« 侍ジャパンが決勝ラウンド進出決定! | メイン | あし は 2ほん ちゃんと ある。 »

日本がオランダに勝利し、1位通過で決勝ラウンドへ

スタメンを大幅に入れ替えたことで得点力が心配されたものの、
2回に一挙8得点を奪い、先日に引き続いての快勝かと思われたものの、
その後はチャンスらしいチャンスがないままに終盤に突入し、
リリーフ陣がピリッとせず、一時は3点差まで追い上げられるも、
最後に引き離して勝利したという試合でした。

この試合では膝に不安のある阿部選手がDHで出場することになり、
代わりに炭谷選手がマスクを被ったことで、そのリードに注目していたのですが、
前半は良かったものの、後半に少し日本の課題が出てしまった感じがしました。
まず、良かった前半ですが、先発の大隣投手が先頭打者ホームランを浴びたものの、
今日はコントロールが安定しており、内角のスライダー、外角のチェンジアップと、
ストライクからボールになる変化球が面白いように決まる素晴らしい投球でした。
そうかと思えば、大胆に内角をストレートで攻めるなど、良いリードでしたね。
2番手の沢村投手は緩急がなく、スライダーも完全に見切られるなど、
準決勝以降の登板は厳しいと思わせる内容で、リードの仕様がありませんでした。
3番手の田中投手と今村投手に関してはナイスリード。

問題はその後の森福・山口投手の2人ですね。
この2投手に限らず、日本のリリーフ陣は外角のコントロールが生命線です。
試合終盤では一発だけは避けなければならず、長打を食らいやすい内角ではなく、
外角で安全策を取るわけで、これが飛ばない統一球によってさらに顕著となりました。
森福投手は右打者外角のボールの出し入れで勝負し、
山口投手は膝元のスライダーもあるものの、外角でカウントを整えるタイプです。
しかし、これがWBC公式球やリーチの長い外国人打者には当てはまらないわけで、
日本人ならばヒットにするのが難しい外のボール気味の球でも、
外国人打者は簡単に手が届いてしまうだけに、ヒットにされやすくなります。
かといって、懐を攻めるわけにも行かず、
2人とも球威の面では調整十分と言えないだけに、長打を食らう危険性が高いです。
横の揺さぶりで勝負する投手は通用しにくい、
それが明らかになったのが7・8回の守りだったように思います。

過去のWBC日本代表のリリーフを見ても、
第1回大会は大塚投手が抑えで、藤川投手と薮田投手がリリーフ、
第2回大会は藤川投手とダルビッシュ投手、馬原・山口・田中・杉内投手らがリリーフ、
どちらかといえば、縦の落ちる変化球を武器とする投手が主体となっていました。
それが飛ばない統一球の導入でフォークボールが落ちにくくなり、
今の日本球界はどちらかと言えば、横の変化に頼る傾向が強くなっています。
準決勝以降を勝ち上がっていくためには、終盤の投手の配球を考え直す必要があります。
もっと内角を厳しく攻めるか、外側へ遅い変化球を投げていかないと抑えられません。

渡米後、準決勝までは時間があるわけですから、
練習試合の中で配球を考え直したり、大胆な配置転換を行ってもいいと思います。
抑えで使っている牧田投手がカーブを使えないことで、緩急不足になっているだけに、
決勝ラウンドは第2先発で使った方がいいかもしれません。
最も縦の変化を使えている田中投手を最後に持ってきて、
左のリリーフには杉内・能見・大隣投手らを使っていく配置転換もアリでしょう。

【先発】前田健太、大隣
【第2】能見、牧田
【中継】攝津、杉内
【抑え】田中将大
1(二)鳥谷、2(指)井端、3(左)内川、4(捕)阿部、5(右)糸井、
6(遊)坂本、7(一)稲葉、8(中)長野、9(三)松田


◆ライオンズネタ 火曜・水曜のオープン戦の結果
関東に戻ってきてのオープン戦は、ロッテと戦って1勝1敗という結果でした。
打線はオーティズ選手を4番に入れて、ヘルマン・スピリー選手と並べる打線が大当たり、
主軸が当たっていることで安定した得点力を発揮するようになりました。

正直、外国人選手を3人並べるのは作戦上、好ましくないものの、
ヘルマン選手もスピリー選手も選球眼が良く、器用な選手なだけに、
しっかりとコミュニケーションが取れていさえすれば、問題はなさそうです。
それよりは外国人枠の問題が… 野手も外せる選手はいません。
出遅れていたオーティズ選手が4番で活躍したことで、開幕4番は決定的、
少し調子を落としていたスピリー選手も6番に下げると、
持ち前のシュアな打撃と選球眼の良さを発揮するなど、打線が良い形で繋がっています。
なかなかに悩ましい状況が続きますね… 一体、どうするんでしょうか?

二遊間争いは片岡選手が試合に出場するも、いずれも途中出場でセカンドのみ、
まだこれからといった感じですが、永江選手がショートで安定した守備と、
9番打者として機能し始めているだけに、このまま固定される可能性もあります。
課題は打撃だったわけですから、今の状態ならスタメンは間違いないでしょう。
そうなると、セカンドを片岡・金子・浅村選手で争うことになりますが、
できればどちらかのポジションを固定しておきたいところですが…
現時点では難しい感じですかね。流動的なまま、開幕を迎えそうな雰囲気です。

打線は今日のオーダーが基本線になると思われます。
 1(二)片岡or金子、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)オーティズ、
 5(三)ヘルマン、6(右)スピリー、7(一)浅村、8(捕)炭谷、9(遊)永江
浅村選手の1番もありえますが、そうなると7番に片岡選手らが入ることになり、
やや下位打線が軽い印象を持たれてしまうので、浅村選手の方を下げるでしょう。
ただし、前述のように外国人枠の関係があるので、
外野に交代選手がいることを考えれば、スピリー選手が落ちる可能性が最も高そうです。
 1(二)片岡or金子、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)オーティズ、
 5(三)ヘルマン、6(一)浅村、7(右)大崎・坂田8(捕)炭谷、9(遊)永江
誤算の原因は浅村選手が二遊間に定着できていないことで、それが可能となれば、
 1(二)浅村、2(中)秋山、3(左)栗山、4(一)オーティズ、
 5(三)ヘルマン、6(右)大崎、7(指)坂田、8(捕)炭谷、9(遊)片岡・永江
あまり変わらないかも… スピリー選手が入ると結構違うんですが。
少なくとも、DHが使えない交流戦までには二遊間を守ってくれないと打線は厳しいです。

個人的には浅村選手と秋山選手の1・2番コンビを気に入っているので、
それがベターだと思っていますが、それを根本的に破壊していいのだとすれば、
 1(一)浅村、2(二)片岡、3(左)栗山、4(指)オーティズ、
 5(中)秋山、6(三)ヘルマン、7(右)大崎・坂田、8(捕)炭谷、9(遊)永江
バランス的にはこれが一番いい感じもします。

いずれにせよ、浅村選手が最終的に二遊間いずれかに定着してくれること、
片岡選手が復活してくれないことには、外国人野手3人体制を崩せないと思われます。
そう考えると、投手を1人に絞ることになり、
リリーフ左腕が壊滅的なのでウィリアムス投手は残さざるを得ず、
抑え候補のサファテ投手が外れるという展開もありえるでしょうね。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)