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良い調整になりました

3月5日からのWBCでは頑張りますよ! 埼玉西武ライオンズが(爆)
あー、でもストッパーのグラマン投手が使えないし、左の強打者が不足してるから、
中島・片岡・涌井選手の3人を戻すのは当然として、
松坂投手と藤川投手、小笠原選手か稲葉選手を補強選手として指名…
といった都市対抗風味なチームで戦い抜きます。
坊さんJAPANを倒した埼玉西武ライオンズが日本代表としての連覇を目指します!

…と、まぁ、悪い冗談はこれぐらいにしておいて…
これぐらいの悪ノリをしてもOKなぐらいの試合でしたよね?
WBC日本代表の強化試合として組まれた埼玉西武ライオンズ戦は、
2-7でWBC日本代表が敗戦、埼玉西武ライオンズが勝利しちゃいました。
…岸投手と細川捕手が代表漏れしたときから、この結末を望んでいたとはいえ、
実際にそうなると、ざまぁみろの気持ち半分、おいおい大丈夫かよの気持ち半分ですね(苦笑)
ただ期待する試合展開とはかなり違っていたのは間違いありません。
期待してたのは、細川捕手がマスクを被り(←銀仁朗捕手だった)、
日本代表打線を最小失点に封じ(ここは一緒)、
リリーフ登板した岸投手が快刀乱麻で抑え(←打たれちゃった)、
栗山・中村選手ら主軸の活躍で少ないチャンスをものにして逃げ切り勝ち(←下位打線の活躍で)、
そういう展開を描いていただけに、「あれ?これで勝てちゃうの」ってのが正直な所です。
でもよくよく考えてみると、日本代表の負けパターンですよね、今日の試合って。

主にオリンピック等でやっちゃってるのがこの負けパターン。
一見打てそうな外国人投手を攻めあぐねて点数ならず。
そうこうしているうちに、相手にワンチャンスをものにされてリードを奪われ、
中盤あたりに痛い失点(原選手のスクイズ)で微妙ムードが漂い、
中盤以降はどうも元気がなく、最後に盛り返すも手遅れ、はい負けちゃいましたな試合。
まだ調整期間ということで、そこまで相手を崩すことを考えてなかったのかもしれませんが、
なーんもしないでいると、あれよあれよと抑えられちゃって追い込まれちゃう、
そんな強いと思っているチームが陥りやすい負け方でしたよね。
ある意味、この打線の淡白さは予想できたことであり、
明らかに調整期間の巨人1軍半やメジャー抜きのオーストラリア2軍との試合結果で浮かれ、
何の工夫もしてこなかったツケが今日の試合で一気に噴出してしまったように思います。
今までの試合が異常で、今日のような試合が本番では続くわけですし、
初対戦の投手をいかに崩していくか、
そういう野球ができないようではお先真っ暗、ってのが明らかになったと思います。
そういう意味では逆に嫌らしくスクイズを決めたり、
140キロ中盤のストレートを序盤からファールにすることで目慣らしをし、
終盤でそれに合わせて打っていったライオンズ打線の方が国際試合に適応できるのではないかと、
今日の試合を目にした多くの人が思ったことでしょう。
一回成功した打線をそのまま固定してしまい、他のパターンを試さず、
チーム打撃もまったくテストしてこなかったこれまでの調整は完全に裏目に出ました。
もう少しやる気出せ、チームとしてまとまれ、攻撃面の課題はそこにあるでしょうね。

しかしワズディン・岸・グラマン投手の5回までは接線を演じるぞリレーに抑えられたのはまだしも、
その後の空気読みました逆転してください的な長田・谷中・小野寺投手のリレーで1点てのは…
1軍当落線上の敗戦処理寄りな投手2人と、1軍リリーフも自滅王の小野寺投手ですから…
OK、日本代表は俺達に任せろ、という声が聞こえてきそうな壊滅っぷりと言うしか。
ライオンズファンからすれば、笑いが止まらないというよりも、
6回以降は失笑が止まらないって感じだったのではないでしょうか。
残念、渡辺監督の気持ちは日本代表に通じませんでした。空気嫁、日本代表打線。

失点した投手陣の方ですが、岩隈・ダルビッシュ・小松投手と、
普段から対戦のある投手だっただけに、西武打線がイメージしやすかったのは間違いないかと。
それでもこんな簡単に点数が取れたのは意外でしたが。ちょっとシーズン中では考えられない。
言っちゃ悪いですが、キャッチャーの問題かなぁと。
パリーグのキャッチャーなら、埼玉西武打線はとにかくストレートに合わせてくると分かってるだけに、
勝負球はボールになる変化球、
にもかかわらず、調整なのか球数制限の影響なのかストレート・ストレート・ストレート…
そこが埼玉西武打線の餌食になった理由でしょう。
特に誰とは言いませんが、2番手でマスクを被った捕手。
なるほど、日本シリーズで鶴岡捕手がマスクを被った方が良いと言われた理由が分かりました。
選んでいる投手はパリーグの方が多いのに、
キャッチャーでは唯一のパリーグ捕手である細川捕手を落とした原監督の決断は、
とても素晴らしいものがありますね(苦笑)
あ、銀仁朗捕手使いますか? 故障で交代ってのもありじゃね?
とか思わず言っちゃいそうな惨状なだけに、
バッテリー間の擦り合わせはもっとしっかり行って欲しいです。
今のままだとアメリカ・ドミニカ・ベネズエラ等のメジャーリーグチームに火達磨かと。
上記のチームは別ブロックなのが幸いですが、
同ブロックのキューバ・オーストラリア・メキシコにも同系統の選手は多いと思うので、
もう一回日本投手陣の持ち味を再確認してもらいたいです。

総括すると、今の日本代表はこのスコア通りのチームだと思います。
主力選手抜きの1球団にも勝てないレベルでしかないということです。
本番まで残り1試合しかありませんが、本番に入ってからも1戦1戦と戦う中で、
チームとして成熟させていってもらいたいです。
今はバラバラ、優勝なんて言っているレベルではないことが証明されたと思います。
予想以上に代表合宿を経ての選手切り、打者の固定起用が、
チーム内にヒビを与えてるのではないか、そういう穿った見方がされちゃう状況かと。
ホントどうなるんでしょうかね、今回の日本代表は。もう知らネ。


◆埼玉西武ライオンズにとっての日本代表強化試合
ライオンズにとっても今日の試合は意外な展開だったのではないでしょうか。
8回の4得点以外はレギュラー以外の選手の活躍によるものでしたからね。
3回は8番の銀仁朗選手のヒットで出塁し、
1番の大崎選手がフルカウントから内角高めストレートを打ってライトスタンド最前列への2ラン。
5回はダルビッシュキラーの6番・石井義人選手がヒットで出塁し、
7番黒瀬選手は送りバントを決められなかったものの、8番銀仁朗選手が2ベースを放ち2・3塁。
1アウト2・3塁でスクイズ行くよ~という場面で、
体寄りの難しい球を9番原選手がスクイズを決めて追加点。
中堅所の石井義人選手にしても、完全なレギュラーというわけではなく、ほぼ右投手専用の起用法で、
今シーズンに関して言えば、巨人から清水選手が加入し、その座さえ危ういという状況、
銀仁朗選手は細川選手という壁があり、大崎・原選手は1軍定着を目指す選手、
そういったレギュラー外の選手の活躍で試合をリードできたというのは、
チームにとって非常に手ごたえを感じさせるものだったのではないでしょうか。
伸び盛りの若いチームの競争心が勝った試合、そういった試合だったように思います。

8回の攻撃では昨シーズン打ちあぐねた小松投手に対し、
栗山・中村・後藤武敏選手ら主軸のタイムリーで得点できましたし、
新加入の清水選手もヒットを放ちましたし、収穫の多い試合でした。
贅沢を言うなら、岩隈・ダルビッシュ投手辺りから、
栗山・中村選手が打ってくれると良かったのですが、そうそう簡単にはいきませんよね。
それでも今日の試合は各チームのエース級相手でも名前負けしないという自信が付きましたし、
ヒットを打った各打者にとって実りの大きいオープン戦初戦になったように思います。


投手陣ではワズディン投手の好投が収穫ですかね。
ストレートは140前後で心もとないけれど、
外角のコントロールが悪くないので、それほど大崩れはしない感じ。
変化球はチェンジアップに自信を持っているのか、
カウントを悪くしてもチェンジアップで攻められるのは評価対象。
そのチェンジアップにカーブを交えて緩急を付ける変化球投手といった感じでしょうか。
変化球の少ないグライシンガー投手ってなイメージか。
課題は左打者の内角を攻め切れるのか、右打者にチェンジアップを投げ切れるのかの2点。
外のコントロールはいいけれども、外一辺倒では攻略されちゃう、
左打者の懐をせめるボールが欲しい感じです。
そういったボールの出来以上に評価できたのはマウンド捌きでしょうか。
今日は序盤にエラーとかがあり、余計なピンチを招く場面があったものの、
そういった場面でもイライラすることなく、淡々と自分の投球をしていたのはお見事。
この点が今日一番の評価対象でしょうね。
圧倒的な力は感じないものの、はまると面白いなと思わせてくれる投手、
あんまり期待してないけれど、頑張って欲しいっす。
嬉しい誤算を期待。

リベンジを誓った岸投手は、渡辺監督が言うようにストレートが最高だったものの、
当てちゃいけないということで精神的に甘さがあったのか、
WBC使用球でカーブが思うように調整できなかった影響なのか、
カーブを投げる時に腕の振りが緩んでしまい、左打者に上手く合わされて失点する結果に。
ストレート・チェンジアップはいますぐにでも開幕してもOK、
ただカーブだけが要調整、そんな内容だったように思えました。
持ち味のカーブの調整をしっかりしてもらいたいですね。腕を振れ!

グラマン投手は文句なし。今年も頼みます。
長田投手は一時のようなストレートの切れはないだけに、変化球の使い方次第、
谷中投手は映像で見られなかったのでノーコメント、
2人とも1軍リリーフを目指し、競争していってもらいたいです。
小野寺投手は進歩ないなぁと…
「ダメ、絶対、フォアボール。投手やめますか?」と言われないように。
フォークをヒットされている辺りが不調を脱せない理由か。
フォークの精度が上がれば期待できるんですが… 頼みますよ、小野寺投手…


野手個人では、当然のごとく、ホームランを打った大崎選手がいいですね。
ホームランはカウントノースリーからの立て直しで、ランナーに注意を向けており、
完全に一発は頭に入れていなかったという状況ですから、高評価はできませんが、
その後の打席でもライナー性の良い当たりを放っており、
バットが振れているのが印象的でした。
バットコントロールがよく、小柄ながらもパワーがあり、ガッツのある選手、
肩をはじめ守備も良いだけに、レギュラー争いに加わってきそうな選手。
赤田選手や佐藤友亮選手、ボカチカ選手辺りはうかうかしていられませんね。
外野争いがさらに激化していきそうです。
ただ最終打席に受けた死球が気がかり。売り出し中の時期ななだけに怪我しちゃわないように。

バットで結果を残した銀仁朗選手は良い面と悪い面の両方が出てた印象です。
打撃フォームが固まってきて、スイング自体は良さそう。
ただ元々ストレート系には強く、広角に打てる打者なだけに、
今日のヒット2本でレギュラーに近くなったとまでは言えず、
問題は外の変化球への対処ですから、その課題がクリアできているかまでは分かりませんでした。
守備面ではイチロー選手を刺したスローイング、日本代表打線を抑えたリードは評価できても、
ワズディン投手の時に妙にポロポロ零していたキャッチミスはマイナス。
実際、ストライクを一つ損してましたしね。
投手に気持ちよく投げてもらうためにも、キャッチミスは少なくして欲しいです。
でも、まぁ、細川捕手とのレギュラー争いが面白くなってきたかなと。
細川捕手に肩の不安があるだけに、銀仁朗捕手にもチャンスは十分あるでしょうしね。

あとはノーヒットだったものの、9番スタメンの原選手。
今日のスクイズ成功は大きいです。それを売りにしていかなければならない選手ですからね。
元々バッティングが粘っこいですし、あとは打率を残せるかどうか。
足はそんなに速くないだけに、バットで数字を残していけばチャンスは埋まれるかと。
内野はファースト以外レギュラーが固まっているだけに、付け入るチャンスは少ないですが、
ショート・セカンド・サードと守れる守備力と粘っこい打撃で1軍枠を掴み取って欲しいです。


しかし調整段階とはいえ、中島・片岡選手ら主力抜きのチームで日本代表に勝つとは…
いやー、ホント1年で若い選手が自信を付けましたよね。
名前負けせずに戦えるのは大きいです。
若手の底上げで選手層もさらに厚みを増し、
チームとしての成熟度が上がってきている印象を受けました。
良いチームになってきています。ユニフォームと球団マーク以外は(苦笑)

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