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野球シーズン

明日からはプロ野球・パリーグが開幕し、明後日からはセンバツ甲子園大会が開幕。
雨が多く、寒暖の差も激しいなど、過ごし難い季節になっていますが、
野球シーズンが来たとなると、気分的に春らしく感じられてきますね。
残念ながら週末の天気は悪く、甲子園大会への影響が心配されますが、
プロ野球はドーム開催なだけに、一足先に春を感じさせてもらいたいですね。


◆プロ野球 パリーグ各球団の開幕前戦力分析
今年のパリーグも混戦…になるのは間違いないと思うのですが、
開幕の時期が早いこともあって、各チームの戦力が十分整っていないように思えます。
まぁ、これは戦力の入れ替えの激しいパリーグでは毎年のことなのですが、
早い段階でチームの戦い方を定めたチームが上位争いをするのは間違いないでしょう。
各チームの首脳陣の手腕が試されますね。


(北海道日本ハムファイターズ)
チームの戦い方が定まっているという意味では、北海道日本ハムが一番手。
打線はスレッジ選手が抜け、昨年のような爆発力も期待できないでしょうが、
得点を取る上手さは相変わらずなので、必ず上位争いはしてくると思われます。
 1(二)田中、2(指)二岡、3(右)稲葉、4(一)高橋、5(中)糸井、
 6(三)小谷野、7(左)中田、8(捕)大野・鶴岡、9(遊)金子
ポイントはスレッジ選手の穴を、二岡選手と中田選手で埋めることができるかどうか。
あとは糸井選手の2年目のジンクスがあるのかどうかが気がかり。

投手陣はやや手薄な印象を受けますが、やり繰り上手なので何とか回りそうな雰囲気も。
ダルビッシュ投手に続く投手がどうか。武田勝・八木・ケッペル・カーライル投手…
他のパリーグ球団と比べると、先発の陣容にやや弱さは感じてしまいます。
リリーフも武田久投手は安泰も、建山・宮西・金森投手とコマはあるものの流動的。
ウルフ投手がセットアッパーとして機能するかどうか。
投手陣はケッペル・カーライル・ウルフ投手の外国人投手次第でしょう。


(東北楽天ゴールデンイーグルス)
監督交代が吉と出るか凶と出るか、今年の順位予想が一番難しいのが東北楽天。
チームの戦い方がまだ見えてこないという意味で、一番ピンチだと言えます。
昨年上位進出の鍵となった岩隈・田中・永井投手の先発3本柱は今年も健在。
その後に2年目のラズナー投手が来て、藤原・長谷部・片山投手らの左腕が来るのか。
やや3本柱以降に不安を抱えています。
リリーフは福盛・川岸・モリーヨ投手の3人が後ろを務める模様。
昨年は抑えの不安を抱え、福盛投手の途中入団でカバーするも、CSで炎上。
抑えを上手く回せるのかがポイントになりそうです。
不足していた中継ぎ左腕では2年目の辛島投手が出てきたのが好材料か。

打線は野村野球で得点を取る上手さが出てきたものの、今年はどうなるのか。
フィリップス・リンデン両外国人選手や中村ノリ選手を積極起用しており、
昨年のような打線の嫌らしさは感じないです。
その分を聖澤・渡辺直人・鉄平選手の機動力で補いたいところ。
 1(中)聖澤、2(遊)渡辺、3(右)鉄平、4(指)山崎、5(一)フィリップス、
 6(左)リンデン、7(三)中村ノリ、8(二)高須、9(捕)嶋・藤井・中谷
ブラウン監督が外国人選手を偏重することがあるので、その影響がどう出るか。
フィリップス・リンデン選手が結果を残せなかった場合が心配です。


(福岡ソフトバンクホークス)
パリーグの球団の中では投打ともに戦力が充実しているものの、
その割に勝ちが付いてこないのが福岡ソフトバンク。
パの他球団と異なり、主力の世代交代が進んでいないのが悩みの種でしょう。
打線は李選手の加入で厚みが増したものの、サードで右の長距離砲という点で、
松田選手とオーティズ選手と被り、小久保選手や松中選手にも影響してくる。
小久保・松中選手中心の打線から脱却を図りたいけれど、できないジレンマを感じます。
本当なら、松田選手が4番を勝ち取るような展開になれば手ごたえもあったのでしょうが…
ズラッと並ぶ打者の名前の割には、いまひとつ怖さ、というか勢いを感じないです。
 1(二)本多、2(遊)川崎、3~9番流動的(爆)
3番以下に並ぶ名前は、オーティズ・小久保・松中・多村・松田・李・長谷川・田上選手ですが、
どうやって並べるのかがちょっと分からないです。
そこがポイントになってくるような気がします。
松田・オーティズ・長谷川選手のクリーンナップになるようだと、怖い打線だと思う。

投手陣はパリーグの中で一番いいと思うものの、額面通り働かないのがホークス…
先発は杉内・ホールトン・和田・大隣投手の4本に、藤岡投手が入るのか。
杉内投手に続く、ホールトン・和田・大隣投手が2桁勝てるかどうかがポイント。
故障等で上手く回らないことが多いだけに、杉内投手以下の先発陣が気になります。
斉藤和巳・新垣・大場投手らの名前がないのが寂しい…
リリーフは摂津・ファルケンボーグ・馬原投手は健在であるものの、
摂津投手が昨年並みとは言わないまでもリリーフの一角として機能できるかどうか。
ホークスの新人リリーフは大活躍する傾向にあるものの、2年目に失敗するケースばかりなので…
(三瀬・竹岡・藤岡・柳瀬・久米投手ら)
コントロールいい投手なので、それほど心配することはないかなと思うものの、
摂津投手が計算立たないとなれば、かなりの苦境に立たされるだけに、不安要素ではあります。
今年は投手の新戦力もないですし… 摂津投手にかかる期待は大きいです。


(埼玉西武ライオンズ)
投打ともに戦力が充実しているものの、最大の懸念材料であるリリーフの弱さは解消されず。
復帰を目指すグラマン投手は復調まで時間がかかりそうで、最悪の場合を考えなければいけないほど。
ロッテから移籍のシコースキー投手が抑えを務めるようだけれども、
好不調の波がはっきりしているだけに、どうなるのか。
抑えの問題が解消するかどうかが優勝へのポイントでしょう。
一方の先発陣は安泰。涌井・帆足・岸投手の3本柱はリーグ屈指。
さらに石井一久・西口投手といったベテラン投手が続くなど充実。
夏場以降はゴールデンルーキーの菊池雄星投手の出番が見えてきそうなので、先発陣の充実は感じます。

打線は銀仁朗選手の故障離脱や、中村剛也選手の調整が心配されるものの、
メンバーは一昨年・昨年と大きく異なるところがなく、充実度が増している印象。
 1(二)片岡、2(中)栗山、3(遊)中島、4(三)中村、5(指)ブラウン、
 6(左)GG佐藤、7(一)石井・後藤、8(捕)細川、9(右)高山・佐藤・松坂・星・坂田・大崎
9番打者のみ流動的。新外国人選手のブラウン選手が結果を残すと、1~7番まで隙がなくなります。
あと心配なのが赤田選手をトレードに出した影響。
スタメンに影響はないでしょうが、代走要因が不足している印象を受けます。
佐藤友亮選手が1人として、松坂・大崎選手らが1軍入りしないと機動力がやや劣ってしまう印象も。


(千葉ロッテマリーンズ)
監督を西村監督に交代し、打線では軸となる金選手を獲得し、
投手陣は清水投手をトレードで放出、小林投手を抑え転向、若手投手への切り替えと、
大胆な改革を行った千葉ロッテ。
ところがオープン戦では若手先発投手がピリリとせず、小林投手はいきなりの故障離脱。
スムーズな改革となっていないのが辛いところ。
先発は成瀬・渡辺俊介・唐川・大嶺・小野・川越投手で行くものの、戦力的に未知数。
実績のある成瀬・渡辺俊介投手がエース格と投げ合ってどれだけ勝てるのか。やや不安材料。
近年は先発陣に勝ちが付かずにズルズル行くことが多いマリーンズだけに、
早い段階で若手先発投手に勝ちが積み上がっていくと台風の目になりそうですが…
リリーフ陣は小林投手の抑え転向と薮田投手の復帰で厚みが増したはずが、小林投手が離脱。
昨年は抑えの不振で泣いただけに、薮田投手がその穴を埋められるかどうかがポイント。
抑えが決まれば、ブルペン陣は悪くないだけに、計算できそうです。

打線はズラリと名前を並べるとなかなかに壮観…なのですが…
 1(遊)西岡、2(中)荻野・早坂、3(二)井口、4(一)金、5(左)大松、
 6(右)サブロー、7(指)福浦・竹原、8(捕)里崎、9(三)今江
ポイントは金選手が活躍できるかどうか。
今までの韓国の打者の中では一番日本向きだと思うものの、
これまでの打者の来日1年目の成績を見ていると、いきなり活躍できるかは分からず。
また、里崎選手は近年故障がちで、仮に離脱するようなことがあると心配。
今江選手のオープン戦での絶不調も気になるところ。
投手陣を含めて、今年よりも2~3年先が楽しみな選手が多いだけに、
今年の勝ちを狙うよりも、来年勝つために西村野球を浸透させることに徹するべきかと思います。


(オリックスバファローズ)
岡田監督が就任し、チームの方向性は感じるものの、まだコマが揃っていない感じ。
戦える体制にはあるだけに、CS争いに加われるかどうか、気になります。
一番改革がなされたのは投手陣。
若く充実した先発投手陣から小松投手と平野投手をリリーフへ。
ただ、そうしたことで、金子投手と岸田投手の2本柱は問題ないものの、
山本投手はOP戦でピリッとせず、木佐貫・近藤投手はやや安定感を欠く。
二桁勝利を期待できそうな投手は揃ってはいるものの、計算立つかは未知数。平野投手は残すべきだった気も。
リリーフは、小松投手のリリーフ転向、レスター投手と延江投手の抜擢(延江投手は開幕1軍漏れ)と、
昨年までのオリックスと比べると大胆な改革をしているものの、
それまでリリーフを支えてきた加藤大輔投手や菊地原投手がここまでいまひとつに。
総合的に見てリリーフ陣が厚くなったのかは蓋を開けてみないとよく分かりません。

打線も外国人打者に頼った打線を脱却し、バランス重視の打線に変更。
 1(中)坂口、2(右)赤田、3(二)後藤、4(指)カブレラ、5(三)ラロッカ、
 6(一)T岡田、7(左)大村・田口・下山、8(捕)日高、9(遊)大引
中軸を担う後藤・カブレラ・ラロッカ選手が近年故障がちというのは不安材料。
特にカブレラ・ラロッカ選手は衰えも見せ始めており、どれだけの成績を残せるのか。
T岡田選手の成長は楽しみではあるものの、中軸の不調や離脱で打順が繰り上がることになると、
マークも厳しくなることが予想され、チームとしてかなり厳しくなってしまいそう。
クリーンナップを1年間固定することができれば、優勝争いを狙える打線だと思います。


(まとめ)
優勝争いという点では、千葉ロッテ・オリックスは厳しそう。
来年以降が楽しみなだけに、CS争いを繰り広げて選手を刺激するのが大切。
優勝争いは、北海道日本ハム・福岡ソフトバンク・埼玉西武ライオンズの3球団が軸。
東北楽天はどちらのグループにも転がる可能性あり。
若手の勢いや外国人選手の活躍など、起爆剤があれば優勝争いの中心へ。
万一、開幕で躓くようなことがあると厳しいけれども、開幕2カードの変則日程を利用し、
先発3本柱で着実に勝利を重ねれば、優勝争いは十分可能でしょう。逆もまた然り。

今年のパリーグは、3強・2弱・1謎と読みますが、
一昨年前の埼玉西武のBクラスからの日本一、ソフトバンクの最下位からの2位躍進の例を考えると、
ロッテやオリックスも勢いに乗ると優勝争いに加わる可能性は高し。
近年は混戦模様が続きましたが、開幕から1ヶ月ぐらいで構図ができあがるような気がします。

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