プロ野球・オープン戦が開幕
先週末から早いチームではオープン戦が開始され、
その他のチームも練習試合を行うなど、実戦モードに突入してきました。
今年の開幕は3月30日ですから、まだ1ヶ月以上先なんですがね。
年々実戦が前倒しになっているような感じがします。
一昔前なら、200球・300球超えの投げ込みなんて当たり前のように聞きましたが、
最近はほとんど聞かれなくなり、
考え方の変化もあるでしょうが、実戦の前倒しの影響もあるんでしょうかね。
実戦が始まってみると、巨人の高卒2年目の宮国投手や、
中日の高校生ルーキーの高橋周平選手、
横浜の高校生ルーキーの高城選手といった若い選手の話題がよく聞かれるようになりました。
巨人の宮国投手は昨年まで2軍コーチだった小山コーチが育てた選手で、
素材の素晴らしさは評判どおりですが、昨年の2軍での実戦登板も少ないこともあり、
あまり制球に1軍で使うよりは、もう1年我慢した方がいいんじゃないかと思いますね。
少しブレーキをかけておかないと、将来性を潰しかねないような気がします。
同じことはソフトバンクの155キロ左腕の川原投手にも言えることで、
2軍での実戦登板の少なさがちょっと引っかかりますね。
高橋周平選手も2軍の実戦で使って、来年・再来年が勝負でしょうか。
早い段階で出てきそうな楽しみな選手です。
高城選手は捕手層の薄いチームなだけにチャンスはありそうですが、
捕手は早い段階で抜擢したとしても、競争相手がいないとなかなか育たない面もあるので、
安易にポジションを与えてしまうのはどうかなと。
楽しみな選手であることは間違いありませんが。
◆ライオンズネタ 埼玉西武ライオンズの先発争い
今年のライオンズの先発候補は数が多く、
実績のある涌井投手と岸投手に、ベテランの西口投手と石井一久投手、
先発再転向の牧田投手、3年目の飛躍を目指す菊池雄星投手、
2年目の巻き返しを狙う大石投手、ルーキーの十亀投手と小石投手、
新外国人のゴンザレス投手の10人での争いとなっています。
この中では、大石投手と小石投手は一歩出遅れている感じで、
新戦力の十亀投手とゴンザレス投手がアピールを続けています。
普通に考えれば、涌井・岸・牧田・西口・石井・菊池投手の6人でしょうが、
今年の春先の日程はライオンズだけ余裕があって、
序盤で週6試合となるのはゴールデンウィーク9連戦のみ、
その後、すぐに交流戦に入りますから、交流戦終了までは基本5人で足ります。
先発陣に余裕があるだけに、実績のある投手といえども、
体調不良や不調があれば、先を見据えての再調整になる可能性もあるでしょう。
予想される先発候補が順調に仕上がった場合は、
春先の調子がいまひとつの西口投手と、昨年いまひとつだった石井一久投手の2人を
交互に登録・先発させる可能性が高くなるでしょうね。
これで、涌井・菊池雄星・牧田・岸・西口+石井一久投手の5人になりますが、
ルーキーの十亀投手の評価が思ったよりも高く、
二桁勝利を期待できるほどとなれば、当然、新人王も視野に入ってきますから、
先発が基本線で、長いイニングが無理なら抑えという形になると思われます。
そうなってくると、先発を誰の代わりに入れるのか。
今後はかなりシビアな争いになってきそうです。
新外国人のゴンザレス投手は本人が先発希望とのことですが、
上記のように先発5人に入るのは余程のことがない限りは難しく、
リリーフでの起用、抑え起用の可能性が高いでしょう。
同じ新外国人投手のウィリアムス投手と昨年活躍の岡本篤志投手とともに、
必勝リレーを担ってくれることを期待したいですね。
あと、将来的な面で見てみると、十亀投手と小石投手が加入したことにより、
右本格派の涌井投手と岸投手、アンダースローの牧田投手、
右サイドの十亀投手、左本格派の菊池雄星投手、変則左腕の小石投手と、
タイプの違う若い先発投手が6人揃うことになり、
移籍等がなければ、この6人でこの先5年は戦えそうな雰囲気さえあります。
そうなってくると、右本格派の大石投手は涌井投手らとタイプが被るだけに、
むしろチャンスの少ない先発よりはリリーフに戻した方が良い感じがします。
リリーフは先発に比べて世代交代が完全には進んでいませんし、
次は後ろの方も厚くしていってもらいたいですね。