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スポーツは一流

経済は二流、政治は三流以下… 今の時代はそんな雰囲気ですねぇ…(-ε-)

平昌五輪は冬季歴代最多となるメダル数を取るなど、日本選手の活躍が目立ちました。
その中でも特にスピードスケートとカーリングは、
競技が行われていた時間が20時~22時というゴールデンタイムだったこともあり、
多くの日本国民がリアルタイムに競技を見ることができ、大盛り上がりでした。
注目のフィギュアスケートがお昼過ぎだったこともあって、
結果は素晴らしかったものの、やはり時間帯の影響はあったように思えます。

2年後の東京オリンピックでも、同様の競技時間の問題は出てくるでしょうから、
アスリートを第一にしながらも、日本人の多くが見れる時間帯に競技を行って欲しいです。


◆政治ネタ 杜撰な統計データで裁量労働制の改正案を断念
またしても怪しい「統計」が… おそらく、「結果ありき」だったのでしょうね。
ですから、不都合なデータは倉庫に廃棄され、
都合の良いデータが出るように数字もいい加減に打ち込んだ、ということでしょう。
「裁量労働制で労働時間が短くなる」、そのために作ったデータだったから杜撰だったということ。
順序が逆だったんですよ。データがあって、裁量労働制の拡大を決めたわけではない。
裁量労働制の拡大をしたかったから、データを作った、そういうことです。

真の問題は、何故そんなデータを作らざるを得なかったのか、ということです。
逆に考えて行けば、「裁量労働制で労働時間が増える」という懸念を否定する必要があった、
本音で言えば、「裁量労働制で労働時間を増やしたい」という経済界の要望があったということでしょう。
同じく労働時間を増やしかねない「高度プロフェッショナル制度」(定額働かせ放題プラン)は撤回せず、
電通の過労自殺事件に始まった『働き方改革』を全面否定するような改正には、
やはり違和感を禁じ得ません。
これは『働き方改革』ではなく、『働かせ方改革』ではありませんか。
裁量があるのは労働者側ではなく、経営者側であるのが明らか。

本当の意味での『(労働者による)裁量労働制』を実現するためには、
『ワークシェアリング』の考え方が必要不可欠なはずです。
労働者が裁量の範囲で仕事ができるだけの仕事量の余裕があること、
人員に余裕がなければできないはず。
それが団塊の世代の退職によって「人手不足」を嘆いている企業にできるのか? できるわけがない。
そこには明らかに『嘘』が混じっているわけで、それが「働かせ放題」にあるのは目に見えています。

一番の問題は、電通の過労自殺事件を経済界が全く反省していないということです。
今の経済界がやろうとしていることは、田舎に24時間営業のコンビニを立てるのと同じです。
夜間は客足が全然ないのにも関わらず、光熱費だけを使い続けて消耗…
経営者の雇われ店長夫婦は24時間の昼夜交代で体力と精神力を消耗…
客観的にはそんな田舎で深夜営業なんてする必要ないだろうと思うのですが、それを止めない…
やろうとしていることが、それと変わらんのですよ。

「常に最後まで会社に残って仕事をし続ける社員が良い社員」そんなわけはありません。
会社からすれば、夜中に残業されても光熱費を使われるだけなので非効率的ですよ。
業務内容が午後に偏っているシステムが問題なわけで、
そういったものを一切解決せずに、管理職を家に帰さずに会社に監禁するのが美徳とするのは、
明らかに間違った方向性です。

一方でその必要性もまた理解できます。
仕事ができる人間に対して、時間という制約を付ける必要性があるのか否か。
逆に仕事ができない人間が、自宅に仕事を持ち帰って情報を流出させてしまったり、
カフェでコーヒーを飲みながらダラダラと仕事をしたり…
つまり、問題なのは「実労働時間」ではないのです。
仕事にかけている時間、仕事に対する「拘束時間」が許容量を超えないことが大事。
家庭と仕事をきっちりと分ける、そういう時間の管理ができることこそが「裁量労働」の前提。

今のまま、残業時間の制限だとか、労働時間規制から外れるだとか議論しても全くの無意味。
一番最初に『ワークライフバランス』ありき、
家庭と仕事の両立から始まらない限り、いつまで経っても「働き方改革」は進まないでしょう。
その一番大事な視点を欠いていることが、「働かせ方改革」で終わっている最大の理由です。


◆ニュースネタ 北朝鮮が韓国と対話姿勢
日本の報道では「時間稼ぎ」という論調が多く、慎重姿勢を取っていますが…
北朝鮮の方はわりと「本気」でしょうね。そうでなければ妹ちゃんを出さないでしょ?
仮に完全に北朝鮮のブラフだったとすれば、自分の一族に交渉失敗の責任を問うことになり、
間接的に金一族の支配力にダメージが生じかねないからです。
逆に言えば、韓国側としてもこの交渉が失敗に終われば、北朝鮮は本気で激怒して暴発しかねず、
そういう意味でも「微笑み外交」の下に「瀬戸際外交」が見え隠れしているように思えます。
韓国側からすれば、平和的解決の最後のチャンスであることは間違いないです。
これが失敗すれば、もう「次」は来ないでしょうから…

北朝鮮側が実際にどう考えているかは分かりませんが、
韓国を侮ってることは間違いないように思えます。
おそらく、もう北朝鮮は韓国を攻め滅ぼすつもりはないんじゃないでしょうか?
そもそも、軍事力を使って韓国を亡ぼすリスクを取る必要もない、
平和的に南北が統一した末には、合法的に南北統一金王朝を作れる自信があるのでしょう。
それだけ韓国国民がバラバラと見られている、
北朝鮮からすれば「制御可能」と見ているように思えます。

日本にとっては、交渉が決裂すれば「戦争」、
交渉が成功しても「反日南北統一核政権」が誕生するリスクもあり、
どっちに転んでも厳しい展開になりかねませんが、
そもそも、日本はこの問題における当事者ではないので、実際は何もできません…
北朝鮮は韓国に対して軍事的挑発を行わないと約束しましたが、
日本やアメリカに対して軍事的挑発を行う可能性はあります。
仮に、日本の領海にミサイルを飛ばしたとしても、
北朝鮮からすれば、日本に対する軍事的挑発を意味するものではなく、
アメリカに対しての軍事的挑発なわけで、
日本が積極的な行動を起こしたとしても、北朝鮮に対する効果は限定的でしょう。

当面は韓国と北朝鮮の交渉を見守りつつ、
北朝鮮が再度の軍事的挑発に踏み出さないように圧力姿勢のまま警戒を続け、
アメリカが誤ったメッセージによって、暴発・妥協をしないように、
スクラムを組み続けることが大事、ということになりますね…


◆ニュースネタ レスリング女子でパワハラ問題が浮上?
スポーツは一流と言った矢先に…も前言撤回かな(苦笑)
相撲界に続き、不祥事が出てきましたねぇ…

報道では被害を受けたとされる伊調馨選手自身は告発に関わっていないという話。
そこら辺がこの問題をよく分からなくしている点ですが、
おそらく、伊調選手自身は『パワハラ』という感覚はなく、
練習場所に困って各方面に相談していたら、こうなったのではないかと。
それが弁護士からの客観的な目で見た時に『パワハラ』と判断された、そんな感じでしょう。

接触の多く、体格差の影響の大きいレスリングにおいて、
男子と混じって練習していたというのも、一般的な感覚からすれば驚きで、
そういう点から考えても、伊調選手自身は男性的感覚で拘りはなかったのでしょう。
問題はそれを半ば放置していた栄監督とレスリング協会で、
練習拠点を東京に変えた時や、田南部コーチに指導する時、
田南部コーチが交代し、伊調選手が警察庁で練習がし辛く時など、
幾らでも伊調選手と接触し、その意思を確認する術はあったはずなのに、
そういったことを一切せずに、知らないを決め込んでいたのは、やはり不自然です。

実際に栄監督が伊調選手にパワハラを行ったのかどうかは分かりませんが、
伊調選手にとっては練習し辛い環境だったことは想像に難くありません。
伊調選手と同じ階級には、栄監督の娘である栄希和選手がいるわけで、
娘にハッパをかける意味で「こんなことでは伊調には勝てんぞ!」と言ったとしても、
それを周囲が見ていれば、「やっぱり監督は娘が可愛いんだわ」ということになり、
強い選手へのやっかみも混じって、お局様に言うように「早く引退しないかしら」的な
陰口が叩かれていた可能性は否定できません。

今までの女子レスリング界は男性的な社会でしたが、
近年の女子選手の大活躍によって人気も上がってきたでしょうし、
そういった「女性的な」思考を持つ選手が増えたとしてもおかしくはありません。
そういった女性社会的な陰口体質を好まなかった伊調選手が、
練習拠点を変えざるを得なかった可能性はあります。

一方の栄監督を始め、協会側がそういった女性社会特有のメンタルケアを疎かにし、
選手の練習環境を悪化させてしまったことが、今回の問題の原因のように思えます。
今までは男性社会のやり方に染まることで、女子レスリングが強くなってきたのですが、
選手人口が広がるにつれて、そういったやり方が通じなくなり、
あちらを立てればこちらが立たずのような、
贔屓とやっかみ感情が交じり合う女性社会の難しい状況が生じたのではないかと思われます。

早い段階で伊調選手の意思を確認し、
別の練習場所を確保するなどケアしれいれば問題なかったはずなのに、
「去る者は追わず」のような男性社会的なやり方を貫いてしまったことが、
両者の溝をひたすら広げてしまったのではないか、そんな印象を受けます。

栄監督とレスリング協会は「『女子』レスリング」ということを忘れていた、
「(女子)レスリング」ではないことを知るべきでしょう。

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