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セパ交流戦

明日からプロ野球はセパ交流戦が始まります。
セリーグは巨人の独走から阪神とのマッチレースになりつつあり、
パリーグも5月に入って西武が失速し、代わるようにしてロッテが首位に立つなど、
少し戦況が変わってきた感があります。
出遅れていたチームも気分一新で戦えるのが交流戦の良い所で、
ここから下位チームの巻き返しがなるかどうか注目です。


◆ニュースネタ 任天堂と笑笑の商標紛争
実は詳細をよく知らなかったりするのですが、
任天堂Wii-Uで接続するインターネットサイトで「笑笑広場」なるものがあり、
それに対して居酒屋チェーン店の「笑笑」が商標権を主張して対立しているとのことです。
実際に笑笑側がどの範囲で商標権を登録しているのか分からないのですが(商標は個別分野で登録)、
普通に考えれば、飲食業界での登録だけで、ゲームは範囲外だと思われますので、
任天堂側の方が有利な案件だと思われます、が…

それはあくまで日本の知的財産法での話ですので、海外でどういう結論が出るかは分かりません。
微妙なのはゲーム自体の名称ではなく、ゲームコミュニティサイトの名称という点ですね。
例えば「笑笑」という福笑いゲームを発売したところで、誰も居酒屋とは混同しないでしょうし、
イメージを損なう可能性も、ブランドイメージにただ乗りすることもありません。
ただ、それがコミュニティサイト、インターネット上の溜まり場の名称として用いられた場合、
居酒屋の笑笑で喋っているような気分で、という意味が全く無いとも言えません。
要するに、この問題は商標権の直接的な争いではなく、ブランドイメージの流用、
テレビCMにおける特定商品利用のケースに近く、不正競争防止法の争いになると思われます。

不正競争防止法の取り扱いは各国でかなり様相を異にしているので、
笑笑の思惑通りに有利な判決が出ることは否定できませんが、
日本の不正競争防止法の取り扱いからすれば、イメージの低下(汚染)を中心に考えますので、
笑笑広場が居酒屋の笑笑のブランドイメージを汚染しているとは言えず、
任天堂側の勝利になると考えられます。

…まぁ、でも変な争いっすね…
ゲーム業界では今まで少しだけ文字ったエセブランドをゲーム内で登場させたりしてきましたが、
そういうマイナー分野の暗黙の了解が通用しなくなってきているのかもしれませんね。


◆ライオンズネタ 5月は3勝7敗と失速気味の埼玉西武ライオンズ
そんなわけで、3勝3敗から4連敗を喫し、かなり危うくなってきたライオンズです。
雰囲気的には昨年のシーズン終盤に近く「大丈夫か?」という感じがしてしまいます。
交流戦に入って、どれだけ気分を切り替えられるかでしょうね。

不振の主な原因は、先発陣の調子が落ちてしまい、7回持たないケースが増えたこと、
その皺寄せでリリーフが登板過多となり、入れ替えが頻繁となり、経験不足の投手が増えたこと、
片岡選手の欠場で二遊間が固定されなくなり、劇的にエラーが増えてしまったこと、
片岡選手の欠場で機動力が使えなくなり、スモールベースボールが徹底されていないこと、です。

先発陣は岸投手と涌井投手の不調が誤算で、これは前回も語った通りなので省略。
リリーフ陣ですが、開幕から先発陣の好調が続いて勝利の方程式の構築まで至らず、
その間に先発陣の不調が続いて6回を投げきれないことで一気に登板過多となり、
経験のある長田投手と岡本篤志投手が不調で同時に登録抹消されてしまい、
代わりに若手を昇格させるといった、ややちぐはぐな形となってしまっています。
現状、計算できるのは大石・サファテ・ウィリアムス投手の3人だけで、
その3人もコントロールが安定しているとは言えず、マウンドに上がってみないと分かりません。
日程的に楽な交流戦なので、3人でもなんとか回る可能性もありますが、
それにはやはり先発投手が7イニング以上投げてくれないと難しいでしょう。
最終的にはルーキーの増田投手がセットアッパーとなってくれればいいんですが、
まだ体作りからやり直している段階で、納得いくストレートが投げられておらず、
1軍登板は夏以降になってしまいそうで、
ベテランの西口・石井一久投手もまだ時間がかかりそうな雰囲気です。
現在、1軍に昇格している岩尾・岡本洋介・中崎投手、2軍の藤原・松下投手らの中で、
誰か一人でも孝行息子が出てきてくれるといいんですがね。

野手陣は片岡選手の欠場が攻守に響いている感じがします。
1軍登録は抹消されてないものの、足の状態は芳しくないようで、
出場の可能性があるのは代打ぐらいで、守備・走塁で無理をすると長期離脱になりかねません。
片岡選手が欠場になると、守りではセカンドの安定した守備が欠け、二遊間が日替わり状態で、
攻撃面では足のプレッシャーが下がり、金子選手の不調もあって機動力が極端に落ちます。
「スマートベースボール」と呼んでいた多彩な攻撃が、今では打つだけの打線になっており、
それでは坂田選手の打撃頼みとならざるを得ず、得点力は大幅に下がってしまいます。
それなら、それで送りバントで進める堅い攻撃をすべきなのですが、
2番を打つ秋山選手のバント成功率が低く、打撃の調子も落ちてしまっているため、
上位打線が思うように繋がってくれていません。
オーティズ選手らの不振で問題となっている4番に加えて、
片岡・秋山選手の1・2番も危うくなっており、得点力が下がる理由がよく分かります。

個人的な見解を言えば、今は攻撃よりも守りを安定させるべきです。
先発投手にできるだけ長いイニングを投げてもらう必要がありますから、
ショートに守備の良い永江選手を、セカンドに山崎浩司選手か鬼崎選手を入れて、
浅村選手はファーストに戻します。
試合中盤に代打があれば、浅村選手がセカンドやショートを守る可能性が出てきますが、
最近は守りから崩れることが多いだけに、最初は守備を固めていった方がいいでしょう。
1番打者には浅村選手か秋山選手、2番打者にバント要員として永江・山崎浩司選手ら、
4番にヘルマン選手もしくは坂田選手を入れる形にします。

プランA 秋山選手に復調気配がない場合
1(一)浅村、2(二)山崎浩司、3(左)栗山、4(右)坂田、
5(三)ヘルマン、6(中)秋山、7(捕)炭谷、8(遊)永江

プランB 秋山選手が復調した場合
1(中)秋山、2(二)山崎浩司、3(左)栗山、4(三)ヘルマン、
5(一)浅村、6(右)坂田、7(捕)炭谷、8(遊)永江

秋山選手の打順を下げようとすると、坂田選手と役割が近くなってしまい、
対左の成績を考慮して坂田選手を栗山選手とくっつけ、秋山選手を離す方向で。
4番打者はあくまで打順の流れを重視する形で、極端に言えば誰でもいいです。
ヘルマン・大崎・坂田・浅村・秋山選手いずれでもOK。復調したらオーティズ選手も可。

あと金子選手はリフレッシュも兼ねて登録抹消して、ショートの練習を積んだ方が良く、
浅村選手はファーストを基本線にセカンドの練習をしておいた方が良いかなと思います。
残念ながら2軍の選手層も厚いとは言えないので、これといった交代要員はおらず、
今いる選手をどれだけ有効活用するかがポイントだと思われます。

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