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2016年12月18日

サヨナラ北方領土,サヨナラ北海道 bye2036

―20年後の日本―
娘「パパ、明日から修学旅行で北海道へ行くんだけど、パスポートどこにしまったっけ?」
父「…ほら、そこの机の引き出し。しかし、北海道か。ロシアに併合されて長いな」
娘「昔は日本の領土だったんだっけ? どうして北海道はロシアのものになっちゃったの?」
父「それは2016年に日本とロシアの交渉で、北方領土を失ってしまったからだよ」

娘「? 北方領土って何?」
父「北海道の東に位置する四つの島のことさ。
  100年前は日本の領土だったんだけど、戦争を機にロシアに奪われちゃってね。
  日本はロシアとの平和条約の条件として、領土返還を求めていたんだけど、
  2016年に日本とロシアで北方領土の共同開発を約束した際に、
  『未来志向』の観点から領土問題を一時棚上げしたことを、
  ロシア側は『未来志向』の観点から領土問題は放棄し、権益を重視したと見做して、
  北方領土の共同開発の成功をもって領土交渉は打ち切り、
  平和条約の締結とされてしまったのさ」

娘「それで、どうして北方領土だけじゃなく北海道まで失ってしまったの?」
父「北方領土の共同開発の成功をもっと広げようという話になったね。
  シベリアそして北海道が新たな共同開発の場所として持ち上がったんだけど、
  当時中国とロシアとの軋轢を避けて及び越しだったアメリカとの日米安保に代わり、
  北海道限定で日露安保条約を締結、ロシア軍の駐留を認めてしまったのさ。
  さすがにこれには北海道民並びに日本国民は大激怒、
  大規模な反対運動が起こったんだけど、
  ロシアは自国民に被害が及ぶという理由で武力をもって鎮圧、
  暴徒化した道民が函館の五稜郭で最後まで抵抗するものの陥落、
  ついに北海道はロシアに併合されてしまったんだよ…」
娘「今の日本の外交も酷いけど、昔はもっと酷かったんだね…」


そんな会話が将来繰り広げられていないことを祈る…

ロシアのプーチン大統領の訪日は、完全な肩透かしどころか、
引き分けどころではない、完全敗北コールド負けという結果に終わってしまいました。
「難しい交渉でも安倍総理とプーチン大統領との仲ならなんとかなる」という
理解不能な楽観論に押されて、マスコミや国民も領土交渉の進展を心待ちにしていましたが…
…まぁ、最悪も最悪ですな…
あれでは金星人以上に日本を売り渡した『国賊』じゃないですか…
「国粋主義者は思考停止に陥ってるからガンにしかならない」と思ってましたが、
こりゃもう治療不能な完全な末期でしたね…

外交に『暗黙の了解』など存在しません。
「相手も分かっているはず」というのは通じません。
相手が「分かっているフリをして都合の良い方に解釈する」のが外交です。
曖昧にした部分は相手に都合の良い解釈をされても仕方がないわけです。

今回の『共同経済活動』自体は評価されるべきものだと思います。
しかし、その位置付けが不明確です。
平和条約締結のための条件なのか、領有権問題に影響するのか否か不明瞭です。
日本側は北方四島の領有権を主張しているので、「未来の日本への投資」かもしれませんが、
ロシア側は北方四島に領有権問題など存在しないという立場なので、
「現在のロシアへの投資」とみなすでしょう。
つまり、日本側は北方領土の領有権ではなく権益を選んだ、そう解釈することができます。
ですから、共同経済活動が成功しても、北方四島の領有権問題を交渉できるわけでもなく、
事実上、日本はロシア側の立場を容認した、
北方領土はロシアのもので、領有権問題は存在しないことを確認した、と言えます。

少なくとも、平和条約交渉への道筋だけでも立てておけば、
こんなバカな結果にはならなかったでしょう。
これでは共同経済活動のみが平和条約締結の条件である、そう思われても仕方ありません。
ですから、進展がなかったどころか完全にマイナス、
未来から見た時、これは「日本が北方領土を断念した」と評価されかねないわけです。

今後、日本が再度北方領土交渉をしたとしても、共同経済活動を傘にされて回避されるだけ。
その結果が出るまで事実上、凍結されたと思っていいでしょう。
そして結果が出てしまった時にはもう手遅れ。
残る手立ては、共同経済活動を5年以内の超短期で成功させて速やかに平和条約交渉を行うか、
ロシアの不興を買ってでも、しつこいぐらいに領土交渉を求める、しかありません。

日本はロシアを対等なパートナーとして見ていますが、
ロシアは日本を見下している、それが今回の交渉ではっきりしたように思えます。
大事な会談に遅刻したりするのがその証拠、侮ってるんですよ…
ロシアが望むのは日本とアメリカの関係をロシアに置き換えること、でしょう。
つまり、「日本はロシアの犬になれ」、それが本音です。
オホーツク海を真にロシアの海にするためには、北海道は邪魔な存在ですし、
将来的に軍艦の通行権等を保証するように求めてくる事態は十二分に考えられます。
クリミア半島を武力で併合したロシアですから、
将来的に北海道が武力で制圧される可能性もゼロではありません。
日本は対中国包囲網を構築した気でいるかもしれませんが、包囲されてるのは日本の方で、
かつての東西冷戦時代と同じように、ロシアの北からの侵略を想定しなければなりません。

客観的に見るならば、今回の交渉は韓国・朴政権が中国に擦り寄った構図と同じでしょうね。
つまり、日本はロシアに擦り寄っている、それも北方領土という見返りもなしに。
最悪も最悪、進展どころか一歩後退どころか、完全に詰んだ状態ですよorz