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今からワクチン接種をしても無意味な理由

幅広い世代へのワクチン接種が解禁され、
渋谷の接種センターでは混乱が起こっている話も聞きますが…
はっきり言って、今から1回目のワクチン接種を行っても意味がありません。
できることならば、もう少し様子を見ることをお勧めします。

その理由は、第一に「2回目の接種終了後には感染が終息している可能性が高い」ことです。
9月1日に1回目の接種が行われたとして、2回目の接種は10月、
効果が発揮されるのは2週間後の10月半ば、その頃には今回の感染は終わっています。
ワクチン接種が進まなかったインドやインドネシアでも、感染が終息に向かっており、
どの国でもおよそ2~3ヶ月程度で単一株の感染期は終わりを迎えています。
日本も長くて2カ月程度で収まっていますから、
7月中旬に始まった感染は9月中旬には収まる可能性が高いです。
ワクチン接種率に関係なく、今からワクチンを打つ人が効果が出る頃には、
既に感染は収まっている可能性が高いです。

第二に「次の感染期は冬前である」ことです。
日本の感染は季節の変わり目に多く起きていて、昨年より波の揺れ幅が大きいものの、
波の発生時期は大きく変わっていません。
昨年の秋は悪名高いGotoキャンペーンが行われるなど、
感染が一時的に収束していた時期であり、10月は比較的安全な時期と予想できます。
つまり、今からワクチンを打った結果、最もワクチンが効果を発揮する時期は、
一年の中で最もコロナの影響力が薄い時期と重なってしまうわけです。
次の感染期は11月後半から年末にかけてと予想されるので、
そこに合せてワクチン接種をするなら、10月中旬に1回目の接種を行うのがベストです。

第三に「次の変異株はワクチンに耐性のあるラムダ株相当である」ことです。
南米地域で感染が広がったラムダ株が日本にも入り始めています。
ラムダ株に関してはまだ詳細が分かっていませんが、
一部ではワクチンが効きにくいとも言われています。
そう考えると、最も怖いのが「1回目のワクチン接種を終えた人の感染」です。
デルタ株はワクチンを2回接種すれば安全というデータはありますが、
1回目の接種だけでは半分程度の効果しかないというデータがあります。
実際に1回目の接種を終えた人の感染例が多く報告されています。
そうなると怖いのが、その人の中でワクチン耐性のあるウイルスに変異する可能性です。
完全に不可抗力ではありますが、
結果的にワクチン耐性のあるウイルスの発生を早めてしまう可能性も考えられます。
リスクのある時期に1回目のワクチン接種を行うことは避けた方が良いと思われます。

これだけ感染が広がってしまうと、一律なワクチン接種を行うことができません。
コロナ回復者のワクチン接種は抗体が残っている場合もあり、慎重を期さなければならないからです。
また、年齢や性別、個々の個体差によって、抗体量も全く違いますから、
今の「1回目の1か月後に2回目の接種」という一律的な体制は意味がなくなるでしょう。
3回目も視野に入れるのであれば、ワクチン抗体量の検査は必要不可欠であり、
副反応防止の観点からしても、最終的にはワクチン抗体量の検査もセット化しなければなりません。
一律的なワクチン接種から個々の体に合せたワクチン接種に切り替える必要があります。
勿論、そのためには感染が落ち着かなければ意味がないわけですが…

いずれにせよ、現時点で早急にワクチン接種をした所で、
今回のデルタ株の感染においては間に合わない可能性が高く、
リスクしか存在しないので、冷静に対処することをお勧めします。

自分としては論理的に考えていると思うんですが、
こういう考え方さえ、ワクチン論者の人には「デマの拡散」に映るんですかね…
もう少し自分の頭で考えた方が良いのでは?


◆ニュースネタ コロナウイルスに関して情報を再整理してみる
若者へのワクチン接種も積極的に行われる一方、
改めてコロナウイルスとワクチンに対する不理解を感じる今日この頃なので、
確定的情報と理論的推測をしっかりと分けた上で、
コロナとワクチンの情報を整理してみようと思います。

【確定情報】
①新型コロナの感染経路は主に飛沫感染であり、マスク・消毒である程度は防げる。
②症状は個人差が大きいものの、初期治療はほぼ確立しており、
 早期の段階で適切な治療が行われれば、重症化・生命のリスクは下げられる。
③軽症でも味覚障害等の後遺症が報告されている例がある。
④変異株であっても、コロナワクチンを2回接種すれば、高確率で重症化を防げる。
⑤ワクチンの効果期間は個人差が大きい。そもそもワクチン抗体が作られない人や、
 1カ月程度しか持たない人もいれば、半年~1年以上保有しているケースも報告されている。
⑥ワクチンの副反応は接種後の痛みや発熱等が報告されており、無理は禁物。
 2回目の接種後の方が副反応が大きいと言われている。
⑦政府はワクチン接種7割を目標に掲げ、「集団免疫」を目指している。
⑧2回目のワクチン接種後でも重症化は防げても、感染するリスクは存在するので、
 マスク等の感染症対策を引き続き行う必要がある。

【推測情報】
①変異株からはエアロゾル感染が増えており、換気の徹底が求められている。
(マスクをしていても、喋ることで隙間から飛沫が蒸気状に拡散する可能性がある)
②感染の早期発見が大切なものの、感染者が急激に増加すると病院がパンクし、
 適切な治療が受けられず、重症化に至ってしまうリスクがある。
③現時点で正確なデータが揃っておらず、後遺症に対する統一見解は見られない。
④コロナワクチンは感染を防ぐものではないけれど、重症化リスクは下げられる。
 それでもワクチン効果は個人差が大きいため、2回接種後のブレイクスルー感染が起こり、
 3回目のブースター接種も検討されているが、そこまでいくと際限がなくなる。
⑤そもそも、感染を防ぐのに必要なワクチン抗体量が明らかにされていない。
 現時点では2回目の接種から2週間後がピークと推測されるが、
 そこからどの程度落ちると感染リスクがあるのか等は分かっていない。
⑥ワクチン抗体量は自然減少していくので、副反応は短期的である可能性が高く、
 懸念されている胎児への影響や長期的障害が残る可能性は低いと考えられる。
 副反応は若い女性であるほど多く、実際に高齢男性と比べると2倍の抗体量が報告されており、
 原因はワクチン抗体量の過剰反応ではないかと推測できる。
 1回目で副反応が出る場合は、抗体量検査を行うなど2回目の接種は慎重になるべき。
 また、微量ながらも簡易感染して抗体を保有している可能性もあったり、
 ワクチン未接種で感染後に回復した場合も抗体が残っている可能性もあるので、
 ワクチン接種に関しては慎重を期して医師と要相談すべき
(まぁ、医師も知らんと思うけど、相談することで万が一の保険にもなるので)。
⑦ワクチン接種が進もうが進むまいが、単一株のコロナの流行は1~2ヶ月程度。
 期間中に接種が進んだ欧米や、全く進まなかったインドやインドネシアもそれは同じ。
 もっとも未接種の国は別の変異株が流行する可能性があり、
 接種後の国もワクチンが効きにくい変異株に襲われる可能性もある。
 今回のコロナは自覚症状のないままに感染させる例が多く、
 そもそも誰が感染しているかは事実上特定不可能なので、
 隔離治療を基本とする集団免疫の前提が崩れており、
 接種7割で集団免疫が完成する可能性は極めて低いと予想できる。
⑧実際にマスクを外した欧米ではデルタ株の感染が拡大し、マスク着用が義務付けられた。
 ①のエアロゾル感染の危険性も指摘されていて、
 マスクをしていても密な状態で大声で喋ればマスクの隙間から飛沫が拡散する可能性が高い。
 また、ワクチン接種をしていても感染はするので、その人が感染症対策を怠れば、
 未接種の人に感染を媒介するなどウイルスの運び屋化してしまう可能性がある。

こんな所ですかね。
あとは冒頭に書いた個人的な結論と合わせて考えてみてください。


●「重症化するまで患者を放置するのはおかしい」現役医師が"コロナ専門家"に憤る理由
個人的にはここまで楽観的には思えないものの、
抗体カクテル療法など、一定の治療法は確立しつつあるので、
マニュアル化はできているように思えます。
そうなると、一部の専門病院・専門病棟で行う必要もないと考えることができ、
病院の感染症対策は必須ではあるものの、広く診察と治療を行うことができますね。

現時点で感染症レベルの引き下げは、国民に大きな誤解を与える可能性もあり、
個人的には反対の立場ではありましたが、
政府がそれ以上の最大の悪手である「治療の放置」を行ってしまったため、
むしろ国民に「病院に行っても無駄」と思われる方がヤバい状況です。
ワクチンに関わらず、「病院に行けば治るんだ」という安心感を与えることが、
コロナを乗り越える最大の力になることは間違いありません。

決してコロナが脅威ではないとは思いませんが、
コロナが不治の病ではないことも確かだと思います。
それだけに今の治療放棄状態はいかんともしがたいですね…


●ワクチン“交差接種”政府内で検討 河野太郎行革相「加速化」
まさかあの報道に騙される馬鹿がいるとは…あなた元・外務大臣でしょ?
まぁ、知っていながら敢えてそう言って期待感を煽っている可能性もありますが…
それはもう詐欺師の所業で、性質が悪いとしか言いようがありません。

アストラゼネカ製のワクチンは従来のワクチン構造と同じで、1回しか効きません。
1回目の接種で抗体が作られたのであれば、2回目を打っても排出されるので無意味です。
ですから、オックスフォード大学の研究は、「当たり前のこと」を言ってるに過ぎません。
1回目にアストラゼネカを打って、
2回目にファイザー製を打った方が効果があるのは当然です。馬鹿でも分かります。
時期的にもワクチンの2回接種が必要なことが常識になりつつあった頃の話で、
それ以前から血栓の可能性が指摘されており(おそらくコロナの症状の一種)、
アストラゼネカ製のワクチンは回避される傾向にありましたから、
そうならないように、そういうデータを出したのでしょう。
つまり、ただのイギリスの外交戦略に過ぎません。

さすがにそんな見え見えの煽りに煽られる馬鹿などいないと思いましたが…
溺れる者は藁をもつかむということなのか。完全に思い付きなのか。
深く検討しない河野氏の悪い所がモロに出ています。軽いんだよね、全ての発言が。


●「不織布マスクNG」ルールの音楽イベントにネット上で批判の声
一番危ない奴。「生兵法は大怪我の基」って奴です。
そんな通常株の頃に定めた感染症対策を今頃やってどうすんの?
変異株になって対策も変わってきてるんですよ。
古い情報を元に「対策をしています」と言っても、何の対策にもなってないんですよ。
なぜ対策が変わったのか。そこをよく考えて見なよ?
政府が敢えて「言ってない」ことが沢山あるんですよ。

例えば、どうして都市部から感染が広がっていくのか? 答えは地下鉄網です。
自分の住んでいる静岡県を始め、地方では地下鉄網が発達していません。
逆に都市部は地下鉄網が密集しています。
換気が十分に行えない地下鉄で感染が広がってしまうのは自明の理です。
しかし、地下鉄を止めてしまえば、経済が全く動かなくなってしまうので、
それを言うことができないんですよ。

エアロゾル感染にしても然り。
以前と比べて換気の徹底が強調されるようになりましたが、
それはやはりエアロゾル感染の脅威が一定程度あるからでしょう。
三密を避けて室内に留まったところで、換気を行わなければ意味がないんです。
会食をしなければ大丈夫だと言って、マスク越しに会話をした所で、
換気をこまめに行わなければ、マスクの隙間から飛沫が拡散してしまうんです。

そういう細かい対策の変化に気付くことが感染症対策であるのに、
三密を守っておけばいんだろ的ないい加減な対応では、感染を拡大させるだけです。
それなら「止めた方がいい」としか言えません。


●新たなデルタ株を初確認=アルファ株の類似変異も―東京医科歯科大
●南アで新たなコロナ変異株、感染力など調査中 WHOに報告
新しい変異株の情報が出ています。まだ終わりは見えません。
ここら辺が自然物ではなく、人工物だと疑われる理由なのでしょうか…
やはりコロナが撲滅するよりも、治療法や特効薬を開発し、
コロナの脅威を下げることを目標にすべきでしょうね。


◆ニュースネタ こんな時に政局やってる場合か
●自民総裁選「派閥の論理」が何か変だぞ あるか菅首相「破れかぶれ解散」
●菅首相、二階幹事長を交代へ 衆院選前に党役員刷新か
これって、むしろ下村氏の方に言ってませんか?
空手形を切られただけじゃん。アホだと思ったけど、やっぱアホだろ。

そもそも政調会長の椅子で満足できるなら、出馬なんて考えるんじゃないよ。
自分がトップになればいいだけじゃないですか。
選挙に出て負けても政調会長を続けられる世界線なんて、どこにも存在しませんよ。
出馬するなら、それぐらいの覚悟は当然するべきです。
こんなことで腰砕けになるなら、最初から出るとか言うなよ、アホ(笑)

以前にも書きましたが、岸田氏は前回の敗北でもう後がなくなっています。
処遇が注目されましたが、やはり岸田派は党内野党として冷遇されましたからね。
同じ派閥で有力議員の林氏が参議院から衆議院への鞍替えを目指していますし、
岸田氏としてはもう今回しか総理総裁を狙うチャンスがないということでしょう。
一対一の構図に持ち込めば、党員票による逆転勝利はあるかもしれません。

逆に言えば、菅総理としては一対一の構図は避けたいと思うのですが…
下村氏に圧力をかけたように、何を考えているんだか…
まだ自分の人気を過信してるんでしょうね、この人…
習近平気取りで反対派の炙り出しでも狙っているんでしょう。そんな余裕ねーよ?

前回は勝ち馬に乗った一部の地方票も、今度は自分の首がかかっていることなので、
国民へのアピール力を期待するでしょうし、そう簡単な話でもないと思いますが…
逆に言えば、一年前はみんなして菅総理を押したわけですから、
安倍氏のように義理堅く貫くか、厚顔無恥に変節するのか、いずれなのか。
どっちにしろ待ってるのは国民の審判という地獄ですけどね。

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