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日本人は「束縛」を求めている?

相変わらず安倍政権を含めた自民党の支持率は好調で、
数多くの国家主義的な言動や新憲法草案を作りながらも、批判を浴びないのは、
日本人が「自由」に飽き飽きしているからなのでしょう。
「自由」というのはフリーなわけで、そこに何ら束縛がない、真っ白なキャンバス状態で、
そこに自らが絵を描いていくのが「自由人」たる責務なのですが、
今の日本人はもうそこに絵を描く気力もない、誰か適当に描いてよと思ってるから、
「自由」を嫌い「束縛」を求める、おそらくそういうことなのでしょう。
それを端的に言えば、「死にたがり」というわけで、
この国の国民はやっぱり病んでいるということなのかもしれません。

ということは、「死にたがり」が死にたがらない具体的なビジョンを見せる必要があるわけで、
それができるかどうかが選挙に向けての一つのポイントでしょうね。
けど、最終的には「死にたがり」なんで、そのシナリオが「死」へ繋がっていようとも、
歓迎してしまう辺りが「死にたがり」の厄介なところです…
「死への希望」のみが生きる糧ということでしょうか… 病んでますなぁ…


◆ニュースネタ G20でアベノミクスは「承認」されたのか?
前回は特に何も言われなかったのに比べて、
財政再建や金融緩和の収束方法などに問題提議がなされたわけですから、
明らかに国際的な支持度は下がっていることは確かで、
長引く円安が各国の経済に打撃を与えつつあることが認識と深まってきた印象を受けます。
それでも各国の経済に不安がある中で、日本経済の立ち直りは救いがあるだけに、
表立っての反対はしにくいというだけで…
誰もその手法を追随せず、様子を見ている辺りは、「そういう評価」だということでしょう。

今後の経済の見通しはまだ難しい面はありますが、
しばらくは1万2000円~3000円の間を行ったり来たりするものと思われます。
ただ、為替の方が海外市場の影響を受けやすいこともあり、
円安が進行するも、株価は上がらないという状況が続く可能性もあり、
そうなってくると、物価は上昇すれども景気回復が進まない「スタグフレーション」に陥り、
日本経済はデフレ以上の最悪局面を迎える可能性があります。
円安になれば輸出が増えて日本経済が回復するというアベノミクスの神話は、
既に完全に崩壊しちゃっているわけです。


◆ニュースネタ 日本経済を変える? 富士通が非解体スキャナーを発売
富士通が『ScanSnap SV600』を7月12日から発売することを発表しました。
これまでのスキャナーはコンビニのコピープリンタのように、
挟み込んでスキャンする形でしたから、本に折り目が付いて痛みの原因となったり、
綺麗にスキャンするためには本の装丁を解く(解体)する必要もありましたが、
このスキャナーを使えば、本の見開きだけでスキャンすることができ、
本へのダメージ・損失を防ぐことができます。
久々の日本発のヒット商品になる可能性を秘めた画期的な新商品です。

これまで本の電子書籍化、いわゆる「自炊」をする場合は、
前述の通り、本の装丁を解く必要がありましたので、
綺麗にスキャンして電子書籍化したとしても、手元の1冊の本は失われてしまいました。
言わば、データとしての書籍は得たとしても、実物としての本は失われてしまい、
プラスマイナスゼロで手間だけがかかる作業でした。
しかし、この非解体スキャナーを使えば、本を損失せずに電子書籍化できるわけで、
電子書籍としてのデータを得た上で、手元にも本が残るわけで、
実際の損失はなくなり、手間をかけるだけの価値が生じます。
これまでは現実的な利益が少なく、個人で「自炊」するメリットは少なかったのですが、
この非解体スキャナーが普及すれば、電子書籍化が一気に進行するでしょうね。

もう一つの大きなメリットは、歴史的に貴重な文献が保存しやすくなることです。
今までのスキャン方法では、本へのダメージが大きく、保存が難しかった文献でも、
このスキャナーを使えば、閲覧と同等のダメージでデータ化することができますので、
本のデータ化を飛躍的に進めることができます。
貴重な文献や取り寄せるのが難しいような文献でも、
これからはデータとして簡単に取り寄せることが可能になるかもしれません。
まさに本の歴史を変える画期的な発明だと言えましょう。

ただ、便利ゆえに問題も多いわけで、本の著作権をどう維持するかが難しくなります。
簡単にデータ化できるということは、もう現実の本が必要ないとも言えるわけで、
図書館や古書店で安価で本を手に入れ、スキャンしてデータ化した後に、
本を返却したり再び売却すれば、元手が少なくとも本のデータを手に入れることができます。
それでも本の匂いや装丁、重さが好きという人はいなくならないので、
本が絶滅することはありえないと思いますが、データだけで十分という人も増えてくるはずです。
そういう時代に対応した著作権法の改正が必要になってくると思われます。
まぁ、現状では本の個人コピーを制限するのは色々と不便な面が大きいだけに、
レコーダーのようにスキャナーの機械自体に課金するような形になるのだろうと思われます。
今後、富士通だけでなく、他のメーカーからも発売される可能性がありますし、
早い段階で手を打っておいた方がいいんじゃないかと思いますね。

図書館にこのスキャナーが一つ置いてあったら、業務は終わっちゃうでしょ?
それだけ画期的な発明だということで、日本経済を救う爆発的なヒットになる可能性とともに、
社会を大きく変える可能性もあるだけに、行政の販促と規制の両面を迅速に検討して欲しいです。


◆プロ野球ネタ 「飛ぶ統一球」隠蔽問題 第三者委員会を設立へ
それ以降、話題になることが少なくなってきたので、下火にならないかが心配ですが…
それでも幾つか情報も出てきていて、
昨年まで使用していた「統一球」は数字以上に飛ばなすぎていて、
その原因が日本から中国に工場を移したことによる品質低下だったとか。
どうやら隠蔽の原因は「こっち」だったみたいですねぇ…

国際大会でのボールへの適応や球場ごとにボールの飛距離が違うことが問題となって、
導入されることになった「統一球」ですが、
そこでメジャーのボールを利用しなかったのは、
日本のメーカー保護という側面が強かったように思います。
メジャーの球は品質にばらつきがあるから、安心できる日本のメーカーへ、
建前的にはこうだったはずです。
それが蓋を開けてみたら、日本産ではなく中国産ですよ。
しかも、中国産にしたことで想定以上に飛ばなくなってしまった、これはとんだ裏切りです。

日本のメーカーが生産するとはいえ、海外の工場で品質が低下してしまったというのなら、
新たに「統一球」を導入した意味がありません。
それこをWBCで使われているボールを使えばいい、ということになってしまいます。
つまり、「統一球」を導入する大義がその時点でなくなってしまうわけで、
それは「統一球」の失敗、加藤コミッショナーの失策にそのまま繋がってしまいます。
真に隠蔽したかったのは、「飛ぶ統一球」に変えられたことではなく、
「飛ばなすぎる統一球」が使われていた事実とその原因にあったように思えます。

日本の野球ファンからすれば、「統一球」は日本メーカーの誇りであったのに、
実際は国内産ではない中国産の劣悪品であったわけで、
「統一球」の導入は日本の一部メーカーとNPBとの独占契約に過ぎず、
結局は金の問題であったということが明らかになったわけで、馬鹿にされた気分です。

今後は「飛ぶ統一球」の導入の経緯の調査も必要ですが、
それと伴に実際に使われている「統一球」の品質にバラつきがないのかどうか、
全てチェックする必要があるでしょう。
それだけ日本メーカーの技術力の信頼が地に落ちてしまったわけで、
そこまで徹底調査しないと、問題の真の解決にはならないように思えます。


◆ライオンズネタ 後半戦の鍵を握るリリーフ陣の再構築
投手陣は依然として12球団トップの防御率を維持していて、
リーグトップの防御率を誇る菊池雄星投手を軸に、牧田投手ら安定感ある先発陣が揃い、
総じて投手陣は安定傾向にあります。
ただ、リリーフの駒数が足りておらず、抑えのサファテ投手は決まっているものの、
大石投手が不調で2軍落ちし、ウィリアムス投手も復帰の目処がまだ立っておらず、
交流戦では涌井投手を勝ちパターンで使っていたものの、
リーグ戦再開後は先発に戻すこともあって、リリーフ陣の再構築に迫られています。


最初に先発陣ですが、菊池雄星投手は抜群の安定感でチームを牽引しており、
牧田投手も勝ち星に恵まれてはいないものの、安定して試合を作っていて、
岸投手も再登録後はストレートのキレが戻り、本来の働きができていますし、
十亀投手も悪いなりの投球ができるようになって、先発投手らしくなりました。
4人とも完投能力が高く、少なくとも7回まではしっかりと投げてくれ、
チームとしても試合の計算がしやすい投手です。
問題は残りの2人、野上投手と涌井投手ですね。

野上投手は勝ち星に恵まれず、結局、交流戦では1勝もできませんでした。
原因は「スタミナ不足」で、中盤の6回や100球前後で限界を迎えることが多く、
そこで失点することが多い傾向にあります。
さらに勝てない時期が続いたことで、投球が慎重になっており、
不用意な四球から失点する悪循環に陥りつつあります。
それでも先発投手として安定して試合を作っているのは間違いなく、
中5日も問題とせず、6回3失点で試合をまとめてくれるので、計算はできます。
解決策はとにかく1つ勝つことで、早いイニングからリリーフを投入できる状況を作り、
早い段階で1勝をさせてあげることでしょうね。
先発ローテでは菊池雄星・牧田投手といった完投能力の高い投手の後ろに付けて、
リリーフをフル動員できる位置に持っていくことがポイントだと思われます。

涌井投手は中継ぎでは好投したものの、それが先発での好結果に繋がるかどうかは未知数です。
涌井投手というと、抜群のスタミナで完投の多い投手でしたが、
今シーズンは6回を投げ切れないケースが目立ち、相手打者の3巡目に掴まることが多いです。
バント処理や牽制でもミスが見られ、集中力が足りていないと感じる時もあります。
涌井投手に必要なのは「心のスタミナ」で、
先発投手として気持ちのメリハリを強く持つことが必要だと思われます。
野上投手とは違い、投げてみないと分からない要素が多く、どうなるかは正直分かりません。
結果が良ければ問題はありませんが、仮に結果が伴わなかった時に、
先発投手へのこだわりのある涌井投手をどうするのか、予め決めておく必要はあるでしょう。
岸投手のように期間を区切って再調整させるのか、それとも再びリリーフへ配置転換するのか、
本人の心掛け次第のところもあって、涌井投手の処遇が非常に難しくなってますね…

2軍ではベテランの西口投手と石井一久投手も先発の準備ができていると思いますし、
場合によっては野上投手か涌井投手のいずれかをリリーフに回し、
ベテラン2人を交互に先発させる可能性もあります。
少なくとも、オールスター前ではこれまで通りの先発6人で行くでしょうから、
その間に先発投手としてのみきわめを決断したいところですね。

【先発】菊池雄星・牧田・野上、岸・十亀・涌井(西口、石井一久、藤原)


リリーフは抑えのサファテ投手以外は未定という状況になってしまっています。
誤算は実績のある長田投手と岡本篤志投手の不調で、
2軍で好結果が残っても1軍では打たれるケースが多く、なかなか起用法が定まってきません。
シーズン序盤は抑えとして活躍した大石投手も不調で2軍落ちし、
左腕のウィリアムス投手の怪我も長引いていて、復帰の目処が立っていないのが辛いところです。

そんな中で活躍をしているのが、4年目の岩尾投手です。
交流戦ではプロ初勝利を飾るなどブレイクし、やや出番に恵まれていなかった感はあるものの、
ポーカーフェイスで左右へしっかりと投げ分け、武器のフォークで内野ゴロや三振を稼げる投手で、
今後は勝ちパターンで起用される可能性も高いと思われます。

また、トレードで移籍してきた左腕の川崎投手も、勝ちパターンの登板はないものの、
投げる度に安定感を増しており、スライダー・シュート・チェンジアップと多彩な攻めで、
左右関係なく投げられる強みがあります。

他にも2軍では、先発で結果を残している藤原投手を始め、中継ぎで防御率1点台の松下投手、
左腕では中崎投手が2軍落ちしたものの、1軍での経験を生かして安定感が増してきており、
武隈投手も先発投手として結果を残してきています。
ルーキーの増田投手も、大石投手と同様に実力が発揮されているとは思えませんが、
投げっぷりの良さは目立っており、リリーフに大切な精神力が感じられるタイプです。

今後は若い投手を軸に、リリーフ陣をどう再編成していくか、
野手とは違って投手の方が交代要員が多くなっているだけに、大胆な入れ替えも可能でしょう。
渡辺監督の手腕が期待されますね。

【抑え】サファテ
【右中】大石(増田)、岩尾、岡本篤志(長田)、藤原(松下)
【左中】川崎(ウィリアムス)、武隈(小石・中崎)

個人的な評価で言えば、サファテ投手は結果を残しているものの、あまり信用はしておらず、
最終的には実力をつけた大石投手か増田投手に代わってもらうのがベストと考えています。
それまでは大石投手と増田投手のどちらかが7回のセットアッパーとなり、
8回は打者の左右によって岩尾投手と川崎投手を使い分け、
ロングリリーフ要員として藤原投手か武隈投手、ブルペンをまとめるのに岡本篤志投手、
そういった構成で考えています。
サファテ・大石・増田投手のいずれも投球の軸はストレートなだけに、
その間に変化球をきっちり投げられるタイプを入れることが重要で、
岩尾投手と川崎投手にかかる期待は非常に大きいです。

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