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正常性バイアス

7日も緊急事態宣言の延長が発表されるようで…
今回は行政側がかなり強めの引き締めを意図して発言したものの、
「笛吹けど踊らず」といった感じで、思うような効果が出ずに、
当初はオリンピック開催に影響するために延長はないと予想されていたものの、
全く改善が見られない状況では延長せざるを得なくなったといった所でしょう。
自分から見れば、政権批判に繋がることを恐れて、
コロナの脅威を過小評価して報道させた結果なので、自業自得としか思えませんが…

●「人流」分析で明らか「自粛疲れ」「規制効果なし」 「感染の波」「政府の政策」「人流」の連動性を分析
一言で言えば、『平和ボケ』。それは政府も国民も一緒。
政府は変異株を甘く見過ぎて大惨事を引き起こし、
国民は『同調性バイアス』というよりは『正常性バイアス』に陥り、
たいしたことない油断した結果が現在です。

自分がここで言う『正常性バイアス』の原因は「周囲に感染者が見えない」ことです。
仮に居たとしても、それを公に言ってしまえば、差別されて排斥されかねないので、
必要がなければ、わざわざコロナ感染したと公言する人はいません。
それはTVで見る芸能人も同じで、当初は亡くなった志村けんや、一時は重症化した石田純一らの報告もあって、
具体的な感染例が人々に伝わっていましたが、
今は数字でしか伝わってこず、具体的な感染報告を聞かない状態になっています。
それこそトランプ元大統領の支持者ではないでしょうが、
「コロナはフェイクニュース」と考えている人がいても不思議ではありません。
報道がワクチン礼賛、感染例を紹介しなくなったことで、
日本の中で実際に起きている出来事にも関わらず、
インドで大量に感染者を出しているというニュースのような「他人事」感が出ているのでしょう。
そこに「自分や周囲が感染していない」という経験則が重なり、
脅威を脅威と感じにくくしているのでしょう。
それが『平和ボケ』ですよ。
想像力の欠如。

それが一番危ない状態であることは、阪神大震災や東日本大震災で明らかになっています。
その油断が自分自身や家族、周囲の人々を殺すんですよ…
自らの『平和ボケ』を自覚し、今何が起こっているのかを理解する努力が必要だと思います。

●音事協、音制連らライブエンタメ4団体が共同声明 「無観客要請」撤廃申し入れ
大変なのは分かりますが、典型的な『正常性バイアス』ですね…
「これまでクラスター感染が発生してないから大丈夫」、
それは変異前のウイルスの話で、変異株のウイルスでは科学的分析がありません。
経験則で語れないのに、楽観的に経験則で語ってしまう、
それが典型的な『正常性バイアス』です。

政府がどれぐらい『変異株』の情報を掴めているのか分かりませんが、
それでもこれまでの対策で十分とは言えない「何か」があるのは確かなのでしょう。
「マスクをしていても感染した」とか、「大規模クラスターが起きやすい」とか。
変異前と比べれば、一人感染した際の感染クラスターの確率が確実に上がっているだけに、
今までの経験則がそのまま通じるわけではないことは頭に入れておかなければなりません。
対策自体は大きく変わるわけではないと思いますが、
対策を怠った際のリスクが大幅に上がっていることは確か。

●新型コロナと脳梗塞・心筋梗塞 コロナが軽症であっても最大4ヶ月脳梗塞のリスクが高くなるという報告
●救急隊員のワクチン接種を早く 「不安拭いきれない」
●コロナワクチン「重い副反応が出た」医療従事者が続出…現場からの報告
医療関係者の接種が終わっていないのに、高齢者の接種が始まるというのも不思議な話ですが…
自分の意思で打ちたくないのか、打つ時間がないのか…
病院クラスターが未だに発生していることを考えると、
接種できるなら早めに接種願いたいと一般国民からすれば思いますけど…

『副反応』に関しては様々な報告がありますが、
少なくとも2回目の接種で倦怠感が強くなることは確かなようです。
医療関係者でも2回目の接種が進んでない辺りは、そこら辺の事情もあるんですかね?
また、ワクチン接種の死亡例に脳梗塞や心筋梗塞があり、関連性は不明とされていますが、
コロナの症状で脳梗塞リスクが高まるのであれば、全くの無関係とは思えません。
ここら辺は、もっと追跡調査をする必要があるでしょうが、
そういう話もあると受け止めておく必要はあると思います。

●インド型変異ウイルスの正体と予防策
まぁ、インドの統計が正しく作られていれば、そうかもしれませんが…
自分が勉強した頃のインドの人口は8億人ぐらい、それが今や13億人を超える数に。
貧富の差が激しいことで有名で、
とりわけ今回感染拡大を招いた背景にヒンズー教のお祭りが指摘されているだけに、
貧しい層の統計がどれだけ反映されているのか。
病院にも行けず、というか、宗教的理由で行かない層もいるでしょうから、
実際の死亡率はもっと高い可能性もあるので、何とも言えないです。
最終的にウイルスは弱毒化する傾向にあるので、
感染力を高めた結果、死亡率を下げた可能性もありますから、どっちもどっち。
いずれにせよ、詳細なデータが出るまでは警戒を怠れないと思われます。


◆ニュースネタ 国民に見放された東京オリンピック
●五輪への看護師派遣は可能 菅首相「医療に支障来さず」
●川淵三郎氏「何故この事が批判の対象になるの?」 医師へのボランティア呼びかけは「最大限の努力」
もう完全に見放されましたね…
確かに、看護師と医師のボランティア募集は、当初の予定通りのことでしょう。
ただ、一方でワクチン接種の担い手不足が指摘されている状況ですから、
国民からすれば「人命とオリンピック、どちらが大切なのか?」と思うことでしょう。
こうやって批判されてしまうこと自体が、国民感情を分かっていない証拠なんですよ。
「オリンピック開催なんて無理」、多くの国民がそう思い始めた証拠です。
それに気付けずに、開き直ってボランティア募集してしまう組織委員会は、
民意を完全に見失っていると言わざるを得ません。

●五輪テスト大会で不徹底ゾーン分け、組織委は「どうするか悩ましい」…まだその段階なの?
それじゃ、結局、感染終息もワクチン接種もなしに、
どうやってオリンピックを開催するのか?という話ですよ。
そこの説得力がまるで見えてこない。
それこそ大会関係者を一つの島に集めて、隔離された安全空間を作るしかないのに、
それをやる勇気が全く見られない。
事実上の野放しで大会ができると思っているのか。
大会をやる以前に、各国の代表団が来てくれなくなりますよ…
まさに無策。竹やりでウイルスを叩き落そうとしても無駄です。
頭を挿げ替えても、中身が全然変わっていない。期待外れもいい所です。

ここまでいくと、中止する政治リスクよりも、開催する政治リスクの方が高くなるだけに、
どこで中止を判断するかだと思います。
最悪なのは外国から参加拒否が相次いで中止に追い込まれるパターン、
さすがにそこまで愚かではないと思いますが、
後手後手なので最後まで決断できずにズルズルいく可能性は高そうですねぇ…


◆ニュースネタ 改憲必要45%、不要44% 憲法9条は 朝日新聞世論調査
まぁ、朝日新聞ですから…毎日新聞はこう。
●憲法改正 「賛成」48%、「反対」31% 毎日新聞世論調査
どちらかといえば、支持政党別に答えが変わってる感じなので、
「誰に聞いたのか」の方が重要っぽいですね。

個人的にはどちらでも良いのですが、改憲派の「押しつけ憲法論」は頭悪すぎでしょう。
押し付けられたから憲法が嫌なのか。それじゃお前は外国の物を一つも使っていないのか?
漢字を使っていることが不満なのか。箸で食事をすることが不満なのか。
蒸気機関から発展した電気を使うのが不満か。アメリカが開発したインターネットを使うのが不満か。
軍事用から発展したGPS機能も不満か?
問題は中身であり、それが時代に即し、国民がそれを妥当と考えているのならばそれでいいんですよ。
そもそも、法理論に日本独自のものがどれだけありますか?
自由権・社会権すべてが欧米から入ってきたものですよ。
その時点で日本独自のものでないのに、何で憲法だけ問題視するのか。
つまり、「まやかし」なんですよ。無能な奴らが焚きつけてるだけ。

実際、日本が経済復興ができたのは、朝鮮戦争やベトナム戦争で軍事的出費はせずに、
補強基地として機能するなどの経済的恩恵を受けたことが主要因ですし、
経済大国になれたのも、アメリカとソ連が軍拡競争に明け暮れていたからです。
(まぁ、アメリカは結果的に軍事技術の民間転用でIT革命でリードできたわけですが)

とはいえ、それでも改憲派が伸びてきているのは、中国という脅威の存在でしょう。
ただ、アメリカでさえも正面衝突を避ける軍事大国になった中国と、
軍事力で対抗しようというのはいささかナンセンスでもあります。
問題なのは集団安全保障に綻びができたことであり、
日本はアメリカだけでなく多くの国と集団安全保障体制を築くことが大切です。
それでも中国はしたたかで、こんな状況は2000年前以上に経験しているわけで、
秦の連衡合従策を記憶しているでしょうから、小国から切り崩していっているわけです。
今までの日本は大国との付き合いしか考えてきませんでしたが、
切り離された小国こそ味方に付けるべく努力するべきでしょう。
本当に大切なのはそこなんですよ。

●「生存権守れ」「緊急事態条項を」 コロナ禍の憲法議論
コロナ禍で話題になっている『緊急事態条項』の必要性もナンセンスです。
散々、憲法13条の「公共の福祉に反しない限り」を濫用しておきながら、
必要もクソもないでしょうに… やろうと思えばできるんですよ。
自分はいわゆる「公共の福祉」論には反対ですが、
今回のように為政者の都合ではなく、国民全体に影響及ぼす病気や災害の場合は、
公共の福祉と考えて良く、国民の権利の制限はできると解釈しています。
権利制限の期間や制限範囲の特定、補償をしっかり行うのであれば、適用して構わないでしょう。
実際に土地収用法に基づく行政代執行は合憲と認められているわけですから。
もし、仮に後日その法律が違憲判定されたとしても、国が補償をすれば済む話。
迅速性が求められるならばやればいいんですよ。
やり過ぎたなら謝罪して補償すればいいだけ。
それでもやらないのは単に行政が責任を取りたくないだけですよ…

それにも関わらず為政者が一般的な『緊急事態条項』を求めるのは、
そういった制限範囲を特定することなく、補償なしで好き勝手にするためです。
『緊急事態条項』という言葉が躍るだけで、中身は全く語られていませんが、
要は緊急時には政府が国民の生命や財産を奪うことができるという話です。
結果として、命を落とそうが、無一文になろうが、国が補償する必要はないという話。
極端な話、尖閣諸島への中国船の侵入を理由に、
沖縄を要塞化するから住民は全員沖縄から出てけとさえ、言いかねません。
それに反対する人は皆殺しにしたとしても、何の責任も負わないということです。
そんな恣意的な政治利用が可能な事柄を無制限に認めてしまえば、、
トルコのような反クーデター的に反対派を処罰するために利用されかねません。
もっとも、今の日本にそんな戦略的な利用ができる政治家なんていないわけですけど…
それこそ使いもしないものをどうして入れようとするのか。
単に憲法改正をして自分の名前を売ろうとする売名行為にしかならず、
国のことを考えてるフリをしているだけのパフォーマンスに過ぎません
それが透けて見えるんですよ…情けない…

単に自分達がコロナ対策を怠けていた理由に『緊急事態条項』の有無を挙げているだけ。
そんな言い訳に誰が付き合う必要があるのか。
アホくさとしか言いようがありません。その程度の低さが今の政治家ということ。


◆ニュースネタ 「何を大騒ぎ」「意味分からない」楽天・三木谷社長、中国への情報流出懸念に反論
まぁ、発言の通りならば、出資を受けただけなので、
具体的に経営に参画するわけでも、情報流出に繋がるわけでもありませんが…
LINEの事件があった後だけに、神経質にはなりますよねぇ…

実際に楽天のクレジットカードを使っている身としては、やっぱり不安になります。
仮に中国系企業に情報が流れることになれば、
それは中国共産党も容易に情報を取得できることを意味し、
断片的な情報であっても、流出した情報をリスト化して情報を復元化されることも考えられます。
もしも不正なクレジットカードの利用履歴があれば、それを真っ先に疑うでしょうね…
もっとも、もともと信頼度が低いので、
自ら情報流出させる危険性のあるネット関連でしか使ってませんけどね…

今回に関して言えば、むしろ情報流出云々よりも、
楽天が買収を仕掛けられる恐れの方が高いように思えます。
実際に中国と欧米の対立が激化するにつれて、中国企業の敵対的買収が増えているようですし…
楽天がターゲットになっている可能性は否定できないように思います。
いつの間にか買収されていたなんてことにならないようにしてもらいたいです。

あー、楽天カードやめっかなぁ…

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