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箱根駅伝は東洋大学が優勝

正月恒例の箱根駅伝は、前日に往路優勝をした東洋大学が、
復路でも磐石な走りをして、トップを譲らず、見事な総合優勝を飾りました。
主力選手の多くを往路に配置したこともあって、復路には多少なりとも不安はありましたが、
実際は区間賞を獲得するなど素晴らしい走りを見せてくれました。
前回の「追いかける立場の苦しさ」が良い経験になったのか、
「先行逃げ切り」の東洋大スタイルを明確に打ち出した形となりましたね。

ポイントとなったのは気象条件と東洋大学の作戦が合致したことでしょう。
前日の往路は気温が高かったこともあり、オーバーペースになりがちなところを、
敢えて序盤は抑えっることで中盤以降の伸びへと繋げ、
逆に復路は日差しが少なく、気温の上がり方が鈍かったこともあって、
序盤から仕掛け気味に入り、トップながらも攻めの姿勢を貫きました。
区間配置でも、駒澤大学の9区・窪田選手を警戒し、10区に経験のある大津選手を入れるなど、
個々の高い能力に加えて、気象条件の観察を含めた万全の備えをしたことが、
東洋大学の勝因だったように思えます。

追いかける駒澤大学としては、6区のスタート直後の躓きが全てを暗示した感じで、
序盤リズムに乗れず、追いかけるどころか離される結果になったことが、
7・8区の1年生の走りに影響を与えてしまい、追い上げムードが作れなかった気がします。
若い1年生が序盤飛び出そうとして抑えてしまったことが、逆に災いした印象も、
それなら経験のある選手を復路に配置した方が良かったようにも思えましたね。

それ以外の学校では、3位争いやシード権争いが白熱しましたが、
正直言って、いまひとつだった感は否めません。
出場校が多すぎて、それぞれが薄くなったこともありますが、
それ以上に積極的なレースがあまり見られず、
区間賞争いも上位チームばかりで、下位から抜け出すチームがありませんでした。
優勝争いをするトップチームとシード権争いをするチームとの差が、
大きく広がってきている印象はありますね。
近年では早稲田・青山学院大・明治大・日体大といった名門が復活を遂げましたが、
そういった勢力図の変化は感じられず、もう少し刺激が欲しかった気もします。
特にC大はなぁ… 予選会の成績を見ると、来年出れるかさえも危ういような…


◆ライオンズネタ 2014年のライオンズ
FAで片岡選手と涌井投手が抜け、サファテ投手とヘルマン選手も抜けるなど、
戦力流出が続いているライオンズなだけに、多少なりとも不安があります。
FAでの人的補償で大幅な戦力の底上げは難しいだけに、
外国人選手の出来に大きく左右されることになりますが、そこが最も心配なんですよね…

投手陣でのポイントは、やはり抑えでしょう。
サファテ投手と涌井投手という勝ちパターン2人が抜けてしまっただけに、
そこをどう構築できるかが大きなポイントになります。
伊原監督は十亀投手を中継ぎに回すつもりのようですが… 個人的には反対かなぁ。
完投能力のある投手ですし、リリーフに回すと投球が単調になりがちなので、
個人的には先発に固定して欲しい投手です。
外国人の先発投手は…前政権の時のように森-豊田と勝ちパターンがあれば、ですね。
抑えは増田・大石投手に新外国人投手の争いになるのでしょうが、
ここが明確に定まるかどうか、やや不安があります。

野手陣では1番栗山・3番浅村・4番中村剛也選手は固定でいいとして、
問題は5番DH構想の坂田選手が一皮剥けるかどうか、ですね。
自覚を促す意味もあって、敢えて早々に5番DH起用を明言したのでしょうが、
裏を返せば、外国人選手よりも打たなきゃ使わないよという意味にもなり、
プレッシャーにならないか少々心配な面があります。
個人的には5番に秋山選手を入れて、7番で伸び伸び打たせたいのですが、
伊原監督にとっても、坂田選手にとっても、勝負の構想となりそうですね。
これがはまってくれると、打線は非常に強力になることは間違いありませんが…

それに加えて走攻守の要に期待する金子侑司選手の成長も必要ですし、
抑え・スラッガー・ショートと代替が利きにくいポジションが多くなってます。
それらの全てが上手く行けば、前政権の時のように90勝も夢ではなく、
2/3を実現できれば、優勝争いできると思います。
キャンプ・オープン戦でどれだけ底上げができるのか、そこに注目したいですね。

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