地震列島日本
4月に入ってから地震の連続ですね…
淡路島、九州南部、三宅島、与那国島、宮城県沖、千葉県沖、北海道、千島列島等々…
世界でもイラン・パキスタン、中国でも大地震が発生しており、
東日本大震災以降、活性化している地震活動に対する不安が大きくなっています。
もはや日本のどこにいても地震は避けられないだけに、心構えだけはしておきたいものです。
…しかし、寒いっすね… 4月中旬から下旬とは思えない天気です。
来週からゴールデンウィークだってのが嘘みたい…
◆ニュースネタ 安倍総理の教育改革の目指す先は?
前回は「愛国心」を大々的に掲げ、今回は4月28日に独立記念式典を計画するなど、
国家高揚的な政策を掲げている安倍政権ですが、
一体、何を問題視していて、何をしようとしているのか分かりません。
1951年4月28日のサンフランシスコ平和条約の調印を
主権回復の独立記念日にしようという腹積もりのようですが、
それは同時に日本が明治時代以降に獲得した多くの領土を国際的に放棄した日でもあり、
沖縄を始めとする太平洋の島々が日本から正式に分割された日でもあります。
現在の領土問題である北方領土・竹島・尖閣諸島は日本固有の領土と考えられるので、
同条約との直接的な関係を持ちませんが、相手方も固有の領土と主張しているわけですから、
領土の対外放棄の承認は間接的に意味を持ちえます。
今、それを再度承認するような態度を取れば、係争地の領土放棄と取られかねません。
沖縄を始めとする島々、つまりは北海道・本州・四国・九州以外はどうでもいいというなら、
主権回復を祝ってもいいと思いますが…
これが本当に彼ら国粋主義者の本意なの? バカじゃないの?
教育改革にしても、太平洋戦争を中心とする「自虐的国家観」が批判されていますが、
「自虐的国家観」の何がいけないのでしょうか?
私はその「自虐的国家観」で育ちましたが、別に日本を卑下していませんよ。
もしも、彼ら国粋主義者が「自虐的国家観」はいけないと批判するのなら、
キリスト教徒に「あんたらは間違っている!」と堂々と言ってください。
ほら、オバマに言えよ、ほらほら。
キリスト教ではイエス・キリストが人間の生まれながらの罪「原罪」を背負って死んでいったと、
言われますが、キリスト教の原罪思想も実に自虐的です。
罪悪感は謙虚さという美徳を生みます。マイナス要素ばかりではないのです。
日本は「恥」の文化によって謙虚さを保ってきましたが、それも失われている今日、
我々に謙虚さをもたらすものは何なのでしょうか?
別に太平洋戦争が侵略戦争だからと子ども達が教えられたところで、
今の子ども達からすれば中国・韓国の人から「謝罪しろ」と言われたとしても、
「今さら、何言ってんの?」ぐらいの感覚でしょうし、
国粋主義者どもが思っているような罪悪感は存在していません。
あるのは日本がどうしたかではなく、人間が人間を殺したという史実だけであり、
それを教えることの何がいけないのでしょうか?
人が死んだとかは教育に相応しくないとでも言うのか? またそんな綺麗ごとばかりを。
戦争を教えることで自らを特別視せず、平等なものとして対等に見つめることができるわけで、
常に自分中心で動いている子ども達に、もっと中心で動きなさいとしてどうするのでしょうか?
将来、中二病とニートで社会を埋め尽くしたいのなら、それでも構いませんけど…
…はっ!? それが真の狙い? 安倍総理の教育改革を「日本厨二病計画」と名づけよう(苦笑)
結局、日本が日本人に見捨てられている理由というのは、歴史問題とは全く別のところにあり、
日本の閉鎖的な社会環境や、政治への失望感、手薄になる社会保障と物価高騰への不安など、
現在の問題に悩んで日本を離れていくわけですから、
愛国心があればどうにかなるという問題ではありません。
そんなんだから、「口だけのお坊ちゃん」って言われるんですよ。
◆ライオンズネタ 開幕ダッシュに成功した2013年のライオンズ ≪打撃編≫
投手編の詳細は4月15日の日記をご覧ください。
簡単におさらいをしますと、好調の主要因は投手力で、
特にドラフト1位3投手の成長が今の投手陣を支えており、
常に2点差以内を維持することで、野手との信頼関係が成立している、ということでした。
今回は野手にピックアップを当てて、打撃陣の変化について考えてみます。
まず、昨年までは、3番中島・4番中村剛也選手という大砲が主軸に座り、
いかにその前にランナーを出すかという野球で、
周りの打者は「繋ぎ」といっても、最終的には2人に任せる形の打線編成でした。
しかし、今季は2人が開幕から不在になったことで、
ロッテや昨年までの楽天のような「繋ぎの野球」が徹底されています。
各打者はセンター方向を中心にライナー性の打球を打ち返すことを心がけ、
常に後ろの打者へと繋いでいくのが「繋ぎの野球」なのですが、
ロッテ打線を見ても分かるように、「繋ぎの野球」は好不調の波があり、
調子の悪い時は安打のわりに点数が入らないことが往々にしてあります。
その点で今年のライオンズ打線は2試合の完封負けを除けば、比較的安定して得点できており、
その理由が好調の打線の秘密ということになるでしょう。
幾つか理由はありますが、一つは「機動力」があることですね。
既に1番片岡選手が5盗塁、5番ヘルマン選手が7盗塁を記録しており、
この2人は盗塁王争いをする足を持っているのは間違いなく、
加えて、ルーキーの7番金子選手も俊足、6番浅村選手も盗塁技術を持っており、
年間20個以上は計算できそうで、
2人よりは落ちるものの、2番秋山・3番栗山選手も10盗塁以上はするでしょう。
これだけで単純計算しても、50×2+20×2+10×2=160盗塁で、
4番スピリー選手も既に1盗塁、炭谷選手は盗塁0ながらチャレンジはしており、
相手に隙があれば、いつでも走れる選手が揃っています。
また、長打を打てる選手が少なく、どこからでも足が使えますので、
仮に2塁盗塁が失敗したとしても、ダメージは最小限で済み、果敢なチャレンジが可能です。
中村剛也選手の打席で失敗するのと、片岡選手の打席で失敗するのとでは大違いで、
後者の方がトライする価値が上回りますし、2アウトならばアウトになったとしても、
また足の速いランナーから次の回を再スタートできます。
俊足のランナーが満遍なく打線に組み込まれていることで、
常に1~3番の役割が流動的に繰り返されることとなり、絶え間ない循環を生んでいます。
さらに、この「機動力」を相手は否応に警戒せざるを得ず、
ランナーが出ると、牽制やクイックに手間が取られ、投球のリズムを乱しがちになります。
実際に今年はランナー1塁での四球が昨年よりも断然多く、
送りバントや盗塁をせずともランナーが進塁するケースが多々あります。
作戦的にもバント・盗塁・エンドラン・ランエンドヒット、
ランナー3塁ではスクイズやセーフティスクイズ、スリーバントスクイズも行うなど、
多種多様な作戦で点数を取りに来るだけに、相手にとって大きなプレッシャーになります。
ただの「スモールベースボール」ではなく、創意工夫をして相手に考えさせる野球、
言わば「スマート(賢い)ベースボール」とも言うべき、
相手にプレッシャーをかける野球を今年のライオンズは見せています。
今年は昨年までとは違って、外国人選手を含めて、状況に応じた打撃ができる選手が増えており、
送りバントや進塁打、犠牲フライといった細かいプレーも、完璧ではないものの、できています。
ともすれば、他人(主軸)任せだった繋ぎも、主力としての自覚から勝負強さが出てきており、
3番栗山選手が17打点でリーグトップタイ、6番浅村選手が14打点、
5番ヘルマン選手と7番金子選手、8番炭谷選手が10打点と、ポイントゲッターが沢山います。
状況に応じて1~3番の役割が変化し、機動力を軸としてプレッシャーをかけ、
多彩な攻撃を仕掛ける野球、そういったところが今年の「スマートさ(賢さ)」でしょうね。
思い返してみますと、1990年前後の西武黄金時代もこういった野球が基本で、
秋山・清原選手のようなスラッガーもいましたが、彼らのようなスラッガーも繋ぎの意識が強く、
「選手一人一人が監督」と言われるほどに意識の高い選手が揃っていました。
さすがにまだその域には達していないものの、過去最もそれに近い域に来ていると思われます。
その点では渡辺監督がやりたかった野球が実現しつつあると言えるでしょう。
もう一つの理由は、「打者のスカウティング・育成の成果」でしょうね。
今のライオンズにとって、メジャー移籍した中島裕之選手と、
キャプテンの栗山選手は良き成功体験であり、若手の手本として機能しています。
片岡選手と浅村選手は中島選手を、
秋山選手は栗山選手を手本としてボールを引き付けて打ち、
また、ルーキー金子選手や外国人のヘルマン選手とスピリー選手も、
同じようなタイプの打者なので、指導法だけでなくスカウティングの主眼もそこにあるのでしょう。
彼らに共通しているのは、スイング時に腕が一番最後に出てくるという点です。
よく打撃は脇を締めて腰の回転で打つと言いますが、それだと腰と腕が同時に動いてしまい、
ストライク・ボールの見極めが十分にできません。
打撃を表現することは難しいのですが、下半身で始動し、腰を回転させ、最後にバットを出す感じで、
腰にバットを巻きつける必要はありませんが、トップの位置をキープしながら最後に腕を動かします。
いわゆる「二枚腰」と呼ばれるような形で、下半身の体重移動後に変化球でタイミングを崩されても、
そこから持ち直してスイングができるのは、強靭な下半身とともにトップの位置の安定にあり、
崩されてもファールでカットできたり、ボール球にバットが止まりやすくなるという利点を生みます。
その意味で、今年のライオンズ打線は選球眼が良く、ファールで粘る機会も多くなっています。
勿論、それには打撃の意識の変化もあるでしょうが、フォームの安定感も大きな要因です。
今年から1軍打撃コーチに田辺徳雄氏が就任したことで、同コーチは長く2軍コーチを務めており、
今の選手のほとんどが2軍で田辺コーチに打撃を教わっているわけで、
その点では各選手の打撃の基礎から知っている同コーチの存在は、
的確な指導を可能とし、打撃フォームも維持しやすくなり、
それが調子の維持に関わっていることは想像に難くありません。
また、投手ではドラフト1位・2位の選手の活躍が目立っていますが、
野手ではドラフト3位の選手の活躍が目を引きます。
ルーキーの金子選手は昨年のドラフト3位、秋山選手は2010年ドラフト3位、
浅村選手は2008年ドラフト3位、片岡選手は実質2人目も指名順位はドラフト3巡目、
栗山選手は実質3人目も指名順位は2001年ドラフト4巡目で、
レギュラー陣ではキャッチャーの炭谷選手と外国人選手を除き、
ドラフト3位相当の選手で固められています。
この中では、浅村選手が甲子園で活躍したこともあって知名度がありましたが、
他の選手は大きな実績はなく、アマチュア時代の知名度はそれほどでもありませんでした。
特にルーキーの金子選手は高校時代に将来を嘱望されましたが、大学で少し伸び悩み、
それほど評価が高くなかった選手でしたが、果敢に指名して1軍に抜擢した結果、
開幕スタメンを勝ち取るとともに、今ではレギュラーに定着し、
打撃だけでなく課題の守備でも大きなミスは開幕戦のみで、
ショートとライトを堅実にこなすなど、チームに欠かせない戦力となっています。
細身の割には体幹がしっかりしていて、引き付けて打つ打撃はチームにマッチしています。
今のライオンズは、1・2位で即戦力タイプの投手を指名し、
3・4位で素材型の野手を指名して育てるパターンが定着しており、
そういった計画的な育成が主力が流出しても、優勝争いができる理由でしょう。
加えて、アマチュア時代に大きな実績がないことで、
個人よりもチームの方針が優先され、打線の繋がりを生んでいると考えられます。
キャプテンの栗山選手と主砲の中村剛也選手はまだ30歳で、
浅村選手は大卒ルーキーの金子選手と同い年で、
若い時期から経験を積むことで、大きな選手に育ちつつあります。
野手は一にも二にも経験が必要なだけに、定期的な循環が功を奏していると言えそうです。
安定した得点力を持つ繋がりのある「スマートベースボール」打線となりましたが、
勿論、欠点も持ち合わせています。
それは、「3点差以上離されると得点が入りにくい」ことです。
点差が開くとバッテリーはランナーに警戒する必要が薄まり、
守備陣も前進守備体制を取ることもなくなり、打球が内外野ともに抜けにくくなります。
1アウト2・3塁で前進守備を突破できる点差、2点が一度に返せる点数の限界です。
ホームランバッターがいれば、一度に4点を返す可能性が生まれ、
その存在だけで相手にプレッシャーをかけられますが、
現状ではそうもいかないだけに、点差は重要なファクターとなります。
だからこそ、先発投手が2点以内に抑え、野手が3~4点を確実に取る、
その信頼関係が非常に大切で、それを維持することが大事になってきます。
ただ、シーズンが進んでいけば、投手に疲れが出てくるでしょうから、
3点取られたからといって試合を諦めるなどということはできません。
そう考えると、どうやって点数を取っていくかが今後の課題となってくるわけで、
私は敢えてセオリーを無視した作戦を行っていってもいいと思います。
セオリーではランナーを貯めることに主眼を置くので、盗塁や送りバントはしませんが、
相手が点差があると安心しているなら、ガンガン盗塁をしても構いませんし、
送りバントも状況によっては行っていくべきだと考えます。
例えば、序盤に0-4で負けていて、チャンスが作れずに最初の1点が遠い場合は、
ノーアウト1塁で送りバントをして2塁を進めるのはアリでしょう。
高校野球のように、まず最初の1点を取れば、相手にプレッシャーをかけることも可能ですし、
その積み重ねの結果、後半までに2点差に追い上げていれば、ライオンズのペースです。
2点差を一つの目標として、そこから逆算する形で作戦を練っていって欲しいです。
打順に関しては、1番片岡・2番秋山・3番栗山選手が一つの流れで機能しており、
5番ヘルマン・6番浅村・7番金子・8番炭谷選手がもう一つの流れとして機能しています。
問題は4番打者と9番打者で、
開幕当初は4番にオーティズ選手を起用するも不調で完全に打線が分断され、
スピリー選手と入れ替えた後は四球を選ぶことで繋がりは出てきましたが、
打率はまだ2割を切っており、ランナーを還すところまではいっていません。
9番打者も永江選手や石川選手らが起用されるも、打撃で結果を残せず、
現在では坂田選手が座っており、昨日の試合でようやく結果を残しました。
控え選手を含めても、山崎浩司選手以外はこれといった成績を残せておらず、
今後は代打を含めた控え選手の層を厚くすることが必要になってきます。
主力にもしものことがあったらどうするのか、そこが今後の課題だと言えそうです。