佐川氏が“全く”悪くない可能性
今現在に問題になっている財務省の森友文書改ざん事件は、
森友学園問題全体から見れば、「後片付け」の話でしかありません。
今は「佐川氏は総理官邸を忖度したに違いない」から出発しているため、
「佐川氏は2月24日に嘘と分かっていて答弁したに違いない」、
「嘘の答弁をしたから、近畿財務局の文章を改ざんしたに違いない」、
麻生財務大臣の考え方も実際はこんな感じで、
2月17日の安倍総理の「辞める」発言に対する忖度を否定はしていますが、
考え方のベースは上記の通りです。
多くの国民の受け止め方もそうだと思われます。
ただ、一方で、佐川氏が本当に近畿財務局の契約書類の内容を
知らなかった可能性も否定できません。
まるで森友学園問題の主犯のような印象を抱かせていますが、
実際に佐川氏が関わっていると思われるのは最後の正式契約のみです。
実際に森友学園との契約を進めていたのは前任の迫田英典理財局長の時代です。
つまり、佐川氏は前任者の契約の引継ぎとして決裁印を押しただけで、
実際の森友学園との契約内容を全く知らなかった可能性は残ります。
そういう意味では、今の太田理財局長と立場は変わらない可能性があるわけです。
今の太田理財局長は、「自分は改ざんを知らなかった」という立場のようで、
これまでは佐川氏を必死に庇っていたにも関わらず、
国税庁長官を辞めた途端に、「佐川氏は知っていたと思われる」と言うなんて、
貴方の方が人間的に信用できないよと思っちゃうわけですけど…
…まぁ、それは余談として、佐川氏も今の太田理財局長と同じ立場だった可能性もあります。
つまり、佐川氏が「忖度」したのは、安倍総理ではなく、
前任の迫田理財局長、当時の国税庁長官であった可能性が出てくるわけです。
実際に安倍総理を「忖度」して森友学園との契約を進めたのは迫田氏で、
佐川氏は迫田氏を「忖度」して庇ったために、
結果的に安倍総理を「忖度」しているように見えているだけ、という可能性です。
国会であれだけ強弁したのは、政権を守るためではなく、財務省を守るためであり、
それは自分の国税庁長官への出世を守るためでもあり、
後輩の理財局長の出世を守るためでもあったのかもしれません。
契約の詳細を知っていて嘘を吐いたのか、本当に知らなかったのかは分かりませんが、
本当に知らなかったのならば、国会での発言を修正すれば良かったはずで、
わざわざ元となる文書の方を偽造してまで、辻褄を合わせる必要はなかったはずです。
ですから、本当に文書の偽造を指示したのは、
後始末を任せられた佐川氏ではなく、前任の迫田氏である可能性も否定できません。
むしろ、前任の迫田氏を「忖度」した職員が偽造した、その可能性の方が高いかもしれません。
いずれにせよ、財務省の森友文書改ざん事件は、「後片付け」の話であって、
どうして不当な値引きがなされたのか、
財務省本省の指示で近畿財務局が契約締結を急かされたのかは、
佐川氏に聞くだけでは分からないことばかりです。
実際に近畿財務局に森友学園との契約を急かせた張本人、
迫田元理財局長の話を聞かずに、この問題の解明はできないように思えます。
逆に言えば、佐川氏は真実を話すことによって、
文科省の前川氏のように逆に株を上げられる可能性もあるわけです。
今度は誰も忖度することなく、真実を語ってもらいたいですね。
◆ニュースネタ 文科省が前川元事務次官の講演内容の録音データを要求
治安維持法時代か?とまでは言わないまでも、
1960年代の学生闘争時代かと疑うような事件ですねぇ…
既に文科省からのメールが公表されてますが、これを書いた人は性悪としか言いようがない。
厭味ったらしく自分の主観をこれでもかと長文に書き連ね、
「私の考えとは違うようなので意見を述べなさい」という強制感がヒシヒシ。
他人に読んでもらう文章というよりも、明らかに自己満足で書かれた文章で、
こりゃもう読んだ人100人いれば100人の心証を悪くする最悪の悪文です。
これを素面で書いてるとは思えない。酔ってますね、自分に(ジョーク)
まだ文科省側の対応が出ておらず、林文部大臣は関与を否定していますが、
文科省全体で練りに練った文章とは思えないので、
誰かが個人的に暴走しちゃったんでしょうねぇ…
こういう明らかに「圧力」を感じさせる暴走を生んでるのは何なのでしょう?
全くもって余裕がないというか、崖っぷちというか、
崖から体が半分ぐらい落ちかかっているぐらいの死の瀬戸際じゃなければ、
作れないような悪文を送らなければならないほど、
追い詰められている余裕の無さが気になります。
このメールを送ってしまった文科省の職員の処分は免れないでしょう。
…って、処分は口頭での注意だけって…酷過ぎ。
こちらも後日、国会で追及されるのは間違いないでしょうね、またやっちまったよ。
それにしても名古屋市の教育委員会はあっぱれ。
断固とした対応で教育の独立を守った態度は称賛されて良いと思います。
そこらも土地柄なんですかねー。
◆ニュースネタ 産経新聞が財務省改ざん事件に対する批判を批判?
んー、ここまで程度が下がったか。文春よりも下、東スポ並まで評価を下げるか(苦笑)
夕刊フジに載せそうな記事を本紙に載せちゃうとか、
随分とヒステリックに追い込まれてますね、財務省の気持ちがよく分かることでしょう。
元総理とはいえ、一般私人の小泉純一郎氏にそこまで噛みつくか?と。
大体、系列のBSフジの番組に呼んでおいて、そりゃないだろうと。
こんなことになるなら、呼ばなければ良かったじゃん(苦笑)
財務省から正式な報告書が出てない段階で、
さも事実であるかのように批判に対して批判するのはいかがなものかと。
「どうしてそう言い切れるのか?」、その根拠が不十分過ぎます。
推測による批判を推測によって批判し返している、全くもって意味がありません。
それが新聞社のやることか? 事実をもって批判しなさい。
腹が立つなら個人のフェイスブックでやっとけ。
明らかな「火消し目的」で、ここまで露骨なのは嫌悪感さえ抱かせる。
最後の「情けなくなる」、個人の心情で締めている辺りがどうしようもない、
自らこの記事は「あくまで個人的感想です」と言い訳してる辺りがどうしようもない。
もう新聞として売るのではなく、キュレーションサイトとして運営したら良いのでは?
◆ニュースネタ 至学館大の谷岡学長が不用意発言で炎上
産経新聞の凋落は激しいものの、最初は非常に微妙に思えていた、
フジテレビ系の「バイキング」は大相撲問題を皮切りに、
スポーツ系の評論で結果を残しつつあるように思えます。
谷岡学長の「そもそも伊調馨さんは選手なんですか」という発言…
もうこの発言自体がパワハラであることを理解していない。
そりゃ「パワハラはなかった」と協会が言うわけです。全てがパワハラだから。
暗に「さっさと引退しろ」と言っているようなもので、
こういう圧力を常日頃から感じていたとすれば、
練習環境を変えたくなるのも当然ですよ。
怒りに任せて本性を表してしまった、これでもう完全泥沼、
世論を敵にしてしまったのは間違いないですね。\(^o^)/オワタ