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日本シリーズはソフトバンクが勝利

プロ野球日本シリーズは、福岡ソフトバンクホークスが4勝1敗で
東京ヤクルトスワローズを下し、2年連続の日本一に輝きました。
CSの立役者であった内川選手を故障で欠いたものの、
その穴を感じさせない選手層の厚さを見せ、磐石の勝利という感じでしたね。
CSも日本シリーズも前半はロッテ・ヤクルトがチャンスを作っていたものの、
そこを生かせないままにズルズル行ってしまった印象です。
ソフトバンクに勝つには先手必勝、
立ち上がりのチャンスを生かすしかないですからねぇ…

まぁ、正直言って、ソフトバンク黄金時代が到来している感は否めず、
12球団の中で選手層の厚さは群を抜いていますね。
ソフトバンクを止められるとすれば、主力選手が揃っているライオンズぐらい。
もっとも、ここ数年、ライオンズがソフトバンクに大きく負け越していることが、
ソフトバンク黄金時代をより際立たせている感じもあるのですが…
今のライオンズに足りないのは、選手層の厚さと勝利への戦略。
特に打線はソフトバンクと遜色ないのに、一発頼みで得点力は高くない。
そういう意味でも橋上戦略コーチ招聘でID野球との融合が図れるかどうか、
そこがソフトバンクに対抗していけるかどうかのポイントでしょうねぇ…


◆プロ野球ネタ ドラフト会議
10月23日にプロ野球の新人選手選択会議が行われ、
明治大・高山選手の抽選で不手際があったり、
機械が故障して指名に時間がかかったりと、運営の不手際が目立ったものの、
指名自体は無事に終わり、各球団ともに補強ポイントを抑えた形となりました。
今年は「ドラフトの目玉」といった選手は居らず、
故障や不調もあってやや評価を落とす選手も居たものの、
全体的に粒揃いで数が揃っていた印象で、そういう意味でも競合が少なく、
仮にくじを外したとしても、特に問題が起こりにくい年だったように思えます。

そんな中で意外だったのは、慶応大・谷田選手が指名漏れしたことでしょうか。
新聞紙上では上位指名が固いような書かれ方でしたが…
同じスラッガータイプの青山学院大・吉田選手はオリックス1位指名だったものの、
慶応大・横尾選手は日ハム6位、
高校生では初芝橋本・黒瀬選手がソフトバンク5位、
大阪偕星・姫野選手が日ハム8位、九州国際大付・山本選手が横浜育成など、
アマチュアの評価とプロの評価の乖離も目立つドラフトだった気がします。
セもパも世代交代時期で各チームの実力差が少なくなっているだけに、
全体的に即戦力重視、そんなドラフトに見えましたね。

そんな中で異彩を放ったのが戦力充実のソフトバンクでしょう。
1位で3球団競合の県岐阜商・高橋純平投手を引き当て、
2位で日大三島・小澤投手を指名するなど、高校生6人を指名。
攝津投手に代わる絶対的エースがまだ育っていないだけに、
本格右腕2人を獲得できたことは大きいでしょうね。
しかし、全員高校生とは本当に余裕ですねぇ…f(^_^)


◆ライオンズネタ 投手を中心に大量10人を指名
今年ほどスカウトの眼力が試される年はないですねぇ…ってな、独自ドラフトを展開。
最大の問題は、1位指名の富士大・多和田投手の故障の程度がどうなのか。
昨年のドラフト終了時点で、多和田投手の指名は固いと予想されましたが、
今年春のリーグ戦で故障をしてからは一切投げておらず、
ドラフト直前に出た記事でも、故障は完治していないような感じですし…
実際のところはどうなのか、本当に軽症でブラフ記事なのか、完治には程遠いのか?
西武黄金時代にNTT四国・渡辺智男投手を1年間投げさせず、他球団が手を引く中、
2位で指名して新人から大活躍させたケースもあるので、ブラフも否定できませんが、
その正否をファンは判断することができませんから、期待半分不安半分という感じです。
それと、いきなりエースナンバーをという話はどうかと…
「18」は高橋光成投手が希望してましたし、今年の活躍なら期待半分でも有資格者。
西口投手のつけていた「13」を付ける形なら、という感じでしょうか。
ちなみに、多和田(たわた)真三郎(しんさぶろう)と濁点少なめ注意f(^_^)

2位以下も独自路線で、一部事前報道があった選手もいるものの、
他球団の指名は報道上では少なかった選手ばかり。
故に、指名順位と実力が見合っているか判断できず、結果待ちという感じです(^^;
今年ほどスカウトの力関係が出ている年はなく、
水沢スカウトが担当する北海道東北地区から、1位・多和田投手をはじめ、
2位・川越投手、6位・本田投手、9位・藤田投手の4人が指名されています。
加えて、最近指名の多い九州の第一工業大から、7位・呉内野手、8位国場投手、
同じく西濃運輸から3位・野田投手を指名するなど、
近年の人脈に沿った指名も多くなっています。
それだけ周囲の評価に左右されず、長く選手を見てきた成果とも言えますが、
それを結果に結びつけることができるのかどうか、
スカウトの眼力とともに、チームの育成力が問われる指名になったと思います。

(右先発候補)1位・富士大・多和田投手、6位・東北学院大・本田投手
(左先発候補)9位・弘前工・藤田投手
(右中継候補)5位・JR四国・南川投手、8位・第一工業大・国場投手、
       10位・四国IR香川・松本投手
(左中継候補)2位・北海学園大・川越投手、3位・西濃運輸・野田投手
(二遊間)  7位・第一工業大・呉選手
(外野手)  4位・花咲徳栄・大滝選手

補強ポイントはそれぞれ抑えていますが、
川越・松本投手は投手経験が浅く、南川投手は荒れ球と、育成できるか不安も…
できれば、高校生投手をもう1人欲しい所でしたが、
来年は花咲徳栄・高橋投手もいますし、将来にかけて、ですかね。
昨年も投手中心の指名で、おそらく来年もその流れは変わらないと思うので、
1年目から勝負という気持ちを持って、プロ入りして欲しいですね。


◆ライオンズネタ ドラフト指名を受けて戦力外選手の追加
田中・平野・中郷・松下投手の4人が追加の戦力外通告を受けた模様です。
平野・中郷・松下投手はフェニックスリーグでも中継ぎで結果を残してましたし、
このままなら来季もあるのかな~と見ていた矢先に…
加えて、田中投手は負けている試合展開が多かったものの、
プロ初勝利&初セーブを挙げるなど、防御率1.69と一定の結果を残し、
来季は中継ぎの一角に、と期待していたわけですが…
それだけに、ショックな人事でしたねぇ…

結果を残しつつあった田中投手が戦力外を受けたのはショックでしたが、
逆にこれでリリーフ投手陣に危機感を芽生えさせたのなら、
これはこれで意味があると思います。
極端なことを言えば、増田・高橋朋巳・武隈投手以外のリリーフは、
いつ戦力外通告を受けてもおかしくないですし、文句も言えません。
特に右のリリーフ。
ベテランの岡本篤志投手、シーズン後半に勝ちパターンで起用された岡本洋介投手、
期待されながらも安定した結果が残らない岩尾投手と藤原投手…
1軍戦力として期待される彼らであっても、
1軍で結果を残せないのならば、チームを去るのみ、
そういった強いメッセージを球団側が発信したように思えます。
田中投手には悪いですが、これで危機意識・競争意識が高まれば、と思います。

あとは願わくば、田中投手が他球団で再生できますように…
能力は高い投手だと思うので、どこかチャンスを与えてあげて欲しいです。

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