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コロナ予報で占う衆議院総選挙

「コロナ予報(妄想)」をお伝えします。
新型コロナウイルスは、季節周期的に感染を繰り返しており、
昨年の感染状況と比較すれば、ある程度の感染予測はできます。
日本での感染拡大期は長くとも1~2ヶ月程度なので、
現在は7月から始まったデルタ株の波が収束に向かいつつあります。
もっとも、すぐにゼロになることはなく、医療放棄による未発見の感染者予想されることから、
9月中は下げ止まりの傾向が長く続くと予想されます。

10月に入れば、昨年も『Gotoキャンペーン』をやったように、
日本は穏やかな気候になり、感染者は少なめに推移すると予想されます。
ただ、寒さが見える11月頃からは感染拡大の恐れが出てくるでしょう。
次に流行する変異株は現状のワクチンが効かない可能性が高いと予想されるので、
ワクチン以外の防衛手段(特効薬開発や医療機関の連携強化)を用意しておく必要があるでしょう。
●デルタ株に変異4つ加わると、現行ワクチンの効果が大幅減…3つ変異はすでにトルコで確認


突然の総裁選不出馬を発表した菅総理でしたが、週明けの会見は行われず、
「コロナ対策に専念」はもはや口だけの、やる気なし状態なのでしょうか…
開き直って党派を超えたコロナ対策をしてもらいたいんですが…
やる気がないのでは話になりません。
もっとも、最初からコイツのコロナ対策のやる気はゼロでしたけど…
自民党のために政治をやるのではなく、国民のために政治をやってください。


さて、目下話題の自民党総裁選に関しては後で語るとして、
先にコロナ予報(妄想)から見る衆議院総選挙の展開予想をしてみようと思います。
任期満了なら、10月中旬から11月にかけての選挙日程になると見られています。
そうなると、コロナが一旦落ち着きを見せている時期に当たるので、
コロナ対策よりも景気対策に興味が移っている可能性が高いです。
おそらく自民党はワクチンの有効性を誇り、
結果的に菅総理の取ったコロナ対策は正しかったという論調になるのでしょう。

ただ、そこでコロナは克服した、経済対策を優先すべきと主張する政治家はアホです。
容赦なく切り捨てましょう。そういうのを見通しの悪い馬鹿という。
1年前に菅氏を総理に押し立てたのは誰ですか?
みんなで勝ち馬に乗った結果はどうなりましたか? 見通し浅すぎでしょ。
少なくとも、あと1回は変異株による感染が起こると思われ、
加えて、それは現状のワクチンでは対処できない可能性が高いので、
根本的にコロナ対策を切り替えられる政治家が必要になります。
国民にはコロナへの警戒感を訴えつつも、
医療者にはコロナ対策マニュアルを広めて治療の警戒心を薄れさせ、
コロナ医療体制の再構築をすると共に、特効薬や治療法の開発が急がれます。
小康状態だからこそ、次の波に準備できる政治家こそが賢いのです。
国民は流れに惑わされず、そういう賢い政治家を選ぶ必要があります。
…まぁ、のど元過ぎれば何とやらで、経済対策で投票した結果、
与党が大勝し、コロナ対策を忘れて年末年始にこの世の地獄を見るんでしょうけど…

そんなわけで、10月には今と環境が全く変わり、
与党完全有利の経済対策志向が強まると思われますが、それは落とし穴です。
そこで感染症対策を緩めてしまえば、
年末年始はワクチン耐性ウイルスで最大級の被害をもたらしかねませんから、
国民が判断すべき基準は経済優先という甘言に流されずに、
感染症対策を訴えられる政治家ということになってくると思います。


◆ニュースネタ 自民党総裁選の展望
国民から見て、望まれる総理候補は、野田>岸田>石破>高市=河野氏の順です。
逆に、自民党から見て望まれるのは、河野>高市>岸田>野田>石破氏の順です。
ただ、現段階では菅総理を支えていた二階派の動向が分からず、
石破氏は出馬見送りが噂され、野田氏は推薦人の目途も立っていないので、
現状では誰が勝つのか予想できない展開です。
仮に石破氏が出馬しないなら、地方票は選挙の顔として河野氏に集まる可能性があり、
岸田氏は国会議員票をある程度は固められるので、決選投票進出は確定的。
最終的には河野氏と岸田氏の決選投票になると予想され、
最後にどちらが勝つかは今後の展開次第でしょう。

国民から見て最も困る総理候補は、一番人気の河野氏です。
なぜなら、彼がワクチン担当大臣だからです。
自分の功績を即座に否定できる人はなかなかおらず、
今年の冬にワクチン耐性ウイルスが流行した場合に、対応が遅れる可能性があります。
協調性がなく、頑固な一匹オオカミタイプの彼は菅総理と重なる所があり、
予想外の問題に苦慮し、最終的には国民に責任を押し付ける可能性があります。
彼の性格は特に所属する麻生派のベテラン議員は分かっているでしょうし、
他派閥の中堅以降の議員もその動向を見ているはずです。
最終的に麻生氏を始めとする麻生派幹部に認められる必要があります。

二番目に困るのは、高市氏。
極右の日本会議の犬なので、安倍政治の継承を打ち出すことは間違いありません。
そこに理論は一切なく、理想論だけで語るので、
現実的な対応ができなくなる可能性が高く、安倍政権のコロナ対策と変わらないでしょう。
意外と国民が困りそうなのが、石破氏。彼が気難しい理論家だからです。
説明をさせても国民の理解が追いつかず、別の意見が提案されれば反論を喰らいと、
議論は進まずに「堅物だな~」という印象しか残らない可能性があります。
平時ならともかく、コロナ禍では国民が政治に歩み寄る体力がありませんから、
石破氏の話は理解されにくいかもしれません。

野田氏と岸田氏は現状まだマシかなという評価ですが、自民党的には難しい問題があります。
野田氏が総裁選に勝つには二階派の援護が必要不可欠で、
結果的には菅氏と同じような苦境に陥る可能性が高まります。
二階切りを成功させた自民党内に「またか…」と思われる可能性が高いからです。
また、自民党内の女性総理候補の仲がよろしくないのも問題。
仮に初の女性総理誕生となっても、組閣時に女性が全然いませんでしたでは、
女性総理を誕生させる甲斐がありません。
野田氏には女性議員に支持を広げられるかどうかがポイントでしょう。

岸田氏は前回・今回と野党的な戦い方をやり過ぎました。
前回の総裁選では左翼的な政策を掲げ、今回は二階派を煽って敵に回しており、
保守を標榜する自民党内で支持を広げられるかどうか分かりません。
対抗馬としては優秀だったのですが、
本命がいなくなったことで戦略を切り替えられるかどうか、
保守寄りの政策に変更すれば、逆に変化を期待する人は裏切られた気持ちになり、
左右の揺れ幅をどういう形で落ち着かせるかが難しくなります。
結果として、「風見鶏」の印象が強くなり、優柔不断さが目立つことになりかねません。
仮に岸田氏が勝ち上がった場合、自民党内を説得するよりも、
野党を説得する方が楽という展開も多くなることも予想され、
消費税増税法案に賛成した野党時代の自民党の谷垣氏と同じ運命を辿るかもしれません。

国民にとって利益になるであろう野田氏と岸田氏では自民党内情勢が難しくなり、
逆に自民党の利益を優先すれば、国民がコロナを乗り越えることが難しくなり、
「進むも地獄、引くも地獄」という状況になりかねません。
総裁候補者がどれだけ先を見据えられるかがカギとなってくるでしょう。

菅総理退陣で「やっと終わった」ものが、
実は「終わりの始まりだった」となりかねないのが政治の怖さ。
今こそリーダーの先見の明が必要とされる時代です。


●「ワクチン迷走で菅首相たたかれた」と甘利氏、それなのに「河野担当大臣の評価上がるのはわからない」
●河野氏「両立」に与野党懸念 ワクチン担当、兼務解消案も
いや、その前に甘利氏はURの口利き疑惑の説明をお願いできますかね?
ただ、言ってることは確かに真っ当。
菅総理が仮にも「ワクチンに専念するから総裁選に出ない」と言っているのだから、
それを支えるのが筋というものではないですかね?
もっとも、その菅総理自身が河野氏を総裁候補に推してるから性質が悪いんですが…
やっぱり菅総理が責任を投げ出した「口実」でしかないことがここでも分かります。
国会を開いて速やかに次のコロナ対策をするべきなのに、それもしない。口だけ。
その証拠が河野氏の厚顔無恥な総裁選立候補でしょう。
下村氏に政調会長の辞任を迫ったのなら、河野氏にも辞任を突き付けるべきでしょうが。
結局、政治がやりたいのではなく、政局がやりたいだけではありませんか?

●「#河野さんにブロックされています」がTwitterでトレンド入り
ブロックしてることは否定しないんですね…
河野氏は典型的な「お山の大将」。「井の中の蛙大海を知らず」という奴です。
彼は自分が一番でなければならないわけですから、
自分が反論できない考え方はブロックしちゃうんですよ…

別にSNSだから好きなように使えばいいとは思いますが、
ブロックしている人を「常識のない人々」とレッテル貼るのもどうかと。
あなたの好き嫌いを人の善し悪しに結びつけないでください。

河野氏のマイナス面はこういう謙虚さの欠片もない所です。
そこが父親の河野洋平氏とは対極に位置し、
自民党のベテラン議員にも煙たがれる理由でしょう。
自分より上の人は要らないから、河野氏にとっても煙たい存在なんですよ。
そこが彼が常に「独りよがり」にしか見えない理由なのでしょう。
そこが治らない限り、どんなに国民的人気があったとしても、
自民党総裁選を勝ち抜くのは難しいように思えます。

石破氏が河野氏を推すという話も出てますが、どう考えてもケンカしそうだよね(苦笑)
いや、河野氏が石破氏を一方的に嫌う未来なんですけどね…


●野田聖子・自民党幹事長代行が「総裁選、出るわよ」 子どもも国民も背負って首相を目指す覚悟
自民党の女性議員の中では男性に付かず離れずのバランス型な人ですが…
先にも書きましたが、日本で女性総理が誕生しないのは、
男性社会だけに問題があるのではなく、女性のカリスマ的議員がいないからです。
女性が支持できる総理候補、女性議員が集まってくる総理候補がいないからです。
どこか男社会に媚びるように、酒のお酌をしたり、右翼思想のイエスマンになったり、
逆に男社会に挑戦するように見せるだけだったりと、そんな人ばかりです。
女性の主張を汲み、女性の視点で考えられる議員が必要です。

●【独自】“タカ派”稲田朋美氏を変えた防衛相時代の挫折 「弱い立場の人が他人事じゃなくなった」
こんな感じで、「変われた」人もいるようですから、
女性議員が認め合えるような候補者になって欲しいです。


◆ニュースネタ 自民総裁選で埋没警戒 衆院選目前、首相交代に困惑 野党
安倍・菅政権による政治の劣化が激しかったことで、
コロナ禍での政権交代を期待された時期もありましたが、
それも一段落してしまったのは間違いありません。

ただ、それはあくまで与党がダメだからこその「背伸び」に過ぎず、
野党の支持が伸び悩んでいたことがその証拠です。
当初の目標通り、堅実に党勢を伸ばすことに集中すべきでしょう。
政治的には我慢の時期です。

コロナ予報通りなら、国民の関心は経済対策に向くでしょうが、
そこは敢えてコロナ対策に焦点を絞り、来るべき災厄に備えて欲しいです。
はっきり言って、次の自民党総理も短命でしょう。
昨年、あれだけ人気が集中した菅総理がコレだったんですから、
次の人も推して図るべし…
選挙の顔で選ばれるのではなく、自分が選ばれるようにしなさい。
緩み切った自民党政治がいずれ崩壊するのは目に見えていますから、
野党はじっくりと力を蓄えるべきです。

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