« 第1ステージはロッテが勝利 | メイン | 2週間ぶり。 »

野球・五輪代表メンバーが決定

ライオンズからは涌井投手と和田選手の2人ですか。
分かっていたこととはいえ、寂しいですねぇ~
もしこれで和田選手がFAで出て行ったら… もう五輪なんてという気分に(爆)
ライオンズファンの欝なオフは続きます…

明日からパリーグのクライマックスシリーズは第二ステージへ。
セリーグのクライマックスシリーズは第一ステージが開幕です。
上位球団の皆さん、頑張ってくださいませ… 羨ましい(爆)


◆プロ野球 今年の西武ライオンズの敗因と今後
長々と書くのは自己満足でしかないので、できるだけ簡潔風味に(^^;
シーズン終了直後は各分野に分かれて書いていこうと思ったんですが、
時間が経つうちにそれって意味ないな~と思い始め、できるだけ要点を絞って書いていくつもり。

最初に今シーズンの西武ライオンズを月ごとに振り返ってみることにします。
≪3・4月≫
涌井・西口・岸投手の3本柱が安定感抜群で、投手陣が全体的に好調。
打線はカブレラ・和田選手が出遅れたものの、中島・GG佐藤・細川選手らの活躍で白星先行。
不安要素は抑えの小野寺投手の不安定さぐらい。幸先のいいスタートを切る。

≪5月・6月前半≫
これまでリリーフを引っ張ってきた長田投手が四球から崩れ始め、
5月9日の楽天戦で大逆転負けを食らうと事実上のジエンド。
先発の一角である西口投手がさっぱり勝てなくなり、得点源だった細川選手のバットもストップ。
カブレラ・和田選手の状態は良くならず、交流戦突入をきっかけに打線は地の底へ。
涌井・岸投手のどちらかでしか勝てないという3連敗・4連敗の連続、
6月の10連敗を喫するなど成績は下降の一途。一気に欝に。

≪6月中盤~7月前半オールスター前≫
不調で2軍落ちしていた江藤選手と故障上がりの高山選手が1軍に復帰して活躍、
さらに栗山選手が調子を一気に上げてきて、地の底の打線が少しずつ改善傾向へ。
西口投手の調子も戻り、新守護神・グラマン投手の活躍もあって、借金をみるみる返済。
カブレラ選手が腰痛の影響で2軍落ちとなり、やや成績は伸び悩むも、
オールスター前を5割でターン、大型連敗したわりにはまずまずの結果を残す。

≪7月後半~8月前半≫
これまで打線を引っ張ってきた中島選手がオールスター明けに大ブレーキ。
カブレラ選手の不在もあって、得点力が一気に落ち込んでいってしまう。
また、西口投手が150勝手前にして足踏み、内転筋痛も重なって1軍登録抹消。
ギッセル・ジョンソン投手の両外国人先発投手の成績は悪化の一途、5回持たないことが多くなる。
先発の早期KOでリリーフ陣も登板過多、打線は拙攻の連続で投打の噛み合わせ最悪。
徐々に黒星先行に。

≪8月後半~9月前半≫
西口投手が1軍に復帰し、150勝を達成するなど、先発陣に安定感が戻る。
帆足・大沼投手が先発で好投するなど、先発陣はやや落ち着きを見せ始める。
ただ打線は相変わらず得点力が低く、守備面でもつまらないミスで失点。
上位チームとの差も詰まらず、焦りだけが先行する形に。
そうこうしているうちに岸投手がダウン。事実上の終戦が近くなる。

≪9月後半≫
6月からの投手陣の登板過多もあって、リリーフ陣が息切れ。
Aクラス入りが苦しくなり、目標を失ったチームはそのまま終戦を迎えることになる。


共通・投手・野手それぞれの分野で、大まかな敗因をまとめると…
≪共通≫
一言で言えば、戦力不足。昨年終盤は打者で負けたのにも関わらず補強は一切なし。
投手陣の補強もドラフトと新外国人のジョンソン投手のみ。そのジョンソン投手が不発。
不正スカウト問題で戦力補強もできず、
シーズン前半の層の薄い状態を外国人選手やトレード等で補強できなかったのが響く。
(M:オーティズ選手、SH:スタンドリッジ投手、E:ドミンゴ投手)
高木浩之・平尾選手といった中堅・ベテランクラスの控えが結果を残せず、
選手層の薄さが目に付く今シーズンだった。

≪投手≫
一重に外国人先発投手が大誤算。
ジョンソン・ギッセル・グラマン(先発時)の3人で、白星は1勝ずつの僅か3勝。
昨年はギッセル投手が6勝、グラマン投手が4勝、比べるまでもなく最悪の結果に。
松坂投手の穴を埋めるどころか、昨年のその他先発投手の穴も埋められず。
(松坂投手の穴は涌井投手が、岸投手が涌井投手に代わったので、松坂投手の穴自体は関係なし)
リリーフ陣では、当初予定していた長田-小野寺の必勝リレーが5月前半で崩壊したことで、
「救援陣の形」を最後まで構築できず、その場しのぎになってしまった。

≪野手≫
カブレラ選手の調整遅れ、和田選手の打撃フォーム改造の失敗の影響によって、
3・4・5月と両選手は主軸としての機能を果たすことができなかった。
5月になって好調だった選手の調子が落ち始めても相変わらずで、
結果的に打線全体の調子が落ち込むことになってしまった。
また、1・2番の打者も定まらず、赤田選手は開幕前に故障、片岡選手は不調の末に故障、
福地選手もシーズン前半は安定感なし、佐藤友亮選手も思うような結果が残らずと、
1・2番候補がシーズン前半悉くダメで、打線低迷の原因を作ってしまった。
上位球団と比べても、主軸の成績は遜色なく、むしろ上であり、
差がついたのは1・2番の出塁率であると考えられる。
シーズン後半の拙攻は余裕のなさが原因か。
がむしゃらさが先行し、冷静に状況を見れなかったことに起因するように思う。


それぞれを簡単に説明します。
補強ミスは散々言ってきた通りなので省略。
先発投手陣について述べますと、心配された「松坂投手の穴」は問題がなく、
涌井投手のエースとしての成長、ルーキー岸投手の活躍もあって、
エース流出の影響はさほどありませんでした。
問題だったのは「その他の先発投手陣」。とりわけ計算していた外国人投手が大ブレーキ。
成績比較で分かるように、2人で10勝→3人で3勝では勝てません。
他にまともな日本人先発投手が出てこないのも悩みの種です。
事実上、涌井・西口・岸投手の3人以外では勝ってないも同じでしょう。
2005年の松坂・西口・帆足投手以外で勝てなかったのに似てますが、
今年はそのうち西口・岸投手が1ヶ月近い離脱をしてるのが響いてます。
特に西口投手の離脱が結果的に大きかったように思います。後半戦失速の要因の一つでしょう。

リリーフ陣は各個人を見ると健闘した方です。
安定感ある投球を見せた三井投手、新人ながらチーム最多の55試合に登板した岩崎投手、
左のセットアッパーに定着した山崎敏投手、故障明けながらも好投した山岸投手
抑え転向後は好成績のグラマン投手、彼らはよく頑張った方だと思います。
ただ、それ以上に痛かったのが、「救援陣の形」を作れなかったことです。
開幕前に予定していた「長田-小野寺」のリレーが5月上旬で崩壊し、
6月には小野寺投手が抑え失格に、加えて左の星野投手も不調で2軍落ち、
結局、当初予定していた「救援陣の形」で残ったのは三井投手だけで、
最後まで「救援陣の形」=信頼できる必勝リレーを確立することができませんでした。
成績だけではない印象度、つまりは実績に欠けたことで、
相手チームから嫌がられない・ファンからなかなか信用されなかったように思います。
成績以上に信用度がなかったことで、必勝リレーが確立せず、
その場しのぎという印象しか与えなかったような気がします。
この点に限っては、首脳陣の見込みの甘さ、信じる形を貫けなかったこと、
一定の起用法ができなかった等の首脳陣の責任があるように思われます。

野手陣は主軸の不振が低迷の一因であることは間違いありませんが、
上位球団を見ても主軸は満足な成績を残していないことを考えれば、
チームが波に乗ることをできなかった原因ではあっても、低迷の要因ではないと思います。
低迷の要因は、1・2番の出塁率の悪さでしょう。
近年の野球は1・2番の出来で順位が決まります。
昨年の巨人と今年の巨人を比べれば、そのことがはっきり分かります。
シーズン前半は1・2番候補が悉く不調、もしくは故障で離脱。
片岡選手の復調や栗山選手の1軍定着で後半は多少改善されましたが、
それでも上位球団との1・2番の差は埋まらず、得点力の低さを呼んだように思われます。

話題になるチーム打撃、進塁打の面では、焦りがあったように感じます。
例えば、1アウト2塁で左打者が打席に立つ場面、
ここで要求されるのはセカンドゴロ・ファーストゴロによる進塁…ではありません。
それは「最低限要求されること」であって、初球から狙うことではないのは当然です。
けれど最初からその最低限のことを狙おうとする節が所々で見られました。
また、ノーアウト1・2塁で右打者が打席に立つ場面、
最悪なのは併殺打なのですが、それ以上に打者が怖がるのは三振です。
相手バッテリーは併殺を狙いに来るので、右投手なら内角シュート・外角スライダー系。
早いカウントなら安全な外角スライダーを選択するでしょう。
打者はそれが分かっているので、外角スライダーを狙います。
狙うのはいいんですが、早く打ちたいからボール球に手を出して狙い通り併殺、なんてことも。
何が言いたいかと言えば、最低限の状況の分析は分かっていても、
カウント別でそれを考える余裕がないということです。
焦りがあるからなのか、チャンスでじっくり打つことができず、淡白な結果に。
淡白な結果に終われば、逆にじっくりいこうとして待ちに入って好球を見逃すことに。
そして追い込まれてからは、打撃スタイルを変えることなく、何となく振って三振。
カウント別に狙いを代えているのか疑わしく思うことが何度となくありました。
もう少し細かな状況分析、データ処理が必要なように思います。
シーズン後半は、精神的な面で5・6月の連敗を引きずっていたような感じがしますね。
余裕のなさがチーム打撃を殺してしまったように思います。

これらから分析される来季の西武ライオンズの課題ですが、
戦力補強面は明日以降に取っておくとして、現時点でできることは…
 1:涌井・岸・西口投手に次ぐ日本人先発投手の確立
 2:リリーフ投手陣の明確な「形」を定める
 3:1・2番の出塁率の改善
 4:状況・カウント別でバッティングを切り替えること
 5:+α 守備の改善
この5つが課題のように思われます。
まぁ、こう挙げると当たり前のことなんですけどね(苦笑)
昔のように送りバントもできないというわけではないので、その点だけはマシですが(^^;
野手陣の技術はそれなりに身についてきているように思いますので、
あとは精神面、とりわけ頭による理解を身に付けて欲しいです。
投手陣は技術もないか(苦笑)<主にコントロール
こちらも状況別の投球の組み立てが大きな課題のように思います。
先頭打者への四球とか止めろよ、コンチキショウ。
そんなわけで、今こそ野球理論のしっかりした人をコーチとして呼びたいですね。
呼びたいですね、呼んでくださいね、頼むから呼んでくださいね、呼びやがれコンチキショウ!
…ちゃんとチーム状況理解してるんですよね、フロントさんよぉ…

コメント

1の先発投手陣ですが山崎(先発転向)+帆足の復活があれば何とかなりそう(もちろん新外国人も2人くらい必要ですが)
2は長田と山本歩でなんとか、長田は見ていてこっちまで緊張が伝わって来るような感じがするので、いっそのこと笑いながら投げてほしいと思います。
3は今の時期から決めるのはできるものでもないので、主軸以外は全選手が1、2番のするべき打撃をしてほしい。
4に関しては引っ張っていけるベテラン選手が居ることで余裕が出れば可能ではないでしょうか?今年も和田選手が引っ張ってくれれば良かったのですが
5は毎年言われてることですねw
さらにいえば3塁ベースコーチをもっと考えてほしいと思いますね。(日ハム・ロッテなどの投手力に優れた球団に勝つためには僅差の試合での判断が重要なので)

どうもコメントありがとうございます、kouさん。

>1の先発投手陣
帆足投手が復活してくれれば4人目ができますから、安泰なんですけどねぇ…
故障明けとはいえ、今年の投球を見ていると不安になっちゃいます。
山崎敏投手は先発がルーキー時のみなので、先発ではどうなのかという不安と期待の両面があります。
いずれにせよ、現時点でまだ計算できる先発投手はいないのが悩みですよね。
個人的には三井投手の先発再転向がいいんじゃないかと思ったり…

>2リリーフの形
長田投手はどうしたんでしょうね、春先だけで…
笑いながら投げるのは無理にしても、もう少し飄々とした感じも欲しい所。
いつも思いつめた顔してますよね(苦笑)
山本歩投手を含めて、リリーフの人数はいるだけに(全てショートリリーフだけど)、それをどう構成できるかが一つのポイントになりそうですね。

>3 1・2番
逆に中村剛也選手のようにこじんまりしてしまうのも考えもの。
チーム打撃と思い切りの良さとのバランスが難しいように感じています。

>4 打撃
チームを引っ張るベテラン選手がいないというのも長年の悩みの種でしたね。
和田・江藤・高木浩之選手らがリーダーとして引っ張ってくれれば…

3塁ベースコーチは判断が紙一重ですので、難しい職の一つだと思います。
なかなか名コーチになるのは難しいかと。
伊原氏は伝説の走塁があったから揺るぎないものがあったわけで、西武晩年・オリックス時は結構怪しい判断もあった感じが(苦笑)
私としては上手い・下手は問わず、全責任を負える明確な判断ができるコーチを望みたいです。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)