目糞、鼻糞を笑う
新たな年が良き一年になりますようにm(_ _)m
個人的には年末に祖母がなくなり、正月2日から葬式、
しかも列島縦断日帰りの旅というハードスケジュールでバタバタしたスタート…
今年は箱根駅伝もあまり見られませんでしたし、実感の薄い正月でした。
で、年明け一発目のタイトルが非常にアレなのですが(苦笑)
昨年後半から今年に入ってからの政治状況、というか民意の流れを見ていると、
そういう感想しか湧いてこない感じなんですよね…
新聞・テレビ・ネットと大手ニュースのほとんどが、
「米・トランプ新政権」「韓・慰安婦像問題」「東京都政問題」のいずれか。
韓国に関しては自分も「もうオワットル」という感想でしかありませんが、
かといって、日本もそんな韓国国民を笑っていられるかというと…ねぇ?
個人的には大失態で終わったと見ている昨年末の日露交渉にしても、
事前は二島返還論を中心にテレビで散々盛り上がっていたにも関わらず、
結果が出ると、事実だけを淡々と述べて即終了…
事前報道との温度差が凄まじく、思わず苦笑してしまいました…
本来なら大きな政治問題化してもおかしくないのに、皆一様に口を噤むばかり。
考えてみると、東京都政ばかり問題にしているのは、
国政に対して物が言えないことへの裏返しでもあるわけで、
我々はただひたすらに政府の大本営発表を待って拍手するだけの、
大政翼賛会の一員になっていることにさえ気づかずに、
韓国やアメリカを笑い続けているわけです。
…どうしようもないでしょ?(苦笑)
「野党がだらしない」とよく聞きますが、
それは単にマスコミが野党の動静を伝えていないだけ、
未だに通常国会が開かれてないんだから、野党の動きも糞もないでしょ?って話。
誰もそれを問題にしないし、文句を言わない。ダンマリなんですよ。
「おかしいものをおかしい」と言えない日本人、その積み重ねが今なんでしょう。
自分からすれば、日本も既に「オワットル」感じですねぇ…
◆ニュースネタ 「同一労働同一賃金」安倍政権の働き方改革
発表時には期待できるかなと僅かに思いましたが…
まぁ、結局ダメっぽい雰囲気ですね~
元々、民主党政権時代に社民党を中心に派遣法改正が進められましたが、
当時野党の自民党の反発もあって「同一労働同一賃金待遇」と骨抜きにされ、
結局、まるで効果ありませんでしたな流れの上に今回の話が来ているわけで、
今回の改革も全く意味のない結果に終わるとしか思えません。
まるで本気度が感じられない。
スローガンだけぶっ放して骨抜きにして、
ホワイトカラーエグゼンプションを導入したいのが本音、なんじゃないの?
個人的には徹底した「同一労働同一賃金」を求めているわけではなく、
今の雇用形態別賃金の意識をなくし、
「同一労働同一賃金」を原則とするのが理想だと思っています。
蓋を開けてみれば、正社員は全て「総合職」として扱われ、
一見するとパートと同一の労働をしていても、キャリアを積むためだとされて、
正社員の方が賃金を貰える流れに変わりはないでしょうが、
それでも正社員よりパートの方が仕事をしているという流れは変わるでしょう。
職場における責任の所在を明確化させるだけでも意味は生まれると思います。
臨時職員が個人情報を漁って、女性宅に忍び込んで逮捕されたニュースがありましたが、
本来であれば、臨時職員に個人情報端末を扱わせること自体がおかしい。
ストーカー被害だけでも大変なことですが、
もしその臨時職員がテロリストだったら、どうするんでしょうか?
そう考えると、役所側のチェック&認識の甘さは相当なことだと思います。
資格をもった職員は偉そうに臨時職員に仕事をさせるばかり…
資格をもった職員が個人情報をきちんと扱ってくれるから安心なわけで、
後ろにドカッと座って臨時職員に指示を出すだけでは安心も何もないでしょうに。
こういうのが「同一労働同一賃金」を実践できていない「ダメな職場」であって、
責任ある立場の人間が責任ある仕事をする、
そんな当たり前のことを実践できていないのが今の職場の問題なわけです。
勿論、臨時職員や派遣労働者が必要な場面はありますし、
全てを正社員として扱えとも思いません。
そもそもで言えば、正社員と契約社員の区別自体が不要で、
正社員も契約社員にしてしまえば済むことです。
ただ、プロ野球界を見ていると、年俸にケチ付けた選手は「銭ゲバ」とみなされ、
調子が悪くなるとすぐにトレードに出されてしまったりすることから、
交渉力の不均衡が存在する以上、どういう雇用形態でも大変な感は否めず、
それ故に集団的交渉力の再結成、真の労働組合の結成が必要かもしれません。
就業規則に定める三六協定を結ぶだけの会社にイエスマンな今の労働組は不要です。
結局の所、我々の職業意識は「終身雇用」「年功序列」「集団就職」から
脱却できていないということでしょう。
「終身雇用」に基づいた厳しい解雇法制も変える必要がありますし、
交渉力の強い経営者に優位な「就業規則」も変えていく必要があります。
雇用形態だとかに寄らず、仕事量・責任の量で賃金を支払う、
そんな当たり前のことを実践できていない状況を変える必要があります。
「ホワイトカラーエグゼンプション」にしても「解雇法制改正」にしても、
それ単体の改革としては労働者に不利益に感じられますが、
労働環境全体を変えるという意味では必要なことかもしれません。
結局はその全体像を描き、それを国民に伝え、理解させることができていないのが、
働き方改革が進まない最大の理由ではないでしょうか。
加えて、非正規雇用の問題点を挙げるなら、
登録型派遣を禁止し、雇用型派遣一本にすれば良い話です。
今の登録型派遣制度では専門性が少なく、意識の低い労働者を垂れ流すだけの制度です。
真に専門性を持った高い意識を持った労働者を育成するためにも、
雇用型派遣に一本化することが働き方改革の第一歩だと個人的には思います。
派遣改革⇒賃金意識改革・三六協定廃止による残業意識改革
⇒ホワイトカラーエグゼンプション・緩い解雇法制
⇒雇用の流動化・交渉力のある労働組合再結成
…やるべきことは沢山ありますね。
◆ニュースネタ トランプ大統領に対する懸念
↑ほぼ同意だったので、自説は割愛して紹介。
特に北方領土や東シナ海問題に関してはドライな可能性が高いように思えます。
それこそ「取引」しかねない。
日本に「味方」してくれるとすれば、それは何兆円もの賄賂を贈った結果でしょう(苦笑)
フィリピンのドゥテルテ大統領は暴言の中にも戦略性を感じるのに対して、
トランプ氏はどうも脊髄反射的、その場の凌ぎな印象を強く受けてしまいます。
せめて周囲の意見を聞いてくれれば、上記のような最悪なケースは防げるでしょうが、
政治的にも経済的にも一族を重用している現在の姿勢を見ていると、
かなり望み薄かなという雰囲気も感じられます。
まぁ、歴史的にも一族重用する人は…誰も信じてない人間ですからね…orz