富士山
世界文化遺産登録を目指す等、ニュースにもなっている富士山ですが、
冬になったのにも関わらず、雪の量が異様に少なく、ハゲ山状態になっています。
JR東海で富士山の絵を描いた列車を走らせるようですが、
そこに描かれた富士山はもはや嘘っぱちとしか言いようがなく、
今の富士山の姿と我々が想像する富士山の間に大きな乖離が見られます。
我々が描く富士山の姿をおにぎりに例えるならば、
1枚の海苔で底を巻き、ご飯が露出している米の部分が雪、
それがかつての富士山の姿でしたが、
今ではコンビニでお米全体が海苔で覆われているおにぎりを買ったところ、
開封時に失敗して右上の方の海苔だけ剥がれてしまい、
少し米が露出している部分が雪、それが今の富士山の姿になっちゃってます。
年明けから太平洋側は比較的暖かく、降水量も少ないとはいえ、
一昨日は寒く、箱根でも多少の積雪があったのにも関わらず、
一夜明けた富士山は雪がほとんど積もっておらず、何とも寂しい限りです。
昨年の東日本大震災後に感じられた地の底から湧いて出る感覚はないものの、
富士宮では相変わらず地下水が止まっていないようですし、
富士山の活動が多少なりとも変化していることは間違いなさそうです。
まぁ、さすがに噴火するとまでは言いませんが、ちょっと心配ですね。
◆プロ野球 今シーズンのパリーグの展望
まだキャンプ・オープン戦前なので、こんなことを書くのは早いわけですが…
ソフトバンクと西武のFA補償がそれぞれ金銭となり、
外国人補強もソフトバンク以外は一段落着いた感じで、
残りは日ハム・ダルビッシュ投手の去就のみとなったので、ここで一度整理しておこうかと。
現段階で昨年に比べて戦力がアップしたのが、オリックス・楽天。
戦力がダウンしたのが、ソフトバンク・西武。
あまり変わらないのが、ロッテ。
ダルビッシュ投手が残留すればアップの日ハム、移籍なら大幅ダウンの日ハム。
以上のように分類できるかと思います。
注目はやはりオリックスですね。
新外国人選手として韓国の主砲・李大浩選手の獲得に始まり、
西武からFAのミンチェ投手、巨人をFAではなく自由契約にしてもらった高橋信二選手を獲得、
積極的な補強が目立つ今年のオリックスです。
昨年までは坂口・後藤・T-岡田選手と左打者に偏りがちな打線でしたが、
李大浩選手の獲得によって、坂口・大引・後藤・李・T岡田・バルディリス選手と左右ジグザグとなり、
打線のバランスが随分と良くなります。
実際に李大浩選手がどれだけの成績を残すか分かりませんが、
課題の右打者を補強できたのは大きいかと思われます。
投手陣は金子・中山・西投手らの若い先発陣に、抑えの平野・岸田投手にミンチェ投手が加わり、
リリーフ左腕以外に大きな穴はなく、戦力的に揃った印象を抱かせます。
ただ、オリックスはシーズン成績もそうですが波が激しいところがあり、
選手は隔年病の傾向が強く、好成績の後に悪い成績という形で(例えば、移籍組ですが木佐貫投手)、
シーズン中も連勝・連敗と好不調の波が激しいところがあるだけに、
どれだけ安定した戦い方ができるかが鍵となってくるように思います。
楽天は大きな補強こそなかったものの、
他球団の構想外になった選手を集めることで、チームの再生を狙っています。
投手では、ヤクルトの川島投手と橋本投手、阪神の上園投手、オリックスの加藤大輔投手、
野手では、横浜の稲田選手、ソフトバンクの小斉選手、ロッテの定岡選手、等々。
肝心の山崎武司選手が抜けた穴は、新外国人選手のテレーロ選手と、
西武から移籍のフェルナンデス選手で埋められるかどうか。
外国人選手が働けば、打線の得点力不足という課題は解消されますが、
こればかりは蓋を開けてみないと分からないだけに、未知数な面が大きいです。
岩隈投手の抜けた穴は永井投手の復活や若手の成長で埋められそうですが、
最後まで定まらなかった抑え投手の問題は解決していません。
経験のある加藤大輔投手が復活するかどうか。
ただ、全盛期でも安定感あるタイプとは言えなかっただけに、課題は大きいです。
ソフトバンクは杉内・和田投手という左の両エースを失ったのが大きな痛手。
野手陣の要である川崎選手も抜けますし、戦力的には厳しいです。
課題の投手陣は、攝津投手とFA移籍の帆足投手を軸に据え、
昨年台頭した山田・岩崎・大場投手のさらなる成長や、
実績のある大隣投手や新垣投手の復活に期待がかかります。
一昨年前は杉内・和田投手の2人以外の先発が固まらない中でも、
強力なリリーフ陣で優勝を遂げた実績があるだけに、何とかなる可能性もあるのですが、
その時とは違って、抑えの馬原投手に対する信頼感が落ちているだけに、
リリーフ陣への過度な期待もできないように思われます。
昨年のシリーズの継投で馬原投手は先発転向なのかと思いましたが…抑えを続けるんですかねぇ?
まだ外国人投手の補強は続くでしょうし、獲得する外国人選手の活躍次第でしょう。
西武は帆足投手とミンチェ投手を失い、フェルナンデス選手を失ったものの、
中島選手がポスティング交渉決裂残留によって、戦力のダウン幅は最小限となりました。
フェルナンデス選手は抜けたものの、新外国人選手を2人獲得し、
投手陣では十亀・小石投手という左右の即戦力投手2人を獲得し、
新外国人投手を同じく2人補強しています。
実績のある選手の離脱は痛いのですが、若い選手が育ちやすいチームということもあり、
昨年とは違って優勝争いに絡んでくるのは間違いないかと思われます。
ロッテはドラフトで藤岡投手と中後投手という大学生左腕2人を獲得し、
トレードで出してしまったサブロー選手をFAで再獲得するなどしたものの、
それで補強費が尽きてしまったのか、外国人選手は巨人退団のグライシンガー投手と、
ヤクルト退団のホワイトセル選手の2人で補強を終えてしまいました。
特に打線の得点力不足が課題だったのに、ホワイトセル選手1人でいいのでしょうか…
サブロー選手が全盛期の働きで4番を打ち、
大砲候補の大松選手が復活すればなんとかなりそうですが、現段階では不安の方が大きいです。
日ハムは横浜退団のスレッジ選手が復帰し、怪我をしていた田中賢介選手が戻りますから、
成長した中田選手を含めて打線は強力になるわけですが、
ドラフトでは菅野投手を事実上逃したことで1位指名を棒に振ってしまったことで、
ダルビッシュ投手の移籍が決定してしまうと、投手陣に与える影響はかなり大きくなります。
ダルビッシュ投手が残留すれば、優勝候補筆頭に出てくるぐらいの戦力はありますが、
抜けるとなると、武田勝投手ではエースの荷が重く、ケッペル・ウルフ投手も一歩足りない、
栗山新監督の経験のなさも考えると、上位争いも厳しくなりかねません。
ダルビッシュ投手のポスティング資金でもう1人軸となる先発投手を獲得するのか、
ダルビッシュ投手の去就とその後の補強に注目が集まります。