« 2021年05月 | メイン | 2021年07月 »

2021年06月27日

五輪推進派は「何」と戦っているのか?

●菅首相、天皇陛下「懸念」は「西村長官ご本人の見解と理解」
うーん…否定する必要がありますかね?
いつも言ってるように「安全安心な大会にする」って言えばいいだけじゃん。
何ですかね? 天皇陛下にそう言えない理由でもあるんですか?
それって、口だけで実際にできる自信がないことの表れでありませんか?

この発言が天皇陛下のものなのか、宮内庁長官の見解なのか、
国民に事の真偽を確かめる術はありません。
天皇陛下が国民に直にメッセージを発する機会はほとんどないので、
宮内庁長官の発言等で察するしかないわけですが、
それを簡単に「長官本人」の発言と一蹴してしまえば、国民には何も伝わりません。
もし、宮内庁長官が天皇陛下の名前を借りて自身の見解を述べたとすれば、
それは不敬で、国民をも欺くことになるので、当然、更迭すべき事案です。

いずれにせよ、仮にも天皇陛下の名を借りた発言を軽く捉えすぎ。
ジョークを言ったわけでも、五輪開催に反対するわけでもない、
当然の懸念を述べただけなのだから、ちゃんとした対応をしなさいよ。
どうして反対意見でもない当然の懸念事項さえも無視するのか?
あなた達、五輪推進派は誰と戦っているんですか?

結論から言えば、先に問題となった森喜朗氏の発言も合わせてみても、
五輪反対派≒革命主義勢力≒味方以外全員敵という被害妄想的思い込みでしょう。
革命主義勢力と言っても、古くは共産主義、現代では民族主義、
キリスト教やイスラム教の原理主義、カルト宗教の排他主義と、
背景や歴史、内実ともにバラバラな敵なのですが、それらを一色単に括ってしまい、
敵の選別ができていない故に、全てが敵に思えてしまう被害妄想的思想に陥っています。
自民党の共産党や立憲民主党批判を聞いていてもそうでしょ。
時代錯誤も甚だしい批判ばかりです。いつまで頭が東西冷戦で止まってるの?

政治的には、菅総理にとって立憲民主党を含めた共産・社民党の左派勢力が
反対派を煽っているという思い込みがあり、
五輪実現こそが保守を守る手段だと思い込んでいる節があります。
まぁ、実際は全然そんなことはありません。それは支持率を見れば分かるでしょ。
国民の大半は中止を熱望しているわけではなく、
状況的に実施できると思えていないだけなんですよ。
結局、政府とJOCの感染症対策に全く信頼・共感できないから、
五輪開催に賛成できていないだけなんですよ。

そんな当たり前のことにさえ気づかず、
本来、味方であるべき日本国民、医療関係者、スポーツ界のOBやOG、
身内のコロナ分科会の提言でさえも頑なに拒否し、
天皇陛下の不安のお言葉さえもシャットアウトする聞く耳の無さ。
まさに戦争にただひたすらに突き進む戦前の日本のようで、
無策でコロナに特攻させられる日本国民の命の儚ささえ感じてしまいます。
穴だらけのバブルを誰が信じるの? もう泡の中に567空気が入りまくりですよ?

●東京五輪 感染対策に穴? 大会関係者に特例も…
『バブル』の意味が分かっていない人が多そうなので、改めて解説。
感染症対策の基本は『患者の隔離』ですが、
新型コロナの厄介な所は無症状の感染者も居るため、誰が患者か分かりません。
そこで、逆に『安全な人』だけを集め、大会期間中の人の出入りを制限することで、
疑似的な隔離人工島施設のようなものを作って、
その『バブル』内は安全なのでスポーツ大会は開けますよ、という話です。

つまり、人の出入りを制限=観客を制御できていない点でバブルでも何でもないんですよ。
無観客試合の話が終わった時点で『バブル』は崩壊してるんです。
『バブル』をやるためには、ホテル従業員やボランティアを始め、
彼らのワクチン接種やPCR検査の徹底、バブル外の移動を制限するための宿泊施設の用意、
元の居住住民でPCR検査を受けていない者の一時退去を求め、
出入り口に検問をかけ、人の移動を管理する必要があります。
これが国内だけでも必要で、さらにそれを選手や関係者、海外からの人にもやる必要があります。
それも他の国際大会のように1週間ではなく、
少なくとも2週間以上、パラリンピックを含めれば1カ月行う必要があります。
それを大会前の1カ月やそこらでできるわけがないでしょ。
何の準備もせずに『バブル』とか言い出す大会組織員は馬鹿としか言いようがありません。

無理なものは無理なんですよ。準備期間も何も全てが足りない。
秋に延期なら可能性もありますが、予定通り7月に行うなんて、とても無理です。
その無理の代償、バブル崩壊のツケは、
東京の人だけでなく、世界の人々が負担することになってしまうでしょうね…

●橋本聖子会長が「五輪反対は非科学的」と反論する根拠と理由
おいおい、自分達に都合のいいニュースしか取り上げてないじゃん。
都合の悪いニュースはフェイクニュースで排除するトランプ流ですか?(苦笑)

五輪が感染症との戦いでもあったことは認めますが、
今回の新型コロナの感染率はこれまでの比ではありません。
それは世界の感染者数を見れば明らか。
比べるなら過去のパンデミックでしょう。
まぁ、スペイン風邪の例も時代柄当てはまりませんし、
当時の西欧では感染が落ち着いていたので、来年開催の論拠にしかなりませんけどね。

Jリーグの観客のクラスター感染は聞いていませんが、プロ野球では起こっています。
Jリーグは地域密着型、プロ野球は地方密着型と行動範囲が異なりますし、
プロ野球は1試合3時間以上かかり、途中の飲食の恐れもあるわけで、
両者の差からも考えられることは十分あるでしょ?
それなら観客を会場の地元限定に留めるとか、
飲食物の持ち込みを禁止するとか、観客の制限も当然するべきでしょうに。

翻って選手に関して言えば、プロ野球もJリーグも感染者を出しています。
昨年の柏レイソルや今年春の広島カープの感染は記憶に新しい所です。
実証的にスポーツをしても感染リスクがないとは言えないわけで、
選手にとってはやはり高リスクだと言わざるを得ません。

加えて言えば、イギリス変異株とインド変異株の流行以降、
感染経路が拡大傾向にあり、通常株の対策が通じなくなってきています。
屋外であれば感染リスクは少ないと思われていたものが、
屋外でも普通に感染してしまうようになりましたし、
変異株を甘く見過ぎているのは変わっていないように思えます。
間違いなくインド変異株を甘く見て、クラスター感染を引き起こしてしまうでしょう。
その時になって「予想以上の脅威だった」では済まされないんですよ?

一般人よりも浅はかな知識で「科学的に五輪を開催できる」と言えるのが厚顔無恥。
より信頼感を失墜させたとしか言いようがありません。
完全な裏目。不安感だけを呼び起こす結果となってしまいました。


◆ニュースネタ 五輪アルコール販売騒動に関して
●五輪会場での酒類販売を一転見送りへ 批判の嵐に「最後は橋本会長が決断」
混乱の原因を作ったのは、丸川五輪担当大臣のこの発言でした
●五輪会場の酒販売、五輪相「ステークホルダーの存在が」
まぁ、案の定、「何言ってんの?」と大ブーイングが巻き起こりまして…
●東京五輪会場内での酒類販売は見送り 当初認める趣旨の報道に「そんな事実はない」武藤事務総長が反論
こんな感じで言い訳しました。
それじゃ五輪担当大臣の発言は何だったの?
この人が勝手にした発言なら、混乱させる発言はするなと抗議すべきでしょ?
本当に最初からそんな事実がなく、議論にも挙がっていないとするならば、
丸川五輪担当大臣の発言は嘘八百なわけで、クビになってもおかしくない。
それをなーなーで済ませられるとお思いですか?
何をやってるんですか、あなた達は。組織の体もなさない。情けない。

●田崎史郎氏の酒類提供問題発言に異論続出…恵俊彰、伊藤惇夫氏、デーモン閣下ら「理解できない」
記者を辞めて政治ジャーナリストの肩書になってから、どうも…
露骨過ぎるほどの政権擁護な発言が気になります…
ちょっと偏りが過ぎていて、一般的な感覚と乖離し始めてると思います。
まぁ、政治家はもっと乖離してるんでしょうけどね…
だから国民から見ればトンチンカンなことをやってるようにしか見えない。

結論から言えば、別に会場でアサヒビールを飲む必要があるわけではなく、
自宅の応援でアサヒビールを手に取って貰えればいいわけですから、
別にスポンサーの忖度でも何でもないわけで、
忖度しているのは会場で飲みたがってるIOC貴族の連中でしょ?
それだけのことで、これだけの騒動になるのだから、IOC忖度が酷すぎますよ…


◆その他 五輪関連のニュース
●五輪チケット、再抽選で「4分の1」が無効に 結果通知は7月6日
先にキャンセルの受付をする方が先だと思いますが…
医療関係者で絶対行けないという人もいるでしょうし、
ワクチン接種が終わってないので迷惑かけたくないので行かない人もいる。
状況がこれだけ変わっているのだから、当選者の意思確認の方が先でしょ。
再抽選で無効になった後に、多数の空きが出たらどうするんでしょうね?
蓋を開けたら、誰も来ないなんてこともありえるんですよ?
まぁ、感染症対策としては、その方が全然いいですけどね。

●「東京五輪の広告収入は過去最高」IOCが絶対に五輪開催をあきらめないワケ
10年先なんて、どうなってるのか分からないのになぁ…
今は最新の会場でも、10年も経てば旧式の会場になっているはず。
何を評価して会場を決めるんでしょうね… もうワケわからんわ。
結局、アメリカのTV局の競争に巻き込まれてるのだと思うと萎えまくりますね…
…まぁ、IOCの見世物小屋五輪なんてもう見ませんけどね。


◆ニュースネタ コロナ関連ニュース
インド変異株=デルタ株の影響が世界的に大きくなっているようです。
●G7開催地で新規感染者増 英南西部、政府は影響否定
サミット前にイギリス国内の感染者が増え始めていたので、
G7が発端ではないでしょうが、感染拡大の一因ではあるでしょうね…
東京五輪も同じような形になっちゃうんでしょうなぁ…
結果として、パラリンピックはとても開ける状況でなくなるでしょうし、
IOCお目当ての視聴率や採算性のことも考えだして、
前の東京大会で始まったパラリンピックが東京大会で終わることになりかねません。

●イスラエルでコロナ感染増 ワクチン未接種の子供多数
詳しい情報がないので、何とも言えない所ですが…
ワクチンの基本的な情報で不足しているのが、「効果期間」と「適切量」。
ワクチンがどれだけの期間持つのか?
中国製ワクチン接種済みの感染例が増えていますが、性能・接種方法・期間のいずれの問題か?
ワクチンの抗体量が高齢男性と若年女性で2倍違うという結果が出ていますが、
適切な量なのはどちらなのか?
子どもにワクチン接種する場合、適切な量はどれぐらいなのか?
必要な抗体量を保持しつつ、副反応を起こしにくい適量はどれだけなのか分かりません。
よくもまぁ、これだけ分からないのに緊急度が低い人にも接種を続けますわな…

●東京オリンピック開会式の7月23日には68.9%がインド型変異ウイルスに 京大・西浦教授ら試算
前回のイギリス変異型の感染拡大も考えれば、それぐらいのスピードになるでしょうね…
早速、東京は増加傾向に転じてますし… 都議選やってる場合かとなりかねない。
後世に「コロナオリンピック」と揶揄されないようにして欲しいものです。無理だろうけど。

●深夜からの行列に苦情 大規模接種センター、予約必須に
職域接種の申請が止まったりと、対応が二転三転してますね…
いかにその場しのぎで計画的にやっていないのか。
地方自治体には接種計画を立てろ立てろとせがんでおきながら、
自分達が一番計画を立てられていないというオチですか…
いやいや、最初から分かってた話じゃん、こんなの。
またすぐに落ち着くだろうから、また行き当たりばったりで再開するんだろうなぁ…


◆ニュースネタ 最高裁、夫婦別姓認めず 同姓規定に「合憲」判断 15年に続き
この問題に関しては「政治任せ」とい姿勢は変わらずですか…
同性婚はともかくとして、夫婦別姓は既存制度を破壊する程ではないですし、
司法の判断で変更しても構わないようにも思えますが…踏み込まずですか。
自民党政権が保守的というよりも、むしろ父権的性格な政党なので、
最高裁の裁判官もそういう考え方の人を選んでいるといっても過言ではないんですよね…
それでも反対意見があることが時代の変化を象徴しているように思えます。

結局、司法は政治任せであることを選択したので、
次回の選挙の争点の一つに当然挙がってくるのではないでしょうか。


◆ニュースネタ 枝野氏、突如「消費減税目指す」立民混乱…安住氏「複雑な心境だ」
まぁ、敢えて玉虫色にしている感じでしょうね。
実際に個人消費は全く上がっていませんし、政策的減税措置はアリでしょう。
とはいえ、財政規律派の言うように、コロナ禍で税収も減っているので、
せっかく政権を手放すという憂き目に遭ってでも通した消費税増税が、
頓挫しかねないという危惧も分からなくもありません。

もっとも、それは現在の経済状況で判断せねばならないわけで、
民主党政権時と安倍政権時、そしてコロナ禍で低迷する今の経済と、
それぞれが消費税増税に当てはまるかどうかは必ず検討しなければなりません。
国民は実際に今の経済下で苦しんでいることも考えれば、
財政規律とか言ってる場合ではないと思うんですがねぇ…
一番悪いのは大型の予備費を組んでおきながら、余らせて執行してない政府ですが…

立憲民主党が政策減税に反対しないのは、やはり選挙共闘目的が大きいのでしょう。
政権与党にならなければ公約にはできないという理屈は分からなくもありません。
例えば、今の政治状況で野党が消費税の政策減税の議員立法を作ったとしても、
乗り気ではない自民党が反対すれば、あっさり否決されます。
そういう意味では与党も乗っかかる法案でなければ意味がない理屈は分かります。
ただ、それでは政権を取るという気概が弱すぎる。
今の政治状況からすれば、自民党への信頼が失墜しているだけに、
もっと強気になっていいと思うのですが… 威勢のよさも必要ですよ?


◆ニュースネタ 経産省職員が給付金詐欺
●タワマンに外車…浪費癖が仇になった経産省キャリア2人の給付金詐欺とお粗末過ぎた国会の女子トイレ盗撮〈dot.〉
インサイダー情報で横領したようなものですなぁ…
給付金の話を聞いた時、架空業者を作る奴いるだろうなとは思いましたが、
そこは昨年の収入実績との比較で弾かれるだろうと思ってましたが…
杜撰なのか、すり抜けさせたのか分かりませんが、
その職務を行う経産省の職員がこんなことをしでかしたら話になりません。

国民の信頼云々以前に呆れます。
公務員が公的な情報を元に私利私欲に走ったら、もう全てが終わるじゃないですか。
泥棒やストーカーしたければ公務員になればいいという世界ですよ…酷すぎる…
ここまで堕ちてしまったのか、と悲しくなってきます。


◆ニュースネタ 「カロリーゼロのコーラ」の注文をホテルが警戒する理由 消費者庁が警告続ける「最後の大物」の正体
また悪徳商法か…
確かに配当金が来れば、儲けている実感があるので、騙されやすくなるかもしれませんね…
とはいえ、銀行の預貯金の元本が消えるのを分かっていて、
数円の利子で喜ぶ人なんていないでしょ?
そういう商売なんですよ、これ。

仮想通貨なんて持ち込んできたら、余計にそうなっちゃいます。
儲けさえ仮想ですよ。そんな儲けたいならドラクエのカジノ行けよ(笑)

騙されないよう気を付けましょう。
表面上の利益に囚われるのではなく、根本が何かを考えることです。

2021年06月22日

静岡県知事選から見る次期衆議院選挙の課題

まぁ…予想通り、現職の川勝知事が安定して勝ちましたねぇ…
●静岡県知事選の結果
●静岡県知事選 投票率は52・93%
投票率は久々の自民党正式候補ということもあって、
前回よりも多少上がるかなという予想はしてましたが、
結果的に言えば、自民・公明の組織票は固められていなかったので、
むしろ、コロナ禍で個人の政治的関心は上がっていたと見るべきでしょう。

はっきり言って、対立候補の岩井氏が弱過ぎました。
岩井氏自身が悪いのではなく、明らかに選挙戦略ミス。
どこの馬鹿が考えたのか知りませんが、100回やっても100回負ける選挙。
野党がよく陥りそうなミスもあったので、今回は詳しく解説していきます。


【岩井氏の敗因】
岩井氏の敗因は主に3つあります。
①批判が過去の批判だけではなく、現状の批判になってるか否か ⇒コロナ問題
②問題の解決法を提示できてるか否か ⇒リニア問題
③中央政府とのパイプが吉と出るか凶と出るか ⇒コロナ経済対策

まず、①「批判が過去の批判だけではなく、現状の批判になってるか否か」です。
特にコロナ対策批判で見られましたが、
県内のワクチン接種が進んでいないことを自民党候補は批判していましたが、
ワクチン接種が遅れた主な原因は政府≒自民党政権にあるわけで、
おもいっきり批判がブーメランになっちゃっていました。
また、静岡県内のコロナ状況がそれほど悪くなく、
コロナワクチンを早急に必要としていない状況もあります。
昨年末の第3波こそ、緊急事態宣言の一歩手前まで追い込まれかけましたが、
昨年冬の第1波、昨年夏の第2波、今年3月からの第4波に関しては、
周辺都道府県と比べても、感染が非常に抑え込まれています。
つまり、コロナワクチンを早急には必要としていないわけです。
そこにワクチン批判をした所で、「悪いのは政府だよね?」で終わっちゃうわけです。

野党のコロナ対策批判、例えば今年3月の緊急事態宣言解除批判で言えば、
現時点で同じような状況にありますが、
もし、仮に、万が一のことですが、今後コロナが収束に向かうのであれば、
あくまで過去の批判で終わってしまい、今後には繋がらなくなってしまうので、
あまり重要ではない批判ということになってしまいます。
大事なのは過去の批判が今後に生きるか否か、です。
さらに言えば、仮に政府のコロナ対策批判としては失敗になる状況だとしても、
地方行政と国政との情報伝達・行政の意思決定プロセスの問題としてならば、
仮に、万が一、コロナが収束したとしても、現在未来に繋がる批判になるでしょう。
『意味のない批判』はしないこと、そういうことです。

次に、②「問題の解決法を提示できてるか否か」です。
今回の選挙で注目されることになったのが『リニア問題』です。
自民党候補の岩井氏は県知事選に出るまでは「国土交通副大臣」という役職でした。
自公政権以降は公明党が国土交通大臣を務めているので、
実質、自民党の国土交通省のトップです(以前も傲慢な発言した副大臣いましたね)。
言わば、JRを含めた当事者の一人、裁判官的な位置にいた人物が
(どちらが原告で被告なのかは分かりませんが、仮に静岡県を被告とすれば)、
被告の立場に成り代わるわけですから、当然どういう態度を示すのか注目されます。
しかし、『リニア問題』に関しては積極的に触れようとはしませんでした。
大井川水系は守るという言葉はあったものの、
協調路線でどう解決に導くかの問題解決策を提示できなかったために、
自民党がリニア推進ということもあり、JRに屈すると判断されてしまいました。
結局、注目された問題で、見識も当然ある立場であったのに、
何も解決方法を提示できなかったことが、問題へのやる気の無さを印象付けた結果です。
今の政府与党がワクチン接種以外に術を持たない辺りも、同じ批判を浴びる理由でしょう。

最後に、③「中央政府とのパイプが吉と出るか凶と出るか」です。
中央政府の力が強ければ、公共事業を始め多くの政策で便宜が期待できます。
今まで中央省庁の天下り官僚や国会議員が知事に転身した理由がこれです。
これだけで選挙を有利に戦えていたからです。
例えば、1970年代に圧倒的に選挙が強かった田中角栄総理。
総理とのパイプを武器にして公共事業の誘致で戦った議員が多かったと予想できます。
中央政府が強い力を持ち、その実行力も兼ね備えていれば、
本人の実力がどうあれ、それだけで選挙が勝ち抜けたわけです。
逆に、今のように中央政府への信頼が失墜しているとそうはいきません。
コロナ禍で露わになったのが中央政府の無策ぶりでした。
実際に中央政府を忖度していた神奈川県知事は小池都知事批判で逆バッシングを浴び、
菅総理の訪米を忖度した大阪府知事は深刻な第4波を招く結果となってしまい、
東京五輪のプレマラソン大会を忖度した北海道知事も第4波の拡大を招きました。
要は忖度系知事は、政府を忖度するために判断が遅れ、自己決定が遅くなるわけです。
逆に川勝知事で言えば、第4波の原因となったイギリス型変異株をいち早く情報公開し、
インド型変異株に関しても隠さずに早めに公開したことで、
県民の自粛意識が高まったことで、深刻な被害をもたらさなかったと言えます。

それと、地味に陰を落としているのが「森友・加計・桜の会問題」です。
中央とのパイプを武器に企業誘致をしますと喧伝したところで、
「どうせコネで勝ち取った上級国民の企業なんでしょ?」という信頼感の無さがあります。
それなら県内企業をもっと支援しろよと思うのも無理ないことでしょう。
これはわりと深刻なことで、自民党≒上級国民≒コネと簡単に繋がり、
不公平の象徴ともいえるマイナスイメージの連鎖ができてしまったことは、
自民党にとっては思った以上のマイナス要素だと思います。
…まぁ、疑惑を払しょくできなかった故の自業自得なんですけどね…


【川勝氏の勝因】
逆に現職の川勝知事の勝因も3つあります。
①分かりやすい対立構図を作り、主張が伝わりやすかったこと ⇒リニア問題
②足で稼ぐ選挙戦を繰り広げ、多選・年齢の不安を払拭したこと
③党派色を弱めたこと

主な勝因は、やはり①『リニア問題』なのは間違いありません。
JRとの対立構図を拡大解釈させ、「自然環境を守る知事」としてアピールし、
県中部の大井川水系だけでなく、メガソーラーの土地開発問題で悩む伊豆地域など、
幅広く支持を集めることに成功しました。
まぁ、それまで特に環境問題に煩いというわけでもなかったんですけど…
自然環境を無視してリニア推進にまい進するJRと国に対抗できるのは、
川勝氏しかいないという空気を醸造できたことは、大きかったと思います。
ここら辺は小池都知事のような劇場型選挙の戦略が見事にハマった形です。

次に大きかったのは②選挙活動です。
川勝氏は次が4期目、年齢も72歳ということなので、
多選や年齢面に対する批判は当然あっただろうと思われます。
実際に自分も4年前には川勝氏がもう1期やるとは思っていませんでした。
それが選挙カーで各地を回るのではなく、
電車や自転車で移動しながら地道に足で稼ぐ選挙活動を行い、
ある意味では53歳の岩井氏よりも精力的に動き、
年齢面の不安を完全に払しょくしました。
ここら辺はバイデン大統領のように選挙活動がアピールできた形です。

最後に挙げられるのは、③党派色が弱かったことです。
川勝氏は民主党政権時代に誕生した知事で、
今に至るまで民主党系が支持を続け、今回は共産党も推薦するなど、
水面下では連合・共産党の組織力を動員しながらも、
国会議員等の応援は一切なく、中央政府とのパイプを敢えて切っていました。
そうやって党派色を徹底的に弱めたことにより、
自民党支持層でも4割以上の支持を取り付け、
公明党支持層の数字は出ていませんが、おそらく半分以上の支持はあったと思われ、
本来は自民党候補の岩井氏に行くはずの票をかなりの数、獲得できたのは間違いありません。
仮に自民・公明党が一体感を持って動いていれば、五分五分の選挙戦だったでしょう。


【選挙結果から見えてくること】
そういう意味で、今回明確になったのは、「自民党単独での選挙の弱さ」です。
選挙戦略も選挙活動も裏目に出る惨状…酷いものです。
実際に岩井氏が所属する竹下派内では立候補に難色を示していたらしく、
厳しい選挙になることは事前に予想できていたのだと思います。
そこが党の公認を得られなかった要因のように思われます。
また、同時に票田として押さえておくべき公明党の推薦が得られなかったことも響きました。
創価学会の支援がなく、勝ち馬に乗れる雰囲気ではなかったことで、
経済人を中心とする自民党支持層にアピールできなかったのでしょう。
国会の中では公明党の存在感は与党とは思えないほどに小さなものですが、
選挙に関して言えば、創価学会の支援があるからこそ選挙で勝ててるわけで、
自民党はもう創価学会の支援なしに戦えない程に弱くなっていると言えそうです。

与党候補にとっては川勝氏の選挙戦略は参考にする所が大きく、
中央政府に頼らず、自らの足で稼ぐ地道な選挙活動こそが必要な局面と言えそうです。
菅政権と自民党に対する逆風があるだけに、個人の魅力をアピールすることが必要でしょう。
あとは有権者にアピールできる政策を持てるかどうか。
コロナ禍で政治の影響力の大きさを人々が再認識し、
芸能人を含めて政治に積極的に発言するように変わってきましたから、
国民の選挙への関心は上がっていると言えそうです。
そういった有権者に対して分かりやすい政策をアピールできるかどうかが鍵ですね。

逆に野党候補にとっては岩井氏の失敗を糧とする必要があります。
与党批判も結構ですが、それが的確な批判である必要があり、
そこから何が導き出せるかまでしっかりと考えて批判しなければ意味がありません。
また、対案もしっかりと用意し、国民の期待に応える準備も必要でしょう。
今の野党勢力は、連合と共産党という長年「あいつとは違う」という対立関係にあった、
2つの野党勢力が選挙協力をしているという状況ですから、
逆に両者の対立を深めないように、
支援勢力が目立たないような選挙戦をする必要があるでしょう。
連合の人気取りや共産党の人気取りに走ってしまえば、逆に有権者は冷めてしまいますからね。

最後に『リニア問題』に関して言えば、国も何ら解決策を持っていないことが明らかになりました。
有効な打開策があれば、元国土交通副大臣の岩井氏が掲げていたことでしょう。
有権者に期待されながらもリニア問題の解決策を打てなかったことは、
静岡県とJRの調停が期待薄なことが分かります。
本音では早く静岡県が泣き寝入りしないかなと思っているのでしょう。無策も甚だしい。
このまま調停は上手くいかず、静岡県とJRの全面対立に発展しそうな感じですねぇ…

2021年06月18日

予防的規制から最低限の規制へ

今までの緊急事態宣言の解除とは微妙に違ってるんですよね…
上手く説明できないのですが、例えるならば、
「緊急事態宣言を解除しようと思います。いかがですか?」と諮問していたものが、、
「緊急事態宣言を解除します。異論はありますか?」と今回は諮問している感じ。
つまり、決定権は専門家から政府に明らかにシフトしているんです。
状況的には3月の第3波終了時と同じ状況ではありますが、
今回も同じ状況になるという科学的根拠もないこともあって、
専門家としても科学的に反論がしにくいという状況です。
要するに、解除のラインが明らかに下がってしまったわけです。

おそらく、ワクチン接種が進めば進むほど、感染のラインも下がっていくでしょう。
今はまだ新規感染者数を重視していますが、
ワクチン接種済みの人が感染しても自覚症状がなければ、
感染者として扱わなくなる可能性もあります。
感染度合いを考えれば、新規感染者数も重要な数字なんですけどね。
だって減って当然の数字が増えているわけですから。
感染者数の分だけ分母が減っているのだから、新規感染者数は減るのは当然です。
極端なことを言えば、全員が感染すれば新規感染者数はゼロになるわけですから…
それにもかかわらず、感染者数が減らないというのは、それだけ異常な事態なわけです。

自粛疲れや東京五輪を前にして、どうも精神的緩みが強くなっているように思えます。
本来なら、それを引き締めるべき政府が、東京五輪を気にし過ぎて、
再び政治的結論ありきのコロナ対策になってしまっているように見えます。
予防的規制ではなく、対症療法的な最低限の規制に留めようという印象を強く受けます。
一番緩んでいるのは政府のようにしか思えてなりません…


◆ニュースネタ 64歳以下のワクチン接種も解禁で気になる副反応
大学でもワクチン接種を進めるそうで…個人的には不安の方が大きいですね。
以前も紹介したこの記事。
●ワクチン打った人の抗体量 高齢男性、若い女性の半分 千葉大病院
これをどう理解するかですが、おそらく正解は、
「高齢男性が少ないのではなく、若い女性の方が多過ぎる」だと思います。
今のワクチン接種量は体の大きい外国人男性を基準にして設定されているので、
適量なのはむしろ高齢男性の方。
若い女性は摂取量が多過ぎるために、副反応が出やすい傾向にあるのでしょう。
もし、若い大学生女子に今のワクチン接種量を2回行えば、どんな副反応が出るのか予想できません。
ワクチン接種は筋肉注射ですし、特に痩せすぎの女子は注意した方がいいです。

実際にどれだけの抗体量が必要なのか分かっていないので、
現時点で過剰摂取か否かも判断できていないという状況です。
個人的には時期尚早だとは思うものの、若い世代にも接種していくならば、
1回目の接種後に必ず抗原検査を行い、
2回目の接種時期や量を調整するなど、
柔軟な対応を取って、過剰摂取にならないように努めて欲しいです。


◆ニュースネタ 開催が近づく東京オリンピック
●なぜ五輪開催? 菅首相反論「プライドでも経済でもない」
それじゃ何で開催するんだよ? まるで答えてないじゃん。
外国人を中国や北朝鮮のように管理できる国という意味ですか?
警察がマンツーマンで貼り付いたりするんでしょうか? どっちにしろ異常。

●【東京五輪】やはり〝ザル入国〟が横行するのか 海外メディアがプレーブックの穴指摘でバッサリ
そういえば、ボランティアの優先接種はしないんですかね?
とはいえ、もう2回接種できるまではもう1週間を切ってますけど…
いや、ワクチンが定着する期間を考えれば、もう開幕には間に合いませんね…
短期間で2回接種とかいう人体実験でもやりそうで怖いです。
ボランティアは特攻隊の志願者じゃないんですけど…

●【東京五輪】米医学誌執筆者がプレーブックに再度痛烈ダメ出し「パラリンピックが始まるころに…」
インド変異株の全容がまだ掴めていません。
どうして専門家がこれだけ警鐘を鳴らしているかと言えば、
イギリス変異株以降、これまでのコロナ対策が通用しなくなったからです。
『三密を避ける』今までは3つの条件が揃わなければ大丈夫といった感じでしたが、
今は1つだけでもアウトになる可能性が高まっています。
例えば、屋外バーベキューでクラスター感染した例や、
マスクを常に装備しているホテル清掃業者でクラスター感染した例は、
今までの対策が通用しないことを物語っています。
これまでは飛沫感染(エアロゾル感染)が主体だと思われていましたが、
ウイルスが付着して残ったことによって起きる接触感染も起きている可能性が高いです。

もし変異株で接触感染が起きているとすれば、身体接触が多いスポーツ競技は勿論、
観客の入れ替えによって不特定多数の人が同じ場所を接触するであろうスポーツ観戦は、
脅威の度合いがかなり高いと言わざるを得ません。

●吉村知事「死に物狂いで五輪中止させる気迫感じない」立民枝野氏に冷ややか
この発言にも反対派を見下している感じ、予防的規制をバカにしている感があるんですよね…
今までは驚異の恐れがあれば、予防的に感染症対策をしようという流れだったのに、
今は具体的な脅威がなければ、感染症対策をしないという風潮に変わりつつあります。

現時点でインド変異株の脅威も、ルールブックの抜け穴も、ワクチンの副反応も、
全てが科学的根拠があるわけでなく、あくまで推測でしかありません。
科学的実証実験が追いついていない状況なので、
今までは予防的に事態を想定して動いていましたが、
世の中の風潮が最低限の対策でいいと変わってきちゃっています。
酒類の提供に関しても、別にアルコールが感染を助長させるわけではなく、
飲酒する習慣として食事や会話が長引く傾向にあるからの自粛要請なわけで、
それに対して科学的根拠を出せと言われても困ってしまいます。
そこら辺が専門家や野党が声高に批判できない最大の理由でしょう。
死に物狂いでやったら、それはもう「狂人」ですよ。
完全な根拠があるわけではなく、推測でしかないのですから。

推測で成り立ってきた感染症対策に根拠を求められている、そういうことなのでしょう。
まぁ…これはもう平和ボケの域ですよねぇ…


◆ニュースネタ 基地周辺、調査対象に 安保土地法成立、曖昧さ否めず
●防衛名目の土地規制法が成立「あまりに内容すかすか」 私権制限の懸念ぬぐえず
●「悪法で国民は置き去り」と沖縄・北谷町議会 土地規制法の廃止を求める意見書を可決
国会閉幕前にどさくさに紛れて法律が通っちゃいました。
一言で言うと、「どうしてこうなった?」。

水源のある田舎の山林等が中国を始めとする外国資本に買われているニュースは知っています。
野党の国民民主党が賛成したのも、そういう経緯があるからだと予想できます。
でも、法律の中身がそういったことに対処していますかね?
まるで見当違いの方を向いているとしか思えません。
大昔の成田闘争があった時に、問題となっている農家の土地に革命家が婿入りして、
反対運動を続けるなんていう話がありましたが、想定しているのはまさにソレ。
何なんだ、この時代遅れの法律は(苦笑)

山林が外国資本に買われている問題には幾つかポイントがあります。
①遺産相続等による登記変更漏れなどにより、土地の所有権者が分かりにくくなっていること。
②遺産相続等で山林等を相続しても、手入れが大変で最終的に土地を手放してしまうこと。
 売却できるにこしたことはないが、そもそも買い手が見つからないこと。
その結果として中国を始めとする外国資本に買われてしまうわけです。

今、必要なのは登記制度の再整備であり、所有権者を明らかにすることです。
そして、水や安全等に必要な土地は地方公共団体がバックアップする体制を作ることです。
重要な土地は、買い手が付かない場合は地方公共団体が買い上げるなどすれば、
土地の値段も下がることはなくなりますし、国土保全にもつながります。
必要なのはそういう制度なわけなんですが…いや、もう何作ったんだよ、これって惨状です…
意味ワカランわ。


◆中国問題 中国にどう対処すべきか
先日も原発の放射能漏れのニュースがあったりと、お騒がせの中国ですが、
個人的には今のバイデン政権の対中国政策は破綻する可能性が高いと見ています。
大事なのは、「中国人」を敵に回さないことです。
あくまで敵は、「中国共産党」であるべきなのです。
そこを履き違えると絶対に中国には勝てません。

昔、日本が中華民国に影響力を持てたのも、孫文の辛亥革命を通じて中国人の支持を得られたからです。
逆に日本が大陸進出に失敗したのは、満州国を立てて漢民族を怒らせたからです。
歴史的にも中国は人民の力が強く、政府が絶対的権力を持ってきたわけではありません。
また、異民族に侵略された歴史も多いことから、漢民族が蔑ろにされることを嫌うわけです。

思うに、ウイグルやチベットの人権問題で中国を叩くのは得策ではありません。
中国共産党の同化政策を叩くことは大事ですが、
それがウイグルやチベットの独立運動を支持するような流れになってはいけません。
つまり、中国共産党のやり方が中国国民(特に漢民族)のためにならないことを明らかにすべきです。

香港を始めウイグルやチベットからの亡命を認めることは特に大事です。
あくまで中国政府と対立しているわけで、中国人民には温かいという姿勢を続けることが大事です。
中国は外圧に屈するタイプの国ではなく、叩かれれば挙国一致でまとまる国です。
それよりは中国政府と中国人民を引き離すこと、『離間の策』が重要なわけです。

どうも最近はそこを理解していない動きが多過ぎるように思えます。
今の中国に正面から戦って勝てるのか? アメリカでさえ多大な犠牲を強いられるでしょう。
大事なのは政府と人民を引き離し、内側から民主化させること。
それしか今の中国を変える術はありません。

2021年06月14日

東京五輪開催で最も得する国は、中国

●開催なら日本選手が断然有利、「不公平五輪」に国民が狂喜する
いやいや、日本以外にも有利な条件の国があるでしょ…中国ですよ。
先進国の中でいち早くコロナの封じ込めに成功したと自称する中国。
実際の数字には疑問の残る所もありますが、
少なくとも、五輪出場選手は隔離された環境で練習に取り組めたでしょうし、
コロナの影響が最も少なかった国と言えるのは間違いありません。

加えて言えば、中国は2022年に冬季五輪の開催を予定しています。
東京五輪が延期・中止となって最も困るのは中国です。
1年延期となれば、冬季五輪が先に来てしまうことになり、
コロナ禍の開催の是非を検討せねばならなくなります。
加えて、アメリカやヨーロッパから人権問題を取りざたされていて、
ボイコットも辞さないような発言も聞かれますから、
北朝鮮のようにコロナを言い訳に辞退する国も出てきたかもしれません。
東京は延期した、では中国はどうするのか? 当然、議論になるでしょう。
けれど、予定通りに、仮に無観客試合でも東京五輪が行われれば、
冬季北京五輪の実施の是非は問われなくなります。
つまり、二重の意味で東京五輪開催で得をするのは中国なわけです。

このまま東京五輪が開幕されれば、日本以上に中国勢の躍進が予想できます。
終わってみた時に、中国のオリンピックだったと言われてしまえば、
来冬の北京五輪を含めて中国が国威発揚に利用し、
中国の覇権主義がより一層加速していく可能性があります。
東京五輪をやって誰が最も得をするのか? それは中国です。

今になって安倍前総理がどうして2年でなく1年延期としたのか問われていますが、
コロナ克服五輪という称号を中国に取られたくなかったのでしょうか?
でも結果的にその判断こそが中国を利する状況になっているわけで、
全くもって皮肉としか言いようがありません。


また、気になるのは中国製ワクチンの問題です。
中国選手達がどこのワクチンを使ってるか知りませんが、普通に考えて自国製でしょう。
一部で中国製ワクチンは効果期間が短いと噂されており、
五輪大会中に十分なワクチン効果を発揮し続けるかどうか分かりません。
しかし、中国が日本のPCR検査やその他諸々の調査に協力してくれるでしょうか?
普通に考えて、のらりくらりとかわされる可能性の方が高いです。
その結果として、感染の事実を誤魔化したまま試合に出場し、
五輪関係者にコロナ感染を広げてしまう恐れもあります。
日本が中国に対してどう向き合っていくのか、五輪でもそれが問われてしまいます。

果たして今の政府に中国に対して断固とした対応ができるのか否か…
結果的に中国の覇権主義に手を貸してしまうことにならぬように、
東京五輪を開催して誰が一番得をするのかをしっかりと考えてもらいたいです。


●カズレーザー、東京五輪で気になるのは「番組でずっと開催疑問視…開催になったら報道させてくれる?」
真理でしょう。
最近、マスコミが批判論調を弱め始めたのも、開催の可能性が高まったためでしょう。
日本のコロナ対策よりも、自社の報道利益を優先しているのは間違いありません。
これからはもっと及び腰になっていくと思われます。
もういっそ五輪スポンサーから抜けるという気概のあるマスコミでなければ、
五輪批判を続けることは不可能になるでしょうね…


●論戦の期待裏切った菅首相のひと言 党首討論から見える単純な発想
まぁ、一言で言えば、コロナ対策をやる気がないんでしょ。
他人任せだから、他人を褒めたりしない。
国民の努力に敬意を表するなんてことはなく、従って当然だと思ってる。
ワクチン接種に関して歯科医や薬剤師までも簡単に打ち手として招集できると思ってる。
自分の指示に国民や医療関係者が何の疑問もなく従うと思ってるからですよ。
菅総理が安倍元総理とは違うのは結果を出した人を褒めない点です。
そこら辺が一匹狼だった所以でしょう。

外出規制なんてワクチン接種までの繋ぎとしか考えてないから、
国民の苦しみを理解しようともしない。
従うのが当然だと思ってるから、国民の努力も褒めないし、医療従事者も褒めない。
全てにおいて上から目線なんですよ…
やっぱり菅総理は徹底的にリーダーに向いていない性格なんですよね…


◆ニュースネタ 静岡県知事選の行方は?
●経済界 県と国の狭間で思惑交差
単純に経済だけのことを考えれば、
自民党本部の推薦がある元国交副大臣の岩井氏を支持するでしょう。
でも、迷っているのは、やはり現職優位の選挙と見ているから。
互角というよりは現職の川勝知事の方が優位という構図でしょう。

岩井氏の発言を見ていると、全てがブーメラン発言になっています。
コロナワクチンに関してもそう、リニア問題にしてもそう、
地方経済の衰退にしてもそう、人口減にしてもそう。
中央政府である自民党の失政がそれらを招いているのに、
静岡県知事選では野党の立場になる岩井氏が、それらを批判して矛盾が生じています。
これが党本部の推薦がなかったり、国会議員経験がなかったらフォローできますが、
前の国土交通副大臣で政府の中にいた議員となれば、やはり責任は付きまといます。
全ての発言がブーメランになってる以上、説得力が生まれないんですよね…

中央官僚の天下り知事や国会議員からの知事転身は、
中央政府がしっかりしていれば、そのパイプを強みとできますが、
逆に今のように中央政府の信頼が失墜してしまうと、
忖度系知事は判断が遅れてしまい、取り返しのつかないことになってしまいます。
千葉、神奈川、大阪、北海道…このコロナ禍でいずれも政府を忖度して失敗しています。
こういう状況では、独自系知事の方に強みが出てきます。
前にも言ったように、横柄で口が悪い川勝知事ではありますが、
逆にこういう状況だと頼もしく見えてしまうわけです。

先日、自民党の石破氏が応援演説した中で、
「静岡県が住みたい県No1なのに、なぜか人口が減っている」と言ってましたが、
それは交通の便が良過ぎるからですよ…
東に神奈川・東京、西に愛知と日常的に行き来ができるので、
最初は通学・通勤でいいやという人も、そのうち近辺に引っ越そうとなるでしょ。
そこでさらにリニアが完成すれば、駅をもたない静岡県は通過されるのみ、
宿泊する必要性がないどころか、通る必要性もなくなってしまうので、
人口減少には拍車がかかることでしょう。
東京-大阪間が短縮されるということは、スルーされる地方が増えるということです。

2021年06月09日

典型的な『ダメ老人』

いますよね~
昔はこうだったと楽しそうに語り、だから若者もこうあるべきだと説く人…
時代も環境も全く違うんだから余計なお世話だよって、思っちゃうんですけど、
どうして相手がウンザリしているのに、嬉々として話しを続けるんでしょうか…
思い出は美しいものですが、それが現在に当てはまるかどうかを考えてからにして欲しいです。

●菅首相とうとうと「底知れぬ人間の能力感じた」64年五輪思い出 党首討論
で、今日の党首討論での菅総理の発言ですが… まさにコレですよ…
昔の東京五輪の思い出を嬉々として語り、
子どもながらに感動したから、是非ともオリンピックを開くべきだという話なんですが、
それはやっぱり子どもたちにとって余計なお世話でしかないんですよ…
子ども達に感想を押し付けるな、と言いたい。
子どもが感じたままでいいんです。
子ども時代の菅総理のように感動したなら、それで良し、
感染状況が悪い中で観戦している場合ではないと思っても、それで良し。
勝手に感想を押し付けないでいただきたい。
観戦に行きたい子どもは行けばいいし、それを強制するような真似はしないでいただきたい。

感染症対策から何から何まで過去の話ばかり。未来の話が全くありませんでした。
ワクチンが切り札なのは分かります。
それじゃ、政府はワクチン接種まで何もしてなかったということですか?
そして、ワクチンだけで本当に全てが解決するのですか?
そもそも、ワクチンの有効期限はどれぐらいなの?
未だにワクチンの副反応が分からず、戸惑いのある国民にワクチンが切り札と言われても困ります。
ワクチンがどれだけ安全なのか、安心して接種してもらえるのか、
地域ごとにワクチンなしで対策が完結しているのなら、リスクを背負う必要もないでしょうに。
そういう観点が全くなく、「ワクチン以外に道なし」というのは恐ろしさを感じます。

加えて、五輪開催の意義を問われて「コロナを乗り越えた証」はないでしょうよ。
戦っている最中に既に勝ったつもりでいるんですか?
そういう所が「コイツで大丈夫か?」って頼りなく思われるんですよ。
「頭おめでたい人だね」って思われるんですよ。
トップとして全く信頼できません。

●西浦教授が語る「尾身会長が批判を浴びても五輪に提言する理由」
もう3月に始まるイギリス変異型ウイルスを中心とする感染を「第4波」と呼んでいいと思いますが、
その「第4波」を呼び込んだ原因は、政府の変異型ウイルスに対する調査研究不足でした。
1月に国内感染が発生していたにも関わらず、DNA解析等を怠り、
イギリス変異型に対する備え・警戒が全くもってありませんでした。
そして、一部地域を除いて「第4波」がなだらかに収束している現在、
インド変異型ウイルスの脅威が広がりつつあります。

政府に問いたい。インド変異型ウイルスの調査研究は進んでいますか?
インド変異型ウイルスに対する備えは済んでいますか?
最近の感染状況からして、マスクをしていても感染している例が数多く見られ、
屋外でのバーベキューなど、換気さえしていれば大丈夫と思われた事例でも、
クラスター感染が発生しています。
既に今までの常識が崩壊しているんです。
それにも関わらず、インド変異型ウイルスの調査研究と準備は終わっているのですか?
このままでは「第4波」と同じ過ちが、7月中旬頃からの「第5波」で行われかねません。


立憲民主党も立憲民主党ですよ。
枝野代表の政権を狙う意欲を宣言したことは頼もしいのですが、問題は今です。
今、仕掛けないと意味がありません。
オリンピックや第5波が発生してからではもう遅いんです。
速やかな内閣不信任案の提出を求めます。
コロナ禍でも選挙をやるなら、それでいいじゃないですか。
今ならば、五輪の開催是非や第5波の阻止を託せる政党を決めれるわけですからね。
選挙やりましょうや。もう菅政権の中で無力を痛感するのは嫌です。

しかし、党首討論はあまりに時間が短すぎますね…
全体で1時間に満たず、議席数の多い立憲民主党以外の政党である
維新・国民民主・共産党は数分、1問か2問を聞いて終わりという短さ。
総理大臣は総理大臣で時間稼ぎなのか変な思い出話を始めるし、
相変わらず野党の奥に居る国民の姿を想像できていない。
まぁ、この総理大臣はもうダメだと確信できたことが唯一の収穫でしょう。


◆ニュースネタ 菅首相、五輪入国「半分をさらに縮小する方向」 党首討論で
もうIOC委員はゼロでいいでしょ? 拒否の方向でお願いします。

しかし、GPSで行動管理できると思っている頭は大丈夫なんだろうか…?
専用の監視アプリでも配るんですか?
常時起動してるそんなアプリでスマホのバッテリー大丈夫なの?
スマホに入ってるGPS情報だけで、なんとかなるわけがない。
どれだけ警察庁が付きっきりでGPS情報を提供してもらうのよ?
それとも、バッテリー切れたら国外退去の強硬手段に出られるのですか?
誰も守らないものを対策と言えるわけがありませんよ?

そうなってくると、会場周辺の出入りをシャットアウトするしかないでしょ?
住民のワクチン接種は済みましたか?
未接種者の移動規制のお願いは終わりましたか?
してないでしょ? あと1カ月でそういうことができるの?
なんで国際基準のバブルにも満たない対策で「安全安心」なんだ?
何を基準にして「安全安心」と言っているのか?
お前らの基準は意味ないレベルですよ…


◆ニュースネタ 丸川五輪担当相「再延期非常に難しい」 開催懐疑報道に
政府はオリンピック最優先でやっているのにも関わらず、
延期した際にオリンピックより優先されるイベントが他にあるんですか?
宿泊場所も緊急事態宣言下の自粛モードでありながらも、満室続きの混雑に戻る予定なのですか?
むしろ、延期して滞在して貰う方がありがたいのではないでしょうか。
一概に無理だという論拠としては乏しいように思えてなりません。

延期できないから、予定通り行うというのは論理的におかしいでしょ。
延期できないなら、中止になるのが論理的に正しい。
予定通り行うことができないから、延期論が出ているのに、
延期できないから予定通り行うとはならないでしょ。
小学生でもわかることですよ…


◆ニュースネタ 菅首相の地元秋田県湯沢市で五輪開催可否アンケート、結果は…
今回は内容の是非ではなく、統計に関してです。
この記事では、賛成派を「有観客+無観客」にしていますが、
果たして「無観客」派は賛成派として数えていいのでしょうか?
現状で政府は有観客を見込んでいると思われるので、何もなければ有観客になるでしょう。
その時に「無観客」派は賛成派と言えるんですかね?
潜在的には反対派じゃないの、これ。

逆に反対派の「中止」と「延期」では意味合いが違うでしょうし、
延期においても今年秋への延期と来年以降への延期とでも意味合いが違うでしょう。
「延期」派は良い形でオリンピックをやって欲しいという願いがあり、
「中止」派は色々な意味でもうオリンピックは無理だという諦めがあります。
両者を一色単にはできません。
しばしば一緒にされがちですが、自分には一緒だとは思えないです。

この統計の主旨からすれば、菅総理の描く五輪開催像に賛成か反対かを問いているので、
菅総理が有観客試合を想定している以上、無観客派も反対に分類するのが適切でしょう。
その他回答のうち、どちらとも言えないはともかく、
「菅首相に任せます」は賛成派に分類するのが適切でしょう。
もし、仮に、純粋にオリンピックを開催すべきかどうかという問いであるならば、
無観客派だけでなく、延期派も賛成派として分類すべきでしょう。

結局、何が言いたいかと言えば、統計は設問の仕方によって、その目的によって、
答えがまるっきり変わってしまうということです。
統計を見る際には結果だけでなく、
どういう統計を作ろうとしているのかも考えながら、捉えていくことが必要です。


◆ニュースネタ 立憲・本多議員「心からおわび」、「14歳と同意性交」発言に批判相次ぎ
うーん… 実際にやったなら兎も角、議論すること自体を封じる意味があるのかね?
確かに「中学生」を例に挙げたのは不適切と言うしかありませんが、
先日の駒沢大駅伝部の部員と女子高生との出会い系サイトを通じた淫行もありましたから、
例えは悪かったものの、どこまで政治が介入するべきなのかという議論はアリでしょう。

もっとも、同意の有無いずれにせよ、社会的にリスクを負うのは男性の方です。
その時は女性との合意があったと思って性行為をしたとしても、
後から女性が心変わりして「同意がなかった」と言われれば、男性はアウト。
「合意があればOK」というのは、男の独りよがりでしかなく、
女性よりも男性の方がリスクが高いのは間違いありません。
ですから、合意の有無が免罪符とはなりえないことは間違いありませんが、
一方で率先してリスクに飛び込む女性まで保護する必要性を自分は感じません。

そこまで未成年者を保護したいのなら、
成人を含めて性行為を一律して禁止すればいいんじゃないですか?
男性も女性も結婚相手以外は性行為禁止。どうしてもの場合は風俗へ行け、と。
なんで、そうしないのか。
子どもが「性行為できる」と思うことが性への興味に繋がるのだから、
それが嫌なら性行為を禁止すればいいじゃないですか。
まともな性教育ができない日本において、正しいSEXを教えるなんて無理でしょ。
禁止しちゃいましょう、いっそのこと。男も女もセックス禁止にするべきです。

中学生以下に関して言えば、現状の性被害の比率がどの程度か分かりませんが、
今後確実に言えることは、男児の被害の方が増えていくであろうことです。
おそらく女児よりも男児の被害の方が分かりづらいと思われます。
身体的傷の程度が低い一方で、精神的傷の度合いはむしろ女児よりも大きいかもしれません。
男児の場合は女性に狙われるだけではなく、男性にも狙われかねませんから…
潜在的リスクは男児の方が高くなる可能性があります。

最近のニュースではわいせつ教師から子どもをどう守るかも議論されていますが、
いずれも「事件後」の話ばかりです。
結局は、子どもが自らの身を守らざるを得ないんですよ。
自分が何をされているのかを理解し、拒否するしか身を守れません。
「男はオオカミなのよ~」ではありませんが、
しっかりとした性教育こそが子どもを守る最大の方法であることを忘れてはいけません。
ヘンタイは現にいるわけですから、そこに近づかない・拒否することこそが最も大切です。

両極端な意見を書きましたが、自分は性行為を禁止して遠ざけるよりも、
性教育をしっかりして、便と性の違い、男女の体の違いを理解させることが大事だと考えます。
性は排泄行為じゃないのよ。日本人が最も勘違いしてるのはそこなんですよ…
性を排泄行為の延長線上に置くから、子どもが安易に興味を持つんです。
あくまで性は生殖行為です。相手がいてこそセックスが成り立つのだから、教えるのはそこ。
便と性が何が違うのか。
そこを理解してもらうことこそが子どもの身を守ることに繋がるように思います。


【6月10日追記分】
◆コロナ関連ニュース
そういえば、昨日の党首討論で維新・片山代表の質問に対して、
「延期中止を決めるのは東京都」的な主旨の話をしてましたが、
それじゃ実際に東京都が中止を宣言した所で何ができるというのですか?
入国を決めるのは日本政府でしょ?
政府の協力なしに中止なんてできるわけないと思うんですがねぇ…

●「1日100万回」目標達成? 菅首相、ワクチン接種で勇み足か 新型コロナ
別に数字なんて、どうでもいいんですよ。
前に進んでいることが示せれば、それで良いわけ。
フルスロットルにアクセルを踏み込んでの数字だと逆に心配になるわけですよ。
そこに無理が生じているから、最終的に数字に合せるために改ざんしてしまいますから。
それが共産主義のやり方。ソ連の失敗の大元ですよ?

数字の目標でせびる上司は大体ダメ上司。
郵貯銀行のかんぽ問題でも痛感したでしょうに…
無理な数字で迫るから、下は不正に手を染めていく。
今回の接種率だって、予約済み以外の未接種者は接種を希望しなかったと解釈すれば、
ワクチン接種を受けてなくても、すぐに接種率は100%になっちゃいますよ。
それは意味がないでしょ、という話。
7月末にはそういう解釈をして接種完了を宣言する自治体が出てきますよ?

●竹中平蔵氏が五輪開催の根拠力説「スペイン風邪でもやった」「日本の事情でやめてはならぬ」
こういう考え方を見ると、この人は学者じゃないんだなと痛感します。
スペイン風邪はアントワープがあるヨーロッパ地域では1919年頃に沈静化したようですが、
日本を始め中南米地域は1920年代になっても被害が続いています。
アントワープ五輪の例を出すなら、今年日本が沈静化に向かったと仮定できたとしても、
来年オリンピックをやるのが妥当ということになりませんか?
それに当時とでは人や物のやり取りが段違いですから、単純な比較はできないでしょうに…

●「ワクチン接種がおもてなし」 橋本聖子五輪組織委会長
頭が痛いです…
ワクチン接種国からすれば、それは「最低限の前提」でしょ?
「おもてなし」って何なの。呼吸をするとかそういうレベルの話なのか?
「おもてなし」をするなら、徹底したバブルをした上で、
そのバブルの範囲内でどれだけ気分転換してもらえるような施設を整えるかでしょ?
そのためにはバブル範囲内の労働者のワクチン接種は当然じゃないですか…
その程度でしかできずに何が安全安心なのか…

●コロナワクチン、全国から予約可能に 国の大規模接種、対象地域拡大 予約枠に空き
うーん… どうして、そんな長距離移動させるの?
それこそ完全に旅行気分になっちゃうじゃないですか。
2回目の接種はどうするの? 1カ月間東京か大阪に滞在してもらうのですか?
地元に戻ったらファイザー製のワクチンになっちゃうんじゃないの?
接種後からワクチンの効果が発揮するまで1週間はかかるのに、
どうしてリスクの大きい長距離移動を許してしまうのか、理解に苦しみます。

それならば、年齢制限をなくして、
五輪ボランティアや周辺施設の労働者の接種を進めるべきでしょうに。
明らかに旅行業界の介入を感じますね…

●ワクチン打った人の抗体量 高齢男性、若い女性の半分 千葉大病院
面白い調査研究ですね。
ワクチンが有効に働くための抗体量がいかほどなのか、
有効期間はどれぐらいなのか、是非とも知りたいところです。
一部では欧米人に比べて日本人の必要抗体量は多くなく、
過剰摂取気味ではないかという指摘もあるので、そこら辺も確認して欲しいです。
こういった地道な調査こそがワクチンの信頼性に繋がっていくわけですから、
こういう情報はドンドン出していって欲しいです。
それこそが「安全安心」に繋がるんです。分かります? 日本政府の方々?

●イギリス 1日のコロナ死者ゼロ 去年7月以来 感染者は増加傾向
ワクチンの効果もあって、さぞ感染者数も減ってるんだろうなと思ったら…
今日、検索してみた所、5000人規模にまで膨れ上がってました。
あれ? 自分が検索した時は2000人前後だったけど…減ってるんじゃなかったの?
この数字を見ても、インド変異型にはさらなる警戒が必要なように思えます。

ちなみに人口こそ違いますが、アメリカは1万4000人。
この数字で改善したとか言われたくないよなぁ…

●8月東京で緊急事態再宣言の恐れ、40~50代中心に重症者増える試算
オリンピックをやらなくてもこの数字ですよ。
やったら変異型ウイルスお持ち帰りの東京ワッショイは目に見えています。
分からないのはインド変異株の感染経路なんですよね…
マスクしてもダメ、屋外での会食もダメ。
飛沫感染だけでなく、接触感染もありそうな雰囲気。
身近なものを徹底的に消毒する必要が出てくるんじゃないでしょうか。
最近はお店の前でもアルコール消毒をスルーする人が増えてますし、
かなり危険な予兆を感じています。
本当にインド変異型の分析はできてんの? 絶対出来てないよな?

2021年06月07日

誰が為のオリンピック?≒自民党の為の五輪

どうして実体のない虚像がしゃしゃり出てきますかね?
黙っておいた方が痛い所を突かれないはずなのに…世論盛り上がらずに焦ってます?

●竹中平蔵氏 五輪は「やる」開催か中止議論自体が不毛「世論はしょっちゅう間違ってる」
竹中氏は人材派遣業大手のパソナグループの取締役会長です。
そして、パソナグループは五輪やコロナワクチン接種の下請けとして仕事をしています。
先週の土曜日にTBS系の報道特集において、広告代理店の中抜き問題が報道されました。
つまり、五輪大会で何が行われているかといえば、
どんぶり勘定の高額人件費の元に、広告代理店や人材派遣会社が割り込み、
二次下請け・三次下請け・最終的にはボランティアまで巻き込んでいる可能性もあり、
最終的に税金で補てんされることを良いことに、
多くの会社が人件費をこっそり抜いて儲けてるわけです。
それは竹中平蔵氏が会長を務めるパソナグループも一緒です。

何度も言いますが、森会長の退任騒動からアスリートの為とは誰一人として言ってません。
五輪を何のために開くのか? 復興五輪? コロナ克服の象徴?
観念論を述べるだけで、具体的に誰のために開くのか、全く聞こえてきません。
本来、そこはアスリートのためなのに、そういう言葉が聞こえてこないどころか、
コロナ感染や熱中症被害は自己責任という悪魔のような契約書を突き付ける程です。
一体、誰のためのオリンピックなんですか? これは。

答えは、IOC委員が贅沢をするための『見世物興行』でしかなく、
そこに群がって金儲けをたくらむ悪い企業のためのイベントでしかないということです。
そこにはもうスポーツの爽やかさや熱さは皆無、
金と名誉を求めて戦うアスリートさえも存在していません。
もはやスポーツが存在している世界ではありません。
スポーツとは全く別の論理で動いている、欲望と貪りの世界でしかありません。
丸川五輪担当大臣の言葉を借りれば、
私達は「選手の健康と国民の生命」から見た言葉であり、
逆に政府やIOCは「開催すること自体が利益になる」人達から見た言葉です。
なるほど、全く別の地平から見た言葉ですね。
政府は政権浮揚、IOCは馬主のような気分で見世物を楽しむだけ。
誰も選手の健康や安全、国民の生命の危険性を見ていないんですよ…

決まっているから当然やるというのは、さすがは自民党と言うしかありません。
決まっていることなら、50年前のダム計画でも公共事業計画でも何でもする、
金の匂いさえし続ければ計画を遂行する鈍感さはさすがですよ。
世界のコロナ環境が悪化しても、オリンピックを遂行する素晴らしい鈍感力です。
時代の変化は我関せずの素晴らしい特攻玉砕精神の持ち主ではありませんか。
みんな仲良く特攻して死にましょう、お国のために。
そういうことでしょ? あなた達が世論に対して言っているのは。
一体、誰がそんな言葉を信用するんですか?


●【舛添直言】御用学者も反対の東京五輪、唯一のレガシーがこれ
前東京都知事の舛添氏もIOC委員の異常な金銭感覚に言及してます。
呆れるほかないです。そりゃ裏金も渡してんだろうなと今ならば納得…
東京五輪のレガシーはスポーツ精神の抹殺ですね。スポーツは滅びました。


●【五輪開催の非常識】 姜尚中さん
科学的に開催可能であることを示せていないのは主催者側でしょ。
誰もが納得できるバブルの徹底を見せてくれれば、世論も納得したでしょうが、
何も決まらないまま骨抜きのままに準備が進んでしまっているだけ。
最終的には精神論になってしまう未熟さには呆れ返ります。
己の馬鹿さ加減をひけらかしているだけだと、早く気づけよ政治家ども。


●JOC幹部が電車に飛び込み死亡 自殺か
そんな中で、経理部長が自殺?
先日の報道の影響なのでしょうか…
いずれにせよ、経理の杜撰さが指摘された直後のこれですから、気になりますねぇ…


◆ニュースネタ ワクチン2回接種後に感染 国HPは「100%防げず」
何度も指摘していますが、今一度…
だから都合の悪い情報も対比して出しましょうよ。判断できないじゃん?
判断するまでもなく接種しろと言っているようにしか思えません(実際そうなんでしょうけど)


◆ニュースネタ 「台日友好ワクチン」歓喜の裏で台湾人が困惑の訳
前回、それとなく指摘しましたが… あぁ、やっぱりバレてましたか(苦笑)
送ったのはアストラゼネカ製のワクチン。日本では未承認で使われていません。
そういう状況では日本で使われてないワクチンの実験台にされると思う人も出るでしょうね…

日本では美談のように報道されていますが、それには裏があるということです。
とりわけ外交は善意など皆無。必ずそこに狙いがあります。
報道は一旦立ち止まって考えてから、自分の中に受容することにしましょう。

2021年06月04日

静岡県知事選が公示

五輪とコロナ批判に疲れて、他の話題でも探そうと静岡新聞のサイトを見たら…
●静岡新聞SBS公認バーチャルYouTuber『木乃華サクヤ』
6月18日にデビューだそうです。
ぶっちゃけ、既に飽和気味の大変な業界だと思いますが、まぁ頑張れと…

●継続か刷新か 静岡県知事選スタート
うーん、まぁ、どうなるんでしょうね…
現職の川勝知事は口と性格は最悪ですが、間違ったことは言ってない。
元国交省副大臣だった岩井氏は現段階ではアピールが弱い。
コロナ対応を批判した所で、自民党に属する岩井氏にブーメランになるだけ。
そもそも、静岡県内で感染者が多いのは浜松市と静岡市ですからね。
政令指定都市の保健行政のトップは知事ではなく市長ですから説得力に欠けます。

それより説明してもらいたいのは、やっぱりリニア問題。
国交省がJR寄りに話を進めようとしていたことは周知の事実ですから、
どういう解決方法を模索しているのか、はっきりと述べてもらいたい所です。
何も言わずのままではJRに屈する未来しか想像できません。

そうなると、口は悪くとも言うべきことを言ってくれる知事の方に票は流れるでしょう。


◆ニュースネタ 新型コロナ対策問題
なんかもう毎日が嫌になります。良い情報だけを流して悪い情報を流さない。
比較考量をするまでもなく、ワクチン接種して集団免疫を付けるをお題目にするのはいかがなものか。
この国は太平洋戦争をまるで反省していないんだなぁということを実感します。

●「黙らせろ」尾身会長の”謀反”に菅首相が激怒 意地の張り合いで権力闘争が激化 〈dot.〉
別に今に始まったことでもなかろうに…
感染症対策にやる気のない菅総理が経済優先で大コケしたため、
専門家に丸投げしたものの、
頼みの綱の五輪開催に影響が出てきたために、総理が口を出し始めただけでしょ…
わりと今年の通常国会開幕時から、野党が尾身会長に質問して、
それに基づいて政府を糾すという流れがずっと続いてましたから。
別に尾身会長が野党の肩を持っていたわけではなく、
それだけ政府のやり方が常識外れだっただけで、それが今回も当てはまっただけ。
常識のある人なら誰だってそう思うでしょ?

●政府、接種多様化で巻き返し狙う 医療従事者確保に課題 コロナワクチン
モデルナ製のワクチンって製造日から6カ月の使用期限があるんですね…
大規模接種会場を立てたのはそのためですか。
しかし、よく分からないのは東京と大阪以外でも、
自治体独自の大規模接種会場を予定しているじゃないですか。
そちらはファイザー製なのか、モデルナ製なのか。
自分はファイザー製と思ってましたが、この調子だとモデルナ製の可能性もあるのか?
はっきりとした発表がありませんし、
この調子だとワクチン1回目と2回目で別のものを打ってしまい、
副反応が頻発する可能性も否定できません。
いつも大事なことは何も言わない。

●さくらまつりで感染増「納得できない」 分析に市長反論
弘前の事情は知りませんが、GWに凧揚げのみの祭りを行った浜松市が、
5月中旬から後半にかけて感染者が急拡大し、静岡県の中で一人負け状態になってます。
察するに、一次感染者よりも家庭や職場での二次感染の規模が大きかったために、
従来の2週間間隔よりも若干遅れた感があります。
まぁ、ちょっと祭りと無関係であると言うのは難しくはありますねぇ…

最後にコロナワクチンに関する分かりやすい説明。
●各地で事故多発、ファイザー製ワクチンの正体
●2回接種が本来できないアストラゼネカ・ワクチン
ファイザー製ワクチンの「超低温」は何度となく聞いていますが、
衝撃にも弱いというのはあまり聞かない話でしたね…
なんかもう空港輸送の時点でアウトっぽいイメージしかありませんが、
梱包をちゃんとしていると信じたい所ではあります(気を付けてなさそう)。
つまり、ワクチン接種済みでも感染する場合には、
ワクチンが効いてない可能性と共に、ワクチンの使用法を間違えた可能性も大いにありそうです。

アストラゼネカ製のワクチンの仕組みは正直知りませんでした。
まぁ、これを聞くと打ちたくないと思っちゃいますね、正直(苦笑)
だから台湾に送られたんだというのは穿った見方なのか…

何度も言いますが、ワクチン選手はメリットとデメリットの比較考量で行いましょう。
コロナ感染が進んでいない過疎地域でワクチン接種を行う必要がどこにあるのか。
ケースバイケースで考えるべきだと思います。


◆ニュースネタ オリンピック開催に関して
もはや「爽やかなスポーツマンシップ」は欠片もなく、
国民の支持離れで「金と名誉」も失ったオリンピックは、
単なるIOC委員のための「見世物小屋」でしかありません。
その実態が分かってしまった以上、オリンピックには何の希望も見出せませんよ…
どんな綺麗ごとを並べたところで、IOCを刷新しない限り、
信頼を取り戻すことはできないでしょう。

●東京五輪開催とワクチン“優先”に揺れるプロ・アマアスリート「カネと名誉」の実情
あんた、テニスの錦織選手を批判したいだけやんけ…
別にアマチュア選手がお金目的に競技をやることを批判するつもりはありませんが、
それが「真っ当な稼ぎ」である限りは有効だとは思います。
それがコロナ禍の今の状況でやることが「真っ当な稼ぎ」なのか否か。
スポーツの結果としてお金が来るなら誰も批判しませんが、
お金目当てでスポーツをするとなると、多くの人が首をかしげるでしょう。
例えるなら、カイジの鉄骨渡りのような他人を蹴落としてでも金を得る意地汚さがありませんか?
それはもうスポーツではありませんよ。それこそ「見世物」でしかありません。

アスリート以外の多くの人は、スポーツを諦めてお金を稼いでいるわけです。
スポーツをやってお金を貰えること自体が凄いことであるのに、
それが当たり前と思ってしまうのは、やはり違うと言わざるを得ません。
スポーツは私達の生活の延長上にあったのに、
今やもう雲の果ての宇宙人が行っているものに様変わりしてしまった感があります。
既に庶民感覚を失ってきてるんですよ…
スポーツがダメになろうとしている時に、どうして声を上げないのか。
スポーツでコロナウイルスは克服できません。当たり前のことです。
スポーツの力を過信し、人々からスポーツを奪ってしまう五輪を誰が支持するのですか?

プロ野球もJリーグも実際に感染者を出しています。
重症化して死に至っていないのが不幸中の幸いですが、
感染を止められていない状況は変わらず、
「スポーツをしてもコロナ感染しない」ということを実証できていません。
悪いお手本をどうして好材料として捉えるのか。
感染が拡大する証拠でしかありませんよ。