『優勝』って何だろうか…
本拠地最終戦でソフトバンクを相手に優勝を決められず、
札幌に乗り込むもソフトバンクが負けて優勝が決まった上に、試合自体は敗戦。
しかも、その夜は本土に台風上陸でてんやわんや。夜のビールかけを見てる余裕もなし…
いつもなら優勝した翌日はスポーツ新聞を買い込むものの、
今回ばかりは台風明けということもあって先延ばし、
クライマックスシリーズ後でいいやと思っていたら…そんな新聞、存在しませんでした(泣)
そんなわけで、プロ野球パリーグのクライマックスシリーズは、
1勝3敗で優勝した埼玉西武ライオンズが敗退、『優勝』が吹き飛ぶ惨敗でした。
1戦目がエースの菊地雄星を立てて4-10の大敗(自責6)、
2戦目は多和田投手と栗山選手の活躍で13-5と勝利したものの、
3戦目に榎田投手が粘り切れず、リリーフも投壊して4-15の大敗、
4戦目もワンサイドゲームとなって2-8で敗戦、
5戦目はウルフ投手が粘って接戦になったものの、5-6で一歩及ばず。
どちらが優勝チームか分からない試合展開になってしまいました。
打線があと一本出なかった面はあるものの、
『逆シリーズ男』と呼ばれるほどにドツボにはまった選手はおらず、
普通の短期決戦のように、重圧に押しつぶされたという展開ではなかっただけに、
敗因を挙げるとするならば、やっぱりピッチャー陣でしょう。
とりわけ先発投手。
エースの菊池雄星投手を始め、二桁勝利を挙げた榎田投手、
今井投手は内容は良かったものの、肝心な所で一発に沈むし。
リリーフに回った十亀投手も超苦手の松田選手抜きでも結果を残せず、
本来ならば、手薄なリリーフ陣を実績のある先発陣で補いたい所でしたが、
そういう展開に全くなりませんでした。
一方のソフトバンクはリリーフに回した武田・石川投手らが結果を残したことで、
中4日で先発陣を回したとしても、継投で勝つには十分余裕がありました。
先発陣が全く機能しなかったことで、先発投手をリリーフに回せなかった西武、
先発陣がフル回転しながらも、リリーフを厚くすることができたソフトバンク、
手持ちの駒の差が大きかったように思えます。
まぁ、やっぱり初戦の菊池雄星投手の投球がシリーズの流れを決めちゃいましたね。
本人もエースとしては物足りなく思ってるでしょうが、やはり『エース(笑)』でしかない。
簡単に先制点を挙げてしまう、味方の援護を簡単に吐き出してしまう、
そういう所が『エース(笑)』、全くエースらしくありません。
勝てる試合を確実に勝つという意味では、まだ多和田投手の方がマシ(浮き沈み激しいけど)。
リーグ優勝した時はポスティングメジャーは決定的でしたが…
正直、この結果で送り出せるわけがない。入札あっても1000円ぐらいじゃねぇの?(苦笑)
あまりに悔し過ぎる敗退、不完全燃焼でシーズンが終わってしまっただけに、
もう一度来年優勝、そして日本一を成し遂げて貰いたいです。
ライオンズファンとしては非常に残念な結果に終わってしまいましたが、
勝者となったソフトバンクも、ダイエー時代の2004年に西武、
ソフトバンク元年の2005年にロッテにプレーオフで敗退するという悔しさを乗り越えて、
今の常勝チームが築かれています。
ライオンズもこの悔しさを忘れずに、数年に1回優勝できれば良いという甘さは捨て去り、
戦力流出で毎年悩まされて選手層を損なうような体制は改め、
毎年優勝争いができる常勝チームへと切り替えていって欲しいです。
今の野手陣にはそれだけの価値があるわけですし、戦力流出を留め、
投手陣を整備することで本当の意味で『強いチーム』、
『優勝』の二文字に値するチームを作り上げて欲しいです。
残念ながら、今年のライオンズには『優勝』という二文字は合わなかったということです。
その現実を旨に、今年のオフ、来シーズンこそは絶対優勝、日本一を成し遂げて貰いたいです。
◆ニュースネタ 入管法改正案 外国人労働力の大幅緩和、でも『移民』ではない?
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安倍政権は外から何を持ち込むつもりなんでしょうか?
欲しいのは『労働力』?
リーマンショック時に外国人労働者の首を大量に切って帰国させた過去をお忘れか?
今後、経済が不況になった時、外国人労働者を雇用の調整弁にするつもりなのか。
それで本当に外国人労働者が本国へ帰ってくれるんですか?
帰国前提の留学生や実習生とは全く話が違います。
生活実態が日本にあるということは、当然に家族を設けるわけで、帰国できるわけないよね?
欲しいのは『物言わぬ労働者』?
安倍総理を始め、自民党議員の大半が外国人地方参政権に反対だと記憶していますが、
10人に1人が外国人労働者の昨今、それが5人に1人、3人に1人、2人に1人と、
数を増やしていったとしても、彼らの政治的意見を聞かなくても良いのでしょうか?
解雇されて帰国できない外国人労働者のために、どれだけの雇用保険を支払うのか、
生活ができなければ生活保護を出すのかどうか、ちゃんと議論をしているのでしょうか?
彼らはロボットではないのです。病気もするかもしれない。
外国人を含めた皆保険が成立できるの?
労働者はロボットじゃないんですよ。
外国人労働者は奴隷じゃないんですよ。
日本人と同じ一人の人間です。
彼らの待遇をどう扱っていくのかの議論を抜きにして、この問題は語れません。
安倍政権の期待する『都合の良い働き手』なんてものは存在しません。
存在しないものをどうやって入れるの?
将来的には2世・3世の問題も出てくるでしょう。
日本はアメリカの属地主義とは違い、属人主義で国籍を決めますので、
父母のどちらかが日本人でなければ、国籍を貰えないことになります。
そうなってくると切羽つまった外国人労働者が、
偽装結婚によって国籍を確保しようとするケースが必ず出てくるでしょう。
はっきり言って、今の日本は国籍法を始め、外国人に優しい社会システムになっていません。
そういう状況で大量の外国人労働者を連れてくるということは、
彼らをロボットが普及するまでの代替、奴隷扱いにするも同然です。
外国人地方参政権を含め熟慮した末の結末ならまだしも… あまりにも安易すぎます。
日本の企業は働き手を探す前に、働き方を改めるべき。
何で介護・建設・食品関係の接客業が日本人に避けられるのか? そこが根本的な問題です。
封建型の絶対的縦社会や、滅私奉公な仕事一筋、お客様は神様です的な過剰接客、
もはやそういうやり方を労働者に強いる時代は終わったんです。
多くの人々が高校・大学へ行って学を付け、情報化社会で仕事の比較も容易になれば、
今まで通用してきたブラックな働き方を強いることができなくなるのは当たり前のこと、
労務管理を疎かにしてきた業界が労働者に忌避されるのは当たり前です。
外国人を働かせて一時的に凌げたとしても、いずれ外国人の間で情報が広がり、
そういう業種が避けられるだけでなく、
日本そのものが外国人に優しくない『ブラック日本』の認識が広がるだけですよ。
仕事は労働基準法が最低条件で、互いの労働契約に則って行う、
そういう当たり前のことが徹底されない限り、働き手不足は絶対に解消しません。
日本のブラック働き方によって日本人が疲弊し、若者が飽き飽きし、
次は外国人の希望を奪い去る、
そんな未来しか私には見えてきません。
いい加減、搾取型の労働慣行を直せと言いたい。話はそれからです。