勝手に安倍晋三を殺す日本人
総理辞任翌日の日記にもチクリと書きましたが、何なんでしょうね、
まるで総理が死んだかのような悪口言うな圧力は(苦笑)
故人のことを悪く言うなみたいな風潮にも正直思う所はあるのですが、
ましてや死んでもいないし、議員を辞めるわけでもない人に、
何を遠慮することがあるのでしょうか? 全く意味が分かりません。
ただでさえ、コロナ対策の初動対応やその後の政策評価もされておらず、
緊急事態宣言解除後の6月末からの感染拡大に関しては、
公に批判もされていないという状況で、
何の総括もされないというのもおかしな話です。
つい昨日まで批判していたくせに、
一夜にしてお疲れ様ムードというのも極めて奇怪に思えてなりません。
ぶっちゃけ、今の自民党は後継者不足なので、
安倍晋三氏の3度目の登板がないとは言い切れません。
総理を辞めて病気が快復した際に、後任の総理がグダグダしていれば、
「もう一度、安倍晋三氏を総理に」という声が出ないわけではありません。
その際に、このまま何の総括もされずに、
「病気が治ったのなら問題ないね」で良いんですかね?
あんた達、第一次政権の時も総括してないだろ? 同じことを繰り返すの?
年齢的にもまだ先があるかもしれない安倍晋三氏に、
「お疲れ様でした。お大事になさってください」というのも変な話で、
総理大臣を辞すだけで、議員を辞めるわけでも、死ぬわけでもない、
それなのに、死者の悪口を言ってはいけない的なムードは何なの?
アホかと言いたい。
そうやって区切りで全て水に流そうとするから、
日本人は反省できないんですよ…
自分達を客観視できないから評価ができないんですよ…
私は日本人のそういう評価下手な所が大嫌いです。
先の太平洋戦争にしても、基本的にはアンタッチャブルで評価さえ定められず、
アメリカ人のルース・ベネディクトが『菊と刀』を発表するまで、
日本人は己を客観視することさえできずに、
戦争の評価を定めることができていませんでした。
戦前の評価なんてもっと酷い。
「天皇や神の御心に従ってるか否か」宗教かよ…そんなの評価とは言わない。
今も一緒で他人の顔色ばかりを窺って、
みんなが何となく良いと言っているから良いという。
そんなんだから日本で評価されずに、世界で評価されての逆輸入が多いんだよ…
もっと自分で良いものは良いと、ダメなものはダメだと評価しなければ。
総理大臣を辞めたぐらいで何も言えなくなるという状況を不思議に思います。
●立憲・石垣のりこ氏が謝罪
まぁ、病気を揶揄しているように聞こえなくもないですけど、
別に変なことは言ってないんですよね…
私なんて「大事があるから体を壊す」ぐらいに言ってますしね。
「大事な時に体を壊す」のは事実の説明に過ぎませんから断然マシです。
実際に自民党の3選延長は本人の希望というよりも、
現状を変更したくないとうい党内情勢を配慮したものでしたから、
そういう意味でも指摘は間違っていません。
実際に、病気を再発しても総理大臣の職務の委譲もできたはずですし、
国会を開いても職務軽減するという選択肢はあったと思いますから、
単純に安倍晋三氏がそれを避けたというのが実情でしょう。
むしろ、ツッコむとしたら、
「それなら安倍総理ばかりに答弁を求めるのを辞めたら?」でしょうに…
そんな大事にする話ではありません。
後継の総理は菅官房長官で決まるんじゃないですかね、知らんけど…
ただ菅氏は無派閥で、支援してくれる組織がないので、
自民党内で現状維持を望む声が大きくならないと無理でしょうね。
叩き上げで与野党を通じて人脈を持つものの、
官房長官としては反論をシャットダウンする物言いで報道陣を選別したり、
安倍政権への反発を抑えるために刺客を送りつけたり(案里議員の件)、
それらを官房長官という職務として意図的にやっていたのなら構いませんが、
どちらかというと汚れ役のイメージがあるので、
総理大臣になるとすれば、どれだけオープンにしていけるかが鍵でしょう。
まぁ、世間的には「令和おじさん」と思われてるので、
選挙の顔にしても大丈夫じゃないかと思ってるんじゃないですかね、自民党内は。
ただ、中国の習近平政権からロシアのプーチン政権になりかねず、
党内融和・国民融和をどれだけ図れるかじゃないですかねぇ…
◆ニュースネタ 自民党総裁選に菅氏・岸田氏・石破氏の3人立候補も…
結局、現状維持を望む派閥均衡派がまとめて菅氏に乗っかかりましたか…
おそらく1年以内に行われる衆議院選挙を意識しているんでしょうなぁ…
岸田氏は政策通ではあるものの、浸透するまで時間かかるでしょうから、
現時点の知名度を優先したように思えます。それが正解かどうかは別にして。
問題はその岸田氏ですよね…
一時は安倍総理の後継者候補筆頭と目されていたものの、
安倍総理の3選(2018年9月20日)を機に潮目が変わったのか、
そこから岸田氏に代わって菅官房長官の名前が挙がるようになっていました。
その心変わりの理由は分かりませんが、
翌年の2019年4月の参議院選挙では、
賄賂疑惑渦中の河井案里氏が官邸主導で候補者が擁立され、
岸田派の重鎮だった溝手氏が押し出される形で落選するなど、
妙なギクシャク感があったことも事実です。
岸田氏の派閥である宏池会はハト派の護憲派ですから、
憲法改正に意欲のあった安倍総理ら周辺とズレが大きくなった可能性はあります。
時間が経つにつれて安倍総理の在任中の憲法改正は不可能という見方になりましたし、
そこが後継者として岸田氏が認められなくなった最大の理由でしょうかね…
梯子を外された形となった岸田氏ですが、
前回の総裁選では安倍氏支持で立候補しなかったこともあり、
今回は手を挙げないと「お公家集団」と叩かれることを恐れたのか、
菅氏圧倒的優位の状況でも立候補しましたが、問題は「その後」ですよね…
「その後」ってあるのか? 本当に。
仮に菅氏が総裁選を勝利したと仮定して、
来年9月には再度の総裁選挙が実施され、10月には衆議院の任期切れ。
来年の夏はオリンピックが予定されていますから、
今年中に解散総選挙をしてもおかしくはありません。
自民党勝利なら菅氏の続投は既定路線、敗北してもすぐに辞任とはならんでしょう。
チャンスがあるとすれば、選挙をやらずに来年の総裁選を迎えた場合ですが、
その間に菅氏が結果を残していれば当然続投路線でしょうし、
逆に結果を残していなければ岸田氏ら他の候補のチャンスではありますが、
それってもう翌月の選挙で負けが確定しているような状況じゃないですかね…
たぶん、今回以上の貧乏くじだと思いますよ…
そう考えていくと、総裁選後に菅氏は岸田氏をどう処遇するのでしょうね…
石破氏との一対一の構図は避けたかったなら、
党内融和を優先して協調路線が強まるかもしれませんが、
総理の座を狙っていると考えれば、敵に対して容赦のない菅氏のことですから、
名門の宏池会といえども、冷遇される可能性はあります。
岸田氏とすれば、自分の立ち位置はそう変わらないという読みなのでしょうが…
どうなりますかねぇ… 石破氏は変わらず冷遇されるのは相変わらずか。
しかし、派閥のトップが雁首揃えて、菅氏を支持する会見をするのも異様やな。
あれでしょ? ポスト欲しさに勝ち馬に乗った乞食でしょ?(苦笑)
大体、竹下派は前回の選挙で石破氏の支持に回ったんじゃないの?
まぁ、それだけ参議院竹下派の力が落ち、
茂木氏や甘利氏らの衆議院グループに押し切られている証拠なんでしょうが。
もっとも、派閥の支持とか本来は全く関係ないわけで、
20人の推薦人さえ決まっていれば、立候補できるわけですから、
派閥で支持を固めるのではなく、議員個人で投票先を決めるべきだと思いますが。
その結果として菅氏が当選するなら、それはそれでいいじゃん。
派閥のトップが揃って支持を表明する異様さに気付いて欲しいです。