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2013年03月27日

一票の格差

日本各地で昨年12月の衆議院議員選挙の無効を求めた訴訟が行われ、
無効を認める裁判官が出てきたことには驚かされました。
ほとんどは違憲だけれども、選挙無効は不利益が大きいので認めないとする「事情判決」で、
最高裁も無効は認めないと予想されます。

ただ、こういった「一票の格差」を私達が意識しているかと言えば、微妙です。
「一票の格差」は選挙の区割りと実際の有権者の数にばらつきがあるため、
選挙区が違うと一票の価値に違いが生じてしまい、不平等だという話なのですが、
一票の価値が重い選挙区で選ばれた議員が、低い選挙区の議員よりも偉いわけではなく、
選挙区ごとに違う候補者を選ぶわけですから、実際上は意味がないように思えます。
投票価値が不平等だと言うのなら、候補者を選べない不平等はどうなるのでしょうか?
自分の選挙区には相応しい人は見当たらず、
隣の選挙区によく知っていて相応しいと思える人がいる場合、などです。
選挙区のせいで相応しい候補者を選べず、選挙のためだけに引越しするわけにも行かず、
国民の立場からすれば、こちらの方が悩ましい問題ではないでしょうか?

「一票の格差」を意識するあまりに、
地元住民の意識とかけ離れた選挙の区割りがしばしば行われます。
私の住んでいる地域は静岡5区ですが、三島市と富士市が一緒なことに違和感を感じます。
どちらかと言えば、静岡6区の沼津・伊豆方面との係わり合いの方が深い地域で、
三島市は伊豆の玄関口でもあり、伊豆箱根鉄道の始発駅となっています。
それなのに、伊豆地域の選挙区割りではなく、富士市の選挙区割りに属してしまう、
やはり違和感を感じずにはいられません。

人口異動が全く起こらないことはありえず、
「一票の格差」が完全に解決することはありえません。
そんな数字上のマジックに踊らされ、大事な地元意識を失うような選挙区割りをするのは、
どちらが国民にとって不幸なのか分からない面があります。
私からすれば、「一票の格差」は単なる法律論争に過ぎず、どうでもいい話です。
勿論、選挙区を決める国会議員は意識しなければならない話ですが、
それに縛られすぎて有権者に不都合が生じるような区割りは避けるべきでしょう。
区割りなんて国会議員が決めるんじゃなくて、地方自治体が決めればいいんですよ。


◆高校野球ネタ センバツ甲子園 球数無制限は「しごき」ではないのか?
開会式で文部科学大臣が空気を読まずに「いじめ・体罰」の撲滅を宣言しましたが、
「しごき」と「体罰」はどう違うんでしょうか?
大会5日目の第1試合、済美と広陵の試合は延長13回でようやく決着がつき、
済美のエース・安楽投手は232球、広陵の下石投手は219球もの球数を投げました。
まぁ、夏の大会ならまだ分からなくもないんですが、まだ肌寒い春ですよ?
そんな時期に200球以上の球数を投げるというのは、
正直ヒヤヒヤもので、怪我の確率が格段に上がってしまいます。
過去も甲子園大会は過酷な連投で選手を潰してきましたし、
本格的に考えなければいけない時期に来ているかと思います。

例えば、春は1試合150球までに制限し、夏は200球まで、
連投の場合は合計300球までに制限したり、
延長タイブレークの導入も本格検討すべきです。
そんな措置を全く講じていない高野連や文部科学省は、
体罰やしごきを容認しているとさえ言えます。
幸か不幸か、WBCによって球数制限に対する抵抗感もなくなってきましたし、
導入の時期は今しかないように思います。


【大会5日目】
第1試合は延長13回に済美が広陵を4-3で下してサヨナラ勝ち、
第2試合は済々黌の大竹投手がクレバーな投球で常総学院に2-0で完封勝ち、
第3試合は相次ぐ逆転を敦賀気比が制し、6-5で京都翔英に勝利しました。

第1試合は熱戦でしたが、済美の安楽投手も広陵の下石投手も好投手だっただけに、
延長戦以降はアクシデントが発生したりしないかヒヤヒヤの連続でした…
なるほど、プロ野球のスカウトの気持ちがよく分かります(^^;
こんな心配をすることになるなら、甲子園に出て欲しくないですよね(苦笑)

プロ注目の2年生右腕の安楽投手は、噂に違わぬ豪腕で最速152キロをマーク、
先輩の広島・福井投手に似たフォームながらも肘の位置は高めのオーバースローで、
試合前半は球威のあるストレートでグイグイ押し込んでいました。
延長戦になると疲れから痛打されることが多くなり、落差のある縦のカーブを交え、
緩急を付けながら粘り強く投げていました。
まだ荒削りといった印象が強く、体全体を使ったダイナミックなフォームは、
頭が動くこともあってコントロールが良いとは言えず、高めに行きがちで、
クイックは遅いわけではありませんが、走られる可能性も高く、課題は多そうです。
今のダイナミックな形をそのまま残し、リリーフタイプとして育てるのか、
それともフォームを弄ってエースとするのか、今後の育成は非常に難しいように思えます。
幸か不幸か、疲れから力みが取れたことで、延長戦では試合前半とは違う印象を与えてくれ、
投手としての器用さも見られましたから、少しフォームの修正を図れるかもしれません。
速い球を投げようと思うあまりに、リリースが早くなっているので、
球速よりも球持ちの良さを意識していけば、松坂投手の全盛期のような投手になれるかと。
スピードを捨てれば、安楽投手はまだまだ良くなります。

広陵の下石投手は試合前半こそ1イニング2死球を与えたりと荒れ気味でしたが、
中盤以降はストレートが140キロを越し、コースにきっちり投げるなど調子を取り戻し、
右打者には鋭いスライダー、左打者には落差のあるチェンジアップと、
安楽投手以上の安定感を見せていました。
元々は内野手ということなので、このまま投手を続けていけば楽しみな存在です。
最後は疲れが出たのか、変化球のキレが落ちてしまい、
少しスポットにはまったかのように広陵の選手達の集中力が落ちた感じがして、
そこからアンラッキーなヒットなどが飛び出してサヨナラ負けに繋がってしまいました。
ベンチが一呼吸置くなどすれば、展開も違っていたと思うのですが、
病み上がりのせいなのか、中井監督の勘が冴えなかった印象を受けました。


【大会6日目】
第1試合は常葉菊川が報徳学園に4-3で逆転勝利、
第2試合は東北絆枠の山形中央が岩国商に6-2で勝利、
第3試合は県岐阜商が花咲徳栄に8-3で勝利しました。

第1試合の常葉菊川と報徳学園の試合は良い試合でしたね。
報徳学園の乾投手は、西武・野上投手に風貌もフォームも似た感じで、
130キロ後半~140キロの威力あるストレートを投げ込む好投手でした。
常葉菊川打線が高めのボール球に手を出していたこともあり、
変化球はほとんどなく、ストレートを軸に投げ込み、
キャッチャーの松谷選手も素晴らしい強肩で機動力を封じ、
リードの面でも上手くボール球を振らせていたわけですが、
結果的に言えば、楽にリードをしすぎたというか、遊びがありませんでした。
常葉菊川打線からすれば、初回に乾投手が投げたスローカーブが嫌らしく見え、
緩急を付けられた方が嫌だったと思うのですが、
打線の粗っぽさが逆に相手のリードを単調にしたとも言えます。
もう少し、報徳学園バッテリーに余裕があれば、展開も違っていたと思います。

常葉菊川は先発した2年生の渡辺投手が想像以上に頑張ってくれました。
ストレートは130キロ後半で、エースの堀田投手よりも力があり、
そのストレートもナチュラルなのか微妙に手元で動く球もあり、
緩いカーブのようなパームボールとの緩急差もあって、見た目以上に良さを感じました。
4回降板は少し早いかなと思うぐらいのナイスピッチングでした。
2番手の堀田投手も縦のカーブを交えてコントロール良く投げていましたが、
勝ち越し点を許した7回裏の配球は勿体無かったですね。
代打の酒井選手は打席に入る前から打ち気が強く、ボール球に手を出しそうな雰囲気で、
1塁ベースも空いていたわけですし、もう少し慎重に入っても良かったように思います。
報徳学園側の8回のショートの守備や9回の走塁もそうですが、
随所で若さも感じる試合でした。まぁ、そこがまた面白いわけですが。
でも、9回の堀田投手のカバーリングは見事でしたね。
ピッチャーがカバーに走るのは基本なんですが、打たれた後はどうしても緩慢になりがち、
基本に忠実なプレーをしたことが、勝利の女神を引き寄せましたね。

負けた報徳学園としては悔いの残る試合だったでしょう。
常葉菊川の1点目のレフト前タイムリーもタイミング的には刺せたはずですし、
8回の逆転3点タイムリーも高校生離れした鋭い打球だったものの、
正面には入っていましたから、せめて止めていれば同点で済んでいましたし、
9回の走塁判断もボールが転がってからホームを付いても間に合うはずですし、
見切りが完全に早かったと言わざるを得ません。
それでも乾投手と松谷捕手を中心に、まとまりのあるチームなだけに、
この試合をしっかりと反省し、夏に生かしていって欲しいです。

常葉菊川は勝ったものの、ボール球に手を出しすぎで、その点は課題が残ります。
追い込まれてからは仕方ない面もありますが、初球から振ってしまうのは狙いが絞れていない証拠、
ストレート狙いは分かりますが、追い込まれるまではコースを絞って対応して欲しいです。
あとノーアウト1塁でバントしないのは分かりますが、ノーアウト1・2塁の場面はどうでしょうか。
ノーアウト1・2塁で打って進塁させるには、ヒットかライトへの大きなフライぐらいで、
セカンドゴロを転がしても2塁フォースアウト、最悪、転送で併殺になってしまいます。
WBCではプエルトリコもドミニカもバントしていただけに、
バントするべきところはしっかりとしないとダメかと。
やる・やらないは自由ですが、バントの備えはしっかりとしておいてもらいたいです。


◆ライオンズネタ 開幕1軍メンバー発表 スピリー選手が外れる
うーん… 私としてはサファテ投手ではなく、スピリー選手が入ると思ったんですが…
サファテ投手に結果が残っているなら話は別なんですが、
最近は打ち込まれるケースが多いようですし、正直どうなのかな、と。
まぁ、大石投手の抑えも未知数な面もあるので、
リリーフの不安からサファテ投手を残さざるを得なかった感じなのでしょうが…
昨年のゴンザレス投手のように、固執した結果、
スタートダッシュに躓くなんてことにならないようにして欲しいです。

他は順当な感じですが、スピリー選手がいないこともあって、右の代打が手薄です。
スタメン予想は、1(二)片岡、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)オーティズ、
5(三)ヘルマン、6(一)浅村、7(右)金子、8(捕)炭谷、9(遊)永江、ですが、
状況次第では、片岡・金子・永江選手に代打を送る可能性がありますし、
ヘルマン選手には守備固めが入るので、試合がもつれると代打の可能性が出てきます。
左の代打は上本・大崎・嶋・石川選手といますが、右の代打はせいぜい山崎選手ぐらい。
これといった右の代打がいないのが悩みです。
早い段階でリリーフを固定させ、打線の充実を図るべきです。

それと、浅村選手の打順が問題です。
予想では6番を打つことになるでしょうが、積極的に打ちに行く打者なだけに、
それではヘルマン選手の足を生かせないケースも考えられますから、
金子選手を外し、6番大崎・7番浅村選手の方が現実的かもしれません。
個人的には5番浅村選手も悪くないと思っており、1番か5番の2択だと思ってます。

相手投手からすれば、今のライオンズ打線で一番怖いのは浅村選手だと思います。
2割5分程度でも怖いし、3割打ってたら顔も見たくありません(苦笑)
初球から積極的に振ってきて、ホームランを打つだけの長打力を持っており、
それでいてボール球は簡単に手を出さず、
追い込まれると粘っこい(集中力ないとアッサリしてますが)、
ランナーに出すと、単独盗塁を仕掛けてくるだけの足を持っていて、
かといって片岡・ヘルマン選手のような成功率の高さもないだけに
2塁盗塁は仕方ないと盗塁阻止を諦めることができずに警戒を怠れない、
それでいて走塁センスが先輩の中村選手と同じく独特で、
時折チョンボもあるものの、独特の感覚で次の塁を陥れる嗅覚を持っている、
打席に立っても嫌、ランナーに出しても嫌な選手です。
そういう意味でも、起点となるような打順で起用してもらいたい選手ですね。

というわけで、今シーズンのキーマンは、
投手では抑えを任せることになる大石投手、野手ではポジションを含めて浅村選手でしょう。
この2人が活躍すれば、ライオンズは中村選手なしでも優勝争いができるはずです。


◆プロ野球ネタ パリーグの戦力分析と順位予想
キャンプ・オープン戦を見ても、ソフトバンクが戦力的に一歩抜け出している感があります。
大規模な戦力補強を行った楽天とオリックスは、
WBCで中心選手を欠いていたこともあって、まだチームとしてまとまっていない印象で、
主力選手を放出した日ハムは戦力の上積みが思うように進まず、
現状維持のロッテも戦力の上積みが順調だったとは言い難い面があります。
西武の場合は中島選手がメジャー、中村選手の回復が遅れるなど不安要素はあるものの、
若手の上積みに成功しており、チームが波に乗ると楽しみな存在です。

ということで、簡潔に仕分けると、戦力充実のソフトバンク、
戦力の上積みに成功した西武、大補強を行った楽天、
同じく大補強を行ったものの怪我人がいるオリックス、
現状維持であまり戦力の上積みが進まなかったロッテ、
戦力ダウンで上積みが少なかった日ハム、と大まかに分類されると思います。

各球団の個別の戦力分析とまとめは、追記の形で記しておきます。
「続きを読む」でご覧ください。

≪福岡ソフトバンクホークス≫
投手では新外国人投手のパディーヤ投手が結果を残しており、
メジャー帰りの五十嵐投手もリリーフでの起用に目処が立ち、
ルーキーの東浜投手と山中投手が先発ローテを勝ちとるなど、新戦力の台頭が目立ち、
野手では新外国人選手のラヘア選手がオープン戦で結果を残して4番起用が濃厚、
若手外野手では柳田選手が長打力を、中村選手が打率と足をアピールするなど、
戦力の上積みにも成功しています。
パリーグNO1の選手層であることは間違いなく、
走攻守とバランスの取れたチーム編成で、優勝候補の筆頭なのは間違いないでしょう。

ただ、死角が全くないというわけでもなく、投手陣が計算通り行くかは未知数です。
抑えは五十嵐投手かファルケンボーグ投手になるでしょうが、
オープン戦で結果を残したものの、シーズンでも五十嵐投手が変わらぬ活躍ができるのか、
ファルケンボーグ投手が故障なく全盛期のピッチングができるのか、
左の森福投手はWBCでの不調を克服できるのかどうか、不安要素があります。
先発もメジャーではリリーフだったパディーヤ投手のスタミナも気になりますし、
東浜投手と山中投手の新人2人が1年間ローテを守れるかも分かりません。
先発は他にも山田投手や陽投手、帆足投手らもいるので、困ることはないでしょうが、
計算通りに行くかどうかは分からない面があります。
野手で怖いのは主力の怪我で、特に内川選手はWBCでも欠場をしていたので心配です。
松田選手も怪我が多いだけに、その点だけが不安要素ですね。

【先発】  攝津・大隣・武田・パディーヤ・東浜・山中(寺原・山田・陽・帆足・新垣)
【リリーフ】五十嵐・ファルケンボーグ・森福・岩崎・山本・柳瀬・金
1(二)本多、2(遊)今宮、3(左)内川、4(一)ラヘア、5(三)松田、
6(右)長谷川、7(指)ペーニャ、8(中)柳田、9(捕)細川

先発:A、リリーフ:B、打線:A、走塁:A、守備:A


≪東北楽天ゴールデンイーグルス≫
投手ではメジャー帰りの斉藤隆投手が加わり、
ルーキーの則本投手がオープン戦で結果を残して先発ローテ入りを決め、
野手ではA・ジョーンズ選手とマギー選手というメジャーリーガー2人を獲得し、
投手陣の上積みも進んでおり、2年目の釜田投手や、
昨年活躍した美馬投手や辛島投手も順調に来ており、戦力は充実してきています。

問題は気候の関係でラッキーゾーンが新設された本拠地球場での試合ができておらず、
投手陣と外野手がどれだけ対応できるか分からない点です。
これまではホームランの出にくい本拠地球場に支えられてきましたが、
今年はそれを失うことになり、投手陣にどういう影響が出るのか読めない面があります。
また、打線はA・ジョーンズ選手を軸に据える予定でしたが、
WBCオランダ代表が勝ち進んだことにより、チームへの合流が大幅に遅れてしまい、
最終的なベストオーダーを組むところまではいきませんでした。
飛躍が期待された銀次選手や枡田選手も順調というわけではありませんし、
レギュラー争いや打順は開幕後も模索し続ける必要がありそうです。

【先発】  田中・釜田・則本・ダックワース・美馬・戸村(塩見・辛島・永井・菊池)
【リリーフ】青山・ラズナー・ハウザー・小山・片山・高堀・加藤大(斉藤隆)
1(中)聖澤、2(二)藤田、3(遊)松井、4(指)ジョーンズ、5(一)銀次、
6(三)マギー、7(右)牧田、8(捕)嶋、9(左)鉄平

先発:A、リリーフ:A、打線:B、走塁:B、守備:B


≪オリックスバファローズ≫
楽天と同じく積極的な補強に動いたオリックスですが、
現時点で戦力になっているのは東野投手と糸井選手のみで、
馬原投手と平野選手は怪我でリタイアするなど、必ずしも上手くいっていません。
それに加えて、エースの金子投手と先発再転向の岸田投手もキャンプ中にリタイアし、
開幕に間に合わないというのもマイナス要素で、
昨年と同じく、ここまでは故障者に泣かされている印象が強いです。

それでも2年目の安達選手や海田投手、佐藤投手らが結果を残しており、
昨年よりも戦力の上積みができていることも確かです。
岸田投手の先発転向やトレードによって、実績のあるリリーフが少なくなっただけに、
そこを新戦力でどう補っていくかが課題となりそうです。
とにかく、故障者に泣かされてきた球団だけに、主力選手の体調管理が最大のポイントでしょう。
金子投手と岸田投手が元気なら、先発を含めて投手陣の層は厚くなるだけに、
彼らが元気にプレーすることが必要不可欠です。
あとは結果的に戦力の寄せ集めとなってしまっただけに、誰がチームを引っ張っていくのか、
そこが明確になってくれば、優勝争いに絡んできそうです。

【先発】  西・東野・マエストリ・海田・ディクソン・中山(金子・岸田・前田・塚原・八木・井川)
【リリーフ】平野・ミンチェ・佐藤達・吉野・平井・小松・比嘉(馬原)
1(二)後藤、2(左)川端、3(右)糸井、4(指)李大浩、5(一)T-岡田、
6(三)バルディリス、7(中)坂口、8(捕)伊藤、9(遊)安達

先発:B、リリーフ:B、打線:A、走塁:B、守備:B


≪千葉ロッテマリーンズ≫
戦力は昨年とほぼ変わらず、移籍のゴンザレス投手とルーキーの松永投手、
トレードで獲得した川本選手が加わったぐらいで、大きな変化はありません。
新戦力の台頭が期待されましたが、
アピールに成功したのは西野投手とキャッチャーの江村選手ぐらいで、
ベテラン頼みのチーム編成は変わっていないのが現状です。
それでも、今江選手と伊志嶺選手が復活をアピールしてくれたのは大きく、
彼らの活躍で世代交代が進んでくれば、チームの活気も出てくることでしょう。

躍進の鍵を握るのは唐川投手で、故障さえなければエース級の活躍が期待できるだけに、
唐川投手が1年間無事に投げられるかどうかが大きなポイントとなります。
若い投手陣は多くの可能性を秘めているだけに、唐川投手にかかる期待は大きいです。

【先発】  成瀬・唐川・藤岡・ゴンザレス・渡辺・西野(グライシンガー・小野)
【リリーフ】益田・薮田・松永・南・荻野・伊藤・内・大谷・上野
1(遊)根元、2(中)岡田、3(三)今江、4(二)井口、5(左)角中、
6(指)サブロー、7(一)ホワイトセル、8(捕)里崎、9(右)伊志嶺

先発:B、リリーフ:A、打線:B、走塁:B、守備:B


≪北海道日本ハムファイターズ≫
昨年優勝チームも、田中賢介選手がメジャー、糸井選手がトレードと主力が抜け、
キャンプ・オープン戦では戦力の底上げが期待されたものの、
西川・鵜久森・谷口選手らのアピールはいまひとつだったこともあり、
当初は2軍で二刀流のためにじっくり育成する予定だった大谷選手を、
野手として1軍で使うことになってしまったのは、チーム状況の苦しさを現しています。

先発陣もウルフ投手以外の調整は順調とは言い難く、
主力の武田勝投手や吉川投手に不安を残しているのが気がかりです。
昨年は上手く行き過ぎた感が強く、戦力的にも苦しい今季、その反動が怖いです。
文字通り、大谷選手に投打両面で救世主になってもらわないと苦しいでしょうね。

【先発】  武田勝・ウルフ・吉川・木佐貫・中村勝・谷元(ケッペル・斎藤・矢貫・多田野)
【リリーフ】武田久・増井・宮西・石井・モルケン・森内・鍵谷
1(中)陽、2(右)杉谷、3(三)小谷野、4(左)中田、5(一)稲葉、
6(遊)大引、7(指)ホフパワー、8(捕)鶴岡、9(二)西川

先発:B、リリーフ:B、打線:B,走塁:B、守備:B


≪埼玉西武ライオンズ≫
中島選手がメジャー移籍し、中村剛也選手が開幕絶望で復帰時期はオールスター明けと予想され、
昨年の3・4番を欠くという状況から、戦力的に厳しいと予想されていましたが、
キャンプ・オープン戦では若手の競争意識が高く、戦力の底上げに成功しました。
投手では先発の菊池雄星・野上・十亀投手が力を付け、課題の抑えは3年目の大石投手が勝ち取り、
野手では昨年も活躍した秋山・浅村選手が主力としての風格を備え始め、
穴となったショートでは永江選手とルーキーの金子選手が結果を残しています。
オープン戦ではホームランこそ1本のみだったものの、
チーム打率は12球団トップ、盗塁数もトップと機動力野球への転換が見られました。

ただ、若手の上積みが図れたといっても、実績や経験の面では大きく劣るだけに、
若手が勢いに乗れるかどうかが重要な要素となります。
スタートダッシュとまでは行かなくとも、無難なスタートを切ることが必要で、
負けが込んでしまうと、ズルズル行きかねないだけに、シーズン序盤の戦い方がポイントです。
シーズン後半には中村剛也選手が復帰し、優勝争いできる戦力が整うでしょうから、
若手を中心にどれだけ前半を戦えるかですね。
伸び白が多く、楽しみなチームです。

【先発】  岸・牧田・涌井・菊池雄星・野上・十亀(石井一久・西口・武隈・岡本洋介)
【リリーフ】大石・ウィリアムス・サファテ・長田・岡本篤志・坂元・小石・増田・シコースキー
1(一)浅村、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)オーティズ、5(三)ヘルマン、
6(右)スピリー、7(二)片岡、8(捕)炭谷、9(遊)永江

先発:A、リリーフ:B、打線:B、走塁:A、守備:B


やはり総合的に見ても、ソフトバンクが一歩リードしている感は否めず、
そこを西武・楽天が追い、オリックス・ロッテ・日ハムの順で続く形となりそうです。
それでも戦力差は、昨年ほどではないものの、6球団の力の差はほとんどなく、
1軍メンバーが固定されているチームはありませんから、
新戦力の台頭次第では、いくらでも順位は変わってきそうです。
今年のWBCは残念な結果に終わってしまいましたし、新しいスターの登場を期待したいですね。

2013年03月25日

センバツ高校野球が開幕

今年は85回目の記念大会ということで、出場校は例年より多く、36校となっています。
例年だとプロ野球開幕前に球春到来を感じさせる風物詩ですが、
今年の場合はWBCがあったため、それほど楽しみという感じはありませんでしたが、
徐々に盛り上がっていくことを期待したいです。

開会式の選手宣誓は非常に上手くまとまっていて良かったのですが、
文部科学大臣のスピーチは話題がコロコロ変わり、全く要領を得ず、
国会答弁と勘違いしているかのような所信表明演説にはウンザリしました。
東京五輪招致やいじめ・体罰問題、それらの繋がりが全く無く、意味不明でサッパリ…
そういう話は他でやれよといった感じです。
全くお祝いのスピーチという雰囲気はなく、
不祥事があって校長先生が全校生徒の前で説教している雰囲気に近かったですね…


【大会1日目】
第1試合は敦賀気比が初回のビッグイニングで11-2で沖縄尚学に勝利、
第2試合は岩国商が履正社に1-0で完封勝利、
第3試合は常葉菊川が9-5で春江工に勝利しました。

第3試合では静岡県の常葉菊川が出場したので応援していましたが、
第1試合で同じ福井代表の敦賀気比が大勝していたこともあり、
春江工も手強そうだなと思っていましたが、実際に前半は春江工ペース、
坪田投手のカーブに手を焼き、打っても外野定位置付近までしか飛ばない、
これは中盤後半勝負だろうなと見ていたら、徐々にストライク・ボールがはっきりし、
真ん中にボールが集め始めたことで、長打攻勢で得点を積み重ねての勝利となりました。
森下監督が復帰したことで、打線は持ち前のフルスイングを取り戻し、
ややオーバースイングにも見えましたが、最後までしっかり振り切る姿勢は好感が持てました。
とはいえ、まだ春で投手のスタミナがそれほどないからこそ捉えられたわけで、
この先を考えれば、フライよりもライナー性の打球を打つことを心がけて欲しいです。

選手個人では春江工の2年生捕手の栗原選手が楽しみな存在だと感じました。
高校生の捕手としては強肩ですし、前半のリードは悪く無かったです。
打撃はそれほど目立ちませんでしたが、チームでは4番を打っていますし、
来年に向けての成長が楽しみな選手です。


【大会2日目】
第1試合は遠軽がいわき海星に3-0で勝利、
第2試合は鳴門が宇都宮商に2-1で勝利、
第3試合は聖光学院が益田翔陽に8-0で大勝、
第4試合は盛岡大付が安田学園に4-3でサヨナラ勝ちしました。

この日の第3試合以外は投手戦を軸とする接戦となったものの、
最終的には甲子園経験メンバーがいる鳴門と盛岡大付が競り勝った形です。
遠軽は初出場だったものの、近年はあと一歩で負けて準優勝に終わるなど、
届きそうで届かなかっただけで、実力自体はあるチームなので順当な結果でしょう。


【大会3日目】
第1試合は初出場の尚志館が大和広陵に2-1で逆転勝利、
第2試合は北照が菰野に7-0で大勝、
第3試合は浦和学院が粘る土佐を振り切って4-0で勝利しました。

第1試合では大和広陵が逃げ切りそうな雰囲気でしたが、
尚志館が最後の最後でよく粘り勝ちました。
大和広陵の2年生エース兼4番の立田投手はストレートが最速143キロで、
右打者の懐にも回転の良いストレートが投げられる好投手で、
縦のカーブも良く、素材の良さを感じさせてくれました。
ただ、まだ原石といった感じで、下半身を上手く使えておらず、
ストレートは腕が振り切れずに高めに浮くことが多く、
その分だけ詰まらせてもヒットになってしまい、そこが逆転負けに繋がりました。
まだ2年の春ですから、下半身を中心にしっかりと鍛えていけば、
バランスのいいピッチャーに育っていくと思います。

第3試合は残念ながら最終回しかチェックすることができず。
印象としては土佐が粘り強く戦っていた感じでしたが、最後に突き放されましたね。
浦和学院の2年生エースの小島投手は先輩の須永投手を彷彿させる感じですが、
まだ2年生ですので、さらに力感が出てくると楽しみです。
それにしても、今年の甲子園大会は2年生に好素材が多い印象です。


【大会4日目】
第1試合は仙台育英が創成館に7-2で勝利、
第2試合は早稲田実業が龍谷大平安に4-2で逆転勝利、
第3試合は高知が関西に5-1で勝利しました。

第1試合では神宮大会を制した優勝候補の仙台育英が登場。
鋭いスイングでライナー性の長打を連発し、打線の強力さが目立ちました。
驚いたのは4番上林選手の2打席目のタイムリーで、
スライダーがベース手前でワンバウンドしたのにも関わらず、
ゴルフのスイングのように当てて外野の定位置前まで飛ばし、
深めに守っていた外野手が捕れずにタイムリーになる珍打?がありました。
投手力は突出しているわけではないものの、鈴木投手も馬場投手も好投手で、
優勝候補の一角であることは間違いなさそうです。

第2試合と第3試合は中盤まで主導権を握られながらも、
接戦のままに試合終盤に突入しての逆転勝利という試合でした。
自分の予想としては負けた側が勝つと見ていただけに、
この2試合連続の逆転負けは野球の怖さを思い知らされましたね。
試合の主導権を握り損なうと流れが一気に傾いてしまうということなのでしょう。
それにしても、第3試合の終わり方は悔いが残りますね…
4点差で2アウト3塁、ワンバウンドの球で飛び出すような状況ではないのですが…
侍ジャパンの内川選手の走塁と同じような心理状況でしょうか。
つくづく走塁は難しいと感じます。


◆プロ野球ネタ 侍ジャパン敗退の様々な理由
私個人としては「捕手のリード」「大振りとなった打線」「山本監督の采配」を挙げましたが、
他にスポーツ紙では「決勝ラウンド進出という目標達成によるモチベーション低下」
「山本監督・東尾コーチらと若い選手との意思疎通のなさ」などが挙げられているようです。

それらには頷くところも多いのですが、「投手起用が一定しなかった」というのはどうでしょうか。
確かに、抑え候補の浅尾投手がメンバーを外れ、エースと期待した田中投手が不調で、
戦いながら投手陣を再編せざるを得ず、結果的にそうなってしまったことは確かですが、
ただ、それは短期決戦ではよくあることで、それは一切言い訳にならないはずです。
スポニチの記事(こちら)で、
「起用法が見えないし、中途半端に投げたくない」と言った投手は誰でしょうか?
そんなことを言う選手は短期決戦に必要ありません。二度と国際大会に出ないでください。癌です。

最近は短期決戦の日本シリーズでも、先発・中継ぎ・抑えと起用法を固定するケースが多く、
なかなか役割を超えた投手起用が見られなくなっており、
上記のようなバカなこだわりを持つ投手がいることこそが、日本のぬるま湯体質を明らかにしています。
最近の日本シリーズでのスクランブル登板というと、2008年西武の岸・石井一久・涌井投手ら、
2011年ソフトバンクの攝津投手の抑え起用ぐらいでしょう。
西武は渡辺監督、ソフトバンクは秋山監督、いずれも黄金時代の西武出身の監督で、
当時は調子の良い先発投手を大胆に次ぎ込むことが普通だったんですがねぇ…
改めて戦術レベルの低下を嘆くとともに、低くなった選手の意識に呆れ返ってしまいます。


「統一球」に関しては問題があると思うものの、WBC公認球との違いは難しい問題です。
メーカーの問題はどうしようもない壁ですし、仮にそれを乗り越えて同じボールを使ったとしても、
日本の自然環境とアメリカの自然環境は大きく異なるわけですから、
違和感はどこまでいっても消えないと思われます。
それよりはストライクゾーンでしょうか。
実際に試合を見ていても、昔ほど外に広いと感じなくなってきました。
かなり審判による個人差が大きい印象で、ストライクゾーンを広くする必然性はなさそうです。


◆ライオンズネタ オープン戦の結果
まずは週末のオープン戦3試合の結果から。

【22日金曜日 3-5 横浜戦】
開幕投手が決まっている岸投手は7回無失点と安心のピッチング、
開幕に向けて順調に仕上がったという感じです。
問題は2番手のサファテ投手で、エラーでランナーを出した後の四球が…
その後に登板したウィリアムス投手と長田投手も打たれてしまい、
大石投手の抑えテストができなくなってしまいました。
もうサファテ投手は2軍スタートでいいと思います。つーか、何で投げさせたの?
長田投手とウィリアムス投手はやってもらわないと困るだけに、
残り試合で1度登板させて不安を無くしたいところですね。

打線は6回まで藤井投手に抑えられるなど、元気がなかったものの、
7回に帰ってきた炭谷選手のタイムリーなど3点を取ることができました。
好材料は炭谷選手が2安打と結果を残し、
スピリー選手も口火を切る2ベースなど2安打を放って結果を残したことでしょう。
逆に不安要素は、1番の金子選手が結果を残せておらず、打線の巡りが悪いことと、
浅村選手の当たりが止まっていることでしょう。
再び1・2番が低調となっているだけに、浅村・秋山選手に戻すのか、
秋山選手だけを上げるのか、もう一度考え直した方がいいかもしれません。

【23日土曜日 3-4 横浜戦】
22日の試合以上に内容の無い試合で… 開幕が心配になってきてしまいます。
先発の菊池雄星投手はストレートの走りが悪かったようで、5回4失点で降板に。
レフトに不慣れなスピリー選手の拙い守備もあったので、3失点は許容範囲ですが、
4失点目がワイルドピッチによる失点だったというのが印象悪かったですね。
ピンチでもう少し粘れていたら、評価されていたと思うのですが。
もう一度、ピンチでの投球を見直し、開幕までに修正してもらいたいです。
岡本篤志・坂元・長田投手のリリーフ陣はぼちぼち。この3人は開幕1軍でしょう。
抑えの大石投手はランナーを出したものの、代打の中村紀洋選手を打ち取り、
開幕1軍と抑え切符を手中にしつつあるように思えます。

打線は初回の2得点以降は、2安打に抑えられてしまい、3点止まり。
22日の試合に続いて栗山選手がスタメン落ち、
7回に代打で登場してタイムリーヒットを放つも、すぐ代走で交代、
足の違和感か何かで大事を取っているのでしょうか?<左太腿痛で大事を取ってとのこと
仮に栗山選手がスタメン出場できないとなれば戦力的に厳しいだけに、不安要素です。
また、金子選手と浅村選手の状態も相変わらず。
片岡選手は粘れるようになり、四球をよく取るようになりましたが、
ヒットはあまり打てていないだけに、1・2番に元気がない状態です。
1・2番を中心にどう打線を立て直すのか、大きな懸念材料です。

【24日日曜日 5-3 横浜戦】
WBCから戻った牧田投手が先発で5回を投げ、
涌井投手が4回を投げ、それぞれ失点したものの、内容は良かったので、
特に調整期間を設けることなく、そのまま先発ローテに入りそうです。
先発の牧田投手は順調すぎて球数が5回61球と少なすぎたのが懸念材料ぐらいで、
投げるスタミナが戻っているならば、心配ないでしょう。
涌井投手は味方のエラー絡みで2点を失ったものの、ズルズル行きませんでしたし、
ストライク先行で投げられていたようなので、こちらも心配はいらなそうです。

心配していた打線は16安打を放ち、最後の最後で調子を取り戻しました。
相変わらず四球でランナーを出してくれる投手には強いようです。
逆に制球の良いタイプには手こずるだけに、そこはシーズンに向けての課題ですね。
今日の試合では随所に今年のライオンズが目指すべき野球が見られ、
2回裏1アウト1・3塁での場面では片岡選手がセーフティスクイズを成功させ、
3回裏ノーアウト1・2塁の場面では金子選手がスリーバント(失敗に終わる)、
3回裏1アウト1・2塁の場面ではヘルマン選手と大崎選手がダブルスチール成功、
5回裏1アウト1塁で永江選手がヒットエンドランを決めるヒットを放つなど、
随所で足を絡めた攻撃を見せてくれました。
チームとしてもセンターを中心のバッティングが多く見られるなど、
繋ぎの野球を体現することができていたように思います。


次に、キャンプ・オープン戦で見られた課題ごとの結論を記しておきます。

【先発ローテ争い】
順に、岸・菊池雄星・十亀・野上・牧田・涌井投手の6人で決定打と思われます。
2カード目の先発順は分かりませんが、野上投手と涌井投手は似たタイプですので、
牧田投手を真ん中に挟んだ方がローテに変化が生まれると思われます。
これにより、ベテランの石井一久投手がローテを外れることとなりますが、
いつでも交代可能ですから、若い3投手は春先からしっかりと結果を残して欲しいです。

【守護神争い】
大石投手で確定でしょう。
本命視されていたサファテ投手は球速のわりに打ち返されることが多く不安定に。
ただ、大石投手がそのままスンナリと固定されればいいのですが、
まだフルシーズン1軍で戦ったことがないだけに、
サファテ投手やシコースキー投手、ルーキーの増田投手との入れ替えも考えられます。

【二遊間争い】
ショートは永江選手、セカンドは片岡選手でスタートするのは間違いなさそうです。
ただ、ショートの永江選手はまだ高卒2年目、経験不足から来る壁もあるでしょうし、
片岡選手は手術明けでまだ万全ではないだけに、流動的な要素は多いです。
交流戦を考えれば、打撃の良い浅村選手が二遊間を守る必要性が出てきますし、
ルーキーの金子選手もセカンドでの出場機会は十分考えられます。

【4番の穴】
中村剛也選手の復帰が遅れており、早くとも交流戦明け、
現実的にはオールスター明けが復帰時期だと予想されます。
その間の4番打者はオーティズ選手で確定した感があります。

【外国人枠争い】
ウィリアムス投手とオーティズ・ヘルマン選手の3人は確定。
現時点は強打者が不足していますので、もう1人はスピリー選手だと思われますが、
リリーフに計算違いが出てきた場合はサファテ投手との入れ替えも考えられます。

【1・2番をどうするか】
今日の試合では片岡・秋山選手の1・2番を組んで打線が繋がりましたが、
同時に3番浅村選手が4打数4安打1四球と大当たりだったことも見逃せず、
依然として1・2番は流動的な要素を抱えています。

数字は正確ではないものの、自分なりに1・2番候補のオープン戦の成績を計算したところ、
ヘルマン選手が出塁率.442 4盗塁、
秋山選手が出塁率.361 1盗塁、永江選手が出塁率.354で盗塁なし、
金子選手が出塁率.342 5盗塁、片岡選手が出塁率.333で盗塁なし、
浅村選手が出塁率.328 4盗塁というのが手持ちの集計です
(数字の漏れがあると思われるので、正確な数字ではありません)。
ただ、統一球導入後は先頭打者が出塁しても、得点に結びつきにくい傾向があり、
1番打者には出塁率だけでなく、ノーアウト1塁ではなくノーアウト2塁にできる要素、
盗塁成功率の高さや長打率も求めらるようになっています。

この中で長打が圧倒的に多いのが秋山選手で、2ベース・3ベースも狙えます。
長打は少ないものの盗塁で2塁を狙えるのがヘルマン選手と金子選手。
出塁率はそこそこも、長打も盗塁も狙えるのが浅村選手となります。
片岡選手は怪我の再発の危険性からオープン戦での盗塁はなく、
持ち前の足がどれだけ戻っているのか、まだ分からない面があり、評価ができません。
以前よりもボールをよく見るようになったことで、四球が飛躍的に増えており、
そういう意味では2番打者としての起用は十分考えられます。

この中で欠かすことができないのは秋山選手で、クリーンナップの起用も考えられますが、
最も期待できる栗山選手の前のチャンスメークを任せたいところです。
積極的に打つタイプというよりも、配球を読んでじっくり打つタイプですので、
1番よりも2番向きだと思いますが、場合によっては1番起用もありでしょう。
片岡選手の場合は足が使えるかどうかが大きなポイントで、
積極的に走れるなら1番打者に最適ですが、そうでないなら2番か7番でしょう。
浅村選手は役割を与えた方が結果を残すタイプなので、どの打順で使うにせよ、
明確にビジョンを与えた方がいいと思われます。
浅村選手自身は1番打者のビジョンを持っているので、その意味では最適、
3番打者のビジョンは中島選手で持っていることが今日の好結果に繋がったのかも。
6番や7番で使う場合は首脳陣が明確なビジョンを与えてあげて欲しいです。
個人的にはやはり浅村・秋山選手の1・2番が推しで、
次点で秋山・片岡選手の1・2番、片岡・秋山選手、金子・秋山選手の1・2番と続きます。

【先発】岸、菊池雄星、十亀、野上、牧田、涌井(石井一久)
【右リ】長田、岡本篤志、坂元、岡本洋介
【左リ】ウィリアムス
【抑え】大石、(サファテ、シコースキー、増田)
【捕手】炭谷、上本、星孝典
【一塁】オーティズ、浅村
【二塁】片岡、金子
【三塁】ヘルマン、山崎
【遊撃】永江
【外野】栗山、秋山、スピリー、大崎、坂田、熊代
1(一)浅村、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)オーティズ、
5(三)ヘルマン、6(右)スピリー、7(二)片岡、8(捕)炭谷、9(遊)永江

戦力的には整いましたが、左のリリーフが手薄になってます。
松永投手が肩痛で遅れている影響がモロに出ています。
小石投手や宮田投手、中崎投手、先発候補の武隈投手、ルーキーの高橋投手ら、
左腕投手の台頭が待たれます。

打順は1・2番とともに7番打者をどうするかが課題で、
打力を考えれば、浅村選手を下げたくなりますが、
後ろを打つ炭谷選手はバント・エンドランが上手なので、
勝負強さと足を使える選手を置くのがベターでしょう。


パリーグのライバル球団に関しては開幕直前に詳しく分析しますが、
やはりソフトバンクが一枚抜けている印象があります。
戦力補強はしたものの、まだチームとしてのまとまりがない楽天とオリックス、
若手が伸び悩んでいてベテラン頼みの日ハムとロッテに分けられると思います。
ソフトバンク以外は戦力が揃っているとは言えないので、
戦力が整うまでにソフトバンクに走られないよう混戦に持ち込めるかがポイントでしょう。

2013年03月20日

WBCはドミニカ共和国が優勝

ワールドベースボールクラシックの決勝戦が行われ、
ドミニカ共和国が3-0でプエルトリコ代表を下し、8戦全勝で優勝を決めました。
ドミニカは優勝候補の大本命と言われ続けてきただけに、
その本命チームの優勝によってWBCは国際大会として箔が付く可能性が高いでしょう。
興行的にはアメリカが2次ラウンドで敗退した誤算が大きく、空席も目立ちましたが、
結果としては主催者側も納得という形で終わったように思います。
優勝したドミニカ共和国の皆様、優勝おめでとうございます。
日本はまだWBCでドミニカと対戦したことがないだけに、
次回大会こそはディフェンディングチャンピオンを破っての優勝となるように、
日本プロ野球のレベルアップを祈りたいです。

ドミニカ優勝関連の記事では、こちら
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130320-00013354-toyo-soci&p=1
この優勝でドミニカの野球熱がさらに高まり、
野球とともに教育水準の向上が図られることを期待したいですね。


◆プロ野球ネタ 緻密な日本野球の再生の鍵となる「埼玉西武ライオンズ」
敗因分析は先日の分析に間違いはないようなので、そちらをご覧いただくとして、
情緒的な面を言えば、一番最初に書いた「情けない」という感想であったのが悲しいです。
負けて「悔しい」という気持ちが微塵も沸いてこないんですもん。
試合終了後に内川選手がベンチで涙していましたが、
以前のWBCで韓国に負けてイチロー選手が吼えたように、
どれだけの選手が悔しさを表現したのか。
また、試合中にどれだけ必死でひたむきなプレーを見せてくれたのか。
負けても溜飲が下がるような場面がなかっただけに、何の感慨も抱けませんでした。
あの試合を思い返すと、アメリカ代表を全く笑えませんよね…

スポーツ紙上では早くも次のWBCに向けての話題も出ていますが、
昨日も書いたように、緻密な日本野球を取り戻すためには、
埼玉西武ライオンズが頑張っていかないとダメでしょう。
統一球導入後の堕落した野球では国際試合に対抗できないのが明らかになったわけですし、
ボールに左右されない日本の緻密な野球の形を再度追及していかないとなりません。

その要になるべき選手は炭谷銀仁朗選手であることは間違いないです。
今回の侍ジャパンにも召集され、試合にはオランダとの順位決定戦ぐらいしか出れませんでしたが、
その中でストライクゾーンや外国人打者への攻め方といった国際試合の違いを認識したことでしょう。
考えて見ますと、野村監督に師事した名捕手とえいば、
ヤクルト・古田捕手、阪神・矢野捕手らがいたものの、
ヤクルトも阪神もFAで獲得したキャッチャーが後釜に座ることになり、その系譜が途切れており、
森監督に師事した伊東捕手が細川捕手を育て、伊東監督となってからは炭谷捕手を育てており、
その流れの中で代表クラスの捕手まで育ってきたのが炭谷捕手であり、
12球団の中で唯一の名捕手の系譜の中にいる若手捕手だと言えます。
まだまだ打撃は物足りなく、守備でもワンバウンドの処理には課題を抱えていますが、
炭谷選手が日本を代表する捕手に育つことが次回以降のWBCに繋がっていくように思います。
日本の緻密な野球の伝統を受け継ぐ名捕手へ、炭谷選手の成長が日本野球復活の鍵です。

そういう視点から西武ライオンズという球団を見ていきますと、
80年代後半から90年代前半の黄金時代からメンバーが総入れ替えとなり、
その歴史の中で親会社の不祥事による身売り騒動や首脳陣や編成部の入れ替えもあったものの、
常勝西武の伝統は少なからず引き継がれ、未だに多くの可能性を秘めた球団だと言えます。
現状、日本唯一の大砲である中村剛也選手を始め、高い盗塁技術を持った片岡選手、
今大会でもアンダースローで沸かせた牧田投手、多彩な変化球で引き出しの多い涌井投手ら、
日本の緻密な野球の復活に欠かせない能力を持った選手が数多くいます。
指導法にしても、土井正博元コーチの当てるのではなくしっかりとスイングする指導が定着しており、
後述する盗塁に対する考え方、送りバントの精度など、高いレベルにあります。
もっとも、近年は守備の拙さやいぶし銀と呼ばれる繋ぎの打者の欠如が課題となっていましたが、
守備では昨年から奈良原コーチが就任して強化に乗り出しており、
黄金時代の辻選手のようないぶし銀の系譜も2軍に高木浩之打撃コーチが就任したことが、
繋ぎの野球の真髄の復活となれば、日本の緻密な野球を体現することができるでしょう。
今大会で地に落ちた日本の緻密な野球を復活させるためにも、
炭谷選手を中心に、若いライオンズの選手がさらなる成長をすることを期待したいです。

…と、書き終えたところで、親会社の西武HDの心配なニュースが飛び込んできました。
大株主となっているアメリカ投資ファンド会社のサーベラスが、
西武秩父線の廃線を含むリストラ策を提案し、これを西武HD側が拒絶、
サーベラス側が敵対的TOBを表明するなど、対立が激化しているようです。
もし、サーベラス側が主導権を握ることとなれば、
球団の資産価値を認めてきた後藤社長の退任を始め、球団身売り騒動が再燃する可能性もあります。
株価が好調なうちに再上場する方がサーベラス側にも得だと思うんですが…
開幕前に懸念材料が解消されることを祈りたいです。


◆プロ野球ネタ WBC準決勝でのダブルスチールに関して
WBC準決勝8回1アウト1・2塁、阿部選手の打席での盗塁死に関してですが、
その後の報道等によれば、出ていたサインは「ダブルスチール」で、
走るタイミングは2塁走者に任せる形だったようです。
ですから、山本監督の「走れたら」ではなく、「走れ」のサインで、
いつ走るかは選手任せといった形だったようです。
そうなると、やはり2塁ランナーの動きを見ていなかった内川選手が悪いのですが、
走者を見ていたとしても、戻りきれずに捕手からの牽制死となっていた可能性もあるので、
内川選手ばかりを責めることもできません。

野球のセオリーから外れていることには異論がなく、
2点差という状況で左打者の阿部選手、
右打者ではないので、相手捕手のモリーナ選手から3塁は死角にならず、しかも鉄砲肩、
2塁走者の井端選手は決して俊足とは言えず、相手の隙を付いたとしても成功確率は低いです。、
もし、成功したとしても1アウト2・3塁、ヒット1本で同点となる可能性が生まれるも、
それならば1アウト1・2塁で同点になる可能性がないかと言えば、そうでもなく、
右中間が極端に広い球場なので、左打者の阿部選手が引っ張れば1塁走者も十分還れます。
カウントによってはランエンドヒットもかけられますし、
わざわざ盗塁というリスクを背負うこともなかったはずです。

唯一、考えられるとすれば、阿部選手がその前の打席で左投手のセデーニョ投手に全く合わず、
チャンスで空振り三振に倒れていたので、同じタイプのロメロ投手にも期待薄と感じ、
犠牲フライかレフト方向への単打を期待した場合でしょうか。
それでも、阿部選手の打席では1点しか入らないわけで、2点差で取るリスクではありませんし、
あれだけ阿部選手のチームだと言っておきながら、
最後の最後は全く信頼していなかったということになってしまいます。

最も傷ついた選手は1塁ランナーの内川選手で、
次がスタートを切りきれなかった2塁ランナーの井端選手ですが、
そんなサインを出され、信頼してもらえなかった打者の阿部選手も傷ついたことでしょう。
総合的に見て、リスクが高すぎる作戦だったのは間違いなく、
ベンチの「思いつき」で野球をやってしまったということでしょうね。


そもそもですが、侍ジャパンに見られた「隙があったら走る」という姿勢は、
私個人の盗塁観からすれば、「盗塁」として認めていません。
それはメジャーや近年の日本で見られる点差が付いた状態での盗塁は記録しないのと同じで、
単なる進塁行為に過ぎないとみなしています。
真の「盗塁」とは、「走れる状況で走る」ことで、
どんなに警戒されていても走って次の塁を奪う高尚な行為です。
そういった考え方からすれば、侍ジャパンの盗塁はセコイ行為にすぎず、
名前を「鼠小僧ジャパン」に改めた方がいいんじゃないの?、とさえ思います。
そんな考え方をしているから、盗塁王は打撃三部門より下に見られるんですよ。

つまり、「盗塁」というのは走れる状況が常に限定されていて、
負けている展開では1点差、同点、勝っている展開でも1~2点差の状況です。
試合前半で成功確率が8割以上ならば、2~3点の間でも走っても構いませんが、
それ以外の状況ではデメリットがメリットを上回ってしまいます。
2点差以上負けている状況では、盗塁したランナーを還しても追いつかないので、
ランナーを貯めることが大事になってきますし、
勝っている展開でも、一か八かの盗塁が失敗してしまえば、流れが相手に行ってしまいます。
ペナントレースでの数字を見ていると、俊足ランナーの盗塁成功率は平均7~8割、
キャッチャーの盗塁阻止率は3~4割ぐらいで、
ヒット・四球で出塁する確率よりも、盗塁の方が、数字上、成功しやすいのですが、
実際の盗塁数はホームラン並みに少ない、それは何故でしょうか?
それはやはり失敗のリスクが高いからでしょう。
野球の鉄則としてキャッチャーに打たせるなと言われますが、
盗塁阻止はそれと同じで、相手バッテリーを乗せてしまう可能性が高くなります。

具体的に走れる状況を提示しますと、
例えばノーアウト1塁の状況では100%の自信がない限りは走ってはならず、
1アウト1塁なら80%の確率で走ってもよくなり、
2アウト1塁で打者が2ストライクと追い込まれている状況ならば、
打順によっては盗塁が失敗しても走るべき状況が生まれます。
打席に立っているのが1番打者や主軸を打つ打者で、
次の回の先頭打者から始めた方が得である場合などです。
ただ、同じ状況であっても、フルカウントになれば1塁走者はスタートを切れるので、
長打力のある打者の場合は慌ててスタートを切らずにカウントを整える選択もあります。

また、盗塁の姿勢を見せていれば、相手投手はクイックをしなければならず、
コントロールの乱れを期待できますし、配球的に緩い球や落ちる球が使いにくくなります。
ですから、敢えて「走らない」のも盗塁を利用した作戦です。
件の1アウト1・2塁の状況であれば、
国際大会ということで相手の走力を正確に把握しているとは言い難いだけに、
2塁ランナーが走る姿勢を見せるだけでも、打者のアシストになった可能性があります。
プエルトリコの投手陣はテンポが速かったですし、
前半から出塁して警戒させるだけでも展開は違っていたでしょうね。

最終的には首脳陣の「盗塁」に対する状況判断の悪さが足を引っ張った感は否めません。
もう一度、日本の緻密な野球を取り戻すためにも、
「盗塁ができる状況」を正しく把握して欲しいです。


◆ライオンズネタ オープン戦の結果
【19日火曜日 7-5 巨人戦】
先発の十亀投手は5回1失点で粘り強く投げていたものの、
6回に3安打を集中され、押し出し四球を含む3失点で降板、
後続の投手も打たれて合計5失点となってしまいました。
それでも5回までは課題の立ち上がりやランナーを出してからの粘り強い投球が見られ、
昨年よりも先発投手としてワンランクアップしたことは感じられます。
あとは勝てる投手となれるかどうか。先発ローテ入りの可能性は高いでしょう。

打線は地方球場ということで、若手中心のオーダーとなりましたが、
9番永江選手が復活の2安打を放つなど活躍し、11安打7得点を挙げました。
レギュラー捕手は炭谷銀仁朗選手で決まりでしょうが、
上本選手も星孝典選手も打撃で結果を残しているだけに、
もし炭谷選手が打撃で苦労するようなら簡単に代えられてしまう可能性もあります。
チーム内の競争が激化していますね。
ただ、外野手争いに関してはもう少しアピールをして欲しいところ、
残り1枠のライトはまだ決め手を欠くという状況ですね。
心配なのは片岡選手が痛みを訴えて途中交代したこと、長引かないといいのですが…


【20日水曜日 1-3 巨人戦】
先発の野上投手は5回無失点の好投も、6回に2本塁打を浴びて逆転を許してしまいました。
球数が80球と少し多めに推移していただけに、一番キツイ回となってしまったようです。
能力的には十分先発を任せられることは分かっただけに、
あとは終盤まで試合をきっちり作ることができる色々な意味でのスタミナが必要ですね。
そこを課題として開幕まで調整していって欲しいです。開幕2カード目の先発は確定でしょう。
心配なのはサファテ投手で、2アウトから連打を食らって1失点、
良い時と悪い時とがはっきりしていて、計算できない状況です。
抑え投手としてはちょっと怖いかなという感じがしてしまいます。
残りのオープン戦3試合で大石投手の抑えテストを行い、その結果次第となるでしょうね。

打線は相手先発の宮国投手に抑えられ、犠牲フライによる1点止まりでした。
それでも9番の永江選手が連日の2安打を放つなど、レギュラー獲得へ向けて結果を残しています。
これまではレフト方向へ流してのヒットが多かったのですが、今日はライトへ引っ張ってのヒット、
打撃練習を嫌いと言わずに、もっと自信を持って臨んでいってもらいたいです。
ただ、自慢の守備の方で2試合連続でミスがあったようなので、
守備を売りとする選手なだけに、その点はしっかりと反省してもらいたいです。

打順の方は片岡選手の欠場により、1番セカンド金子・2番センター秋山選手で、
6番ライトでスピリー選手が入るオーダーを組みました。
仮に片岡選手が開幕に間に合わず、サファテ投手が1軍枠から外れるようなら、
今日のオーダーの形になりそうですね。
ただ、ルーキーの金子選手に一時の勢いがなくなっているだけに、
残りの試合で1番打者としてきっちりアピールできるかどうか、その点に注目したいです。


明日はオープン戦が組まれていない練習日で、そこからWBC組が1軍に合流するようです。
残りは3試合で金曜日のみ横浜スタジアムで、土日は西武ドーム、
特に日曜日は天気が懸念されているだけに、ドーム開催は嬉しいですね。
金曜は開幕投手の岸投手で、土曜は菊池雄星投手、7イニングと予想され、
長田・ウィリアムス投手を繋いで大石投手の最終テストが行われると思われます。
日曜日は微妙ですが、石井一久投手を2軍登板に回し、
牧田投手と涌井投手に1試合任せて先発テストをするかもしれません。
となると、サファテ投手が開幕1軍から漏れる可能性が強くなってきました。
あとは炭谷選手の調整ですが、打順がよく回るように2番打者で使ってもいいかと。
最終戦はベストオーダーで行くでしょうが、
金曜・土曜は実戦から離れている炭谷選手にできるだけ打席を回してあげて欲しいです。

2013年03月18日

侍ジャパン、準決勝で敗退

ワールドベースボールクラシックの決勝ラウンドが行われ、
マスコミが3連覇へと囃し立てる中、準決勝でプエルトリコに1-3で敗退し、
侍ジャパンのWBCが終了してしまいました。
…まぁ、なんつーか… 一言で言えば、「情けない」試合でしたねぇ…

勝敗を分けたポイントはいくつかあると思うのですが、
1つ目はキャッチャーの差、
2つ目は中田選手のすり足打法放棄を認めたことによる打線の淡白化、
3つ目は最後まで一貫性のなかった山本監督の采配、でしょう。

1つ目のキャッチャーの差ですが、プエルトリコも4番キャッチャーのモリーナ選手で、
攻守に渡ってチームを引っ張る中心選手ということで、
侍ジャパンの4番キャッチャーでキャプテンの阿部選手とは共通する点が多くありました。
攻撃面でモリーナ選手が機能したとは言いづらいのですが、
守りでは、焦る日本の打者にストライクからボールになる変化球を振らせるなど、
チームの中心線主として引っ張り、見事にチームを勝利に導いていました。
それに対して、阿部選手は、致命的な一発となった7回の2ランホームランの場面では、
確かに能見投手のチェンジアップが真ん中に行ってしまった完全な失投だったものの、
阿部選手の構えている位置も真ん中付近で、リードの意図が全く見えませんでした。
前回も能見投手は1イニング目は完璧だったものの、2イニング目から乱れ始めており、
先頭打者に打たれたヒットも高めに抜け気味となったストレートで、
ホームランを打たれる前のシーンもコントロールが甘く、
あわやのファールも食らっており、非常に危ない雰囲気が満載でした。
それにも関わらず、バントやエンドランを警戒してなのか、
簡単にストライクを取りに行こうとしてしまうあやふやなリード、ぶっちゃけ、ありえません。
バッテリーが一発に対する警戒を完全に怠っていたと言わざるを得ません。
他にも涌井投手がピンチで登板した場面、セオリー通り行けばいいのに、
裏をかいてのストレートを打たれて満塁としてしまったり、
リードの意図が理解できない場面が多く見られました。
大会を通じて、阿部選手のリードは味方投手を十分信頼していないように見えてしまい、
データを重視し過ぎたり、裏をかこうとしたりして、リードがバラバラに見えました。

2つ目はオランダ戦以降の打線の調整方法です。
今日の準決勝では各打者が粘る場面がほとんど見られない淡白な打撃が多く、
最後はボール球の変化球を振って三振に終わるという日本らしくない攻撃が目立ちました。
その中でも顕著だったのは中田選手の打ち上げるバッティングで、長打狙いが裏目に出ましたね。
一方のプエルトリコの打者は、イメージと裏腹に大きなフライを打ち上げることは少なく、
ほとんどが外野定位置前のライナー性の打球によるヒットで、
日本のやりたかった野球をプエルトリコにやられてしまった感じです。
打線が淡白になった最大の要因は、オランダ戦のチームメイトのホームラン量産で業を煮やした
中田選手の求めに応じて、すり足打法ではなく、足を上げるフォームを容認したことでしょう。
それによってチームの方針が貫徹されなくなり、オランダ戦でのドームランを引き締めるどころか、
個人主義なバッティングを容認する結果となって、チーム打撃が崩壊してしまいました。
今日の試合に臨むに辺り、それが最大の懸念材料だったわけですが…
残念ながら、東京ドームでの「勘違い」が尾を引いてしまったように見えました。

3つ目は山本監督がどういう野球をやりたかったのか、最後まで見えてこなかった点です。
最初は堅実に送りバントで送る作戦を取っていましたが、失敗も多かったことで貫徹されず、
東京ドームに移ってからは華々しい花火攻撃となったことで、さらにカラーを失ってしまいました。
それなら、それで5回裏のノーアウト1塁の場面、
糸井選手に送ると見せかけてバスターしても良かったはずですし、
どうしても送りバントで進めたいのならスリーバントしても良かったはず、
追い込まれたらヒッティングとは中途半端もいいところです。
チームとしてバントをきっちりやる野球なのか、打者によって攻撃パターンを臨機応変に変えるのか、
打者任せに打たせていくのか、ランナーを動かしてかき回すのか、最後まで一定しませんでした。
継投にしても無難な継投に終始した印象が強く、
今日の試合でも打たれてからピッチャーを代えるという最悪の継投で流れを失ってしまいました。
打たれる前に代える攻めの継投や、敢えて打たれた投手に任せるような信頼感の継投が全くなく、
バタバタとピッチャーを後手後手に代えていく印象しかなかったですね。
例えば、9回はビハインドでも牧田投手を投げさせても良かったですし、
負けたら終わりなのですから、田中投手のブルペン待機も十分考えられたはずなのに、
とても今日しかない戦いをしているようには見えませんでした。
山本監督の采配で唯一のヒットと言えるのがオランダ戦での鳥谷選手の1番起用で、
それ以外の面は残念ながら采配が上手く行ったようには見えませんでした。

もう一つ、全くもって理解しがたいのが、8回1アウト1・2塁阿部選手の打席での盗塁失敗ですよね。
1塁ランナーの内川選手は盗塁のように2塁を目指すも、
2塁ランナーの井端選手は一度スタートを切りかけた後に帰塁、内川選手が挟まれてタッチアウト。
これにより反撃ムードが完全に萎み、阿部選手も凡退して反撃の機会を失ってしまいました。
普通に考えて、この場面でダブルスチールはあり得ないですし、
仮に台湾戦での鳥谷選手の盗塁で味をしめたのなら、2塁ランナーに代走を送っているはず、
万が一にもダブルスチールだったとしても、この場面の主要目標は2塁ランナーの進塁で、
1塁ランナーは最悪挟まれてアウトになっても良いわけで、
前の2塁ランナーの動きを必ず見ていなければならず、2塁ベース手前まで見ないのはどうかと…
試合後の山本監督の話によれば、「ダブルスチールしてもいいというサイン」だったそうですが、
それこそ「中途半端でありえない」サインだと言えましょう。
何ですか? 成功したらベンチの作戦で、失敗したら選手の責任だとでも言うのですか?
そういう選手任せの中途半端さであやふやな態度が致命的なミスを呼び込んだと言えましょう。
こういった状況判断の狂いが出てしまう辺りも日本の野球らしくないですし、
下手に走者を動かそうとする辺りも、采配に狂いがあったと言わざるを得ません。
台湾戦の鳥谷選手の盗塁を褒める論調を多く見かけましたが、
こういったリスクを伴うだけに、やはりあり得ないセオリーを外れた作戦だったと思います。


そんなわけで、本来の侍ジャパンの野球をすれば、決して負けなかった試合ではあったものの、
これが一発勝負の怖さで、一つの狂いが多くの狂いを生んでしまったように思います。
ただ、第1回・2回で日本が言ったように、勝ったチームが強いわけですから、
残念ながら今年の日本はプエルトリコよりも弱かったことは確かです。
それでも最低限の目標は達成できたわけですし、
侍ジャパンのメンバーにはプレッシャーの中で激闘を繰り広げ、お疲れ様でしたと言いたいです。
負けはしたものの、頑張った選手達は暖かく迎えたいですね。

……
………と、最初は思ったものの、温かい論調が多すぎるので、敢えて厳しく接しようかと(^^;
日本の野球レベルが4年前より下がったのは間違いありません。その事実はしっかりと認識すべきです。
一番悪いのは統一球がメジャー球に近いと喜んで導入した野球機構ですが、
安易な戦い方に転落した各球団・選手にも責任がありますね。
結局、当初の懸念どおり、戦い方を変えなかったのは西武だけという惨状で、
それも中島選手のメジャー行きと中村選手の欠場でどうなりますか…
スモールベースボールへの転換必要でしょうが、
それでもコツコツ当てるのではなく、しっかりとしたスイングで振り抜くこと、
ボール球を追いかけずに後ろの打者にしっかりと回すこと、
バント・エンドランをきっちりと決めること、走塁は状況判断を第一とすること、
キャッチャーは対角線リードを基本とすること、これらの伝統はしっかり守って欲しいです。


◆プロ野球 WBCに見る日本プロ野球の課題
今大会を通じて明らかになった課題は大きく分けると2つあり、
1つ目は「統一球導入による戦術レベルの低下」、
2つ目は「送りバントに対する技術軽視」で、
1つ目を細分化すると、「投手レベルの低下」「捕手リードの安直化」「博打走塁の弊害」です。

1つ目の「統一球導入による戦術レベルの低下」ですが、
これに関しては導入初年度から日本の投手レベルの低下を懸念していました。
先日のオランダ戦の順位決定戦のところでも書きましたが、
今のプロ野球は外角にしっかりと投げきれば大丈夫という風潮が強いように思えます。
敢えて内角を攻めるまでもなく、一発はないから外角一辺倒で抑えられるということです。
まぁ、要するに昔の野球ゲームですね(苦笑)
しかし、日本人選手にはそれで抑えられても、
リーチの長い外国人選手はそこにバットが届いてしまう、だから国際大会で打たれてしまうわけです。
おまけにその外角の勝負球もストライクゾーンで十分なので、ボールにする緻密さも低下、
さらに日本投手陣の武器であったフォークボールの落差も統一球では低下したことで、
主力がスライダー投手ばかりになったことも、リーチの長い外国人打者に苦戦した要因だと思います。

また、統一球は投手だけでなく、野手陣のレベル低下も招いていると思います。
最もレベルが下がったのがキャッチャーで、
外角中心のリードでも十分抑えることができるようになったことで、配球レベルが下がり、
さらにフォークボールの重要性低下によって、ワンバウンドの処理技術が下がってしまいました。
リーチの長い外国人選手に対してはもっと内角を突かないといけないのに、
長打を恐れるあまりに投げきれない場面が目立ち、外角一辺倒になりがちでした。

攻撃面では得点力が下がったことで、送りバント等の緻密な野球が増えましたが、
同時に積極的な盗塁や博打走塁が増えてきていることも確かです。
普通にやっても点数が取れないのなら、一か八かでランナーを動かして点数を取る、
そういう野球が統一球導入後は増えました。
一昨年前にソフトバンクが場面に関係なく走りまくって盗塁を稼ぎまくり、
そのことを批判したこともありましたが、あまりにも盗塁死のリスクを軽視しすぎています。
走ってアウトになってもいい場面、一か八か走れる場面、100%でない限り走ってはいけない場面と、
それぞれあるはずなのに、全てが一か八かの盗塁になっている印象さえ受けます。
先日の台湾戦の鳥谷選手の9回2アウトからの盗塁にしても、成功してたから賞賛されたわけで、
古くからのライオンズファンは覚えていると思いますが、
9回2アウトでA・カブレラ選手の打席で、松井稼頭央選手が盗塁を試みてアウトで敗戦となり、
その後、しばらくの間、松井稼頭央選手が盗塁イップス気味になったことがありました。
自由に走っていい俊足の選手であっても、走る場面を間違えると大変なことになるということです。
その日の勝敗だけでなく、その後の戦い方にも影響してしまうわけです。
そういった走塁面の状況判断が、以前よりも低下している印象を受けます。

野球の国際化に対応するために導入した飛ばない「統一球」ですが、
時間短縮の広いストライクゾーンの導入もあいまって、投手に過保護な状況になっています。
それが日本野球の「ガラパゴス化」を招きつつあるのではないでしょうか。
そういった危惧を今回のWBCを通じて強く感じましたね。
少なくとも、ストライクゾーンは少し狭くする必要があり、
ボールの見直し、反発係数を代えるのではなく、縫い目を少し変えてフォークを投げやすくするなど、
投手絶対有利な状況が是正されるような対策を施す必要があると思います。


もう一つは統一球とは関係なく、全体的に送りバント技術が低下している感じがします。
バントが代名詞だった高校野球でも、バントしないチームが増えてきており、
正しいバントの姿勢が伝わりにくい状況になっているように思えます。
今回のWBCでも角中・松井稼頭央・糸井選手らがバントを失敗する場面があり、
安心してみていられたのは鳥谷選手ぐらいで、日本野球の緻密さに危惧を感じました。
バントを失敗する選手と成功する選手の差は明らかで、
ボールに対して手だけ動かす選手は失敗し、体を動かす選手は成功する、その差だけです。
バントを構えるときはヘッド(先端部分)を斜め上にするのが基本姿勢で、
その基本姿勢を崩さずに平行に体を動かせば成功し、
小手先だけでバントをしようとして、バットのヘッドが下がってしまうとファール・フライになります。
勿論、その基本は選手も分かっているのでしょうが、打球の角度や転がす強さを気にする余り、
バットを手元に引いてバントしてしまったり、ボールを手で追っかけてバントしたりと、
基本を忘れてしまったバントをプロ野球や高校野球でも数多く見かけます。
もう一度、バントの基本に立ち返って小技の重要性を再認識してもらいたいですね。

今大会で最も活躍した選手は中日の井端選手なのは間違いなく、
井端選手は送りバントを始めとして、
際どい球をカットしてファールにする技術、右方向へ打ってランナーを進める技術に長けるなど、
日本の緻密な野球の体現者とも言える選手です。
そういう選手こそが国際舞台でも安定した活躍を見せることができるのですから、
豪快なメジャーの野球に憧れるだけでなく、
日本の野球の長所を再認識し、技術の伝承・習得を行っていって欲しいです。
日本人がいくら筋トレしても、ロッテのGG佐藤選手のようになるだけなんですから、
日本人に合った技術をもっと大事にして欲しいと思います。


課題の解決方法は色々と考えられるでしょうが、
個人的には持論である外国人枠の完全撤廃を訴えたいです。
投手のレベルが高い日本と打者のレベルが高いキューバが組めば、
日本の野球は、より一層、上のレベルを目指せることでしょう。
日本の野球が完全なガラバゴス化してしまう前に、
メジャーに負けない開かれた日本球界を作り、レベルの研鑽に励んで欲しいです。


◆ライオンズネタ WBC準決勝で涌井投手が登板 & オープン戦の結果 & レギュラー争い
侍ジャパンには涌井・牧田・炭谷選手の3選手が参加していますが、
決勝ラウンドで出番があったのは涌井投手だけでした。
その涌井投手ですが、結果は0/3で1安打を浴びたものの、
ストレートの球威が戻り、スピードも140キロ中盤をマーク、
カット気味のスライダーのコントロールも戻るなど、状態的には非常に良かったと思います。
もう少し内角シュートで攻めたり、緩いスラーブを投げる勇気があれば、打ち取れてたと思います。
日本に帰国後に問題となるのは、先発調整もそうですが、先日の週刊誌の報道による処分ですよね。
巨人の杉内投手は罰金で済むようですが、涌井投手は昨年も同じようなことがあり、
その時は1ヶ月以上戦線を離れさせられただけに、そういったペナルティがないことを祈ります。
順調に行けば、開幕2カードの登板は難しくとも、その後はローテ入りすると思われます。


さて、話を国内に戻し、それぞれのオープン戦の結果を簡単に振り返っておきます。

【14日 木曜日 5-3 中日戦】
関東地方は肌寒い陽気で、その影響を受けたのか、先発の野上投手は制球に苦しみ、
6回途中まで投げて5四球と大荒れだったものの、
要所を締める投球で3失点に止め、なんとか試合を作ってくれました。
今季はここまで少し制球に苦しんでいる場面が見られ、その点では不安が残るものの、
先発投手として大事なことは試合を作ることなので、評価的には悪くないでしょう。

問題は抑え投手で、サファテ投手が先頭打者にヒットを許すと、
四球を与えて傷口を広げてしまうなど、再び不安定なピッチングに。
結果的に無失点に抑えたものの、1試合ごとに危なっかしい内容が付きまといます。
一方の9回に登板した大石投手は、先頭打者に四球を出したものの、
しっかりと後続を打ちとって無失点ピッチング。
先頭打者に四球を与えたのは良くないことですが、大事なのはランナーを出した後で、
打たれた後に四球でランナーを溜めてしまう方が悪いわけで、
その点でも大石投手の方が好結果だったと言えます。

【15日 金曜日 2-1 中日戦】
開幕投手候補の岸投手はランナーを出しながらであったものの5回無失点ピッチング、
内容的にもまずまずで、開幕に向けて順調さをアピールしてくれました。
他にも涌井投手や牧田投手の名前が挙がっていますが、
起用法や時差を考慮すれば開幕登板は難しいだけに、岸投手で決まりだと言えそうです。
2番手の坂元投手は好調さをアピールする三者凡退で、
右リリーフの開幕1軍を巡る争いが激しくなってきました。
抑え候補の大石投手は連投テストが行われ、
平田・大島選手らを打ち取る三者凡退のナイスピッチング。
特に平田選手とはストレートとフルスイングの真っ向勝負で熱い戦いだったようです。
このまま行くと、大石投手が抑えになりそうな感じですが、
一度抑えに据えたのなら、失敗があろうが抑えで使い続けてもらいたいです。

打線は14日に引き続き、1番金子・2番片岡・3番栗山・4番ヘルマン・5番秋山選手という流れ、
ヘルマン選手を4番に使うなら、栗山選手を使った方がと思うものの、
外国人枠や有事に備えての4番テストなのでしょう。
加えて、秋山選手の5番テストの意味合いもあるように思います。
14日の試合ではその秋山選手と7番起用の浅村選手が適時打を放つなど結果を残し、
15日の試合では二遊間争いを繰り広げる金子選手と片岡選手が3安打と猛アピールしました。
片岡選手はまだ手首の不安があるようなので、どういう起用法になるか分かりませんが、
その存在感は今のチームに不可欠なだけに、少なくとも1軍に置くのは間違いありません。
無理をさせずに様子を見ながらの出場になるのか、強行出場となるのか、
今後の浅村・永江・金子選手らの働き次第でしょうね。

【16日 土曜日 0-2 巨人戦】
先発の菊池雄星投手は先頭打者への四球と暴投によって1点を失ってしまったものの、
その後も3四球を与えるなど、余計な四球は多かったものの、
ストレートは常時140キロ後半をマークするなど、内容的には非常に良かったようです。
これで開幕カード2戦目の先発は決定的だと言えそうです。
今年こそ二桁勝利を挙げてもらいたいですね。
リリーフ陣では坂元投手が好調さをアピールしており、
岡本篤志投手らもうかうかしていられない状況になってきました。
抑え候補のサファテ投手はエラーによるランナーを出しただけの無失点ピッチングとし、
開幕1軍へ向けて踏み止まった形です。
仮に、好調さを買って大石投手を抑えに据えたとしても、
サファテ投手を8回のセットアッパーとして起用する可能性もあるので、
開幕1軍に向けて今後もアピールを続けていって欲しいですね。

攻撃面では散発の4安打に終わり、久々の完封負けを喫してしまいました。
個人的見解を言えば、ヘルマン選手の1番はやっぱり合わないように思います。
盗塁の多さや出塁率の高さを考えれば、1番に最適のバッターなのですが、
どちらかと言えば、ボールをじっくり見ていくタイプなので、それほど脅威を与えません。
1番打者には1球でも多く投げさせるしぶとさが求められがちですが、
一発勝負の高校野球や国際大会でならそれは当てはまりますが、
毎日試合が続くプロ野球には当てはまらないと思われます。
それよりは、先発投手自身も自分の調子が分からない手探りな立ち上がりを、
積極的に狙い打っていくバッターの方が、プロ野球では1番に向いていると思います。
しぶとい打者はランナーを置いた状況や、後ろに怖い打者がいると生きるわけで、
そういう打者は2番・3番に置くべきでしょう。

【17日 日曜日 3-1 阪神戦】
先発の石井一久投手はランナーを出しながらも要所を締める投球で5回1失点の好投でした。
前回は味方のミスがあったとはいえ、大量失点しただけに心配していましたが、
これで開幕カード3戦目の先発に間に合いそうな感じですね。
リリーフで登板した岡本洋平・岡本篤志・ウィリアムス・サファテ投手は1安打投球で、
ややピークは過ぎたものの、オープン戦で12球団最高打率を誇る阪神打線を封じたのは、
一つの自信になると思われます。
2番手の岡本洋平投手は連続四球にワイルドピッチと大荒れでしたが、
無失点で凌げたことは自信になるでしょう。
抑えテストのサファテ投手も結果を残し、大石投手との争いは最後まで続きそうです。

打線は今日の打順が現時点での渡辺監督の理想のオーダーだと思われます。
 1(右)金子、2(二)片岡、3(左)栗山、4(指)オーティズ、
 5(三)ヘルマン、6(中)秋山、7(一)浅村、8(捕)炭谷、9(遊)永江
以前、片岡選手を上位打線に置く理由として、
後ろの栗山・中島選手らが直球系統の球を狙いやすくなるためと語っていましたが、
この打順はそれを重ねたものだと言えます。
1番に俊足で積極性のある金子選手を据え、直球系統に強い片岡選手を2番に、
5番のヘルマン選手が再び足を使うことができるので、秋山・浅村選手をアシストでき、
浅村選手も隙があれば走るだけの脚力があるので、
炭谷・永江選手でもエンドラン等の足を使った攻撃をすることができます。
急造ながらも、16・17日の試合で金子選手がライトで無難な守備を見せたことで、
この足を使ったオーダーが完成したと言えます。
…まぁ、もっとも、あくまで「理想」なわけですが… それは後述。


次に、ここまでのキャンプ・オープン戦の結果を想定してのポジション争いは…
【先発】 岸、菊池雄星、石井一久、牧田、十亀、野上
【2週目以降】特に問題がなければ、石井一久投手を一旦抹消して涌井投手と入れ替え
【中継ぎ】ウィリアムス、長田、岡本篤志、坂元、岡本洋介、小石
【抑え】 大石、サファテ
【捕手】炭谷、上本、星孝典
【一塁】オーティズ、浅村
【二塁】片岡、山崎
【三塁】ヘルマン、金子
【遊撃】永江
【外野】栗山、秋山、スピリー、大崎、坂田、熊代
あとは外国人枠の争いと、右の外野手を中心に誰が生き残るか、でしょう。

外国人枠の争いは、ウィリアムス・ヘルマン・オーティズ選手の3人が確定、
残りはサファテ投手とスピリー選手の争いですが、サファテ投手が一歩リードですかね。
ただ、1・2番タイプの繋ぎの打者が多い一方、
ランナーを還す主軸打者の不足が打順編成に苦慮している最大の理由なだけに、
他のライト候補、坂田選手や大崎選手の結果次第では逆転1軍もありえますが、
金子選手のライトという選択肢が出てきたことで、
スピリー選手は2軍スタートで始まる可能性が高いと思われます。

二遊間争いは決定ではないものの、ショート永江・セカンド片岡選手で行きそうです。
ただ、永江選手は一時打撃を復活させたものの、ここ数試合はいまひとつで、
残りのオープン戦での本番モードの投手にどれだけ対応できるかがポイントとなりそうです。
片岡選手は万全な状態ではなく、不安を抱えながらのプレーになっているだけに、
本人の自覚症状次第では控えに回る可能性もあります。
心配なのは守備・走塁で頭から飛び込むことに不安があることで、
守備ではダイビングキャッチができず、走塁では頭から戻れないためにリード不足となるので、
そういった不安が解消されない以上、片岡選手のセカンドは確定とはならないでしょう。
交流戦や中村選手の復帰後には、とりあえずファーストに入っている浅村選手が、
オーティズ選手に弾き出される形となるので、セカンド争いに再参戦する可能性がありそうです。
ショートは守備範囲的に問題はないものの、スローイングに不安を抱えているだけに、
難しい面があると言わざるを得ず、
それよりも浅村選手にはセカンドで日本一の選手になってもらいたいです。

打順で問題なのは、先に指摘したように、金子・片岡・永江選手ら1・2番タイプが多いのに対し、
ランナーを還せる打者が少ないということでしょう。
ヘルマン・浅村・秋山選手らも、本来は1・2番タイプではあるのですが、
長打力と勝負強さを秘めているだけに、他の打順でも起用が可能となり、
それが彼らに5~7番を打たせる打順編成が続いている理由だと思われます。
昨年までのように中島・中村選手がいれば、1・2番でも使えるのですが、
今のチーム事情からすると、ランナーを還す役割を期待せざるを得ません。

とはいえ、スモールベースボールに必須なのは先頭打者の出塁で、
近年、1・2番の出塁率の悪いチームが優勝した例はありません。
ルーキーの金子選手と復活を期す片岡選手の1・2番が機能すればいいのですが、
客観的に見て、経験の浅いルーキーと病み上がりでブランクのある選手では、
どこまで計算できるのか分からない面があります。
この1・2番コンビが機能しない場合は、昨年の浅村・秋山選手の1・2番に戻したり、
浅村・片岡、浅村・金子、片岡・秋山、金子・秋山、秋山・片岡といったように、
新しい1・2番のケースも想定することも必要だと思われます。
現状では3番栗山・4番オーティズ・5番ヘルマン選手は固定でいいとして、
その前後を残り試合でどう固めていくかが最大の問題でしょう。

2013年03月16日

あし は 2ほん ちゃんと ある。

無事帰って来ました(^^)
仙台空港で4時間も抑留された時はちょっと気が滅入りましたが。おのれF-15め…

ボランティアでは、土に埋もれた白骨を直接拾って洗うという得難い経験をさせて頂きました。
なのではっきり言う。頭蓋骨は歯が残っているかいないかで、見た目がものすごく違う。
参加者一同、その違いを上手く表現できませんでしたが…って、誰もそんな話聞きたくないよね(--;

今回は陸前高田と石巻に行きましたが、どちらもある一線から風景がガラリと変わって、分かってはいても衝撃的でした。
居住区の予定地は未だ基礎すら固まっていない…それどころか、残った建物の周辺が、なんとか綺麗に見える範囲に手が届いた程度、と言っても充分過ぎる状態です。人手も建築資材も圧倒的に不足しているままなのでしょう。

その状況を思い出しながら考えてみれば、政治家という身でありながら、こういう状態の所へ何度もセコいボランティアに来てるコイズミナントカの神経はちょっとどころじゃないくらいに狂ってる。お前のやるべきことはそれじゃない。

2月22日にも疑問に感じたのですが、こういう時に現地に骨と皮で作られた政治家が来る意味って何があるんでしょうか?
地元の政治家はなんとなく分かります。郷土愛の誇示にもなりますし…っていうのは捻くれ過ぎか(^^;
しかし中央の政治家は…何しに来るの?まさか情報収集じゃないよね。
わざわざ他国を刺激して標的を田舎に逸らそうと企んでるとか?
稚拙な政策しか見えないなら、現地に来ることは誠意とは言えませんよね。
今年の2月22日は、困ったことに、なんかぞろぞろとオエライサンがやってきたそうです。
一部の活動家はそれはそれは喜んでいました。しかし適材適所という観点からはどうでしょう。
私なら、役に立たねぇから来なくて良いって言っちゃう気がします。

なんかこう、今ひとつすっきりしません。決算時期だからとか大気汚染の所為だとかなら良いのですが。

■おぺら。
ずいぶん遅い話ではありますが、ウェブブラウザのOperaが遂に独自路線に終止符を打ったとのこと。
いつのバージョンから変わるのか(すでに変わってるのか)不明ですが、なんかPC用のver12.14では明らかに今までとレンタリング速度が違う。気のせいでも何でもない速度差なんだよなぁ…

今後はベースがChromiumになるとのことなので、個人的には願ったり叶ったり。
Chromeの速度でOperaの機能が使えるなんて、すばらですの(錯乱中)
正直昨今は、OperaにはOperaの良さが…って言えるレベルじゃなくなってきてたので、まぁ今の所は朗報と思っておきましょう。
ちょろめ見たいにアホみたいに情報抜かれるようなら、また考えます。

■ぶつよく。
スマホ買い換えようかずいぶん悩みましたが、MOTOROLAと添い遂げることで落ち着きました。
WebTopは機能はアレだけど、使う度にワクワクする(^^)
一番の望みは、あーうーとMOTOROLAが再びタッグを組んで、クアッドコアPHOTONを出してくれること。
100kまでなら出す(マテ

今はSSD買うかASUSのvivotab買うか悩んでるところです。
比較対象が色々おかしいけど、今欲しいのはその二つ。
SSDについては今まで考えたことすら無かったから、どこがいいかさっぱりですわー。
5月メドなので、後者もひょっとしたらもっと違う物になってるかもしれない。
…衝動買いには注意したい。これがいちばんマトモな近況です。

2013年03月13日

日本がオランダに勝利し、1位通過で決勝ラウンドへ

スタメンを大幅に入れ替えたことで得点力が心配されたものの、
2回に一挙8得点を奪い、先日に引き続いての快勝かと思われたものの、
その後はチャンスらしいチャンスがないままに終盤に突入し、
リリーフ陣がピリッとせず、一時は3点差まで追い上げられるも、
最後に引き離して勝利したという試合でした。

この試合では膝に不安のある阿部選手がDHで出場することになり、
代わりに炭谷選手がマスクを被ったことで、そのリードに注目していたのですが、
前半は良かったものの、後半に少し日本の課題が出てしまった感じがしました。
まず、良かった前半ですが、先発の大隣投手が先頭打者ホームランを浴びたものの、
今日はコントロールが安定しており、内角のスライダー、外角のチェンジアップと、
ストライクからボールになる変化球が面白いように決まる素晴らしい投球でした。
そうかと思えば、大胆に内角をストレートで攻めるなど、良いリードでしたね。
2番手の沢村投手は緩急がなく、スライダーも完全に見切られるなど、
準決勝以降の登板は厳しいと思わせる内容で、リードの仕様がありませんでした。
3番手の田中投手と今村投手に関してはナイスリード。

問題はその後の森福・山口投手の2人ですね。
この2投手に限らず、日本のリリーフ陣は外角のコントロールが生命線です。
試合終盤では一発だけは避けなければならず、長打を食らいやすい内角ではなく、
外角で安全策を取るわけで、これが飛ばない統一球によってさらに顕著となりました。
森福投手は右打者外角のボールの出し入れで勝負し、
山口投手は膝元のスライダーもあるものの、外角でカウントを整えるタイプです。
しかし、これがWBC公式球やリーチの長い外国人打者には当てはまらないわけで、
日本人ならばヒットにするのが難しい外のボール気味の球でも、
外国人打者は簡単に手が届いてしまうだけに、ヒットにされやすくなります。
かといって、懐を攻めるわけにも行かず、
2人とも球威の面では調整十分と言えないだけに、長打を食らう危険性が高いです。
横の揺さぶりで勝負する投手は通用しにくい、
それが明らかになったのが7・8回の守りだったように思います。

過去のWBC日本代表のリリーフを見ても、
第1回大会は大塚投手が抑えで、藤川投手と薮田投手がリリーフ、
第2回大会は藤川投手とダルビッシュ投手、馬原・山口・田中・杉内投手らがリリーフ、
どちらかといえば、縦の落ちる変化球を武器とする投手が主体となっていました。
それが飛ばない統一球の導入でフォークボールが落ちにくくなり、
今の日本球界はどちらかと言えば、横の変化に頼る傾向が強くなっています。
準決勝以降を勝ち上がっていくためには、終盤の投手の配球を考え直す必要があります。
もっと内角を厳しく攻めるか、外側へ遅い変化球を投げていかないと抑えられません。

渡米後、準決勝までは時間があるわけですから、
練習試合の中で配球を考え直したり、大胆な配置転換を行ってもいいと思います。
抑えで使っている牧田投手がカーブを使えないことで、緩急不足になっているだけに、
決勝ラウンドは第2先発で使った方がいいかもしれません。
最も縦の変化を使えている田中投手を最後に持ってきて、
左のリリーフには杉内・能見・大隣投手らを使っていく配置転換もアリでしょう。

【先発】前田健太、大隣
【第2】能見、牧田
【中継】攝津、杉内
【抑え】田中将大
1(二)鳥谷、2(指)井端、3(左)内川、4(捕)阿部、5(右)糸井、
6(遊)坂本、7(一)稲葉、8(中)長野、9(三)松田


◆ライオンズネタ 火曜・水曜のオープン戦の結果
関東に戻ってきてのオープン戦は、ロッテと戦って1勝1敗という結果でした。
打線はオーティズ選手を4番に入れて、ヘルマン・スピリー選手と並べる打線が大当たり、
主軸が当たっていることで安定した得点力を発揮するようになりました。

正直、外国人選手を3人並べるのは作戦上、好ましくないものの、
ヘルマン選手もスピリー選手も選球眼が良く、器用な選手なだけに、
しっかりとコミュニケーションが取れていさえすれば、問題はなさそうです。
それよりは外国人枠の問題が… 野手も外せる選手はいません。
出遅れていたオーティズ選手が4番で活躍したことで、開幕4番は決定的、
少し調子を落としていたスピリー選手も6番に下げると、
持ち前のシュアな打撃と選球眼の良さを発揮するなど、打線が良い形で繋がっています。
なかなかに悩ましい状況が続きますね… 一体、どうするんでしょうか?

二遊間争いは片岡選手が試合に出場するも、いずれも途中出場でセカンドのみ、
まだこれからといった感じですが、永江選手がショートで安定した守備と、
9番打者として機能し始めているだけに、このまま固定される可能性もあります。
課題は打撃だったわけですから、今の状態ならスタメンは間違いないでしょう。
そうなると、セカンドを片岡・金子・浅村選手で争うことになりますが、
できればどちらかのポジションを固定しておきたいところですが…
現時点では難しい感じですかね。流動的なまま、開幕を迎えそうな雰囲気です。

打線は今日のオーダーが基本線になると思われます。
 1(二)片岡or金子、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)オーティズ、
 5(三)ヘルマン、6(右)スピリー、7(一)浅村、8(捕)炭谷、9(遊)永江
浅村選手の1番もありえますが、そうなると7番に片岡選手らが入ることになり、
やや下位打線が軽い印象を持たれてしまうので、浅村選手の方を下げるでしょう。
ただし、前述のように外国人枠の関係があるので、
外野に交代選手がいることを考えれば、スピリー選手が落ちる可能性が最も高そうです。
 1(二)片岡or金子、2(中)秋山、3(左)栗山、4(指)オーティズ、
 5(三)ヘルマン、6(一)浅村、7(右)大崎・坂田8(捕)炭谷、9(遊)永江
誤算の原因は浅村選手が二遊間に定着できていないことで、それが可能となれば、
 1(二)浅村、2(中)秋山、3(左)栗山、4(一)オーティズ、
 5(三)ヘルマン、6(右)大崎、7(指)坂田、8(捕)炭谷、9(遊)片岡・永江
あまり変わらないかも… スピリー選手が入ると結構違うんですが。
少なくとも、DHが使えない交流戦までには二遊間を守ってくれないと打線は厳しいです。

個人的には浅村選手と秋山選手の1・2番コンビを気に入っているので、
それがベターだと思っていますが、それを根本的に破壊していいのだとすれば、
 1(一)浅村、2(二)片岡、3(左)栗山、4(指)オーティズ、
 5(中)秋山、6(三)ヘルマン、7(右)大崎・坂田、8(捕)炭谷、9(遊)永江
バランス的にはこれが一番いい感じもします。

いずれにせよ、浅村選手が最終的に二遊間いずれかに定着してくれること、
片岡選手が復活してくれないことには、外国人野手3人体制を崩せないと思われます。
そう考えると、投手を1人に絞ることになり、
リリーフ左腕が壊滅的なのでウィリアムス投手は残さざるを得ず、
抑え候補のサファテ投手が外れるという展開もありえるでしょうね。

2013年03月11日

侍ジャパンが決勝ラウンド進出決定!

ワールドベースクラシックの2次ラウンドは、侍ジャパンがオランダ代表に快勝し、
アメリカで行われる準決勝への進出を決めました。
日本では残り1試合を戦い、オランダとキューバの勝者と順位決定戦を戦うことになります。

まずは選手・首脳陣の皆様、準決勝進出、おめでとうございます。
3連覇のプレッシャーの中で、私を含めて外野から色々と言われたでしょうが、
その中でもしっかりとした成績を収めているのは素晴らしいです。
この先はプレッシャーからも開放されるでしょうから、
自分達の名誉のために、大暴れしてもらいたいですね。

順位決定戦の相手が決まってから書き込もうと思いましたが、想像以上の熱戦となっているようで。
キューバが相手なのか、オランダが相手なのか分かりませんが、
1位通過の場合は準決勝を勝ち抜くと1日空きができるため、投手のやり繰りが楽になりますから、
今回ばかりは貪欲に勝利を狙っていってもらいたいですね。
おそらく、決勝ラウンドを見据えた細かい継投になるでしょうから、
先発が予想される大隣投手から田中・杉内・攝津投手らに繋ぎ、
牧田投手らリリーフ陣での逃げ切りを図りたいところです。


◆プロ野球ネタ 侍ジャパンがオランダ代表に快勝
事前報道で鳥谷選手が1番を打つと聞き、「まだノーヒットなのに…」と心配していましたが、
蓋を開けてみれば、打線に勢いを付ける先頭打者ホームランを放つなど大活躍!
いやはや、すみませんでした、鳥谷選手、山本監督…
野手出身監督ならではの野手の勘ってのがあるんですね。
…もっとも、序盤はその勘も外れまくりだったのが苦戦の主要因でしたが…
台湾戦の9回2アウトの盗塁から勘が冴え始めてますね。

試合内容に関しては、6本のホームランは出来過ぎにしても、
オランダ代表がエースを回避した時点で、ある程度、点数が取れる状況になったと思います。
台湾戦を始め、各地域の予選リーグで番狂わせの試合が起こっていますが、
それは投手の出来が試合内容を左右することの現われで、
この時期の各チームのエース級にはそれほど差がないということでしょう。
ただ、それも勝ち進むにつれて日程が厳しくなり、球数制限もあるということで、
勝ち残るためには平均的に投手力が高くなければならないわけです。
そう考えると、苦戦したとはいえ、日本がWBCを2連覇し、今回も準決勝へ進出したことは、
ある意味では必然なのかなと思ったりもします。

その点では打線も素晴らしかったのですが、それ以上に前田健太投手のピッチングが完璧でしたね。
ストレートの腕の振りも素晴らしく、
前回は少なめだったカーブもカウント球や決め球として使えましたし、
WBC球を利用した右打者の膝元に沈むツーシームも素晴らしかったです。
5回を被安打1、9奪三振で抑え、オランダ打線の長打力を封じたのは、見事でした。
まさに日本のエースという貫禄で、次回登板が予定される準決勝の投球も楽しみですね。

最後に登板した涌井投手はストレートの力が戻り始めており、
右打者の内角シュート(ツーシーム系)の制球・威力が上がってきただけに、
右のワンポイントリリーフとして、今後活用が広がるかもしれません。
今後、勝ち上がりが予想されるチームは強力打線揃いなだけに、
ボールの力だけでなく、緩急が要求されるだけに、
前田投手のカーブ同様に、涌井投手の緩いスラーブは効果的になると思われます。


◆ライオンズネタ オープン戦の結果
週末は中日と2試合を戦い、1勝1敗という結果でした。
それでも、先日のオリックス戦から打線が当たってきており、悪くない戦いができています。

投手陣はベテランの石井一久投手が立ち上がりに大量失点してしまったものの、
経験があるだけに、開幕にはしっかりと合わせてくれることでしょう。
菊池雄星投手はやや出入りの激しいピッチングだったものの、
6回1失点にまとめてくれましたから、野上投手とともに開幕ローテは内定でしょう。
ここまで1軍昇格後に結果を残していた藤原投手が一歩後退気味に。
コントロールに課題があるだけに、打者が本番モードに近づくここからが勝負です。
抑え投手はまだ決定に至らない状況ですが、サファテ投手も今回は三者凡退に抑えており、
好投が続いている大石投手との争いになってきそうです。

打者陣では、永江選手が初ヒットを放って以降、連日のマルチヒットと活躍し、
オープン戦の打率が.375にも達しました。
このまま行けば、ショートのレギュラーを狙えそうな勢いです。
金子選手も1番セカンドで安定した活躍を見せており、二遊間争いはさらに激しさを増しています。
次は西武ドームでのオープン戦となるので、片岡選手もそろそろ試合に出てくるでしょうし、
さらに競争が激しくなりそうな雰囲気です。
中島選手が抜けて心配された二遊間ですが、高いレベルの争いになっていることは嬉しい限りです。

ただ、その中で浅村選手一人だけ守備に苦しんでいる状態です。
連日のエラーで土曜の試合は出場せず、日曜の試合もスタメン落ち、
ヘルマン選手が死球を受けて交代したことで、途中からサードを守りましたが、
2失策するなど守りでは精細を欠き、守備に恐怖を感じないか心配になるほどです。
内野の中ではサードが最も守り慣れていないとはいえ… これではヘルマン選手以下でしょう。
1軍では最も経験の多いファーストに戻してリフレッシュを図ることも必要かと思います。
打撃の方ではタイムリーヒットを放つなど、当たりが戻ってきているようですし、
今の打線の中では浅村選手の打力は欠かせないだけに、
早く守備のスランプを抜け出してもらいたいですね。
交流戦や中村選手の復帰後を考えれば、二遊間へ戻すことが必要となってきます。
総合的に考えれば、ショートを永江選手と片岡選手が争い、
セカンドを金子選手と浅村選手が争う形になってきそうです。

他に野手では若い石川選手が準地元で活躍を見せてアピール、
坂田選手もタイムリーヒットを放つなど、結果を残しています。
外野手は栗山選手と秋山選手がレギュラー確定的で、
残りはライトのポジションのみで、DHを含めた外国人選手との争いになるだけに、
内野手以上に厳しい競争になっています。
昨年のレギュラーである大崎選手も結果を残していますし、
熊代選手もこのまま負けてはいられません。
野手転向の木村選手も徐々にヒットが出てきていますし、1軍に残るのも大変かもしれません。

気になる4番はスピリー選手の成績が落ちたこともあって、オーティズ選手に交代することに。
色々と選択肢はあるでしょうが、一度、栗山選手の4番も試して欲しいですね。
ヘルマン選手はやはり1番よりも3番の方が向いている印象です。
もしくは、1・2番次第ですが、3番栗山・4番オーティズ・5番秋山・6番ヘルマン選手と、
秋山選手をクリーンアップに使う方法もあるかと思います。
今後は金子選手を2番に使ってみたり、浅村・片岡選手らを交えた1・2番も試すでしょうし、
もう少し色々な打順の組み方を模索していって欲しいです。

2013年03月09日

2次R初戦、台湾との激闘に勝利!

もうアホなベンチを井端さんが救っている感じですよね… 井端さんは神です!

今日の試合内容に関しては、私を含めて色々と思うところがあるでしょうが、
日本・台湾代表の両チームの選手が素晴らしい戦いを見せてくれました。
日本の首脳陣が警戒していた通り、台湾代表チームはこれまでとは明らかに違っていて、
これまでは打撃は粗くボール球に手を出しがちで、
守備の乱れから失点するイメージが強かったのですが、
今回の代表チームは日本代表以上に守備が素晴らしく、
4回の坂本選手のセンター前に抜けるかという打球を王建民投手がグラブで弾き、
それをショートがグラブに当てて止め、セカンドが素早く拾って失点を防いだり、
8回の坂本選手の同点打では糸井選手を3塁できっちりアウトにしたりと、
日本でゴールデングラブを獲得している陽選手がレフトを守るぐらいで、
戦いを見ていて手強さを感じさせるチームでした。
そんな相手に苦しみながらも競り勝てたのは、ある種の感動がありましたね。

それにつけても、やっぱり井端選手ですよ。9回2アウトからの同点打、痺れました。
昨秋のキューバとの壮行試合で井端選手を招集した時は目の付け所がいいなと思いましたが、
その試合で活躍したのにも関わらず、数日後には「セカンド鳥谷」構想…
井端選手を控え止まりという態度がありありだったのですが、
それにもめげず、中日のキャンプでしっかりと仕上げ、紅白戦でも結果を残すなど、
万全の状態で代表チームに合流した井端選手はさすがプロフェッショナルという感じでした。
でも、やっぱり首脳陣の控え評価は変わらず、強化試合でもスタメンはなく、
代打や守備固めといった限定的な起用法だったものの、結果を残すことで代表メンバー入りし、
初戦のブラジル戦ではチームを救うタイムリー、
3戦目のキューバ戦では内川選手の代役として3番打者として貢献し、
ようやく首脳陣を折れさせるまでに評価を上げてくれました。
そして、今日の起死回生のタイムリーですからね。
井端選手が侍ジャパンを救っているといっても過言ではありません。
井端選手こそが真のプロフェッショナル、「侍」です。


首脳陣の采配批判も兼ねて、今日の試合を振り返ってみると、
スタメンで左打者を並べるという戦法自体は悪くなかったと思います。
まぁ、1番は糸井選手で角中選手は状態的に下位打線だと考えてましたが。
先発の能見投手の起用も立ち上がりのピッチングを見れば正解でしたが、
兆候は2回の終盤ぐらいからあったものの、
3回に初回の投球が嘘のようにボールが抜け始め、
長打を食らってからは慎重になり過ぎて、打者に向かっていく姿勢がなくなり、
押し出し四球という最悪な結果を生んでしまいました。
交代のタイミング等は仕方なかったと思いますが、
もう少し上手い立ち直らせ方はなかったのかなと思ってしまいます。

攝津投手の投入時期と失点に結びついたリードに関しては不満はあるものの、
ここでは省略するとして、7回表2アウト2塁での代打起用ですね。
右の代打ということで松田選手が出てくると思いましたが、
起用されたのは当たっていない長野選手だったわけで…
また巨人偏重起用かよと思いつつも、応援していたら空振り三振…
前回のキューバ戦で見限らないとダメでしょう… 複雑な気分になりました。

守りでは6回・7回に田中投手が登板し、
相手打者に向かっていく気迫を全面に出したピッチングによって、
先発の能見投手が作ってしまった逃げの形が完全に払拭され、
まさにチームを変えるエースのピッチングを見せてくれたことで、
8回表の攻撃へと繋がり、やっぱりやってくれる井端選手が突破口を開き、
内川選手のヒットでノーアウト1・3塁とし、
ここで打たないと何が4番だキャプテンだという場面で阿部選手が漢になる適時打、
なおも、ノーアウト1・2塁という場面を迎えました。
田中投手のピッチングといい、完全にチームはイケイケ、
好調の糸井選手で俊足なだけに併殺もないでしょうから、打たせると思っていました。
それがまさかの水を差す送りバント失敗… これはさすがにアホかと思いました…
試合の流れを読めていない辺りが現場を離れていたブランクなんでしょうかね…
このバント失敗によって阿部選手に代走を送らなければならなくなり、
試合が長引く原因の一つとなったように思います。

8回裏の田中投手の続投判断も評価の分かれるところでしょう。
ブルペンで休んでいる光景が映っていたので、完全に交代だと思っていましたが…
3・4番の右打者2人に投げてから、左投手の投入を予定していたのか、
同点に追いついたことで、さらなる勢いを付けようとして、急遽続投したのか、
どういう判断をしたのか分かりかねる部分はありますが、
田中投手に7回までのような気迫が見られなかっただけに、
結果的に引っ張りすぎだったように思えます。
もし、流れを変えたくなかったのなら、抑えの牧田投手を前倒ししても良かったはず。
先発をやっているわけですから、長いイニングを投げられますし、
結果的に牧田投手が次の試合で投げられなくなった場合でも、
7回までの球数なら田中投手が行けたわけですし、柔軟に抑え交代もあり得ました。
ちょっとブルペンのドタバタ感が強かった8回裏の守りでしたね。
それと、ノーアウト1・3塁の場面で山口投手を投入したのも疑問が残ります。
結果的にヒッティングだったから良かったものの、スクイズは考えなかったんでしょうか?
スクイズの可能性を考えれば、右投手の方が良かったわけで、
フィールディングのいい涌井投手のワンポイントもあり得たように思います。
あと、その場面での坂本選手のショートゴロの処理の仕方はねーよと思ってたら、
直後の後方のフライではナイスキャッチ、悪い守備を良い守備で挽回してくれましたね(^^;

9回表2アウトの鳥谷選手の盗塁はビックリというか、普通ならありえない作戦なのですが、
前回のWBCでも青木選手がそんな形の盗塁をしたような…
タイミング的に微妙だっただけに、失敗していたらと思うとゾッとします。
まぁ、でも、結果的にその博打成功が井端選手の神打を生みましたね。

9回裏の牧田投手の投入は当然として、
バント処理でダイビングキャッチをした影響が心配ですね…
次の回は投げなかっただけに、ちょっと心配です。
抑えなら森福投手も経験があるので、杉内投手でなくともと思いましたが、
ここは経験を買ったと考えておくことにします。
もし、杉内投手が打たれていたら、不倫報道もあいまって大変だったでしょうね…(^^;
結果的にそれも払拭できたので、ホッとしていますが。

そんな感じで、ベンチの采配面は色々と不満に思うことが多かったものの、
選手が最後まで諦めずにしぶとく戦ってくれたと思います。
今日の勝利は誇りに思っていいと思います。ようやく侍ジャパンらしくなってきましたね。
あとは首脳陣の巨人偏重起用がなくなれば安心なのですが…
つーか、梨田や東尾は何やってんの?
ちゃんと首脳陣間のコミュニケーションが取れているのか不安になってきます。


◆プロ野球ネタ フライデーが杉内投手の不倫報道&涌井投手の夜遊び?を報道
確かに一番話題になりそうなタイミングではあるものの、
そんなに日本代表チームを貶めたいんかね、講談社は。
報道するなら、大会開始前か、大会終了後にしてよ。
どうして、これから2次ラウンド、いよいよ決戦だというタイミングで報道すんの?
そんなに負けて欲しいのか? ふざけんじゃねーよという感じです。
大本営発表のように万歳報道ばかりもウンザリですが、
こういう形で脇から足を引っ張る報道には怒りを感じます。

まぁ、一番悪いのは代表合宿中にそんな隙を見せてしまった2人ですが…
記事は見ていないので、真偽の程や悪質さの程度は分かりませんが、
結果的にお騒がせしたことに変わりはなく、その点は残念に思います。
特に涌井投手は昨年も痛い目を見ているだけに、今回のは明らかにマイナスイメージです。
まだ独身ですし、杉内投手ほどには悪質さを判断できませんが、
東尾コーチの初孫とのイベント参加ほど笑って済ますことができない辺りが残念です。

つーか、仮に本当だったとすれば、最悪、今季中にトレードにだされかねんよ?
涌井投手は今季中にFA獲得予定ですし。
交換相手がいるのなら、そういう判断になってもおかしくないです。
まぁ、最も欲しがりそうな横浜DeNAはめぼしい交換相手がいないだけに、放出はないでしょうが。
筒合選手なら喜んで了承しますが、勝つためにそこまで無理はしないでしょうし、
あとはショート争いが難航すれば、石川選手もありでしょうが、横浜高校で出すとも思えず。
やんちゃ坊主も構いませんが、そろそろ大人になってもらいたいものです。


◆ライオンズネタ オープン戦の結果
今週はここまで楽天と2試合、オリックスと1試合を戦い、1勝2敗。
楽天戦では打線の貧打が目立っていましたが、今日のオリックス戦でようやく打線が繋がりました。

打線で心配なのは、ショートのレギュラー争いをしている浅村選手ですね。
楽天2試合ではセカンドで2試合連続エラー、
怒りの懲罰交代でオリックス戦はサードで出場もまたエラー…
守備が必ずしも下手というわけではなく、守備範囲やグラブ捌きは上手い方なのですが…
打撃の方も最低限の結果は出ているものの、本調子というわけではないようですし、
キャンプの映像では少しタイミングが遅れ気味のようにも見えていただけに、攻守両面で心配しています。
今年、ライオンズが優勝争いするためには、浅村選手が中島選手に近い数字を残すことが必要で、
さすがにその存在感を出すまでは無理でしょうが、3割10本塁打以上は期待したいところ、
それだけに今の状態は歯がゆい感じを受けてしまいます。

引き続き、好調さをアピールしている金子選手は、使われるとしてもセカンドでしょう。
ショートはサインを出すなど、投手・内野守備の連携の要ですので、
経験がなければ務まらないポジションですから、新人の抜擢はないと思われます。
そういう意味では片岡選手か浅村選手が有力で、次いで永江選手と山崎選手でしょうか。
そんな中で、当たっていなかった永江選手がオリックス戦で3安打猛打賞。
打撃で安定した結果が残れば、レギュラー獲りも可能なだけに、
ここからの永江選手の挽回に期待したいところです。
浅村選手には早く守備の安定感を取り戻し、ショートのレギュラー争いに再参戦して欲しいところ。

それと、打線は1・2番次第ではありますが、秋山選手の5番起用という選択肢も面白いことが判明。
楽天戦で見せた1番ヘルマン・4番スピリー・5番オーティズ選手では打線が軽すぎます。
ヘルマン選手は打つだけのタイプではありませんが、外国人選手は小技がないイメージがあるだけに、
どうしても単純に打つだけの打線と思われがちで、嫌らしさを失ってしまいます。
そこに選球眼の良い栗山選手や3ベースの多い秋山選手が入れば、
攻撃の多様性も生まれ、相手から見て何をしてくるか分からない打線になることでしょう。
別に栗山選手が4番だっていいわけです。それこそ相手は打線の流れを読めなくなることでしょう。
結局は1・2番次第のところもありますが、打線は色々な組み方が考えられるだけに、
あまり外国人選手に頼り過ぎないオーダーにしてもらいたいところです。

投手の方は十亀・野上・岸投手と先発陣は安定、中継ぎもまずまずといった感じですが、
抑えとして期待するサファテ投手が実際どうなのか迷う面があります。
楽天との2試合目には1点リードした場面で最終回に登板するも、
先頭打者に四球を与えると、ヒットでピンチを広げられて逆転サヨナラ負けと、
まさに絵に描いたような炎上劇を見せてくれました…
キャンプ中から150キロオーバーのストレートをバンバン投げているものの、
その割には三者凡退という結果が聞こえてこず、ランナーを出しながらの展開が多い気がします。
抑えに期待されるのは安定感ですから、今の感じではサファテ投手で磐石とは言えませんね。
シコースキー投手を後ろに戻し、最悪の場合に備えさせた方がいいと思います。
最終的には大石投手が抑えを務めることが理想ですが、まだ無理はさせないでしょうし、
後ろの継投に関してはまだ考えることが多いように思えます。

まぁ、でも、先発の方も涌井投手の再度の不祥事が気になるところですし、
今日の台湾戦での牧田投手のダイビングキャッチの影響も気になるところ。
先発陣にも余裕を持っておかないといけませんし、できるだけ多くの孝行息子が欲しいところですね。

2013年03月08日

縮小したら。

なんかギザギザっぽい…私の目が悪いとかじゃないはず。

まぁいいや(--;

やっと年始絵投手が降板いたしました。変わりもなんかアレなので、できるだけ早めに次を投入したい…と、一応いつも思っています。もうテンション保つのに必死で。年取ったわ…orz

サードアイっていいよね。
幽香さまの次に好きなキャラは確か6人くらい居るのですが、さとりさまもそのうちの一人。
なにがイイかってやっぱり、ちっちゃいは正g…おっと誰か来たようd(ry

さて。
明日から東北へ旅立ってきます。目的は本業+ボランティア。
震災前後問わず、初めて東北地方に足を踏み入れるわけですが、予報見るとまだまだ寒いようで…レンタカー移動ですので、とにかく事故には気を付けたいです。
生きてたらまた会いませう(^^)

2013年03月04日

侍ジャパンが2次ラウンド進出決定

まぁ、勝てば官軍といった感じですね…(苦笑)
第3回WBCが開幕し、日本は初戦のブラジルに辛くも勝利し、
2戦目の中国には快勝とまでは行かなかったものの勝利したことで、
今日の試合結果で日本とキューバが2勝、ブラジルと中国の2敗が決まったため、
日本とキューバの2次ラウンド進出が決定しました。

しかし、ブラジル戦は本当に危なかったですね。もう負けるかと思いました(^^;
2点目の坂本選手の犠牲フライにしても、同点打となった井端選手のタイムリーにしても、
補給体勢と中継プレーの拙さ、外野守備の深さがあったからこそで、
日本のプロ球団であったらホームクロスプレーでアウトのタイミングでしたし、
決勝打となった阿部選手の打球にしても、満塁だったので1塁手は一二塁間をカバーできるので、
セカンドはセンターラインを固めるか、一二塁間を狭めるか選択することができますから、
配球とポジショニング次第では追いついて併殺という可能性もありました。
ギリギリ勝ったという感は否めませんでしたね。

それでも、初戦は緊張とプレッシャーとの戦いもあるので、
勝つことが最も大事なことは間違いありませんから、大目に見るにしても、
本来の動きができると期待した中国戦も残念ながら快勝とはいきませんでした。
元西武の土肥投手を右投げにしたような技巧派右腕をなかなか捉えられず、
2番手の元西武の大沼投手そっくりになった元西武の朱大衛投手から点を取ったものの、
結局、7安打止まりで、打線の調子を上げるとまではいきませんでした。

とはいえ、中国戦は収穫も大きかったことは間違いなく、
調整が遅れていた前田健太投手を信じた山本監督の判断は大当たりとなりました。
練習試合や壮行試合での投球では球威不足が懸念されていましたが、
本番では140キロ中盤をマークし、力のある球で三振を奪うなど上々の内容で、
一躍、田中投手に代わるジャパンのエース候補へと躍り出ました。
心配された先発陣ですが、前田投手という軸ができたのは大きいですね。
4番手の沢村投手も150キロのストレートで完全に振り遅れにするなど、
素晴らしい内容で、今後への期待を膨らませてくれました。
投球フォーム改造でグラブの位置を肩より高く上げる打者の構えみたいなフォームでしたが、
それを元に戻して自然な形にしたのが良かったように思います。

最後に山口投手が失点してしまいましたが、ボール自体は問題がなく、
事実上、ワイルドピッチによる失点ですので心配は要らないでしょう。
つーか、銀ちゃんは最初のワイルドピッチは仕方ないにしても、
2度目のワイルドピッチでホームインを許してしまったのは大問題。
ミスした球を敢えて続けたわけですから、死んでもボールを前に止めないといけません。
レベルアップした守備の中で唯一気になっているのが、コレなんですよね。
柔らかくクッションのようにして前に止めるようにしないと。
硬すぎてボールを強く弾いてしまう辺りはいただけないです。


投手陣は田中投手以外はそれほど心配はなく、
失点した杉内投手は久々の実戦でしたから、今後も調子が上がってくると思いますし、
攝津投手はずいぶんと緊張があったようで、珍しいシンカーの失投を打たれただけで、
2イニング目からは立ち直りましたから、心配は要らないでしょう。
能見投手と牧田投手、内海投手らも良かったですし、
前田投手が復活した分だけ、大会前よりも厚みが増した感じがします。

逆に打線はいまひとつの感は否めず、打順変更の必要性を感じます。
「恐怖の9番」と言われている松田選手ですが、9番は一番打順が回ってこないだけに損、、
普通に1番打者として起用する方がチャンスが増えるように思います。
坂本選手はランナーを還す役回りにした方が良い感じがします。
内川選手は変わらずに好調で、糸井選手が復調してくれたのは大きいです。
ブラジル戦のタイムリーは真ん中低めの絶好球で、ここしか打てないという感じでしたが、
その一本で完全に吹っ切れたのか、中国戦では糸井選手らしい打撃が見られました。
中国戦で2安打した中田選手に関してはまだ何とも言えず、
タイミングが遅れ気味なだけに、スピードのない中国投手陣には対応できましたが、
速い球を投げる投手が増えてくるとどうなるか、まだ計算できない面があります。
長野選手と稲葉選手はどん底といった感じで、長野選手は打順を下げるべきで、
稲葉選手は代打待機の方がいいように思います。
あとは阿部選手次第。膝の状況は本人でないと分からないので、何とも言えません。
無理だけはして欲しくありませんが…

1(三)松田、2(二)松井・井端、3(右)内川、4(指)阿部、
5(遊)坂本、6(右)糸井、7(一)中田、8(捕)相川、9(中)長野


2次ラウンド進出が決定しましたので、キューバ戦は調整の場でいいと思います。
B組は実力が拮抗しているようなので、どこのチームが出てくるか全く読めませんし、
それよりは2次ラウンドをストレートで突破する方法を考えるべきでしょう。
調整の最後の機会となりますし、使っていない投手を小刻みに繋ぎながら、
打線は今までにないパターンも試していって欲しいです。


◆ライオンズネタ ここまでのオープン戦
とはいえ、先週はオープン戦は組まれておらず、散発的に練習試合をやっただけですが。
投手陣は主力が順調であるものの、若手の岩尾投手が大炎上で2軍落ち、
2年目の左腕・小石投手も結果を出さないと危うい感じです。
やはり左のリリーフが手薄な感じは否めず、武隈投手と松永投手の早期復帰が待たれます。
ここまでアピールに成功しているのは、岡本洋介投手と藤原投手の2人でしょうか。

打線は打ったり打たなかったりの日が続いていますが、
その中でも新外国人選手のスピリー選手に当たりがでてきたのが好材料でしょう。
まぁ、相手も探る意味で打たせている面もあるでしょうが、
全く結果が出ていないようだと外国人枠を巡る争いにも勝てないだけに、
結果が出ないよりは出た方が断然いいです。
ショート争いはまだこれからで、本命の浅村選手に攻守に安定感が欲しいところ、
永江選手は一歩後退で、金子選手がアピールしていますが、
いきなりショートのレギュラーになるとは考えづらく、1年みっちり鍛えてからでしょう。
いずれにせよ、期待以上に結果が残っていることは間違いなく、今後の成長が楽しみです。
野手でアピールに成功しているのは、トレード移籍の山崎選手と武山選手でしょう。
山崎選手は内野をどこでも守れますし、繋ぎ役としても良い働きをしており、
内野の控えの座は確実で、ショート・セカンドのレギュラー争いにも加わる勢いです。
武山選手は打撃面で結果が残っており、捕手としてアピールできれば第3捕手のチャンスです。

今週からオープン戦が本格化してくるだけに、各選手の結果が気になるところですね。

2013年03月03日

やきうのじかん。

テレ朝系のないド田舎からこん××は…orz
昨日のブラジル戦は見てる人はヒヤヒヤアンド大喝采でしたでしょうね。
ベテランはやっぱり頼りになるわー(*´▽`*)
はてさて、今日はどういう展開になっているのでしょうか。

まったく関係ないけど所沢遊撃隊っていうネーミングが大好きです。
昔からそういうところありましたけど、いまや日本代表のファーストまで本職ショートが守る時代(^^)
その最先端を逝ってると思うとなんか面白い。

相変わらずイミフな出だしですが、実はあんまりネタは無かったりします。むしろただの生存報告。
ただ某宗派の体を張ったネタはちょっと感心した。
空の理論は浄財にも通じるのね…