、9(左)鉄平
先発:A、リリーフ:A、打線:B、走塁:B、守備:B
≪オリックスバファローズ≫
楽天と同じく積極的な補強に動いたオリックスですが、
現時点で戦力になっているのは東野投手と糸井選手のみで、
馬原投手と平野選手は怪我でリタイアするなど、必ずしも上手くいっていません。
それに加えて、エースの金子投手と先発再転向の岸田投手もキャンプ中にリタイアし、
開幕に間に合わないというのもマイナス要素で、
昨年と同じく、ここまでは故障者に泣かされている印象が強いです。
それでも2年目の安達選手や海田投手、佐藤投手らが結果を残しており、
昨年よりも戦力の上積みができていることも確かです。
岸田投手の先発転向やトレードによって、実績のあるリリーフが少なくなっただけに、
そこを新戦力でどう補っていくかが課題となりそうです。
とにかく、故障者に泣かされてきた球団だけに、主力選手の体調管理が最大のポイントでしょう。
金子投手と岸田投手が元気なら、先発を含めて投手陣の層は厚くなるだけに、
彼らが元気にプレーすることが必要不可欠です。
あとは結果的に戦力の寄せ集めとなってしまっただけに、誰がチームを引っ張っていくのか、
そこが明確になってくれば、優勝争いに絡んできそうです。
【先発】 西・東野・マエストリ・海田・ディクソン・中山(金子・岸田・前田・塚原・八木・井川)
【リリーフ】平野・ミンチェ・佐藤達・吉野・平井・小松・比嘉(馬原)
1(二)後藤、2(左)川端、3(右)糸井、4(指)李大浩、5(一)T-岡田、
6(三)バルディリス、7(中)坂口、8(捕)伊藤、9(遊)安達
先発:B、リリーフ:B、打線:A、走塁:B、守備:B
≪千葉ロッテマリーンズ≫
戦力は昨年とほぼ変わらず、移籍のゴンザレス投手とルーキーの松永投手、
トレードで獲得した川本選手が加わったぐらいで、大きな変化はありません。
新戦力の台頭が期待されましたが、
アピールに成功したのは西野投手とキャッチャーの江村選手ぐらいで、
ベテラン頼みのチーム編成は変わっていないのが現状です。
それでも、今江選手と伊志嶺選手が復活をアピールしてくれたのは大きく、
彼らの活躍で世代交代が進んでくれば、チームの活気も出てくることでしょう。
躍進の鍵を握るのは唐川投手で、故障さえなければエース級の活躍が期待できるだけに、
唐川投手が1年間無事に投げられるかどうかが大きなポイントとなります。
若い投手陣は多くの可能性を秘めているだけに、唐川投手にかかる期待は大きいです。
【先発】 成瀬・唐川・藤岡・ゴンザレス・渡辺・西野(グライシンガー・小野)
【リリーフ】益田・薮田・松永・南・荻野・伊藤・内・大谷・上野
1(遊)根元、2(中)岡田、3(三)今江、4(二)井口、5(左)角中、
6(指)サブロー、7(一)ホワイトセル、8(捕)里崎、9(右)伊志嶺
先発:B、リリーフ:A、打線:B、走塁:B、守備:B
≪北海道日本ハムファイターズ≫
昨年優勝チームも、田中賢介選手がメジャー、糸井選手がトレードと主力が抜け、
キャンプ・オープン戦では戦力の底上げが期待されたものの、
西川・鵜久森・谷口選手らのアピールはいまひとつだったこともあり、
当初は2軍で二刀流のためにじっくり育成する予定だった大谷選手を、
野手として1軍で使うことになってしまったのは、チーム状況の苦しさを現しています。
先発陣もウルフ投手以外の調整は順調とは言い難く、
主力の武田勝投手や吉川投手に不安を残しているのが気がかりです。
昨年は上手く行き過ぎた感が強く、戦力的にも苦しい今季、その反動が怖いです。
文字通り、大谷選手に投打両面で救世主になってもらわないと苦しいでしょうね。
【先発】 武田勝・ウルフ・吉川・木佐貫・中村勝・谷元(ケッペル・斎藤・矢貫・多田野)
【リリーフ】武田久・増井・宮西・石井・モルケン・森内・鍵谷
1(中)陽、2(右)杉谷、3(三)小谷野、4(左)中田、5(一)稲葉、
6(遊)大引、7(指)ホフパワー、8(捕)鶴岡、9(二)西川
先発:B、リリーフ:B、打線:B,走塁:B、守備:B
≪埼玉西武ライオンズ≫
中島選手がメジャー移籍し、中村剛也選手が開幕絶望で復帰時期はオールスター明けと予想され、
昨年の3・4番を欠くという状況から、戦力的に厳しいと予想されていましたが、
キャンプ・オープン戦では若手の競争意識が高く、戦力の底上げに成功しました。
投手では先発の菊池雄星・野上・十亀投手が力を付け、課題の抑えは3年目の大石投手が勝ち取り、
野手では昨年も活躍した秋山・浅村選手が主力としての風格を備え始め、
穴となったショートでは永江選手とルーキーの金子選手が結果を残しています。
オープン戦ではホームランこそ1本のみだったものの、
チーム打率は12球団トップ、盗塁数もトップと機動力野球への転換が見られました。
ただ、若手の上積みが図れたといっても、実績や経験の面では大きく劣るだけに、
若手が勢いに乗れるかどうかが重要な要素となります。
スタートダッシュとまでは行かなくとも、無難なスタートを切ることが必要で、
負けが込んでしまうと、ズルズル行きかねないだけに、シーズン序盤の戦い方がポイントです。
シーズン後半には中村剛也選手が復帰し、優勝争いできる戦力が整うでしょうから、
若手を中心にどれだけ前半を戦えるかですね。
伸び白が多く、楽しみなチームです。
【先発】 岸・牧田・涌井・菊池雄星・野上・十亀(石井一久・西口・武隈・岡本洋介)
【リリーフ】大石・ウィリアムス・サファテ・長田・岡本篤志・坂元・小石・増田・シコースキー
1(一)浅村、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)オーティズ、5(三)ヘルマン、
6(右)スピリー、7(二)片岡、8(捕)炭谷、9(遊)永江
先発:A、リリーフ:B、打線:B、走塁:A、守備:B
やはり総合的に見ても、ソフトバンクが一歩リードしている感は否めず、
そこを西武・楽天が追い、オリックス・ロッテ・日ハムの順で続く形となりそうです。
それでも戦力差は、昨年ほどではないものの、6球団の力の差はほとんどなく、
1軍メンバーが固定されているチームはありませんから、
新戦力の台頭次第では、いくらでも順位は変わってきそうです。
今年のWBCは残念な結果に終わってしまいましたし、新しいスターの登場を期待したいですね。