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適正価格とは

横浜DeNAベイスターズが「全額返金!?アツいぜ!チケット」と銘打ち、
勝ち・引き分けの場合は半額まで、負けた場合は全額の返金に応じる企画を立てましたが、
負けた時に返金要求するのは分かるのですが、
勝ち試合でも返金を求めるお客さんが続出したとか…
こちら
実際、どの席が割り当てられたのかは分からないので何とも言えないのですが、
横浜スタジアムの内野指定席4000円は比較的高いだけに、
チケット割引だと考えて購入している人も多くいたようです。
まぁ、でも、難癖付けて割り引こうとしている人がいることも想像できるわけで、
横浜スタジアムの内野指定席の価格が市場の適正価格よりも高いのか、
それとも、消費者の適正価格の感覚が安すぎるのか、どちらなんでしょうね。

ゴールデンウィーク中の悲劇といえば、高速バス事故ですが、
過度な低価格競争が招いた悲劇とも言えます。
消費者は安ければ安いほど良いと考えがちですが、
その一方でこうやって安全が切り売りされていると、やはり考えずにはいられません。
お客さんにとっても、会社にとっても都合の良い適正価格はどこなんでしょうね。

他にも大手小売業に二束三文で買い叩かれる農家の悲しみ、
燃料費の高騰などで苦しみ、過積載や過重労働が横行している運送業…
消費者の求める価格が低すぎて、業界が死滅しかねない事態も起こっています。
一方、消費者の側から見ると、快適さを重視するあまりに高すぎる航空運賃、
チップ等のサービス料を予め入れてあるために高くなりがちなホテル等の宿泊料、
最近ではそれらを省いた安価なものも出てきていますが、まだ高い方でしょう。
適正価格とは一体どこにあるのか、悩ましい問題です。

自分の感覚としては、日本人は適正価格を付けるのが下手な感じがします。
安ければ安いほど良いと考えがちで、サービスは無料だと思い込んでいる…
昔から日本人はチップを支払うのが下手だと言われますが、
そこらの感覚が弱いことが理由の一端でしょう。
だから、それを相手にする商売人はサービス料を予め込みで請求し、
商品販売だとセット販売を用いた抱き合わせ商法を行っているのでしょう。
そうすると、そういうのをバラ売りしている海外勢に勝てなくなってしまい、
価格競争に変なしわ寄せが出てくる、そんな流れでしょうか。

結局、何が言いたいかと言えば、
当然、商売人の方は消費者を相手にしているので安く提供しようと努めますが、
逆に、消費者の方も商売人に無理が生じないよう、
また、どうしてそんなに安価に提供できるのかに疑問を持つ必要があるということです。
まぁ、私もつい安い方へと流れがちですが、
買い物をする時にはそういうことを頭に入れながら、買い物をしたいところですね。


◆ニュースネタ フランスの大統領選挙はオランド氏が勝利
「今度のフランスの大統領は誰?」
「大統領はオランド」
「えっ? フランスって大統領がいないの?」

……
………という会話が日本人の間では絶対に行われていることは想像に難くないです(苦笑)
まぁ、おかげさまで覚えやすい名前ですね(^^;

心配されているEUの信用不安対策ですが、
いち早くドイツのメルケル首相との会談を計画するなど、今のところは過度の心配は不要かと。
それよりは肝心のギリシアの選挙で緊縮策に反対する野党が勝利し、
再びギリシア情勢が悪化しかねない懸念の方が強いかと。
大丈夫なんですかねぇ…

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