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Fortune Arterial

ようやくオーガストの『Fortune Arterial』が終わったので、
その感想を思いの変遷とともに書き記しておきます。
文章を読んでも、評価が分かりづらいと思いますが、
そういうゲームだと思ってくれれば幸いです(苦笑)


◆ゲームの話 『Fortune ARTERIAL』
真ルート長すぎ。1日が重要1イベント並みに長い。
今までのシナリオは全て手抜きでしたと言わんばかりのクライマックスの連続。
簡単に言えば、ギャルゲーをアニメ化したような展開です。
それぞれのヒロインの問題を解決しながら、先へ進んでいくという感じ。
展開重視なので、やはり予定調和的な面は否めませんが、
これまでの疑問が氷解していくのは心地よいです。
まぁ、相変わらず内容は微妙ですが。つーか、ライターと根本的に気が合わないかも。

会長との会話まで話を進めたんですが、なんか怒る所が違うだろうと。
自分としてはプロローグ終盤の会長の態度の方に切れるんだが。
むしろ、こっちはどうでもいいように思える。
根本的な考え方の問題だと思うけれど、
目的だとか手段とかってのは後付けだと考えてますから。
人間は色々な目的を持って行動するわけですが、
(会社ならば、給料をもらうため、名誉を掴むため、会社という組織集団で生きるため)
集まることが重要なのであって、中身はあんま関係ないと思ってます。
その目的だって生きているうちに変わるわけですし、
そもそも本当にその目的のために生きているかも疑わしい。
所属する社会にいることが先で、目的は単なる理由付けのように考えています。
もちろん、明確な目的も存在するでしょうが、
まずはその場に存在することが重要だと考えるからです。
まぁ、鶏が先か卵が先かと同じようなものですが。逆もまた真なりと。
協力してくれんなら、どうでもいいんじゃないのと思う自分にとっては怒るのが不思議。
礼節を守らないのは頭に来ますが。
まぁ、そういう傾向なんだろうなと最近思うようになりました(^^;
なんか話がずれたな、うん。


…でもって話を戻して追記すると、大体6~8時間ぐらいで真ルートが終わりました。
いや、なんつーかなぁ… これやるんだったら最初からもってこいよとか思うのですが。
AIR等と同じような作りなんだけれども、個別シナリオがだるすぎて挫折度100%、
ほぼ最悪の出来と言っていいでしょう。
真ルートまで力を入れろとは言わんが、もう少しマシにしといて欲しかった。
真ルートやると、他のエンディングなんて意味なくなりますし。
前座にしては長すぎました。そこが大きく足を引っ張ってくれています。

真ルートに話を戻しますと、まぁ、良かったんじゃないかと。
正直、なにやってんだコレと思いはしましたが(苦笑)
ネタバレ風味に書けば朱なんですが。通常通りに並行させた見せ方が悪かったかも。
朱との比較は置いておくとして、納得できる内容ではありました。
真ルートは燃えも萌えもなかったけれども(Hシーンは1つ)、
それぞれのキャラの立場や想いがしっかり描かれていて、
それを主人公と瑛里華が一つ一つ受け取っていき、
最後に1つの形にしたという展開は良かったと思います。
ただ内容(メッセージ性)はよく分かりませんでした。
何か思う所があったんだろうなとは思うのですが、
自分の中では既に溶け込んでいて今更意識されないものなので掴めませんでした。
言っていることは分かるので、人によっては心に響くかもしれません。

貶したり、褒めたりと評価があっちこっち行っていますが、
まとめると「そういう作品」だったと言えると思います。
かなり人を選ぶ作品になりそうです。
個別ルートは正直面白くないです。
真ルートは萌え要素ないですし、べっかんこう氏の萌え絵を期待している人には厳しい。
とにかく最後までプレイする気力を持っている人だけがプレイすべきゲームですね。
まぁ、前述の通り、最後まで頑張っても報われるかは分かりませんが、
真ルートの展開はそれまでとは違って面白いので、それなりに楽しめると思います。
個人的には買って損したなと思う反面、まぁ悪くもなかったかなと思えました。

シナリオ以外の評価をすると、CGは悪くないものの、やや体型が微妙なものや、
桐葉のイベントCGと立ち絵CGの雰囲気が違っている所がややマイナス。
音楽は色々と歌曲が入っていますが、残念ながら印象に残りませんでした。
ほのぼのとした曲しか印象に残ってないです。シリアス目なのは不気味さ先行でマイナス。
音楽が良ければもう少しシナリオも良くなったかなというのが朱との対比でしょうか。
システム面は細かく書きませんが安心の出来。
バックログで文章を読み返した際に、
イベントスキップで巻き戻し再生ができるのが嬉しかったかな。
今までもバックログでシーンが戻るものはありましたが、
そこにいきなりジャンプするものはなかったので、良いシステムだと思いました。
演出は背景CGの動きとか良かったものの、
シナリオの見せ方が大きく足を引っ張ってマイナス。
全て合わせると、正直言って力が入っている割には駄作に留まりますが、
真ルートのためだけにプレイしてみる価値はあるかもしれません。
ナツメグのような斬新さとかはないし、AIRのような大作感もないけれど、
それなりに評価できるものは感じられると思います。
まぁ、オススメ度は気が向けばって所でしょうかね(^^;

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