« 日本シリーズは、巨人VS埼玉西武 | メイン | GG賞 »

WBC監督は原監督

来年3月に開催されるワールドベースボールクラシックの日本代表監督に
巨人・原監督が就任することが事実上決定した模様です。
まぁ、順当なところじゃないですかね。
「日本一になったチームの監督」という意味では、
埼玉西武・渡辺監督もなる可能性があるわけですが、
日本シリーズは11月1日から開催されるわけで、
監督決定がドンドン先延ばしになっていってしまうのは良くないですからね。
早めに決めたのは良かったと思います。
渡辺監督は就任1年目ですし、シリーズの結果の如何を問わず、
来季はチームにとって大事な年になるでしょうから、
経験のある原監督が率いるのが相応しいんじゃないかと。
…巨大戦力の扱い方は手馴れてそうですしね(^^; そういう意味では適任かも。

また、会議の中で、今後の方向性として最低2年前までに、
代表監督や選手の準備をするという話が出てきたことは非常に良かったと思います。
サッカーのように代表チームを前々から準備して欲しいと常々思ってましたからね。
勿論、サッカーと一緒に考えることはできないでしょうが、
オリックス・カブレラ選手のように、中南米の選手たちは、
シーズン終了後に母国のウィンターリーグでプレーするなど、
一年中野球をやっている選手も珍しくないわけですから、
多少オフが削れるくらいは我慢の範疇かと。
故障などもあって、それが無理だと言うならば、参加しない方向とするしかないでしょう。
時期的にも微妙ですし、元気な選手が行くのが基本線でしょう。
前々から準備を進めていく方針には大賛成です。

さて、あとは日本シリーズの結果なわけですが…
WBC代表監督にあまり長いこと野球をやらせるよりは、
本格的な選手選考に入った方がいいと思うので、
アジアシリーズは埼玉西武に任せてくださいということで(^^;
そんなわけで、日本シリーズは日本球界のためにも埼玉西武が勝たないと、
とか思う今日この頃です。
別に原監督が日本一になれなくとも格が下がるとか今更ないっしょ?
渡辺監督がそれで上を行くとなることはないでしょうしね。


◆プロ野球 巨人VS埼玉西武、日本シリーズのポイント(打撃編)
巨人は.266 177本塁打 78盗塁、
埼玉西武は.270 198本塁打 107盗塁と、
両チームともに本塁打の多さが特徴的で、似通ったチームと言われていますが、
その実態は大きく違っているように思います。

巨人はクリーンアップが先にありきの打線でしょう。
3番小笠原・4番ラミレス選手が打線の文字通り軸。
ここに5番李選手が加わってのパワー・実績ともに申し分なしのクリーンアップが
先に決まり、それから前後を固めていった打線です。
鈴木・亀井・木村拓也・坂本選手ら1・2番の出塁が今季は目立ちましたが、
それでもクリーンアップが一本打ってこその打線なのは変わりません。

一方の埼玉西武は1・2・3番が先にありきの打線だと言えます。
1番片岡・2番栗山・3番中島選手の流れが打線の軸。
この後に一発のある打者が並んでいくわけですが、
それを呼び込むのは片岡選手の盗塁であり、栗山選手の繋ぎであり、
中島選手の勝負所での一打です。
1~3番の安定感が今季のライオンズ打線の安定感にそのまま繋がっています。
1~3番が塁を賑わすことで、打者へ専念させることを防ぎ、
失投を確実に捉えて畳み掛ける、それがライオンズ打線の基本線です。
そういう意味ではホームランが先にあるのではなく、
機動力が先にあるのが埼玉西武の打線です。

そういった基本的な特徴を踏まえて、両チームの打線のポイントを考えていきますと、
巨人は4番ラミレス選手が機能することが勝利の最低条件でしょう。
今の巨人は多国籍軍と揶揄されるように、他球団に居た選手が主、
中でも小笠原・李・谷選手ら主軸打者はいずれもパリーグ出身、
ライオンズ投手陣からすれば攻め方が分かっている選手達でしょう。
そういう意味ではラミレス選手の攻め方をどうするかがライオンズの課題。
昨年までチームメイトだった石井一久投手や、
昨年まで対戦していた岡本真也投手がどう攻め方を伝授し、成功させるか、
そこが巨人打線のポイントになってくると思います。
そうであるなら、生え抜きの選手が活躍する状況になれば、
巨人は勝利をより確かなものにできるはずです。
高橋・阿部・鈴木・亀井・坂本選手ら巨人生え抜きの選手に対しては、
交流戦があるとはいえ、確固たる攻め方は定まっていないでしょう。
巨人生え抜きの選手が活躍する状況になると、巨人打線は爆発するように思います。

一方の埼玉西武は1番片岡選手が機能することが勝利の最低条件でしょう。
片岡選手が出塁すれば、かなりの高確率で盗塁が決まりますし、
相手チームも足を警戒するあまりに、後続への打者の攻め方が疎かになります。
栗山・中島選手はそう簡単に打ち取れる打者ではないだけに、
片岡選手が塁にいるだけで相手投手はかなり嫌になってくると思います。
そのプレッシャーが後続へと繋がっていき、
長打での大量得点に変わっていくことでしょう。
そういう意味では片岡選手を塁に出さないことが巨人の課題です。
勝利を確実なものにするためには、4番以降の打者の活躍が必要です。
プレーオフ終盤の4番中村剛也・5番石井義人・6番後藤武敏選手、
この並びが基本線になってくると思います。
問題は7番打者、DHありの場合は上位に繋いでいけばいいのですが、
DHなしだと投手が切れ目になるだけに、ポイントゲッターがもう一人欲しい所。
GG佐藤・ブラゼル選手は間に合わない、そうなるとボカチカ選手しかいません。
ボカチカ選手や細川選手など、下位の打者が暴れる展開になってくると、
ライオンズ打線は爆発するように思います。

ポイントをまとめますと、
巨人は4番ラミレス選手の活躍が不可欠、
生え抜きの選手たちが活躍すると勝利に近くなる、
一方の埼玉西武は1番片岡選手の出塁が不可欠、
7番以降の下位打線が盛況になると勝利に近くなる、です。

では、どちらが有利かですが…
ホームラン勝負になると、実績のある分、巨人の方が有利でしょうね。
ブラゼル選手なり、GG佐藤選手なりが間に合っていれば、
互角以上の戦いになったのでしょうが、現時点では巨人の方が上です。
それを覆す可能性があるのが機動力。
巨人は阿部選手がマスクを被れないようですので、
片岡選手以外の選手も積極的に走っていける状況です。
足でかき回す展開になってくると、長打力もより強力になり、
巨人以上の得点力を持ってくるように思います。
逆に巨人は鈴木選手の怪我の具合が気がかり、
他の選手では細川選手の強肩に刺される可能性が強いので、
走るとすれば完全な奇襲、基本は手堅い攻めをせざるを得ないんじゃないかと。
その差が短期決戦でどう出てくるか、ですよね。
ホームランの巨人、機動力の埼玉西武の勝負として見ていくべきでしょう。

最後になりますが、両チームに共通しているのは打線の爆発力、ですよね。
巨人はクリーンアップの前にランナーが出る展開となれば、
一発による大量得点のチャンスが増えますし、
一方の埼玉西武も機動力を使える展開になってくると、
ホームランを始めとする長打攻勢で立て続けに得点を奪っていきます。
ですので、両チームにセーフティリードなんて皆無。
最終回4点差が付いていたとしても、上位打線で始まる場合なら、
逆転の可能性は十分あります。
そういう意味では、試合が終わるまで勝敗は全く分からず、
最後の最後まで楽しめる対決となりそうです。

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)