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『反省だけならサルでもできる』?

確かバブル期の1990年代前半にそんなCMがあったはず…
と思って、調べたら出てくるのがインターネットの凄い所。
大鵬薬品工業の1993年のCMみたいですね。
…まぁ、ただ今となっては…

……
………反省せずに開き直るなら、サル未満ということか(苦笑)
今なら『猿の惑星』というタイトルで日本の政治家を映されても、
何も文句ないですね、むしろ猿に謝れとさえ思うわ(苦笑)
誰かそういう映像作品を作ってくれませんかね?w

サルと言えば、「見ざる聞かざる言わざる」の三猿がありますね。
あの意味もよく分からないのですが、儒教が原典だとするならば、
『礼』を欠けば見ても聞いても言っても意味がないということなので、
『礼』の大切さを説いたものと考えられますが、
日本ではそこの『』が抜けちゃったので意味がよく分かりません…
色々な解釈があるようですが、どれもしっくりきませんねぇ…
仮に余計なことをしない的な人間の無力さを表しているとするならば、
まさに今、そんな状況ではありますが…
勿論、それが良いか悪いかは別にして…いや、断然に悪い方なんですが…


閑話休題。話を戻して、コロナウイルスの全国的な感染が広がっている模様です。
結局、3月の時と同じように、兆候を無視して気付いたら手遅れのパターン。
これで4月・5月の緊急事態宣言による自粛の効果は無意味になりました。
まさに無駄な1ヶ月。勿論、無駄にしたのは政治家共のせいですが…

状況的には東京をロックダウンさせるしかなかったわけですが、
東京がロックダウンになると、国会議員は地元選挙区に帰れない、
官僚は郊外からの通勤ができなくなるという感じで、
消極的だったんだろうなと推測されます。

そこに安倍政権の『失敗を認めたくない』という体質が伸し掛かって、
結局は何もできずに放置、対策なんて口だけで国民任せにも関わらず、
危機感を煽るどころか、観光へ行けと全く逆のメッセージを送り出す始末…
まだ国会を開いて、特措法の改正審議をしているのなら話は分かりますが、
せいぜい閉会中審査だけで、この期に及んでも招集する気がないというのは、
危機感なしを通り越して、関心がないとしか言いようがありません。
マジでサル未満(※未満はサルを含みません)。

コロナが一定の収束を見せないのに、誰が遊びに出かけようと思うのか?
老後2000万円の不安を解消せずに、お金を使えると思うのか?
安定した収入なしに、誰が結婚・出産をしようと思うのか?
この政権はいつもそうです。
どれも何一つ不安を解消してないのに、結果だけを求める。
やることやってないのに、結果なんて出るわけないでしょ?


◆ニュースネタ 「Go To」直前まで迷走、世論反発でキャンセル料免除
22日から始まったようですが…
いや、そもそも始まってるかも分からないという…
このシステム自体が正確に報道されていないこともあって、詳細が分かりません。

一説によれば、割引対象は「指定された旅行予約サイトと旅行代理店」らしいのですが、
その指定の有無は7月26日に決まるらしく、現在は未定(意味不明)…
おそらく、現時点で個人の旅行は割引対象外だと思われます。
例えば、旅館に直接電話予約して宿泊した場合や会員制ホテル、
キャンプ施設や親戚の家に泊まるので旅費だけ補助してもらいたい場合は、
割引の対象外になると思われます。
逆に、対象になるのは、旅行代理店を通した旅行、
旅行予約サイトで交通費を含めた代金を支払った場合で、かつ、
7月26日発表の指定業者として認められている場合、だと思われます。
果たして、国民の大半はこの厳しい条件を理解してるんですかね…?
●こちら 菅官房長官、参加施設リスト公表は「週明け以降」

そう考えると、キャンセル料を国費で補てんするのはバカげてます。
誰のミスを補てんしているのかと言えば、
早々にキャンペーンを打ってしくじった旅行代理店ですよ?
キャンセルした人の理由は、大きく分けて、
①新型コロナウイルスが再度蔓延し始めたからキャンセルした、
②急遽、東京都民がキャンペーンの対象から外れたからキャンセルした、
の2つがあると思いますが、①は個人的理由ではありますが、
②は社会情勢の変化という事情変更がある上に、
仮に旅行代理店側からキャンペーン割引価格を提示していれば、
そこからキャンセル料を取ることは詐欺の恐れも生じます。
しくじったのは早々に予約した国民よりも、
詳細も分からないのに早々にキャンペーンを打った旅行代理店の方でしょう。

どうして、そんな割引対象業者かも分からない、
抜け駆け的にキャンペーンを打った業者を支援しないといけないんですか?
経済優先、他人を出し抜いて商売する連中がコロナウイルスを蔓延させてるのに、
どうして彼らを優先して救済するのか、理解に苦しみます。

もし、仮に、割引対象業者から外れた場合はどうするのでしょうか?
22日から旅行に出かけたけれども、
その旅行代理店は割引対象業者に選ばれず、割引にならなかったらどうすんの?
旅行代理店が丸損を抱えるのか、旅行者が倍額支払うのか否か。
これも当然補填するとなれば、業者の指名に意味なんてなくなってしまいます。
そもそも、旅行代理店と個人とで区別する必要性は何なの?
誰のためのGotoキャンペーンなの?
これはもうお抱えの旅行代理店へお金をばら撒くだけのキャンペーンでしょ?


およそ政策には政策目標というものがあります。
「アベノミクス」であれば、政策目標は『大企業の活性化』であって、
『中小企業や一般労働者の救済』ではありません。
政府は最後まで波及効果があると言い張っていましたが…あったの?
彼らがアベノミクスが失敗だと言わないのは、
大企業の活性化という目標は達成できたからです。
まぁ、結果的に言えば、ガン細胞を延命させただけで、
日本の企業は国際競争力を失っただけですけどね…

話を戻しまして、今回の「GoToトラベルキャンペーン」の政策目標は、
『旅行代理店の救済措置』でしかありません。
地方の旅館や観光地を救済するような顔をしていますが、
彼らを直接助けるわけではありません。
だって旅行代理店を通さない旅行は基本的に対象外なんですから。
あくまで救われるのは旅行代理店であって、
末端に位置するホテルや旅館、観光業は救済されないでしょう。
アベノミクスと一緒で、おこぼれ待ちという話です… ひでぇ…

さらに言えば、これだけ穴だらけの制度にまともなチェックが働くわけもなく、
一部の旅行代理店の不正申請でごっそりお金が奪われる可能性は高いです。
こんな穴だらけの制度は、間違いなく不正の温床になります。
終わってみたら、誰も救われなかったというオチが待ってるだけで、
コロナ感染を地方に広げるだけのGoToHellキャンペーンで終わるでしょうね…
やっぱりアホでしょ?


◆エンタメネタ 【悲報】ツイッターでリツイートしただけで個人情報が開示される
●こちら リツイートも開示命令 撮影者名消され、写真拡散 発信者情報めぐり判決・最高裁
●こちら 最高裁、“パクツイ”画像をリツイートした際の「自動トリミング」も著作者人格権侵害と判断

写真を無断で盗用して、自分のツイートとして貼りつけたAさんが、
著作権法違反であることは多くの人も納得すると思うんですよ。
でも、それをリツイートしたBさんが著作者人格権違反を問われるのは…

最初の記事の方のコメントにもあるように、
第一義的にはツイッター社に対して改善を求める内容だと思いますが、
2番目の記事の裁判官の言い方からすると、
安易にリツイートしたBさんの責任も重いと考えてる節があります。
司法の考え方としては、安易にリツイートしてはいけない、
リツイートする行為はツイートした人と同じだけの責任を持つ、
という考え方をしているようです。

まぁ、確かに、ネットの中傷行為やデマが拡散してしまう理由に、
安易なリツイートがあることは否定しませんが、
かといって、リツイートした内容が著作権侵害か否かを判断することは難しく、
その真偽を確かめずにリツイートする行為が罪だとするならば、
事実上、自分の著作物以外は用いることができないことになります。
つまり、画像リツイートの多くは罪を問われる可能性が高くなるだけでなく、
仮に文章であっても、詩の引用等があれば同様の罪が問われるわけで、
リツイートそのものが罪ということになります。
つまり、何も言えないじゃん?

自分もニュースサイトのリンク引用をしていますが、
一応、どこが書いたものかはチェックしていますが、
その記事内容が本当に正確であるかどうか、
盗用がないかどうかまでは、確かめていませんし、そんなことは不可能です。
学術論文だって、引用元の参考文献は明記しますが、
その参考文献の真偽・盗用までは確かめないでしょ? 不可能です。
結局は、出所の信頼度でしか判断できないわけで、
それを個人のレベルで毎回やれという話は現実離れしています。

そもそも、ツイッター社の責任を追及するにしても、
サムネの自動トリミング機能は便宜的なもので、客観的に明らかなのに、、
そんなカットされる所に著作者明記していた軽率な著作権者の責任はどうなの?
そんなの自ら事故を誘発してるようなものでしょ。
嫌なら、自動トリミングされない所に書けば良かったじゃん?
なんでそれがツイッター社の責任になるのかもよく分かりません。

今後、ツイッター社がどういう対応をするのかは分かりませんが、
これは相当に厳しい結果をもたらすように思えます。
仮に自動トリミング機能をなくしたとしても、
サムネイル化=画像の縮小行為によって、著作権表記が見づらくなれば、
最高裁の法理からすれば、クリック後の画像ではなく、
タイムラインに乗っているサムネ画像で判断してしまうので、
画像の縮小行為も改変に当たり、著作者人格権の否定となってしまいます。
そうなると、サイズ指定された画像のみを掲載するようにして、
それ以外はタイムラインに載せないという対応をするしかなくなるでしょう。

その結果、どうなるかと言えば、ツイッターに画像や動画がなくなります。
年齢規制のコンテンツのように、
パッと見で分からないような形になるのでしょう。
…それで良いのかね? そういうことなんだけど…

利用者の立場からすると、責任の取れないリツイートは止めましょう。
悲しいかな、発言者の共犯になってしまうので…
自分の絵や写真を掲載する人は、ど真ん中にどでかく著作権表示してください。
サムネになると見えなくなるので。
あなたの絵や写真よりも名前を見ることになっちゃいますが、
そうしないとダメっぽいので…

…え? これで本当にいいんですかね?
著作権法を厳密に振りかざすと、文化が衰退する良い例です…
聞いてんのか、JASRAC。

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