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いつになったら

この時期に箱根は大雪だったりして、春は遠いなぁという感じがします。
明日以降、ようやく寒さは終わりを向かえそうですが、
なかなか春らしくならないのは寂しいところです。


ニュースによれば、教科書検定が行われ、ページ数が増えたとか何とか。
別に台形の面積の求め方なんて必要ないと思うがなぁ…
大事なのは台形の面積の公式ではなく、三角形を作って計算する求め方であって、
そんなに価値があるとは個人的には思わないのですが。
円周率も別にπで十分だと思うし。
大事なのは3.14じゃなくて、円周率がどうして3.14なのかだし。
本来はそれをやるのがゆとり教育だったはずなんだけれど…どこで間違ったのか…

裁判員制度はまだしも、クロマグロのニュースはどう記載されるのか気になるところ。
単純な問題ではないですからなぁ…少なくとも環境問題の面から語る視点は必要そうだけれども。


◆センバツ甲子園 21世紀枠を考え直す
島根・開星高校の野々村元監督の発言に挙げられた「21世紀枠」、
個人的にはもう役目を終えたかなと思ったりもします。
少なくとも、3枠は多すぎると思うんですが…
なんつーか、高野連の自己陶酔ばかり目立ってるように思えるんですよね。
つまり、件の発言は、21世紀枠の学校をバカにしたというよりも、
高野連は自分たちがバカにされたと捉えたのではないでしょうか。

21世紀枠は2001年から始まり、これまでの学校を列挙しますと…
2001年 安積(福島)、宜野座(沖縄)
2002年 鵡川(北海道)、松江北(島根)
2003年 柏崎(新潟)、隠岐(島根)
2004年 一関一(岩手)、八幡浜(愛媛)
2005年 一迫商業(宮城)、高松(香川)
2006年 真岡工業(栃木)、金沢桜丘(石川)
2007年 都留(山梨)、都城泉ヶ丘(宮崎)
2008年 安房(千葉)、成章(愛知)、華陵(山口)
2009年 利府(宮城)、彦根東(滋賀)、大分上野丘(大分)
2010年 山形中央(山形)、向陽(和歌山)、川島(徳島)

これまでの大成功例は、2001年の宜野座(ベスト4、その後も自力で甲子園へ)、
2002年の鵡川(ベスト16、その後も自力で甲子園へ)の2校でしょう。
甲子園をきっかけとして、大きくステップアップしたことは、
21世紀枠の意義が大きかった証拠でしょう。

2003・2004年はいずれも初戦敗退。
2005年の一迫商は初戦突破2回戦敗退。
2006年はいずれも初戦敗退。
2007年は都城泉ヶ丘が初戦突破2回戦敗退。
2008年は久々のヒットで、安房と成章が初戦突破2回戦敗退、
華陵が優勝候補の慶応高校を破る大金星を飾ったものの、初戦突破2戦目敗退。
2009年は利府が2試合勝利のベスト4入りを果たす活躍。
今年は件の向陽が初戦突破2戦目敗退。
初戦突破確率は9/23=.391、2戦目以降に進んだのは、2/23=.086。

初戦突破率が高いと見るのか、低いと見るのか。
初戦は相手チームも緊張していますし、心の中で「勝たないと」という雰囲気があるだけに、
相手にとって試合をしづらい環境であることを考えれば、高いとは言えないように思えます。
それを象徴しているのが2戦目以降の勝利校の数、僅かに宜野座と利府の2校のみ。
1回は勝てても、2回続けて勝つことの難しさが分かります。

近年のセンバツ出場校が数年後に甲子園へ戻ってくる可能性もありますが、
現時点では21世紀枠開始1~2年の2校のみでしかありません。
健闘したのも、近年ではベスト4の利府、金星を評価して華陵の2校ぐらい。
3校選抜以降はうち2校が初戦敗退していることを考えると、評価の難しい所です。
さらには、21世紀枠候補に挙げられた学校が不祥事を起こすことも増えてきており、
「本当に他校の模範になっているのか?」という根本的な疑問も出てきています。

この間に減らされたのが東海ブロックの出場枠。3校から2校へと削減されました。
削減される前はやや不甲斐ない成績が続いていましたから、致し方ない面もありましたが、
2004年の愛工大名電の準優勝、2005年の愛工大名電の優勝、
2006年の岐阜城北のベスト4、2007年の常葉菊川の優勝・大垣日大の準優勝、
2009年の中京大中京のベスト8と、好成績が続いています。
少なくとも東海2・北信越2から、東海2・北信越2+東海・北信越からいずれか1校に、
改めるべきでしょう。

21世紀枠は今年で10年目、再検討する時期に来ています。
21世紀枠の意義とそれがもたらす効果、
そしてスポーツの持つ実力主義と相反することへの不公平感、
その兼ね合いをどう考えていくのか、来年以降の大きな課題だと思います。
野々村元監督の発言は失言ではありましたが、
21世紀枠の再検討という意味では良い契機になったように思われます。
…そういうわけで、辞任に追い込まれたのはやり過ぎだと思わなくもない。
高野連が言われたくないことを言っちゃったということなんでしょうなァ…

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