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「悲しいけど、これ

戦争なのよね…」

ロシアは「特別軍事作戦」と名乗っているようですが、
ウクライナで無断で軍を進行させて攻撃している以上、戦争に外なりません。
パラリンピックの参加拒否や各種スポーツ大会からの排斥等が起こっていますが…
●ロシア料理店に相次ぐ中傷「落ち込んでいる場合ではない」
●本田圭佑がロシア選手への「制裁は間違っている」に賛否両論
意見は色々あるでしょうが、これがもう「戦争」である以上、仕方ないわけです。

ロシア国民に直接的な罪がないのは分かりますが、
それでもプーチン大統領を誕生させ、継続させている罪はあるわけで、
戦後70年以上経っても揶揄されるヒットラーを生んだドイツ、
軍部独裁でアジア侵略に乗り出した日本と、常に十字架を背負わされます。
例え私達がその時に生まれていなくても、これだけ言われるわけです。
いわんや、今ロシアで生きている人がウクライナの人々に恨まれないわけないでしょう。
これが戦争である以上、無関係ではいられないんです。
逆に言えば、それだけロシアは重大なことをしているということです。
そんな恨まれたくないなら、戦争なんて最初からやるなという話です。

●「取り調べは14時間以上も続いた」生放送で「戦争反対」女性スタッフに罰金刑
それが嫌ならば、彼女のように戦わなければいけないんです。
70年以上前に戦争への歩みを止められなかった日本人達にならないように、
今できることをする必要があるということなのでしょう。

そんな中で、とんでもないことを言う人も…
●核戦争の恐怖が迫っても世界はゼレンスキーを支持し続けることができるのだろうか
核論者はとんでもないことを言う。
自分が核を過信して恐れているから、逆に核の脅威を過大に捉え、すがりつく…
その論理だと、中国やロシアは勿論、北朝鮮にも従わなければならないじゃないですか。
「使ったもの勝ち」「脅したもの勝ち」の世界にしないためにも、
我々は核の脅威を乗り越える必要があります。
そのための核兵器禁止条約じゃないんですか。日本が文句付けて批准しない。
我々は核を恐れないという意思表示をすることが、核から人類を救うことに繋がるんです。

●首相、北方領土は「不法占拠」と明言
過去に酒飲んで「北方領土を武力で奪還しようと思わないのか?」と言って、
問題になった国会議員がいましたが…
結果的に、そこまで状況が悪化していると見ていいでしょう。
仮にロシアがポーランドから入ってくる帰国ウクライナ人を遮断するために、
ポーランドに攻撃を仕掛けた結果、NATO軍との全面戦争に突入した場合、
日本は不法占拠を解消するために、自衛隊を動かせるのかどうか検討する必要があるでしょう。
勿論、そんな最悪の事態になって欲しくはありませんが、
可能性はあるだけに、秘密裏に検討する必要はあると思います。
今のプーチン政権の姿勢からすれば、北方領土が返還されることはまずないですし、
あったとしてもロシア住民が住んでいる以上、武力で取られかねませんから、
もはや交渉による獲得は不可能と考えておいた方がいいでしょう…

あと日本を黙らせるだけなら、北朝鮮に核を撃ってもらえばいいわけですから、
日本に関してはロシアが自ら手を汚す必要性もないでしょう。
北朝鮮の核実験がさらに頻繁になる可能性もあるので、日本は本土落下の危険性を認識し、
ロシアがウクライナと戦争をしている限りは、臨戦態勢が必要になってくると考えます。
原発攻撃も然り。国内テロを含めて、当然の備えでしょう。


そんな混迷するウクライナ危機の今後ですが…
●「プーチン氏はウクライナ支配を決意」 CIA長官が米議会証言
ほぼ同意。
実際に原発攻撃で電源が途絶えたり、
病院や劇場を攻撃して民間人に被害が出るなど、戦争は悲惨な方向に向かっています。
成果が出ないことに焦れば、さらなる無差別攻撃に出てもおかしくありませんが、
核を使用するまでには行かないでしょう。
核を使えばアメリカが出ざるを得ませんからね…
結果的に言えば、ロシア軍の力を見せつけたかった所が
逆に大したことないとアメリカにバレてしまい、
余計にアメリカと戦争するわけにはいかないのが今のロシア軍の状況でしょう。
●ウクライナ侵略戦争を解決する5つのシナリオ
ロシアの歴史を考えれば、戦争中に内乱が起きるのが定番…
プーチン大統領が先にそれを察知して停戦に持ち込むか、
放置したまま突き進んでクーデターで失脚するのいずれかでしょう…
それまでウクライナは過激化する攻撃に耐えられるかどうかですね…

完全に仮定の話になりますが、これが中国だとそうはいかないんですよね…
中国は逆に外に敵がいるとまとまりますから…
内部分裂が表面化するまで待たなければならないのが大変な所。
ロシアには封じ込め経済制裁は有効ですが、中国にはあまり意味がないでしょう。


一方、ウクライナ危機を巡る日本の動きに関してです。

●日本「ウクライナ難民受け入れ」偽善に聞こえる訳
仮にロシアが勝利して、ウクライナに親露政権が誕生したとすれば、
出国した多くのウクライナ人が政治難民化する恐れがあります。
日本を含めた欧米諸国はどうやって彼らを受け入れるかが問題になってくるでしょう。
そうなってしまったら、速やかに難民認定しちゃっていいと思いますがね。
この先、台湾でも同じことが起こり得るだけに、
混迷の時代に自国民だけで立ち向かうことはできませんから、
民主主義を愛する国同士で助け合うことが必要だと考えます。

●「調整なしはあり得ぬ」ゼレンスキー演説巡る立憲・泉代表の主張
現時点では23日の夕方にセッティングされたようです。
党内からも「空気読め」的な声もあるものの、一理あります。
問題はゼレンスキー大統領が日本の国内事情をどれだけ把握しているかです。

絶対にありえない要求だとは思いますが、
万が一でも、「自衛隊のウクライナ出兵」を求められたり、
「間接支援のために北方領土奪還」を勧められたり、
「核兵器の所有」を勧められたりしても困ってしまいます。
それは日本の憲法に違反し、日本の安全保障に大いに関係してくるからです。
タブー視されてることを主張されても何も答えることはできず、
逆にウクライナへの精神的反発に繋がりかねません。
おそらく同情を引き出して戦略的に可能なギリギリの範囲を突きたい所でしょうから、
あくまで外交面の協力や戦後復興の範囲に留まると予測できますが、
それでも戦争中に時間のない中での演説ですから、何が起こるかは分かりません。

「日本の事情を察してくれているだろう」という思い込みは危険ということですね。

●100年以上ロシアに圧迫されてきたフィンランドが、「ウクライナ戦争」に思うこと
日本には早期降伏論や核抑止力に期待する核共有論が持ち上がっていますが…
その前にこの記事を読むことをおススメします。
降伏した結果として訪れるであろう事態が「精神的従属」。
日本もアメリカに政治的に従属している関係はありますが、その比ではないでしょう。
私は昔やっていたアニメの『レイズナー』を思い出しますね。焚書で思想統制しまくり。

逆に軍備強化すると、それはそれで相手国の警戒感を生んでしまうのが防衛の怖い所。
ドイツがNATOへの出費を増やすことを歴史的契機と評価しましたが、
それはそれで怖い所はあるんですよね…
現在のドイツとは勿論同一視することはできませんが、
二度の世界大戦の当事国であったことは否定できない歴史的事実なので…
ロシアはNATO拡大を脅威に感じてウクライナへ出兵し、
それを見たヨーロッパ諸国がロシアの脅威を再認識して防衛力を上げることは、
両者の軍拡競争を招くことは間違いなく、
広い目で見れば軍事的不安定要因になることは間違いありません。

それはアジアにも同じことが言え、中国が軍事力を強化しているからといって、
日本がそれに追随しようとすれば、中国だけでなく、他の国もそれに追随することになり、
却って軍拡競争が激化する恐れがあります。

いわんや核兵器をや。
日本が持てば、韓国も持とうとするでしょうし、
北朝鮮はそれ以上に完成度を上げようとするのは間違いありません。
その流れは東アジア以外の諸国からすれば、自衛の為であっても、
迷惑極まりない事態であることを日本は認識すべきです。


◆ニュースネタ 年金受給者への「臨時給付金5000円案」に隠された、政府の甘くて怖い罠
まぁ、一言で言えば、「選挙対策」なんでしょうけど、
これに対する批判があまりシャープでなく、考えなしのものが多いので説明しときます。
ともすれば、「働いでないのにお金を受け取るなんてナンセンス」的な
年金制度や医療保険制度を根幹から否定するような意見も見られるので、
そこは感情的にならずに頭を整理しておきましょう。

問題はそもそも、どうして今回「5000円を配る」必要性が出てきたか、です。
答えは簡単で、今年の4月から年金の支給額が下がるからです。
それにも関わらずウクライナ危機もあって物価は上昇が見込まれる、
高齢者の反発を恐れて、目先の5000円で票を買おうという発想です。

では、どうして物価が上がっているのに、年金が下がるのか、です。
かつては物価スライド方式で計算していましたが、
2006年にマクロ経済スライド方式に変更になり、
経済不況で長らく凍結されていたものが、安倍政権の末期に再開されたためです。
●Q.なぜマクロ経済スライドを行うのですか。
●特集「2021年4月から変わる 年金額の改定ルール見直しのポイント」

自分も正確に理解しているとは言い難いのですが、
物価スライド方式は出口(物価)に合せて年金を支給してきたのに対して、
マクロ経済スライド方式は入口(実質賃金)に合せて年金を支給するイメージです。
とはいえ、実質賃金という結果が出るのは少なくとも1年後ですから、
2~3年前のデータをもとに計算して年金支給額を決めるということです。
つまり、今回の年金支給額は最初の新型コロナ騒動の頃の実質賃金になるわけです。
ここ数年で最も悪い実質賃金で計算した年金支給額を受け取り、
ここ数年で最も物価が高い中で生活ししなければならないという最悪の事態になります。
その反発を抑えるために、5000円支給という案をぶちまけたのでしょう。

政府や財務省からしてみれば、現役世代が反発してくれた方が楽なわけですよ。
余計な金を出さずに、「老人は現役世代に遠慮して黙ってろ」と言えるわけですから。
そりゃ都合がいいです。
国民の反発があるから、支給額減っても文句言えないよね、と言い訳できるんですから。
ですから、これに反発する人達は実に政府想いの人達だなと思いますね。
自分なら再度凍結して支給額の減額を防ぎたい考えですが、
政府としては金持ちや企業年金受給者の分は減らしたいから、
5000円にケチりたかったんでしょう。
アホな国民の反発のおかげで1銭も払わずに済みそうで良かったね~

で、まぁ、今の現役世代が年金受給者になった時、
今の日本の人口減少と日本企業の低生産能力を考えれば、
さらに入口は狭くなることは確実で、
年金額も入口に応じた細々としたものになるのは目に見えています。
その時に「これだけで生活できるかよ、バカ野郎」と言ったところで手遅れです。
年金制度は破綻してるんですよ、既にもう。

だけど4月には国民年金が引き落とされるんだよな… やってられんわ。


◆ニュースネタ 重点措置、ルール変え解除 岸田首相、参院選意識 影差す「第7波」
静岡県に関して言えば、既にオミクロン株のBA2による第7波は始まってます。
なかなか感染者数が落ちないのはそのせい。
都市部を中心にBA2への入れ替えが進んでいる模様です。
おそらく1ヶ月も経たないうちに、再度、重点措置が発表されるでしょうね。
花見のために解除して、GWまでに再解除したいぐらいの考えでしょう。
そんな制御できるわけないのにねぇ…
しかし、BA2の正確な情報は本当に入ってこないなぁ…
どれぐらいの脅威なのかサッパリ掴めません。
そりゃオミクロン株よりも手ごわいのは確かでしょうけど。

外国ではデルタオミクロン株が登場したりと、
予想通り、オミクロン株が突撃隊役っぽくなっているようです。
感染しやすいオミクロン株に防御を破られて、
致死率の高い変異株にやられるという展開にならんといいなぁ…
そうなるとワクチンも本当の意味で無意味でしょうし…


◆ニュースネタ 「両替」がやりにくくなっている。対処するためのヒントとは?
多くの系列店舗やフランチャイズ経営店において、
nanacoやWAONのようなポイントカード一体型の電子マネーが導入されたことで、
現金を使う機会が一気に減ってはいるものの、
田舎の自動販売機やコインロッカー、GSのコイン掃除機等々、
小銭でしか使用できないものは幾らでも残っており、現金の必要性は消えません。

その一方でゆうちょ銀行が小銭預金の手数料を取り始めることになり、
将来的には多くの銀行がそれに追随することで、
小銭の処理ができなくなる可能性があります(今はできるようですが)。
お店としても余計な現金や両替を防ぐために、小銭お断りの店が出てくるかもしれません。

まだまだ必要なのに厄介者の小銭をどうするか、
それは今後、社会的に考えていかなければならない事態でしょう。

それと電子マネー系も店舗ごとにカード発行してますから、多すぎるのも…
残った少額の端数も問題になるでしょうし、利用者が亡くなった時とかどうするんかね?
多くは5万円未満のチャージ額になっていますが、されど4万円です。
電子マネーカード10枚がフルチャージなら50万円近くになるわけですから、
ちょっとした遺産になっちゃいますよね…
そこら辺、まだ法律的に曖昧なままですから、再考も必要でしょう。

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