喉元過ぎれば『熱さ』を忘れる
まぁ、季節外れの猛暑に『暑さ』を忘れることなんて、とでもできませんが…
かなり日記の期間が空いてしまったので、
今回はこれまでのメジャーな話題をさっと論評していく形にしようと思います。
まずは「コロナ対策」ですが…
政府の感染症対策がぬるいと世論が批判していたことが嘘のようです。
確かに対症療法的な緊急的なコロナ対策を緩和するのは良いことだと思います。
しかし、それには平時の「早期発見早期対処」ができることが大前提であり、
感染症対策を止めることを意味しません。
新型コロナ対策で最も有効なのは「換気」であることは明らかなのに、
この猛暑とはいえ、冷房の適切な使用を呼びかけるのは違うでしょうよ。
クーラーを使うなとは言いませんが、適切な換気を合わせるべきです。
実際にこれまで減少していたコロナ患者数が上昇傾向にあります。
5月頃は風を通すだけで涼と感染症対策の一挙両得状態でしたが、
今は締め切ったエアコンの室内で長時間過ごすことにならざるを得ず、
それだけ感染リスクが高まってしまいます。
感染症対策として適切な「換気」を行うことは必要不可欠です。
次にウクライナ情勢ですが…
戦争が終わらないのは欧米諸国の対応の不一致が原因でしょう。
潮目が変わったのは、5月9日のロシアの戦勝記念日。
そこでロシアのプーチン大統領が勝利宣言までは行かないまでも、
威勢の良い発言が出ると思われましたが、
予想外に言い訳じみた弱気な発言がこの戦争の終着点を示すことになりました。
欧米諸国は確信したことでしょう。
このまま戦争を続ければウクライナが負けない所か勝ってしまうことに。
大国のロシアがウクライナに負けることになれば、国際秩序が乱れます。
例えばインドのようにロシアから武器を買っている国々にとって、
この戦争はロシアの兵器は欧米諸国の兵器に敵わないことを示すだけとなり、
自国の安全保障にも関わってくる問題です。
ライバル国がロシアではなく、アメリカから武器を買えるようになれば、
それだけで軍事的均衡が崩れてしまうわけです。
また、ロシアを追い込み過ぎると核兵器使用という暴挙に乗り出しかねないことから、
陸続きで間接的被害を受けかねないヨーロッパ諸国が
「追い詰めすぎるのは良くない」と態度を軟化させつつあります。
そこら辺がウクライナの軍事的支援が弱まっている理由でしょう。
「ロシアに勝たせたくはないが、ウクライナに快勝してもらっては困る」、
そういう政治的打算が特にヨーロッパ諸国で起こりつつあるように思えます。
問題の焦点はロシアがどこで手を止めるかから、
ウクライナがどれだけ反撃するのかに移りつつあることは、既に明らかです。
ウクライナはクリミア半島の奪還も目指しており、
欧米諸国のウクライナ侵略以前の状態や東部独立の譲歩とする考えとは、
一線を画すものとなっています。
そこら辺も軍事的支援が弱まっている理由だと言えましょう。
とはいえ、欧米諸国の軍事的支援なしにウクライナは勝つことができません。
逆にロシアが勝てない理由は、都市を破壊し尽くす攻撃をしているために、
現地での補給ができず、あくまで前線を伸ばしていることにしかならないために、
補給が追いつかないという最大の欠点があります。
略奪で一時の飢えを凌いだところで、都市機能が復活しない限り、
常に補給線に頭を悩ますことになってしまいます。
攻めることは考えられても、守ることを考えていないロシアの侵攻は破綻します。
それが分かっているからこそヨーロッパの軍事支援に結束が見られなくなり、
戦争だけが長引いてしまっているということです。
ウクライナ侵攻で台湾問題や日本が侵略されたことを想定する言説もありますが、
ウクライナのような武器供与という軍事的支援だけで防衛できるとは思えません。
台湾と日本は圧倒的に兵の数が足りないからです。
このまま戦争が長引いてしまえば、ウクライナも同じ状況に陥るかもしれません。
そういう危機感を持って、今一度、一致したウクライナ支援を行うことが必要でしょう。
次に、尼崎市のUSB紛失事件に見る情報セキュリティの鈍感さですが…
今、マイナポイントを大々的にアピールして、
マイナンバーカードを普及させようと必死になっていますけど…
このマイナンバーカードにおいても、二次委託・三次委託が頻繁に行われ、
情報が断片的であるとはいえ、中国系の企業に情報が洩れていることが明らかになっています。
大事な国民の情報を管理する政府でさえ、これですから、地方公共団体は尚更でしょう。
国会でもこの問題は追及されましたが、それで政府が何か対応をした記憶もなく、
今もセキュリティ責任者が曖昧なまま、情報流出が続いているんでしょうね…
一説によれば、マイナンバー以上の情報を持つ日本人の個人情報集合体が中国に存在するとか…
情報が不正確だから問題ないという意見もありますが、
別に情報は正しくなくたって、それっぽく見えればいいんですよ。
だって、「本人に修正させればいいだけ」ですから…
間違った情報であっても、過去の情報であればとてもありがたい。
釣りサイトで個人情報を本人に修正させれば、正規の情報謄本が完成でしょう。楽な仕事です。
もっと個人情報の流出に敏感にならないと日本はダメです。
もうPCだけでなく、スマホから幾らでも情報流出しているというのに、
こんな杜撰な処理を続けては、海外に個人情報が筒抜けとなり、
詐欺やら何やらで亡国のミサイル開発とかに利用されることになっちゃうんですよ…
右翼の人達は平和ボケ平和ボケ言ってますが、こっちの方がとんでもない平和ボケです。
今、日本政府がやることはマイナンバー普及のためにCMにお金をかけることではなく、
マイナンバーの情報管理の徹底さを国民にアピールすることです。
そのためにお金を使ってください。お願いします。
最後に、参議院選挙に関してですが、
これはもう前回の衆議院選挙で結果は出ているので、予想するまでもありません。
野党を育てる気持ちを失った国民が翻弄されて終わるだけで、
誰も得をしない選挙結果になるでしょう。
まぁ、変化を望まぬ現状維持で満足する輩が得する感じですかね…
とはいえ、選挙に行かないという選択肢がないことは、
先の香港やロシアを見ていれば分かることでしょう。
その「ツケ」を支払わされる瞬間は必ず来るわけです。
政権が暴走して後悔することがないよう、国民は監視の目を光らせておく必要があります。
しかし、自民党のCMは何なんでしょうね? ほめ殺してるのか?
「平和な日本」「豊かな暮らし」「人にやさしい社会」
どれも自民党がぶち壊そうとしているものばかりじゃないですか…
どの口がこんな嘘八百を並び立てて平気な顔してるのか。
それとも、自分達の政策と結果が噛み合ってないことに気付かないバカなのか?
核やそれに準ずる軍事的安全保障は二ヶ国間では成立しても、多国間では成立しない。
他の国に警戒されて終わるだけ。
そんなことよりも意地を張ってないで韓国との関係改善を急いだら?
自国だけで感知できない北のミサイル発射をどうやって迎撃すんだよ、アホか。
物価高騰の原因は戦争ではなく、経済のブロック化侵攻による貿易悪化です。
つまり、ウクライナ侵攻がなくとも、米中の経済摩擦で物価高騰は進んでいました。
そこにアメリカの利上げとゼロ金利続行に日本との金利格差に付け込まれてるだけ。
要は、当面は日本がゼロ金利を続けていくだろうという見通しが呼び込んでいるわけで、
実際に交代しないまでも日銀総裁の入れ替えを政府が検討したりと、
ゼロ金利政策の出口を模索し始めたと印象付けるだけでも違うのに、何もしない無能。
人にやさしい社会が侮辱罪の厳罰化なんてやるわけないだろ。
名誉棄損罪の過失罪程度の位置しかなかった侮辱罪を要件の厳密化をせずに行えば、
「侮辱されたもの勝ち」という侮辱罪ビジネスが蔓延るだけ。
他人に注意も何もできない、上辺だけ取り繕って口を噤む社会のどこがやさしいのか。
まぁ、一言で言えば、どの政策も論理的じゃないんですよ。
なんとなく現状維持で構わないと考えているから、何もしないで終わっている。
何が問題で、何が原因で、何を代えれば良いと考えていないからダメダメで終わる。
政治家が日本をどうしたいのか知りませんが、
実際にやってることは真逆なことばかりに見えます。