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ストーブリーグ

プロ野球は日本シリーズが終わり、選手の移籍に注目が集まるストーブリーグの時期となりました。
日本一となったソフトバンクホークスはアジアシリーズを戦っていますが…
今、決勝戦中のようで、詳しい試合経過が分からないのがアレですが、
日本の代表として勝つことを祈っています。

今年のストーブリーグの注目はメジャー挑戦組でしょう。
ここまでヤクルト・青木外野手、横浜・真田投手、西武・中島遊撃手がポスティングシステムで、
岩隈投手がフリーエージェント権での海外移籍を表明し、
さらにアジアシリーズ終了後にはソフトバンク・和田投手と川崎遊撃手のFA移籍が有力視されています。
ここまで沈黙を守っている日ハム・ダルビッシュ投手の動向も気になるところですし、
久々のメジャー移籍ラッシュとなりそうな雰囲気が漂っています。

その先陣を切る形で埼玉西武・中島裕之選手のポスティング公示がなされ、
12月3日までの入札期間となるとのことです。
日本人内野手は現ロッテの井口選手以外に成功例はなく、
松井稼頭央選手や岩村選手にしても活躍時期は長くて1年、それ以下で、
今シーズンは西岡選手がメジャー挑戦をしましたが、怪我もあって成績は散々…
今年はイチロー選手の不振もあって、日本人野手の評価はストップ安なだけに、
メジャー側の評価はどうなるのでしょうか。
川崎選手は守備・走塁面は評価できても打撃がどうか、
中島選手は打撃は安定してもメジャーでショートを守り続けることができるのか、
2人の日本人内野手の今後の動向に注目です。

国内移籍組では、巨人のサブロー選手と鶴岡捕手、西武の帆足投手、
横浜の村田選手、中日の小池選手、ソフトバンクの杉内投手がここまでFA宣言しました。
サブロー・鶴岡・小池選手はそれぞれ古巣のロッテ・横浜が注目しており、
村田選手は巨人移籍が有力、帆足投手はソフトバンク、杉内投手はよく分かりません。
正直言って、杉内投手のFA宣言は意外でしたね。
記事にしていたのもスポニチだけだったので、半分飛ばし記事だと思ってましたが、
今日、代理人を通じて正式にFA宣言したとのことです。
スポニチでは巨人が有力視されていますが、どうなんでしょうかね。
杉内投手はプライドが高く、頑固なイメージがありますから、
左腕エースの内海投手や杉内投手より年上の阿部捕手との兼ね合いがどうなのか。
資金力は問題ないにしても、環境的にはあまり良くない感じがします。
結局、天秤にかけた末にソフトバンクに残留という線が一番濃いような感じも受けますが…どうなんでしょ。


◆プロ野球ネタ 巨人内紛は泥沼の法廷闘争へ
巨人側の主張も清武氏側の主張もどちらも無理があり、動いたもの負けみたいな感じがするのだが…
どちらも裁判して得る利益がほとんどなく、裁判所が積極的に介入するとも思えません。
どちらかといえば清武氏側が取締役を解任されているので、可能性がなくはないものの、
解任手続きに問題がなければ、一般労働者とは異なり、法的保護も薄いでしょうから、
解任撤回は難しいような感じもします。
なにか清武氏側は武器を残しているんでしょうかね。
前回の会見では法的証拠はなく、野球ファンに対する感情的な暴露話に終わっただけに、
先行きは非常に不透明ですが…

個人的には、今回の話はやはり内紛劇に留まるもので、その結果はあまり意識していません。
問題なのは海外メディアに「巨人は読売のおもちゃ」と端的に言われてしまったことでしょう。
この言葉で今回の事件が全て集約されるかと思います。
メジャーリーグの球団はオーナー企業があったとしても、それ以前に「公共物」という認識があるので、
球団内部の組織がしっかりとしており、責任の所在が明確です。
けれど日本ではプロ野球球団は企業の「私物」に過ぎないと、少なくとも読売や渡辺会長はそう考えていて、
オーナー企業の思うがままに振舞うことができるという意味では「読売のおもちゃ」という言葉はピッタリです。
巨人はGM制度を導入したものの、実態は親会社からの天下りの球団社長と変わりはなく、
優勝できる戦力を揃えながらも優勝できなかった監督の首は安泰、
GMも戦力を揃えられなかった責任ではなく、内紛の責任を取る形で首という歪な構造でしかありません。
清武氏のコンプライアンス違反という主張は分からなくもないものの、
球団組織が切り替わっていく過渡期に起こった事件なだけに、いまひとつピンと来ないのも事実です。
清武氏がコンプライアンス違反だと言って、みんなが納得できるような状況になることが、
日本のプロ野球界が真に「公共物」と認められ、健全な状態だと言えると思うのですが…
この調子では程遠い感じですね。
もっとも、清武氏側もただの天下り球団社長と変わりなく、
他球団でGMをやるぐらいの気勢があれば、過渡期を突破したと言えるわけですが… それもない。
守旧派同士の対決を抜け出さないだけに、盛り上がらないわけです。改革派がいないからねぇ…


◆ライオンズネタ 埼玉西武ライオンズ・帆足投手がFA宣言
本拠地最終戦のスピーチで、「何でそんなに感極まっとるん?」と思い、嫌な予感はしていましたが…
一応、今年からライオンズも方針を変更し、FA宣言残留を認めることにしたわけですが、
帆足投手の言葉の節々からは移籍の決意が感じられてしまいます…
海外移籍の話を振られても考えていなかったと素っ気無く、希望球団が手を挙げてくれるのを待っている印象、
ほぼ間違いなくソフトバンクが獲得に乗り出すのを待っているような感じです。
ソフトバンクが来なければ、残留する可能性も出てくるのでしょうが… すげー不安…

もうこうなったら、ソフトバンクの杉内投手の獲得に乗り出してもらいたいです。
前述のように、巨人が有力視されているものの弊害も多いのに対し、
ライオンズの場合は帆足投手が抜ければ左腕エースが不在となり、涌井投手とのエース争いになりますし、
キャッチャーも若い銀仁朗捕手ということで、杉内投手の意向を尊重するでしょうし、
銀仁朗捕手のリード自体も相手打者を見てというよりは投手の状態を重視するリードですから、
杉内投手には合っているかと思われます。
問題は資金面ですが、実績は申し分なく、まだ年若い涌井投手よりもはっきり上だと言えますから、
チーム内の年俸バランスを崩すことはなく、
中島選手のポスティング移籍の資金を合わせれば、なんとかならないでしょうか。
ソフトバンクにばかり人材を取られるのは癪なので、
対抗するためにも有用なお金は使ってもらいたいです。


◆ライオンズネタ 後藤武敏選手がトレードで横浜へ。武山捕手との交換トレード。
中島選手がメジャー移籍となり、GG佐藤選手も戦力外になったことを考えると、
右の中長距離砲が減っているだけに、勿体無い感じもするのですが、
このままライオンズにいても外国人選手との関係で出番は限られ、
コンバートした外野守備も十分ではなく、若い外野手と比べるとかなり打たないとダメなだけに、
ベイスターズの方がチャンスがあるかもしれませんね。

それよりもベイスターズが武山捕手を出したことの方が驚きです。
正捕手がいるなら別にしても… 巨人からFAの鶴岡捕手の獲得が決定的なんでしょうか。
鶴岡捕手の巨人へのトレードに始まり、現在オリックスの斉藤俊雄捕手をロッテへトレード、
今度は武山捕手をトレードと、正捕手候補だった選手を次々と放出しては、
キャッチャーがいないと毎年のように嘆いているように思えます。
リードと打撃の確実性に難があったようですが、強肩捕手で意外性のある打撃だっただけに、
放出して大丈夫なのかなぁという思いが強いです。
というか、こんなに捕手ばかり取ってどうするんだ、ライオンズは。
去年から米野捕手(ライトコンバートみたいだけれど)、星捕手、そして武山捕手。
銀仁朗捕手という正妻候補がいるだけに、彼らがレギュラーを掴むのは難しいように思えますが、
なんだかんだで星捕手は試合に出て活躍してたりするので分からんもんです。

もうこうなったら横浜DeNAベイスターズは横浜高校出身者を集めるべきですね。
中日の小池選手の動向が分かりませんが、後藤武敏選手と同期の小池選手を呼び戻し、
ロッテからPL出身の田中雅彦選手の獲得を打診したりと、
松坂世代の選手をかき集めて、横浜高校フィーバーに沸いたあのメンバーの再結集を図ればいいんじゃね。
それぐらい特色あるチームの方が再建には向いているでしょう。
来年、松坂投手がどうなるか分かりませんが、そんなチームなら横浜に来てくれるかもしれないし。
まぁ、ライオンズファンとしてはメジャーでの再活躍を願ってますし、
日本に戻ってくるならライオンズへ、と思っていますが(^^;

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