CSセは中日が勝利
セリーグのクライマックスシリーズの第2ステージは、
シーズン2位の中日が3連勝で、シーズン優勝の巨人を破り、
日本シリーズ出場を決めました。
もう一度確認のために言っておきますが、セリーグの優勝チームは巨人です。
惨敗して日本シリーズにも出られない巨人ですが、セリーグの優勝チームです。
中日は今のところ、日本シリーズの出場権を持っているだけのチームです。冠なし。
仮に日本シリーズで中日が負けた場合は、よく分かんない存在になります。
…うーん、やっぱり慣れない、この感覚。
中日優勝でええやん、と。
巨人はこれで優勝チームとして満足なんですかね? 日程を言い訳にするのか?
2004年のパリーグプレーオフで問われた問題を、もう一度再考してもらいたいです。
格好付かないよなぁ… あまりの惨敗ぷりに日程で擁護する気にもならん。
今までのパリーグプレーオフでも1位チームで3連敗したチームはないわけですし…
今日の試合で最も後味を悪くしたのは、9回裏の古城選手の走塁ですよね。
何を勘違いしたんでしょうね… 前に落ちそうな打球とも思わなかったけれど…
まぁ、打った瞬間は落ちる可能性が僅かにあったかもしれませんが、
守備の動きも見えているわけですし、動きが緩慢だったわけでもないので、
あの打球での飛び出しを説明するのは難しいです。
…もっとも、1塁に戻っていたとしても、負けたとは思いますけどね(爆)
振り返ってみると、ポイントは4回裏の攻撃でしょうか。
中日・中田投手が先頭の谷選手に四球を与え、ワイルドピッチが続くなど、
変化球のコントロールがままならず、崩れかけている場面でした。
それが李選手への初球の内角高めボール球の一球で、李選手が中田投手を睨み、
そこから何故か1塁を守っていたウッズ選手がしゃしゃり出てきて口論に。
その前に井端選手への死球があったとはいえ、
何でそんなに怒るん? ウッズさんという感じで、全く意味が分からなかったんですが、
その意味の分からない間が、結果的に中田投手を落ち着かせ、
その後はストレートのコントロールが抜群になり、李・ニ岡選手を連続三振。
阿部選手を歩かせた後に脇谷選手も三振と、一変に立ち直りました。
ここで崩せなかったのが巨人の敗因、中日の勝因でしょう。
その後の谷繁選手のホームランも痛かったですけど、
試合の流れからすると、この場面の勝敗が大きかったように思います。
このクライマックスシリーズを見て学んだことは、
短期決戦で信頼できるのは、守備と機動力であるということです。
日ハムの外野陣、中日の二遊間、何度となくいいプレーを見せ、
相手チームに得点を与えませんでした。
また、短期決戦では投手が力強い球を投げてくるだけに、なかなかホームランは出ません。
それよりは四球・ミス等が得点に絡むことが多いだけに、
機動力を使っていかにランナーを進めるかがポイントのように思えます。
短期決戦では投手の力やホームラン打者は額面通りの期待ができないことを再確認しました。
短期決戦で勝つには、一に守備、二に機動力を含めた1点を取る野球、これが大切ですね。
2004年の西武はフェルナンデス・カブレラ・和田選手のホームランが目立ちましたが、
その前に佐藤友亮・赤田選手の1・2番が機能して、チャンスを作ったからこそ、
満塁ホームランがバンバカ飛び出したわけです。
計算できるのは出塁できる選手です。あとは野となれ山となれ、です。