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無責任・麻生の驕り

はい、麻生の政治生命も断たれた、ド~ン!
漢字の読めないローゼン総理も、安倍政権で影の総理として政局を生きてきましたが、
それも今回の問題で終わりのようです。
さようなら、あなたのことはさっさと忘れることにします(苦笑)

財務省の「文書書き換え疑惑」改め「文書書き換え事件」を巡って、
財務省の関与を認める会見を開いた麻生財務大臣でしたが…
「佐川の判断の前の段階だと『思う』」
「最終責任者が理財局長である佐川ということになると『思う』」
「恐らく国会答弁との関係で誤解を招きかねない表現、
 『先方からの要請』などの表現を削除したのではないかと『思う』」
『思う』『思う』『思う』って、国民は評論家としての意見を聞きたいわけではない。
あなたに求めているのは、財務省の責任者としての「事実の発表」です。
あなたの所感を求めているのではない!
責任者として知り得る「事実」を述べよ、と言っているんですよ!!

何で、この人はこんなに他人事なのよ?
森友学園問題で近畿財務局や理財局が槍玉に挙がっているのに、
答弁はいつも「のらりくらり」で、真剣に調べている雰囲気が微塵も感じられない。
苦しい質問に対しては、「現在、調査中(ろくに調査もしてない癖に)」と言ったり、
「大阪地検の捜査中」と言って内容を明らかにしなかったりと、常に消極的姿勢。
これだけ世間を騒がせている問題に対して、あまりにも「無関心」が過ぎます。

昨年は防衛省の日報問題が国会で話題になり、
その翌日には稲田元防衛大臣が官僚に「どうなっているのか?」と事実確認をした結果、
その場で官僚の「日報隠し」の報告を受けた・受けないで問題となり、
曖昧なままに辞任に追いやられましたが、それと比べると酷いものです。
稲田元防衛大臣が可愛く思えますよ(笑)
普通、自分の所管する省庁が問題を起こしたら、「どうなってるんだ」と気になるものでしょうに。
それが麻生財務大臣は「気にならない」のだから不思議。
財務省として改ざんを認めるのであれば、いつ、誰か、誰の判断によって行ったのか、
それぐらいは当然把握していないと、「改ざんを認める」という判断に行きつきません。
逆に言えば、いつ・誰が・誰の判断によって改ざんを行ったのかが分からない段階で、
どうして改ざんがあったと言えるのか、それが理解できません。

これだけ世間を騒がせている問題を「知らなかったから責任はない」では済まされません。
すぐに調べた稲田元防衛大臣は隠ぺいに加担したと疑われて辞めさせられ、
一方、ろくに調べていない麻生財務大臣は加担してないから辞めなくても良い、はおかしいでしょ?
担当官庁に対して誠実に仕事をした方が辞めて、
ろくに仕事をしてない方は「官僚の責任」で済ませて、辞めなくて良いのですか?
そんなの大臣なんて要らないじゃん。
講演でもマスコミの前でも偉そうに自説を垂れ流すだけの「評論家」に対して、
どうして国税から給与が支払われるのか(苦笑)
仮に自身の大臣給与減俸したところで、今の政治家で一番の金持ちの麻生氏には寸志程度でしょ?
それで大臣を続けられるなら、痛くも痒くもありませんよ。
全く効果がない罰に意味があるのか? あるわけがない。
そんなもん処分になり得ませんよ!

国会等の質問に対しては「調査中」「大阪地検の捜査中」と慎重な発言をしてましたが、
本音の所では、「また朝日新聞の飛ばし記事かよ(w」という感じで、
ろくに調べておらず、対応が後手後手になったように思えます。
この段階になっても事実関係を正確に把握できていないのは、
明らかな「怠慢」、驕りがあったと言わざるを得ません。
辞任した佐川元国税庁長官を「仕事ができる」と評価しているのは、
あなたがしてこなかった仕事を官僚がしてきただけではないのですか?
当初は稲田元防衛大臣が「お飾り大臣」と揶揄されたものですが、
本当の「お飾り大臣」はあなただったのでは?
そう言われても仕方ないほどに、森友学園問題に対しては無力・無気力に見えます。

もう麻生大臣の辞任必至であり、安倍政権の実力者である麻生大臣の対応は、
安倍政権全体の政治姿勢と同じものが見えます。
安保法制とか憲法改正とか自分に関心のある分野だけ拘りが凄く、
それ以外の分野は無関心、裁量労働制も拘りがないからアッサリ捨てられる。
あなたの趣味で政治をやってるんじゃないんだよ。
原発事故の対応だとか、暗い話題は全く口にせず、
原発輸出で日本の価値を高めるだとか良いことばかりを口にする。
隠しきれない膿が噴き出してきていて、安倍政権の限界が訪れようとしています。


◆ニュースネタ 文書書換え事件で財務省の対応が右往左往した理由
刑事ドラマ的に言えば「警視庁VS警察庁」みたいな緊張状態があったようです。
財務省内の「理財局」は中央の組織で、「近畿財務局」は地方の組織、
別個の組織が互いに保身を図ったために、矛盾が生じたと思われます。
もし、文書書換えが「理財局」で完結するものであったのならば、
問題は発覚せずに『完全犯罪』となっていた可能性はありますね…

「理財局」は佐川元理財局長を始め、安倍政権を「忖度」した対応に終始し、
国会でも森友学園問題を『普通の対応』として、問題なかったと強弁してきましたが、
一方の「近畿財務局」は森友学園に対しては消極的だったと予想され、
一度は交渉が暗礁に乗り上げるなど、そういう意味では『普通の対応』でしたが、
安倍昭恵夫人が名誉校長に就任し、
秘書役の経産省出向官僚が財務省に「問い合わせ」をして以降は、対応が一変。
以降の経緯はまだ解明されていないものの、
おそらく財務省の「理財局」から「近畿財務局」に対応を改めるよう指示があり、
その後ろ盾として鴻池氏ら4人の政治家の名前や、安倍昭恵夫人の名前を挙げて、
「理財局」が『特別な対応』を「近畿財務局」に求めた、と考えられます。

その要請に対して「近畿財務局」が渋々応じたのが苦悩の始まり。
「近畿財務局」内部で暗礁に乗り上げようとしていた森友学園との交渉を、
再度、『特別な対応』として推し進めるために、
先の政治家らの名前が理由として広められた…それが綻び。
森友学園問題が世間を騒がせるようになり、「理財局」は強弁で押し通すも、
「近畿財務局」内には既に安倍昭恵夫人らの関与を疑わせる文書が広がっており、
慌てた「理財局」は「近畿財務局」に事態の収拾を指示、
そこで「近畿財務局」が改ざんを行ったのでしょう。

しかし、既に「近畿財務局」内に広まっていた説得材料を全て回収することは難しく、
それが朝日新聞を始めとするマスコミに一部流れたと想像できますし、
原本の改ざんが行われず、原本を大阪地検に任意提出した対応を考えてみても、
万が一の場合は「理財局の指示で行っただけ」という保身に利用しようとしたのでしょう。
実際に大阪地検の捜査の手が「近畿財務局」に及んだことで、
「理財局」の関与を示す証拠が大阪地検の手に渡るに至った、のでしょう。

「理財局」は捜査の手が財務省本省に及ぶのを恐れて、
改ざんの事実を認めてきませんでしたが、
大阪地検特捜部が「原本のコピーを提出できる」と発言したことで、ギブアップ。
バレるのは時間の問題ということで、9日以降、事態が急変したと思われます。
その際に、確定申告に向けて批判が上がっていた佐川国税庁長官は辞意を覚悟しているも、
それを認めてしまえば「野党に屈した」という印象を政権に与えてしまうために、
今までは辞任を押し留めていたものの、これ幸いとスケープゴートにして首切り…
「前から辞めたがってたでしょ?」という声が聞こえてきそうです(苦笑)

…うん、腐ってる、何もかもが腐ってるわ…
官僚の人事権を握るということが、ここまで官僚を腐らせてしまうものか…
反対すれば飛ばされて冷や飯喰い、気に入られて出世でウハウハ…の末はスケープゴート(苦笑)
おいおい、本当に悪いのは誰だよ?
そいつらが「今回の財務省の対応は遺憾だ」とか「国民に深くお詫びする」とか…
どの口が言ってんだよ、馬鹿野郎。
対岸の火事に見せている奴が巨悪という、ある意味、非常に分かりやすい構図でもあります。
もう騙されませんよ、誰も…

結局、森友学園問題は『アッキード事件』だったわけで、
一私立幼稚園・私立小学校に総理夫人が無責任に肩入れしたために、
行政が歪んだことは間違いなく事実です。
公文書の改ざんが行われたのは、
安倍総理が「自分や夫人が関与していたら、総理も議員も辞める」と強弁したせいで、
その発言が行政を歪めるに至ったことも間違いなく事実です。

一体、悪いのは誰なのでしょうかねぇ…?

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