« 今年も終わり。世界も\(^o^)/ | メイン | あけましめでたし。 »

明けましておめでとうございます

という時期でも、気分でもありませんが…
昨年に引き続き、世界情勢の見通しはどうにも明るくない…

2017年のアメリカ・トランプ大統領の誕生を「起」とすれば、
昨年が各国で政治腐敗が進み、自国第一主義が進行した「承」、
今年は国際協調主義の枠組みそのものが崩壊してしまうのか、
それとも逆に揺り戻しとなって協調が戻るのか、
いずれにせよ、事態が変わる「転」の年のように思えてなりません。
前者のまま進行すれば、2020年の「結」は最悪の結末でしょう。
テロ対策をしっかりしておかなければ、
五輪開会式で各国首脳まとめでドッカーンとかなりかねません。
第三次世界大戦の序曲とならないよう、
国際協調主義の揺り戻しを期待するしかありません。

経済的には制度が分かり難い消費税増税の影響が懸念されますが、
それ以上に影響を与えそうなのが米中経済戦争。
日本にとって、アメリカが中国に対して警戒感を持っているのは、
政治的には良いことなのですが、
経済的に見ると政治状況によってドルが変動しやすくなるために、
相対的に安定な円に走る傾向が強まってしまいます。
米中の経済対立が深刻になればなるほど、円高が進行しやすくなります。
自国第一主義を掲げ、貿易赤字解消を課題としているトランプ大統領からすれば、
円高ドル安は都合が良いわけで、米中対立が即解決する見込みはないでしょう。
おそらく今年は全体的に円高が進行するだけに、
アベノミクスによる円安誘導の恩恵を受けてきた上場企業が、
本当の意味で国際競争力を取り戻せているかどうか、正念場となりそうです。

その米中対立ですが、ファーウェイの排除問題は当然として、
政治的にも経済的にも大きなカギを握ってくるのが『台湾』でしょうね。
今やパソコンのパーツの大部分が台湾か中国。
仮に、中国が台湾に併合されてしまえば、
ファーウェイと同様の懸念がパソコンを始めとするIT全体に広がりかねません。
台湾の独立性の維持は、西側資本主義諸国にとって必要不可欠になっています。
中国にとっても台湾問題は妥協できない問題ですから、
仮に米中が激突する可能性があるとすれば、台湾問題でしょう。

こうやって見ていくと、今年は繋ぎの年、来年への『転機』になる年。
深く静かに蝕まれていた問題が、今年のうちに表面化し、
来年にかけて、どう展開していくのか予測不能です。
現時点の流れは決して良い方向にあるとは言えないだけに、
人間の力でどれだけ修正できるのか、
その意味でも『転機』としなければならない年のように思えます。


◆ニュースネタ 天皇退位と新天皇即位は誰の為なのか?
昨年11月の秋篠宮発言によって、
天皇陛下のための退位ではないことが明らかになってしまいました。

元々、天皇陛下は退位の制度化を希望していたと伝えられており、
一代限りの特別法とされた退位には、少なからずご不満を感じているとのこと。
また、その会議の中で「天皇は祈ってるだけで良い」的な発言が出たことにも、
心を痛められたとの一部報道があります。

秋篠宮発言の意向を受けて、多少は経費削減を図ろうとしてはいるものの、
バブル絶頂期以上の経費をかける皇室式典に何の意味があるのか。
新元号の発表を即位日よりも1ヶ月前倒しての4月発表に何の意味があるのか。
しかも、それを安倍総理が行うという。
これはもう統一地方選挙対策のアピールにしか見えません。

天皇陛下の意向が必ずしも忖度されなかった今回の退位騒動、
それでは一体、誰の意向を忖度した結果なのでしょうか?
それはもう明らかで、安倍総理に忖度した結果です。
今回の天皇陛下の退位と新天皇の即位は、皇室の政治利用に他ならないでしょう。

国民とは全く異なる立場でありながら、公平性の観点から国民と共に在ろうとする皇室。
それに対して、国民と同じ立場でありながら、
お友達だけを優遇して国民を下に置こうとする安倍総理。
2つが対極にあるからこそ、
政治に対する失望感が、皇室に対する尊敬を集める結果になっています。

安倍総理が皇室を政治利用した結果は、一体、どうなるんでしょうかね…


◆ニュースネタ 韓国軍艦のレーダー照射問題 瀬取り発覚防止のため?
これだけ事実関係をすっとぼけ、とんちんかんな反論を繰り返す辺り、
その可能性は否定できないかもしれませんねぇ…
ある種の後ろめたさから過剰反応している感じもあります。
どうしても隠さなければならない事実がある、という可能性はあるかもしれません。

実際に韓国の瀬取り疑惑は去年も何度かありましたし、
今回の一件がそうだったかは分かりませんが、
韓国の瀬取りを疑い、海域をちょろちょろ警戒監視する日本の自衛隊に対して、
鬱陶しい気持ちを持っていた可能性はあるかもしれません。

問題は、その事実をアメリカがどう捉えていたか、でしょうね。
今回の問題に対するアメリカの反応は報道されていませんし、
アメリカ自体がどれだけ韓国の瀬取りの実態を把握していたのかが気になります。
少なくとも、米朝会談前までは瀬取りを取り締まる方向で動いていたことは確かですが、
米朝会談以降、体制保障の一環として、経済制裁逃れを黙認していた可能性もあります。
刑事ドラマではありませんが、上司に警察の内部不正を報告した所、
実は黒幕で捜査をストップさせられた、なんて話にもなりかねません。

元々、そこまで殊更に話を大きくすべき問題でもなかっただけに、
事態がどう転ぶかは予想できません。
一番可能性が高いのはアメリカが仲介役になって、事なかれで終わることなんでしょうが…
双方、矛を収めるかどうかは、ちょっと分かりませんねぇ…

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)