2019年04月29日

問題が放置されたまま平成が終わる

●書いてる人:日記(かめさん)

秋篠宮様の「即位拒否発言」はそのことを如実に表しました。
こちら
秋篠宮様はわりと際どい発言(政治色を帯びかねない意味)を多くされています。
天皇陛下や皇太子様が軽々しく発言をするわけにもいかず、
そういう意味では、『天皇家の広報官』的な役回りになることの多いわけですが…
ある意味、継承順位の本筋から外れていたからこそ、
多少政治的な発言でも容認されてきましたが、今回はその中でもかなり際どい発言ですね…

今の天皇家にとって最大の気がかりは、皇位継承でしょう。
皇太子様のご息女・愛子内親王を想定して、
一時は女性天皇を含めた活発な議論が行われてきましたが、
秋篠宮様にご長男・悠仁親王が誕生したことで、議論は完全封印。
皇太子様が即位されれば、皇位継承順は1位・秋篠宮様、
2位が悠仁親王となりますが、それに対して国民の総意はあるのか否か?

皇室の安定継承のため、女性宮家の創設が議論になりましたが、
結局、問題定義されたのみで、中身は論じられず終い。
最大の問題は、現在17歳の愛子内親王がご結婚なされた場合です。
今まで通り、皇族を去るで良いのか、それとも女性宮家を創設するのか否か。
さらに言えば、愛子内親王がご出産して、長男が誕生したら、どうなるのか?
継承順位は1位・子、2位・孫となるので、
現時点で愛子内親王の即位というのは非現実的な話ではありますが、
愛子内親王の長男が即位するケースはありえない話ではありません。

早ければ、向こう10年で訪れてもおかしくないケースです。
その時に23歳となった悠仁親王との皇位継承順位をどう決着付けるのか。
皇位継承順位がはっきりしていれば、イザコザは生まる余地がありません。
しかし、傍から見てはっきりしない状態では、お世話をする側の意識も変わってきます。
天皇家の方々が皇位継承順を気にしなかったとしても、周りはそうはいきません。
加えて、政治的発言が事実上不可能と化している天皇家では、
本人達以外の意向で継承順が決まってしまう可能性が多分にあり、
本人達の望まぬ皇位継承対立が引き起こされてしまう可能性が高いと言えます。

結局、皇室の課題は何も解消されぬまま、退位を迎えることになったわけです。
秋篠宮様の『即位拒否発言』は国民的議論が深まらない苛立ちにも取れます。
天皇陛下の退位からの一連の流れは、国民的議論を期待してのものだったと思いますが、
残念ながら国民がその期待に応えられたとは、とても言えないでしょう。
私達は「皇位継承順」という時限爆弾を抱えたまま、次の時代に突入することになったわけです。
新しい時代の到来をただただ喜んでいる人は、
天皇家になすりつけた「皇位継承」という重しの罪深さを認識し、
時限爆弾がもたらす国民分断の予兆を再認識するべきでしょう。


◆政治ネタ 桜田五輪担当大臣がついに辞任(事実上の更迭)
問題となった挨拶の要旨。
「乾杯、いよいよできるかなと思ったときにまた一人(あいさつの)追加で、
 がっかりしているんじゃないか。私も「がっかり」という言葉が禁句なんですよ。
 いろいろ言われちゃってね。もう、こりごりしているんですけどね。
 (中略)
 東京オリンピックは来年で、世界中の人が日本に、岩手県にも行くと思います。
 東日本大震災ということで、岩手も入っている。
 おもてなしの心を持って復興に協力していただければありがたいと思います。
 そして、復興以上に大事なのは、高橋さんなので、よろしくどうぞお願いします」

……
………がっかりですよ(苦笑)

さすがに意図的に言ったものだと思いたくはないです。
「復興のためには、高橋さん以上に大事な人材は居りませんので、
 よろしくどうぞお願いします」
みたいなことを言おうとしたけれども、
頭と口が一致せずに、短縮&混同して言い間違えたと思いたいのですが…
まぁ、それでも口を商売道具にしている政治家としては致命的で、
大臣はおろか、議員辞職して貰わないと困るレベルには違いありませんけどね…

どこぞの副総理のような悪意は感じられませんが、
それでも『安易に言ってはならない言葉』があるわけで、
東日本大震災を記憶している同じ日本人の発言とは思えません。
明石市長の「火付けてこい」発言を含め、
人の生死や犯罪に関わる言葉を政治家は軽々しく言うべきではありません。

まぁ、しかし、迅速な事実上の更迭となった背景に、
その場に出席していた自民党議員のチクリという名の報告があったらしく、
それならその場で発言謝罪のチャンスを与えてあげればいいのに、とも…
その場で諫められず、陰でチクられて更迭されちゃう辺りは、
自民党内でも既に見放されていた存在だったということでしょうねぇ…

そんな見放されていた存在を五輪担当&サイバーセキュリティ担当に起用し続けたのは、
間違いなく安倍総理の責任問題になるわけで、
更迭・交代するチャンスも何度となくあったはずです。
昨年の臨時国会における五輪費用の答弁やUSBが何かも知らない知識の無さ、
今年に入ってからも池江選手絡みの「がっかり&下火」発言で炎上済みで、
誰の目から見ても、大臣に相応しくなかったのにも関わらず、
今日まで放置してきた安倍総理大臣の任命責任は非常に重いと言わざるを得ません。
新橋の駅前にいる政治談議好きなオヤジを連れてきて大臣に据えたら、
そりゃ大臣に据える方がおかしいと思うでしょうに。
そして桜田氏はそんな新橋のオヤジよりも知識量が少なく、口下手なわけで…
自民党にはこんな人材しか居ないのかと呆れてしまいます。
相応しくない大臣を起用し続けた安倍総理の責任は重いです。

結局、桜田氏が被災地に陳謝する機会もなくなりましたし、
塚田前国交副大臣の忖度発言の何を撤回しているのかもよく分かりません。
辞めればいいというものではなく、しっかりとした謝罪の上で辞任すべきでしょうに。
首を挿げ替えた所で、問題の本質が明らかにされなければ、
また同じ過ちを犯すだけでしょうに…
次は片山総務大臣の番ですかねぇ…


◆政治ネタ 立憲・菅直人氏が国民民主党に解党要求?
そりゃ民主党をダメにした元総理に言われたら、反発もしますよねぇ…
…とはいえ、それが現実、
国民から見れば、国民民主党が解党した方がスッキリします。

国民民主党の支持率が伸びない理由は、結党の経緯でしょう。
小池都知事を旗頭に民進党を解党してまで合流を図り、
いわゆる『踏み絵』と呼ばれる政策協定書にサインして魂を売り渡したものの、
小池旋風は逆風となって選挙で大敗するや否や、
その責任を小池都知事に転嫁した挙句、『踏み絵』を反故にして、
最後は小池都知事を追い出す形で国民民主党に事実上の分党ですから…
そりゃ信用されませんよ、リアルに記憶されてる分だけより一層…

一連の流れの中で『裏切り者』となった細野豪志氏が自民党会派入りした際に、
変に批判をせずにやり過ごしたことが、より一層不信感を招いています。
「本当は羨ましいんじゃないの?」、野党でも与党でもない微妙な立場が、
議員個人だけでなく、政党としても信用できない雰囲気を醸し出しています。
選挙で大敗して小規模になったら、自民党入りや連立協議をするのではないか、
そう思われないためにも、細野氏を批判して退路を断つべきでしたが…
しかし、統一地方選挙の総括はしなくていいんですかね。
余裕でトップの首が飛ぶ惨敗模様な感じだと思いますけど…


一方の、立憲民主党も、結党の経緯が支持率に大きく影響しています。
小池新党に『排除』された議員が集まってできた立憲民主党は、
理不尽なリアルに弾かれた人々と通じる部分が多くあり、
「まっとうな政治を取り戻す」というフレーズは、
忖度まみれのお友達優遇の安倍政権とは対極にある政治姿勢となりました。
つまり、結党の経緯からすれば、立憲民主党と安倍政権は水と油、
政権に批判的であればあるほど、相対的に立憲民主党の支持率が伸び、
逆に政権に特に落ち度がない平穏時は、相対的に支持率が下がります。
結党の経緯からして、戦うべき定めから逃れられない政党と言えましょう。

一部識者から『55年体制時の社会党を目指している』という声も聴こえますが、
結党の経緯からすれば、それは不可能と言わざるを得ないでしょう。
そもそも、当時と政治情勢が大きく異なります。
与野党対立の構図の強い小選挙区制で、与党が野党と共存を謀る理由がありません。
昔の自民党のように、野党をリスペクトする必要性はないわけで、
旧・社会党のような共存関係が成立するとは思えません。
枝野氏らが実際にどう考えているかは分かりませんが、
立憲民主党は戦う定めから逃れられないように思えます。

批判ばかりしていると、共産党と同視されて、
政権担当能力を持っていると見做されなくなる恐れがあることも理解できます。
そこら辺が国民民主党を含めて『ブレ』ている最大の理由でしょう。
ただ、現実的に今の野党勢力が結集した所で、政権交代は無理でしょうし、
自民党内の力学関係を変えて、安倍政権を終わらせるのが関の山でしょう。
最終的には自民党が割れてくれないことには、
政権交代の機運は上がらないように思えます。
そう考えれば、今は変に政治的安定を狙うよりは批判に集中し、
政権担当能力を示すよりも政権批判票の取り込みを図るべきだと考えます。


◆政治ネタ 民主党政権の評価
こちら『民主党政権は悪夢だったのか』
安倍総理の『悪夢』発言以降、
民主党政権の評価を自分でも考えたり、記事を探したりしていましたが、
上の記事の評価が一番客観的で適切ですかね。

『森友学園問題』で一番驚いたのは、
佐川氏の後任となった太田理財局長と旧民主党政権の議員に面識があったことです。
アメリカでは共和党・民主党と政権交代すると、官僚も総入替えになったりしますが、
日本の場合は自民党政権だろうが、民主党政権だろうが変わらなかったということです。
そして、安倍総理大臣が『悪夢のような民主党政権』と評価した中枢を支えていた
『悪夢のような官僚』をそのまま使い続けるということに驚愕します。

つまりは、そういうことで、事業仕分けを議員が張り切ってやったとしても、
自民党政権から変わらぬ官僚達が中身を骨抜きにして、
結局はやってることはあまり変わらないものとなってしまった、ということでしょう。
そして、安倍政権に変わっても、官僚は変わらないわけですから、
子ども手当を引き継いだような幼児教育無償化が行われるのも、
消費税増税が多少の延期はあったにしても行われるのは、
企画・運営する官僚がそのままだからに他なりません。

結局、民主党政権はその経験値の低さから、
官僚機構をコントロールしきれず、看板倒れになったのが実情でしょう。
安倍政権は逆に民主党政権時代の政治主導を悪用し、
官僚をコントロールすることに成功したことが長期政権となっている理由でしょう。
逆に支配下に置きすぎて、
常に上の顔色を窺い続ける忖度体制になってしまったことは残念でなりませんが…

そういう意味では、忖度体質の官僚を一掃する意味でも、
今こそ政権交代することに意味があるように思えます。
まぁ、野党側が官僚をコントロールするための準備がまだ整ってないのは確かですが、
せめて野党側に付いて官僚実務を行いたいと思うような骨のある官僚が出てくる程に、、
野党としての力を付けてもらいたいところです。

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